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第三章 不夜城攻略編
第50話 ハリボテ
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「今から見学させて貰うこと、許可して頂きたく」
村の中央広場にて。
ユストゥスらと合流したモーズは、彼に頭を下げて頼み込んだ。
「ふん、ウスノロが。この先、ついて来れずとも置いていくからな」
「そうだ、そうだっ!」
「喰らい付きます」
モーズは迷いなく答える。
「二言はないな?」
「はい」
「返事は短く!」
「Ja!」
敬礼も付けて、モーズは力強く返事をする。
するとユストゥスは彼の方へ歩み寄ったかと思うと、予備動作なしで殴りかかってきた――!
「……。反応出来てないぞ」
「当てる気がない拳を、避ける必要はないかと」
しかし先程と同じように、ユストゥスはモーズのフェイスマスクに当たる直前に寸止めをした。
モーズはそれをわかっていたようで、反応しないのではく敢えて動かずに過ごしていた。
その度胸に、ユストゥスは「ふん」と鼻を鳴らすと踵を返す。
「……。及第点にしておく」
「先生っ!?」
そして同行を許可した事に、クロロホルムの方が戸惑っていた。
ユストゥスは構わず高台に建つ城を指差す。
「他の家屋は全て見た。残るはあの城のみ。つまり十中八九〈根〉がある。危険性が格段に上がるぞ、気を引き締めろ!」
「はい、先生っ!」
「Ja!」
「あっ、Ja!」
「……かったりぃ」
いつからここは軍隊になったんだと、モーズを焚き付けた事を若干後悔しつつ、先に進む三人の後にニコチンも続いたのだった。
◇
ドカンッ!
「では、これより〈根〉の捜索に入る!!」
菌糸が張り付き固く閉じられていた城の扉をニコチンの銃撃で破壊した後、ユストゥスはそう宣言した。扉は壊す物らしい。
そうして侵入した城の中は、菌糸に侵され赤い胞子が魚群のように舞い、床や壁や天井から色とりどりの『珊瑚』が生え所謂《アクアリウム》状態になってはいるものの――スカスカだった。
昨日フリッツらと訪れた洋館と異なり、壁も床も天井も煉瓦調の壁紙一面という大雑把な内装で家具もなく、トンガリ屋根の真下、城の最上階へ続く螺旋階段が壁に沿ってあるのみ。
城内というよりも、灯台や展望台の中のようだ。
「この城、外観は立派だが中身は何と言うか……」
「この城は元より観光地用に建設したレプリカ。ハリボテだ。本物の城に比べたら簡素なものだ」
「どこかの暇と金のある金持ちがテーマパークを作ろうとして頓挫して、レプリカ城だけ残ったんだ! 資料にも載ってただろう!」
ユストゥスとクロロホルムが説明をしてくれる。
車内で資料はざっと読んだつもりだったが、やはり注意が散漫になっていて取りこぼした情報も多かったようだ。
「勉強不足ですまない」
「いやそれ頭に入れて何か使えるか? 間取り覚えんならともかくよ」
ニコチンは呆れながら拳銃を構え、
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
最上階に続く階段の先から姿を現した感染者三人を片手間に撃ち落とした。
その場から一切動かず、一つも外さずにニコチンが処分した事により、出番がなかったクロロホルムは槍を持つ手をぷるぷると震わせている。
「ぼくっ、君には負けないからっ!」
「あ゙ぁ゙?」
「ひぇ……」
勢いよく宣言したものの、ニコチンのひと睨み(本人は視線を向けただけで、睨んだつもりははいのだろうが)でクロロホルムは委縮してしまい、ユストゥスの後ろに隠れてしまう。
どうもクロロホルムは根が気弱なようだ。集落の感染者はほぼ彼一人で片した実力者の筈なのだが。
「どうした、クロロホルム」
「あっ、いえ、何でもないですユストゥス先生っ!」
「平常心が保てず穂先が鈍るのなら後ろに下がっていろ。私が前に出る」
「えっ」
「い、いいえ! ぼくが先駆けをします! 大丈夫です!」
ウミヘビでなくクスシが先頭に立つ?
一体どうやって、とモーズが不思議に思っていると、ユストゥスは城の中央に移動し左腕の白衣の袖を思い切り捲り上げた。
「怒れ、アイギス!!」
そして左腕から、傘に放射状の赤い縞模様が入ったアカクラゲに似たアイギスを出現させた。
その呼び掛けの大きな声が上階で聞こえたのだろう、螺旋階段から次々と菌糸にまみれた感染者が姿を現し、降りてくる。
「愚か者。上を押さえれば有利だと思ったか?」
上階の出入り口が詰まる程に際限なく現れる感染者に向け、ユストゥスはアイギスにハンドサインを送る。
「貴様らが警戒すべきはウミヘビだけでないぞ。……自由落下を味合わせてやろう」
ふわりふわり。
アカクラゲに似たユストゥスのアイギスは、優雅に上空へ向かって浮遊してゆく。そして天井付近まで上昇したその時、一斉に触手を感染者達に向けて伸ばし絡め取り、階段から引き剥がして放り投げた。
当然、翼も浮遊機能もない、まして身体から白金並みの重さを持つ菌糸を生やした感染者達は、重力に従いなす術もなく落下してゆく。
「おーおー。マージか。一応下がっときなモーズ」
「あ、あぁ」
「下がっておくのはニコチンもっ!」
城の最上階はビルのおおよそ10階分、つまり30メートルの高さがある。そこから感染者という名の超重量落下物が複数落ちてくる。
普通ならば直撃しないよう下がるだろう。しかしクロロホルムは敢えて前に出て槍を構え、向かい打つ体勢に入った。
「全員ここで、眠らせる!!」
そうしてクロロホルムは槍が届く範囲まで落ちてきた感染者を突き、払い、斬り、両断し、えぐり、跳ね飛ばし、時には叩き潰す。
ただ次々と落ちてくる感染者全てに攻撃が間に合っている訳ではない。腹から背中から足から頭から、菌糸が多く生え重くなった箇所から床に直撃し、どちゃりやらベキベキやら、肉と骨が潰れる音が城内に響く。
酷い最期だ。これで人としての意識があったとしたら、と思うとモーズは感染者に同情してしまう。
そんな中、菌糸で身体を庇って落ちた感染者は落下ダメージを軽減出来るようで、床に着いたと同時にモーズらの元へ這い寄ってきた――!
村の中央広場にて。
ユストゥスらと合流したモーズは、彼に頭を下げて頼み込んだ。
「ふん、ウスノロが。この先、ついて来れずとも置いていくからな」
「そうだ、そうだっ!」
「喰らい付きます」
モーズは迷いなく答える。
「二言はないな?」
「はい」
「返事は短く!」
「Ja!」
敬礼も付けて、モーズは力強く返事をする。
するとユストゥスは彼の方へ歩み寄ったかと思うと、予備動作なしで殴りかかってきた――!
「……。反応出来てないぞ」
「当てる気がない拳を、避ける必要はないかと」
しかし先程と同じように、ユストゥスはモーズのフェイスマスクに当たる直前に寸止めをした。
モーズはそれをわかっていたようで、反応しないのではく敢えて動かずに過ごしていた。
その度胸に、ユストゥスは「ふん」と鼻を鳴らすと踵を返す。
「……。及第点にしておく」
「先生っ!?」
そして同行を許可した事に、クロロホルムの方が戸惑っていた。
ユストゥスは構わず高台に建つ城を指差す。
「他の家屋は全て見た。残るはあの城のみ。つまり十中八九〈根〉がある。危険性が格段に上がるぞ、気を引き締めろ!」
「はい、先生っ!」
「Ja!」
「あっ、Ja!」
「……かったりぃ」
いつからここは軍隊になったんだと、モーズを焚き付けた事を若干後悔しつつ、先に進む三人の後にニコチンも続いたのだった。
◇
ドカンッ!
「では、これより〈根〉の捜索に入る!!」
菌糸が張り付き固く閉じられていた城の扉をニコチンの銃撃で破壊した後、ユストゥスはそう宣言した。扉は壊す物らしい。
そうして侵入した城の中は、菌糸に侵され赤い胞子が魚群のように舞い、床や壁や天井から色とりどりの『珊瑚』が生え所謂《アクアリウム》状態になってはいるものの――スカスカだった。
昨日フリッツらと訪れた洋館と異なり、壁も床も天井も煉瓦調の壁紙一面という大雑把な内装で家具もなく、トンガリ屋根の真下、城の最上階へ続く螺旋階段が壁に沿ってあるのみ。
城内というよりも、灯台や展望台の中のようだ。
「この城、外観は立派だが中身は何と言うか……」
「この城は元より観光地用に建設したレプリカ。ハリボテだ。本物の城に比べたら簡素なものだ」
「どこかの暇と金のある金持ちがテーマパークを作ろうとして頓挫して、レプリカ城だけ残ったんだ! 資料にも載ってただろう!」
ユストゥスとクロロホルムが説明をしてくれる。
車内で資料はざっと読んだつもりだったが、やはり注意が散漫になっていて取りこぼした情報も多かったようだ。
「勉強不足ですまない」
「いやそれ頭に入れて何か使えるか? 間取り覚えんならともかくよ」
ニコチンは呆れながら拳銃を構え、
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
最上階に続く階段の先から姿を現した感染者三人を片手間に撃ち落とした。
その場から一切動かず、一つも外さずにニコチンが処分した事により、出番がなかったクロロホルムは槍を持つ手をぷるぷると震わせている。
「ぼくっ、君には負けないからっ!」
「あ゙ぁ゙?」
「ひぇ……」
勢いよく宣言したものの、ニコチンのひと睨み(本人は視線を向けただけで、睨んだつもりははいのだろうが)でクロロホルムは委縮してしまい、ユストゥスの後ろに隠れてしまう。
どうもクロロホルムは根が気弱なようだ。集落の感染者はほぼ彼一人で片した実力者の筈なのだが。
「どうした、クロロホルム」
「あっ、いえ、何でもないですユストゥス先生っ!」
「平常心が保てず穂先が鈍るのなら後ろに下がっていろ。私が前に出る」
「えっ」
「い、いいえ! ぼくが先駆けをします! 大丈夫です!」
ウミヘビでなくクスシが先頭に立つ?
一体どうやって、とモーズが不思議に思っていると、ユストゥスは城の中央に移動し左腕の白衣の袖を思い切り捲り上げた。
「怒れ、アイギス!!」
そして左腕から、傘に放射状の赤い縞模様が入ったアカクラゲに似たアイギスを出現させた。
その呼び掛けの大きな声が上階で聞こえたのだろう、螺旋階段から次々と菌糸にまみれた感染者が姿を現し、降りてくる。
「愚か者。上を押さえれば有利だと思ったか?」
上階の出入り口が詰まる程に際限なく現れる感染者に向け、ユストゥスはアイギスにハンドサインを送る。
「貴様らが警戒すべきはウミヘビだけでないぞ。……自由落下を味合わせてやろう」
ふわりふわり。
アカクラゲに似たユストゥスのアイギスは、優雅に上空へ向かって浮遊してゆく。そして天井付近まで上昇したその時、一斉に触手を感染者達に向けて伸ばし絡め取り、階段から引き剥がして放り投げた。
当然、翼も浮遊機能もない、まして身体から白金並みの重さを持つ菌糸を生やした感染者達は、重力に従いなす術もなく落下してゆく。
「おーおー。マージか。一応下がっときなモーズ」
「あ、あぁ」
「下がっておくのはニコチンもっ!」
城の最上階はビルのおおよそ10階分、つまり30メートルの高さがある。そこから感染者という名の超重量落下物が複数落ちてくる。
普通ならば直撃しないよう下がるだろう。しかしクロロホルムは敢えて前に出て槍を構え、向かい打つ体勢に入った。
「全員ここで、眠らせる!!」
そうしてクロロホルムは槍が届く範囲まで落ちてきた感染者を突き、払い、斬り、両断し、えぐり、跳ね飛ばし、時には叩き潰す。
ただ次々と落ちてくる感染者全てに攻撃が間に合っている訳ではない。腹から背中から足から頭から、菌糸が多く生え重くなった箇所から床に直撃し、どちゃりやらベキベキやら、肉と骨が潰れる音が城内に響く。
酷い最期だ。これで人としての意識があったとしたら、と思うとモーズは感染者に同情してしまう。
そんな中、菌糸で身体を庇って落ちた感染者は落下ダメージを軽減出来るようで、床に着いたと同時にモーズらの元へ這い寄ってきた――!
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