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60.ジェシカのあくどさ~ジャックside~
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リチャードに全てを打ち明けてから1週間以上が経過していた。
あれ以降もなるべく2人で居る所を見られないようにするために、影経由での手紙のやり取りが続いている。
特にリチャードからのこれまでのジェシカの行動報告には、驚かされた。
言葉の意味は分からないが"ヒロイン"がどうのこうの言いながら、物に当たってはリチャードが用意した侍女に投げつけたり、気晴らしに暴力を振るっては楽しんでいるというものだった。
また、リチャードの手紙に『今雇っている侍女にはテンプソン伯爵家よりも多額の給料を渡していますが、ジェシカ嬢の振る舞いが酷すぎてたった2ヶ月で音を上げ始めています。いつ辞めてもおかしくない状況なので、殿下が彼女に監視を付けて下さって本当に感謝しています』とも書かれていた。
最後の締めくくりでは、『ジェシカ嬢の裏の顔を何も知らない男性陣からは、ひっきりなしに手紙が届いているみたいで、それも要らない人からの手紙は読まずに燃やして笑っているみたいです。本当に昔のリーリアと同じ、いやそれ以上に酷いかもしれません』という内容で終わっていた。
確かに、彼女は俺たちと接している時にはなるべく自分の醜さを出さないように必死に猫を被っていた。
まぁ、俺やステファン、リチャードみたいな腹に一物抱えているタイプの人間には、隠していても簡単に露呈してしまうような猫の被り方だが。
それでも、クリスやカインみたいな見た目だけで人を信じるようなタイプの人間は、騙されてしまうようだ。
意外だったのは、レイトンもクリスやカインみたいに相手の見た目に惑わされるタイプの人間だと思っていたが、彼は婚約者のジェニットを愛するがあまり、ジェニットの自然な天真爛漫さとジェシカの作った天真爛漫を見分けられているということだ。
俺の方でも影による監視対象たちの情報が少しずつだが、入って来た。
剣術大会の自主練習期間に入ったからか、男性陣にはそこまで目立った行動をしていない。
ジェシカは面白いくらいに、俺が望んだ通りに侍女が居ない間は独り言を言っているらしく、『夏イベントが一番好感度を上げられるから、クリス様のは絶対に上げないと……それに、カイン以外の攻略対象の好感度もある程度上げておかないと……』みたいな意味不明なことを言っている。
影は"意味がわからない"と言っていたが俺も意味はさっぱり分からなかった。
ただ、『攻略対象』とか『好感度』とか気になる単語が出てきたことが引っ掛かった。
俺の――正樹の姉の亜里沙は性格こそ男勝りだが、実は乙女な部分があった。
姉はリアルの恋愛には興味が無かったが、恋愛小説や乙女ゲームなどは読んだりプレイしたりしていて、特にその恋愛小説には"日本に住んでいた女性がゲームの悪役令嬢に転生してしまった系"の内容の物があり、姉に言われるがまま2、3冊は読まされた。
さっばり魅力が分からなかったが。
その中ではゲームでヒロインが攻略する男性のことを『攻略対象者』と呼び、その相手の望んだ選択肢を選べば『好感度』が上がる、というのがあった。
(……まさか、な)
その辺の知識を小説2、3冊程度読んだだけの俺では判断が出来ない。
せめてもう少し情報を集めてから判断しなければ。
自主練習期間中に闘技場でクリスと2人でカインから闘い方の指南を受けているのだが、その隣に――何故かジェシカが居る。
初日の午後に泣き腫らした顔でやって来た彼女は『他の女子生徒から除け者にされている』と涙ながらに訴え、最初は『ここは危ないからジェシカは居たら駄目だ』とカインに強く言われ、更に泣いてしまって結局はクリスが『別にいいんじゃない?何かあれば私たちが守ればいいんだ』と俺とステファンすら巻き込んで言い始めたので俺は戸惑い、ステファンは心底嫌そうな顔をしていた。
ちなみに俺がジェシカに付けている監視の影からは『可哀想な私を演出してクリス様たちとなるべく一緒に居ようかしら……』と色々と計画を練っていたというので、女子生徒から除け者にされているのは事実だろうが、それは俺たちと一緒に居る時限定の話のようなので、今回のは嘘だろう。
この日は、ステファンがリチャードから声を掛けられてリチャードとレイトンの模擬戦の審判をしに行っているため、クリスとカイン、俺とジェシカ嬢の4人だけになっていた。
カインからレクチャーを受けている中、近くで訓練中のレイトンとリチャード、ステファンの3人が急に入口近くの方向へ走って行くのを目で追えば、ベネットとジェニット……ヴァン伯爵令嬢の3人が居た。
(あの組み合わせは大丈夫なのか?)
少し心配になりつつ、そちらをずっと見ているとカインから「……ジャック殿下、集中して下さい」と声を掛けられた。
「すまない、気が逸れてしまった」
ハッとして謝って続きをお願いすると「……でも、3時間以上訓練してますからさすがに疲れますよね!一旦休憩にしましょうか!」とカインは真面目な顔から一転、ガハハと豪快に笑って言った。
ちょうど休憩に入ったタイミングでリチャードがこちらに走ってきた。
「リチャード、どうかしたのかい?」
クリスがいち早くそれに気が付き、声を掛けるとリチャードが「クリストファー殿下、姉上にこれを渡すようにと言われたので持ってきました」と話しつつ、クッキーが入った3つの袋のうち一つを渡した。
「……へぇ。今まではそんなことをしなかったのに、リーリアにも以外と可愛いところがあるじゃないか。リチャード、リーリアに後でお礼を言っておいて」
クリスはニヤニヤしながらクッキーの入った袋を眺め、リチャードに伝えれば多少引き攣った表情をしながらも「はい。必ず伝えます」と答えていた。
「それから……ジャックフリート殿下にも"こないだはありがとうございました"と言っていました」
俺にもクッキーを1袋渡しながらリチャードがクリスにも聞こえる声で言った。
最初は怪訝そうだったクリスも「……御礼なら仕方がないね」とフッと笑った。
クリスと俺でベネットに手を降れば、彼女も優しく微笑んで手を振り返してくれた。
好きな人からの贈り物なので、大切にクッキーを両手で持ち、見つめた。
リチャードが居なくなった後、ベネットのことを睨んでいたジェシカが不意に綺麗な笑みを浮かべると言った。
「訓練中にクッキーを持っていると割れてしまうかもしれません。クリス様、ジャック様。私が昼休みまで預かります」
クリスは「そう?すまないね」と言って何も考えることなく、あっさりと渡していたが俺は嫌な予感がしたので「俺のは大丈夫だ」と伝えた。
「……そうですか」
ジェシカがめずらしく引き下がったので、俺は安心しきっていた。
クッキーをズボンのポケットに入れる。
その後、ジェシカがカインに何かしら耳元でヒソヒソと話をしていた。
カインはジェシカの言葉にうんうんと首を縦に振ると「少し早いですがお昼にしませんか?その後、クリス様とジャック殿下は俺と模擬戦をしてもらいます」と声を掛けてきた。
「さぁ、行きましょう!」
ジェシカが背中に周り、俺の背中をぐいぐいと押す。
「あまり押さないでくれ、自分で歩ける」
俺は苦笑しながら言った。
この時、もっと俺が警戒していればクッキーをジェシカにポケットから抜き取られていたことにも気が付いたはずだ。
カフェテリアに移動すると、席に着いた途端ジェシカが「……私、そういえば今日もお菓子焼いてきてたんです!寮に置いてきてしまったので、一度取りに行ってきますね!」と急に言ってまた立ち上がると、直ぐに居なくなった。
俺たちだけで先にご飯を食べて待っていると、ベネットから貰ったクッキーの存在を思い出した。
ポケットに手を突っ込むと、クッキーが無くなっていた。
「ジャック殿下どうかしたんですか?」
俺が立ち上がって自分のポケットを弄っているとカインが不思議そうに聞いてきた。
「……いや、リーリア嬢から貰ったクッキーが無くなっているんだ」
俺がそう言えば、カインは「あぁ!」と言って元気に教えてくれた。
「ジェシカがやっぱり何が入ってるか心配だから、自分が責任を持って廃棄しとくって言ってましたよ!何せあのリーリア嬢の手作りですからね。何が入ってるか分かったもんじゃないですよ!」
俺は固まった。
クリスなんかは呑気に「確かにそうだね……」と笑って流していた。
「……ふざけるな」
俺は小さな声でそう呟くとカインが「何か言いましたか?」と何も聞こえなかったのか笑って言った。
クリスには聞こえていたみたいで「まぁまぁ、ジャック。気にしないで。今からジェシカのお菓子が来るんだから落ち着いて。ね?」と肩を叩かれた。
カインはこのやり取りを受けても、俺が何と言っていたのか分からずにきょとんとしていた。
何か言おうとしたが、不意にリチャードから言われた言葉を思い出し、踏み留まる。
『皇太子殿下には勘づかれると厄介な気がします。あまり姉上の肩を持たないように気を付けて、何があっても堪えて下さい』
俺は椅子にどっかり腰を下ろすと「……そうだな」と言って愛想笑いを浮かべた。
(……こいつらだけは絶対に許さない)
心に闇を抱いた瞬間だった。
あれ以降もなるべく2人で居る所を見られないようにするために、影経由での手紙のやり取りが続いている。
特にリチャードからのこれまでのジェシカの行動報告には、驚かされた。
言葉の意味は分からないが"ヒロイン"がどうのこうの言いながら、物に当たってはリチャードが用意した侍女に投げつけたり、気晴らしに暴力を振るっては楽しんでいるというものだった。
また、リチャードの手紙に『今雇っている侍女にはテンプソン伯爵家よりも多額の給料を渡していますが、ジェシカ嬢の振る舞いが酷すぎてたった2ヶ月で音を上げ始めています。いつ辞めてもおかしくない状況なので、殿下が彼女に監視を付けて下さって本当に感謝しています』とも書かれていた。
最後の締めくくりでは、『ジェシカ嬢の裏の顔を何も知らない男性陣からは、ひっきりなしに手紙が届いているみたいで、それも要らない人からの手紙は読まずに燃やして笑っているみたいです。本当に昔のリーリアと同じ、いやそれ以上に酷いかもしれません』という内容で終わっていた。
確かに、彼女は俺たちと接している時にはなるべく自分の醜さを出さないように必死に猫を被っていた。
まぁ、俺やステファン、リチャードみたいな腹に一物抱えているタイプの人間には、隠していても簡単に露呈してしまうような猫の被り方だが。
それでも、クリスやカインみたいな見た目だけで人を信じるようなタイプの人間は、騙されてしまうようだ。
意外だったのは、レイトンもクリスやカインみたいに相手の見た目に惑わされるタイプの人間だと思っていたが、彼は婚約者のジェニットを愛するがあまり、ジェニットの自然な天真爛漫さとジェシカの作った天真爛漫を見分けられているということだ。
俺の方でも影による監視対象たちの情報が少しずつだが、入って来た。
剣術大会の自主練習期間に入ったからか、男性陣にはそこまで目立った行動をしていない。
ジェシカは面白いくらいに、俺が望んだ通りに侍女が居ない間は独り言を言っているらしく、『夏イベントが一番好感度を上げられるから、クリス様のは絶対に上げないと……それに、カイン以外の攻略対象の好感度もある程度上げておかないと……』みたいな意味不明なことを言っている。
影は"意味がわからない"と言っていたが俺も意味はさっぱり分からなかった。
ただ、『攻略対象』とか『好感度』とか気になる単語が出てきたことが引っ掛かった。
俺の――正樹の姉の亜里沙は性格こそ男勝りだが、実は乙女な部分があった。
姉はリアルの恋愛には興味が無かったが、恋愛小説や乙女ゲームなどは読んだりプレイしたりしていて、特にその恋愛小説には"日本に住んでいた女性がゲームの悪役令嬢に転生してしまった系"の内容の物があり、姉に言われるがまま2、3冊は読まされた。
さっばり魅力が分からなかったが。
その中ではゲームでヒロインが攻略する男性のことを『攻略対象者』と呼び、その相手の望んだ選択肢を選べば『好感度』が上がる、というのがあった。
(……まさか、な)
その辺の知識を小説2、3冊程度読んだだけの俺では判断が出来ない。
せめてもう少し情報を集めてから判断しなければ。
自主練習期間中に闘技場でクリスと2人でカインから闘い方の指南を受けているのだが、その隣に――何故かジェシカが居る。
初日の午後に泣き腫らした顔でやって来た彼女は『他の女子生徒から除け者にされている』と涙ながらに訴え、最初は『ここは危ないからジェシカは居たら駄目だ』とカインに強く言われ、更に泣いてしまって結局はクリスが『別にいいんじゃない?何かあれば私たちが守ればいいんだ』と俺とステファンすら巻き込んで言い始めたので俺は戸惑い、ステファンは心底嫌そうな顔をしていた。
ちなみに俺がジェシカに付けている監視の影からは『可哀想な私を演出してクリス様たちとなるべく一緒に居ようかしら……』と色々と計画を練っていたというので、女子生徒から除け者にされているのは事実だろうが、それは俺たちと一緒に居る時限定の話のようなので、今回のは嘘だろう。
この日は、ステファンがリチャードから声を掛けられてリチャードとレイトンの模擬戦の審判をしに行っているため、クリスとカイン、俺とジェシカ嬢の4人だけになっていた。
カインからレクチャーを受けている中、近くで訓練中のレイトンとリチャード、ステファンの3人が急に入口近くの方向へ走って行くのを目で追えば、ベネットとジェニット……ヴァン伯爵令嬢の3人が居た。
(あの組み合わせは大丈夫なのか?)
少し心配になりつつ、そちらをずっと見ているとカインから「……ジャック殿下、集中して下さい」と声を掛けられた。
「すまない、気が逸れてしまった」
ハッとして謝って続きをお願いすると「……でも、3時間以上訓練してますからさすがに疲れますよね!一旦休憩にしましょうか!」とカインは真面目な顔から一転、ガハハと豪快に笑って言った。
ちょうど休憩に入ったタイミングでリチャードがこちらに走ってきた。
「リチャード、どうかしたのかい?」
クリスがいち早くそれに気が付き、声を掛けるとリチャードが「クリストファー殿下、姉上にこれを渡すようにと言われたので持ってきました」と話しつつ、クッキーが入った3つの袋のうち一つを渡した。
「……へぇ。今まではそんなことをしなかったのに、リーリアにも以外と可愛いところがあるじゃないか。リチャード、リーリアに後でお礼を言っておいて」
クリスはニヤニヤしながらクッキーの入った袋を眺め、リチャードに伝えれば多少引き攣った表情をしながらも「はい。必ず伝えます」と答えていた。
「それから……ジャックフリート殿下にも"こないだはありがとうございました"と言っていました」
俺にもクッキーを1袋渡しながらリチャードがクリスにも聞こえる声で言った。
最初は怪訝そうだったクリスも「……御礼なら仕方がないね」とフッと笑った。
クリスと俺でベネットに手を降れば、彼女も優しく微笑んで手を振り返してくれた。
好きな人からの贈り物なので、大切にクッキーを両手で持ち、見つめた。
リチャードが居なくなった後、ベネットのことを睨んでいたジェシカが不意に綺麗な笑みを浮かべると言った。
「訓練中にクッキーを持っていると割れてしまうかもしれません。クリス様、ジャック様。私が昼休みまで預かります」
クリスは「そう?すまないね」と言って何も考えることなく、あっさりと渡していたが俺は嫌な予感がしたので「俺のは大丈夫だ」と伝えた。
「……そうですか」
ジェシカがめずらしく引き下がったので、俺は安心しきっていた。
クッキーをズボンのポケットに入れる。
その後、ジェシカがカインに何かしら耳元でヒソヒソと話をしていた。
カインはジェシカの言葉にうんうんと首を縦に振ると「少し早いですがお昼にしませんか?その後、クリス様とジャック殿下は俺と模擬戦をしてもらいます」と声を掛けてきた。
「さぁ、行きましょう!」
ジェシカが背中に周り、俺の背中をぐいぐいと押す。
「あまり押さないでくれ、自分で歩ける」
俺は苦笑しながら言った。
この時、もっと俺が警戒していればクッキーをジェシカにポケットから抜き取られていたことにも気が付いたはずだ。
カフェテリアに移動すると、席に着いた途端ジェシカが「……私、そういえば今日もお菓子焼いてきてたんです!寮に置いてきてしまったので、一度取りに行ってきますね!」と急に言ってまた立ち上がると、直ぐに居なくなった。
俺たちだけで先にご飯を食べて待っていると、ベネットから貰ったクッキーの存在を思い出した。
ポケットに手を突っ込むと、クッキーが無くなっていた。
「ジャック殿下どうかしたんですか?」
俺が立ち上がって自分のポケットを弄っているとカインが不思議そうに聞いてきた。
「……いや、リーリア嬢から貰ったクッキーが無くなっているんだ」
俺がそう言えば、カインは「あぁ!」と言って元気に教えてくれた。
「ジェシカがやっぱり何が入ってるか心配だから、自分が責任を持って廃棄しとくって言ってましたよ!何せあのリーリア嬢の手作りですからね。何が入ってるか分かったもんじゃないですよ!」
俺は固まった。
クリスなんかは呑気に「確かにそうだね……」と笑って流していた。
「……ふざけるな」
俺は小さな声でそう呟くとカインが「何か言いましたか?」と何も聞こえなかったのか笑って言った。
クリスには聞こえていたみたいで「まぁまぁ、ジャック。気にしないで。今からジェシカのお菓子が来るんだから落ち着いて。ね?」と肩を叩かれた。
カインはこのやり取りを受けても、俺が何と言っていたのか分からずにきょとんとしていた。
何か言おうとしたが、不意にリチャードから言われた言葉を思い出し、踏み留まる。
『皇太子殿下には勘づかれると厄介な気がします。あまり姉上の肩を持たないように気を付けて、何があっても堪えて下さい』
俺は椅子にどっかり腰を下ろすと「……そうだな」と言って愛想笑いを浮かべた。
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