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しばらく無言でリザリーとバートンは見つめ合っていた。
だがその時間も長くは続かない。
やがてひょいと肩を竦めたバートンは、こちらに背を向けてまとめた資料へと視線を転じる。
「君はこの世界が誰かが書いた『物語』だと思ったことはあるかい?」
「…え?」
静寂に波紋を残すように、ぽつりと彼は呟いた。
しかしその言葉の意味が理解できず、リザリーは一拍置いて首を傾げる。
その様子をまるで観察するように横目で見ていた編集長は、ふうと一つため息をついて続けた。
「この世界の誰かを主役として書かれた物語。それを誰かが呼んでいるのでは?そう考えたことは?」
再度問われ、異様とも言えるその内容に思わず顔を歪める。
物語と言われるとつい先日の事件や『ファンレター』のことを思い出してしまう。
それでも平静を保ちながら男の背中を見つめ、リザリーはきっぱりと答えた。
「そんなこと、思うわけないじゃないですか。非現実的すぎます。子供の妄想じゃあるまいし」
「まあこの世界が物語であろうとなかろうと、ここに住んでいる登場人物たちには影響がないね」
人差し指で眼鏡の縁を持ち上げながら、冷ややかな声でバートンは告げる。
それはどことなく何かを嗤うような声色であり、何となく嫌な予感が胸に芽生えた。
目上の人物とわかりながらも、ついじとりとした眼差しを送る。
だが彼はリザリーの視線に気付かないのか気にしていないのか、冷たい態度は崩さずに続けた。
「だがここが『物語』だと理解している読者が入り込んだら。その人物はどういう行動をとると思う?」
「何が言いたいんです?」
「答えてくれ、ミスクラントン。どういう行動をとると思う?」
再度問われ、その声の迫力に思わず口ごもる。そして考えた。
物語の中に読者が入り込むなど、子供向けのおとぎ話のような話題だ。
だがもしそんなことが起こり得たら……と想像し、とりあえず適当だと思う考えを一つ二つ上げてみる。
「物語の内容にもよりますけど……。たいていの物語には冒険や危険が伴いますから、巻き込まれないように避難するんじゃないでしょうか?」
「ふむ……」
「まあよっぽど好きな物語なら、登場人物に会いに行くという行動もとるかもしれませんが」
言いながら、あまりにも現実味がないと感じてしまい、リザリーの顔は怪訝そうに歪んでいく。
己の表情をじっと見つめてバートンは、「そうだね、それが一般的かもな」と頷いた。
「だがもし入り込んだ人物が一般的でなかったらどうだろう?物語を愛しすぎた故に不満を持ち、自分の理想を押し付けるような」
「それは熱狂的なファンということですか?それだったらもしかしてその人は、自分の思い通りの物語を作ろうと画策するかも……」
そこまで言って、リザリーはふと動きを止めた。
今日までの出来事が頭の中によみがえり、背筋につう、と冷たい汗が流れる。
───物語を愛する熱狂的なファン。
───そんな人間から送られてきたファンレター。
───自らを『背景』と称する奇妙な一団。
バートン編集長の言いたいことと、そして今現実で起こっている事件の内容が、妙にリンクしてしまう。
まさか彼はこの世界が物語で、入り込んだ『熱狂的なファン』が、筋書きを変えようとしているとでも言いたいのだろうか?
顔色の変わった己を編集長はしばらく見つめた後、こちらを振り返り歩み寄ってきた。
びくりとリザリーの肩が跳ねる。
しかし男は己を通り過ぎ、すぐそばの乱雑にしまい込まれた資料棚へと向かう。
上段にあった古ぼけた本をおもむろに手に取り、ぺらりとめくりながら呟いた。
「この物語はずいぶん狂ってしまった。もう元には戻せない。そうは思わないか?リザリー」
「……何故私にそんなことを言うんですか?」
震える声でそう返せば、バートンは何がおかしいのかくすりと笑う。
何処となく乾いて聞こえるその笑い声に睨みつければ、彼は口元に笑みを浮かべたまま首を横に振った。
「やはり君は……無関係なのかな?うん、どうやら見当違いだったみたいだ」
「……わけがわかりません。一体何のことを言っているんですか?」
もはや怯えを隠せなくなった声は、資料室の中に虚しく響いた。
編集長はやや憐れみを浮かべた目でリザリーを振り返り、そして小さく嘆息する。
「わからなくていいよ、リザリー。だが君たちを巻き込んでしまったのは本当にすまないと思っている」
自嘲するように言われた言葉は、己の疑問を解決するには至らない。
再び言い募ろうとするリザリーだったが、それより早くバートンは「もう出て行ってくれないか」と告げた。
「そろそろ調べものを再開したい。僕にはやらなければならないことが増えたのだからね」
「え?ちょっと待ってください。まだ話は……!」
思わず怒鳴りかけた刹那編集長は本を閉じ、そして己の手首を掴んだ。
細いその体のどこにそんな力があったのかと思うほど強く引っ張られ、リザリーは資料室の外へと連れ出される。
「ちょ、ちょっと!編集長!」
「もう君は家に帰りなさい。ここから先は本当に危ないよ。後はエルンストたちに任せて眠るんだ」
「そんな!」
コンプレックスを刺激されるようなことを言われ、カッと頭に血がのぼる。
だがそれにも取り合わず、バートンは閉じかけた扉の隙間から己の顔を見つめ、憂いを帯びたため息を落とした。
「異世界転生、転生者なんて、それこそ物語の中の出来事だと思ったんだがね」
「え?」
イセカイテンセイ?テンセイシャ?
それは何だと聞く前に、扉は音を立てて閉められる。
「あ」と思った瞬間に中からがちゃりと鍵が回る音がし、バートンはもう己と話をするつもりがないのだと理解してしまった。
呆然と扉を見つめ、そして思考を張り巡らせる。
(編集長は何が言いたかったんだろう?読者が物語の世界に来る?そんなことが本当にあり得るのだろうか?)
幾度目かわからない寒気が、ぶるりとリザリーを襲った。
もし編集長の話が事実なら……自分たちがいる世界は誰かの作った『物語』だと言うことになる。
まるで足元から地面が崩れていくような絶望感と恐怖を感じる。
とても事実だとは思えない。だが何とも言えない奇妙さに、いつの間にかリザリーは自分の呼吸が速くなっていたのを自覚した。
◆
その後幾度か呼びかけたが、結局バートン編集長が顔を出すことは無かった。
同僚たちにはまだ体調が悪いからと断りを入れ、リザリーは取り合えず家へと帰還する。
編集長の言うことを聞き、素直に眠るつもりは一切ない。
だが一人で考えをまとめたい気持ちが先行したのと、ある予感が胸に灯ったので帰路を急いでいた。
三日ぶりの自宅のポストには、不在時に詰め込まれたと思われる手紙が入っていた。
それを抱えて鍵を開けて室内に入り、コートをかける暇もなくテーブルに広げる。
目的の手紙はすぐに見つかった。
「……やっぱり、あった」
見覚えのある簡素な封筒である。今度は宛名が書いてあり、切手も貼ってあった。
予感はしていたから驚きはなかったが、やはり不気味さはあり、リザリーはじっとそれを睨みつけた。
間違いなくそれは、先日から自分たちの元へ送られ続けているファンレターである。
しばらくそれを見つめたいたが、意を決してペーパーナイフで封筒を開く。
出てきた便せんに書かれていた文字は、酷く乱雑で今までの丁寧さが嘘のような歪んでいた。
『どうして貴様が助かった!?どうしてミモザ・マーティンを見殺しにした!
お前が死ねば良かったのに!お前が身の程をわきまえないからだ!
どうして上手くさせてくれないんだ!身勝手な展開もいい加減にしろ!
こんなのは誰も望んでいないことをどうしてわからないんだ!
必ずみんなが望む物語にしてみせる!邪魔をするな!死んでしまえ!』
差出人の怒りが手に取るようにわかる、暴言の数々。
それに顔を歪めていると、いつの間にかこもっていた力がくしゃりと便せんを歪めてしまった。
(やっぱりファンレターは来ていた。犯人はまだ何か行動するつもりなんだ……)
手紙を読んでいると、先ほど編集長が語った『物語』の話が頭によみがえってくる。
この世界を物語として捉えている熱狂的なファン……確かに手紙の送り主はそう思っていて、自分の考える通りにリザリーたちを動かそうとしているように見えてきた。
読者が物語に入った、という話は信じられないとしても、犯人がそう妄想している可能性は高いような気がする。
(でも、本当に……そんな人いるの?どうして私たちを狙ったの……?)
考えれば考えるほど、深みにはまっていくような感覚。
早くなってきた鼓動をおさめるように深く呼吸をしていると、にわかに玄関の方からがたりと音がして扉が開いた。
びくりと大きく肩が跳ねる。が、その警戒は無用のものだった。
「リザリー!?どうしてここにいる!?」
聞き覚えのある声が焦った様子で己の名を呼び、リザリーははっと振り返った。
だがその時間も長くは続かない。
やがてひょいと肩を竦めたバートンは、こちらに背を向けてまとめた資料へと視線を転じる。
「君はこの世界が誰かが書いた『物語』だと思ったことはあるかい?」
「…え?」
静寂に波紋を残すように、ぽつりと彼は呟いた。
しかしその言葉の意味が理解できず、リザリーは一拍置いて首を傾げる。
その様子をまるで観察するように横目で見ていた編集長は、ふうと一つため息をついて続けた。
「この世界の誰かを主役として書かれた物語。それを誰かが呼んでいるのでは?そう考えたことは?」
再度問われ、異様とも言えるその内容に思わず顔を歪める。
物語と言われるとつい先日の事件や『ファンレター』のことを思い出してしまう。
それでも平静を保ちながら男の背中を見つめ、リザリーはきっぱりと答えた。
「そんなこと、思うわけないじゃないですか。非現実的すぎます。子供の妄想じゃあるまいし」
「まあこの世界が物語であろうとなかろうと、ここに住んでいる登場人物たちには影響がないね」
人差し指で眼鏡の縁を持ち上げながら、冷ややかな声でバートンは告げる。
それはどことなく何かを嗤うような声色であり、何となく嫌な予感が胸に芽生えた。
目上の人物とわかりながらも、ついじとりとした眼差しを送る。
だが彼はリザリーの視線に気付かないのか気にしていないのか、冷たい態度は崩さずに続けた。
「だがここが『物語』だと理解している読者が入り込んだら。その人物はどういう行動をとると思う?」
「何が言いたいんです?」
「答えてくれ、ミスクラントン。どういう行動をとると思う?」
再度問われ、その声の迫力に思わず口ごもる。そして考えた。
物語の中に読者が入り込むなど、子供向けのおとぎ話のような話題だ。
だがもしそんなことが起こり得たら……と想像し、とりあえず適当だと思う考えを一つ二つ上げてみる。
「物語の内容にもよりますけど……。たいていの物語には冒険や危険が伴いますから、巻き込まれないように避難するんじゃないでしょうか?」
「ふむ……」
「まあよっぽど好きな物語なら、登場人物に会いに行くという行動もとるかもしれませんが」
言いながら、あまりにも現実味がないと感じてしまい、リザリーの顔は怪訝そうに歪んでいく。
己の表情をじっと見つめてバートンは、「そうだね、それが一般的かもな」と頷いた。
「だがもし入り込んだ人物が一般的でなかったらどうだろう?物語を愛しすぎた故に不満を持ち、自分の理想を押し付けるような」
「それは熱狂的なファンということですか?それだったらもしかしてその人は、自分の思い通りの物語を作ろうと画策するかも……」
そこまで言って、リザリーはふと動きを止めた。
今日までの出来事が頭の中によみがえり、背筋につう、と冷たい汗が流れる。
───物語を愛する熱狂的なファン。
───そんな人間から送られてきたファンレター。
───自らを『背景』と称する奇妙な一団。
バートン編集長の言いたいことと、そして今現実で起こっている事件の内容が、妙にリンクしてしまう。
まさか彼はこの世界が物語で、入り込んだ『熱狂的なファン』が、筋書きを変えようとしているとでも言いたいのだろうか?
顔色の変わった己を編集長はしばらく見つめた後、こちらを振り返り歩み寄ってきた。
びくりとリザリーの肩が跳ねる。
しかし男は己を通り過ぎ、すぐそばの乱雑にしまい込まれた資料棚へと向かう。
上段にあった古ぼけた本をおもむろに手に取り、ぺらりとめくりながら呟いた。
「この物語はずいぶん狂ってしまった。もう元には戻せない。そうは思わないか?リザリー」
「……何故私にそんなことを言うんですか?」
震える声でそう返せば、バートンは何がおかしいのかくすりと笑う。
何処となく乾いて聞こえるその笑い声に睨みつければ、彼は口元に笑みを浮かべたまま首を横に振った。
「やはり君は……無関係なのかな?うん、どうやら見当違いだったみたいだ」
「……わけがわかりません。一体何のことを言っているんですか?」
もはや怯えを隠せなくなった声は、資料室の中に虚しく響いた。
編集長はやや憐れみを浮かべた目でリザリーを振り返り、そして小さく嘆息する。
「わからなくていいよ、リザリー。だが君たちを巻き込んでしまったのは本当にすまないと思っている」
自嘲するように言われた言葉は、己の疑問を解決するには至らない。
再び言い募ろうとするリザリーだったが、それより早くバートンは「もう出て行ってくれないか」と告げた。
「そろそろ調べものを再開したい。僕にはやらなければならないことが増えたのだからね」
「え?ちょっと待ってください。まだ話は……!」
思わず怒鳴りかけた刹那編集長は本を閉じ、そして己の手首を掴んだ。
細いその体のどこにそんな力があったのかと思うほど強く引っ張られ、リザリーは資料室の外へと連れ出される。
「ちょ、ちょっと!編集長!」
「もう君は家に帰りなさい。ここから先は本当に危ないよ。後はエルンストたちに任せて眠るんだ」
「そんな!」
コンプレックスを刺激されるようなことを言われ、カッと頭に血がのぼる。
だがそれにも取り合わず、バートンは閉じかけた扉の隙間から己の顔を見つめ、憂いを帯びたため息を落とした。
「異世界転生、転生者なんて、それこそ物語の中の出来事だと思ったんだがね」
「え?」
イセカイテンセイ?テンセイシャ?
それは何だと聞く前に、扉は音を立てて閉められる。
「あ」と思った瞬間に中からがちゃりと鍵が回る音がし、バートンはもう己と話をするつもりがないのだと理解してしまった。
呆然と扉を見つめ、そして思考を張り巡らせる。
(編集長は何が言いたかったんだろう?読者が物語の世界に来る?そんなことが本当にあり得るのだろうか?)
幾度目かわからない寒気が、ぶるりとリザリーを襲った。
もし編集長の話が事実なら……自分たちがいる世界は誰かの作った『物語』だと言うことになる。
まるで足元から地面が崩れていくような絶望感と恐怖を感じる。
とても事実だとは思えない。だが何とも言えない奇妙さに、いつの間にかリザリーは自分の呼吸が速くなっていたのを自覚した。
◆
その後幾度か呼びかけたが、結局バートン編集長が顔を出すことは無かった。
同僚たちにはまだ体調が悪いからと断りを入れ、リザリーは取り合えず家へと帰還する。
編集長の言うことを聞き、素直に眠るつもりは一切ない。
だが一人で考えをまとめたい気持ちが先行したのと、ある予感が胸に灯ったので帰路を急いでいた。
三日ぶりの自宅のポストには、不在時に詰め込まれたと思われる手紙が入っていた。
それを抱えて鍵を開けて室内に入り、コートをかける暇もなくテーブルに広げる。
目的の手紙はすぐに見つかった。
「……やっぱり、あった」
見覚えのある簡素な封筒である。今度は宛名が書いてあり、切手も貼ってあった。
予感はしていたから驚きはなかったが、やはり不気味さはあり、リザリーはじっとそれを睨みつけた。
間違いなくそれは、先日から自分たちの元へ送られ続けているファンレターである。
しばらくそれを見つめたいたが、意を決してペーパーナイフで封筒を開く。
出てきた便せんに書かれていた文字は、酷く乱雑で今までの丁寧さが嘘のような歪んでいた。
『どうして貴様が助かった!?どうしてミモザ・マーティンを見殺しにした!
お前が死ねば良かったのに!お前が身の程をわきまえないからだ!
どうして上手くさせてくれないんだ!身勝手な展開もいい加減にしろ!
こんなのは誰も望んでいないことをどうしてわからないんだ!
必ずみんなが望む物語にしてみせる!邪魔をするな!死んでしまえ!』
差出人の怒りが手に取るようにわかる、暴言の数々。
それに顔を歪めていると、いつの間にかこもっていた力がくしゃりと便せんを歪めてしまった。
(やっぱりファンレターは来ていた。犯人はまだ何か行動するつもりなんだ……)
手紙を読んでいると、先ほど編集長が語った『物語』の話が頭によみがえってくる。
この世界を物語として捉えている熱狂的なファン……確かに手紙の送り主はそう思っていて、自分の考える通りにリザリーたちを動かそうとしているように見えてきた。
読者が物語に入った、という話は信じられないとしても、犯人がそう妄想している可能性は高いような気がする。
(でも、本当に……そんな人いるの?どうして私たちを狙ったの……?)
考えれば考えるほど、深みにはまっていくような感覚。
早くなってきた鼓動をおさめるように深く呼吸をしていると、にわかに玄関の方からがたりと音がして扉が開いた。
びくりと大きく肩が跳ねる。が、その警戒は無用のものだった。
「リザリー!?どうしてここにいる!?」
聞き覚えのある声が焦った様子で己の名を呼び、リザリーははっと振り返った。
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