最強のチー

帝都では濃い日常

第二十話 ギルドマスターとご対面

　今、ギルドマスターの部屋にいます。
　あの細マッチョの老人は副ギルドマスターだった。

「私の名前はオルド ディーンと言います。」

　オルドの特徴はオールバックの白髪で白髪も生えているがしっかり整っている、そして何より老人と言ってもいいくらいの歳だと思うが体つきがしっかりしている。

「アスカ ホークよ」

「俺はアキ ナツメで、こっちはスライムのナデシコです」

　『ピィ！』

「特殊な形状のスライムですね、種族は何ですか？」

「フリースライムと言います｣

「そんなスライムは聞いたことないですが…」

「『鑑定』か『看破』で調べてください」

「後で調べることにしましょう。それより私が貴方達をここへお呼びした理由はおわかりですね？」

「あいつらが悪いのよ！私達のことバカにして、それにアキの事を馬鹿にされて…その、えっと…」

　アスカは俺の為に怒ってくれたらしい、可愛い奴め

「その事なのですが…あの者達はAランク冒険者で、私もアスカさんとスライムの身のこなしを見ましたがアスカさんは冒険者ランクはいくつですか？」

「実は登録しようとギルドに寄ったらケンカになったのよ。」

「そうなのですか？！では今すぐ登録しましょう！」

　この野郎、俺ガン無視しやがって、

「用意しました。あ、アキさんもついでに登録するんでしたね」

　紳士と思ったけど全然違うな、腹立って来た。

「この水晶に手を当ててください。するとステータスだけが浮かび上がります。」

　水晶はスキルを映さないのか、都合がいいな

「面白そう！私先やるね？」

　アスカが水晶に触れると最初に赤色に光、黄緑になってステータスの数値が浮かび上がった。

「す、すごい！SSランク並のステータスだ！」

　次に俺の番、同じように水晶に触れると虹色の光を出しながらステータスが浮かび上がった。

「この色は！しかもステータスが！！」

　オルドはステータスをメモって何処かに慌てて行ってしまった。


＝＝数分後＝＝


　やっと戻って来たと思うと今度はオルドと一緒にオバチャンがいた。

「あんたらかい？うちのオルドを騒がせてんのは、おっと紹介が遅れたね、アタシは帝都の冒険者ギルド、ギルドマスターをしているナナ シルビアだ」

　只者ではない感じはする、アスカもナデシコも感じているようだ。この世界の人族も強い人は居るんだな。