上 下
20 / 40
第2章 学院トーナメント戦へ!

第20話 3回戦へ!①

しおりを挟む
 3回戦が始まる。
 ランス、ジーク、アリスは控え室で待機していた。
「いよいよだな。」
「今日は早めに終わらそうかな。」
「呑気だね。」
 他愛ない話をしていた。するとジークが…
「…アリス、上で待ってるぞ。」
 ジークはアリスに、遠回しに勝てと言った。
「私のことより、自分の心配したら。」
「フッ笑。そうだったな。」
 すると魔水晶が反応した。
「出場選手は準備してください。」
 その言葉を聞き、3人は立ち上がった。
「よし、行くぞ。」
 3人は会場へ向かった。

 その後、ランスとジークは、共に危なげなく勝ち上がった。
 そして次は、アリスの出番。
「アリス、頑張れよ。」
「アリス、勝てよ。」
 2人からの応援で気持ちが切り替わった。
「うん、ありがとう。行ってくる。」
 アリスは入場し、持ち場に着いた。
 そこには会長が既に居た。
「ではこれより、3回戦アリス・クラウン対アイリス・ロードの試合を開始します。では、初め!」
 試合が開始し、アリスは初手の攻撃を行った。
爆炎弾フレイムバレット
水城壁ウォーターウォール
 難なく防がれた。
爆炎加速フレイムアクセル
 足に炎を纏わせ、スピードをあげた。
爆炎弾フレイムバレット
 アイリスの周りを走り、技を打った。
「なるほど、水霊衣ウォールベール
 全ての攻撃を身にまとったベールで受けた。しかし、ダメージは無い。
炎嵐ファイアーストーム
 会長を炎の中に閉じ込めた。
「これで、少しでもだめーがあればいいけど。」
テンペスト
 その願いは虚しく、炎は風によって消された。
「ねぇ、そろそろ本気出して欲しいな。」
 会長は暇そうにしていた。
 その様子を見た瞬間、何かに触れた。
「やっぱり私には、あいて手を読むことは、性にあわないみたい。」
 アリスは切り替えた。
不死鳥魂装フェニックスアーマー爆炎剣フレイムソード
 アリスの本気モード。
「もう、手を抜かない!必ず勝つ!」
 負けられない理由もあった。
「次の試合でジークと戦う約束をした。そしてランスあいつとまた、戦う為に!」
 その気迫に、会長は驚いていた。
「すごいね、どんどん力が増している。」
 アリスは誰から見てもわかるくらいの炎を出していた。
「こちらも出さないとフェアじゃないね。まずは2かな。」
 会長は火、水を同時に展開した。
「君次第で上げていくよ。」
 そして2人は、戦いを再開した。
灼熱業火インフェルノ
双赫蒼烈破クロスレイバー
 2つの技が相殺し、爆発した。
 その瞬間、アリスは会長の懐に入った。
爆炎斬撃フレイムスラッシュ
双赫蒼剣クロスブレード
 会長は赤と青が入った剣を作り出し、アリスの攻撃を受けきった。
「くっ!、めんどくさいです!」
「君、想像以上にやれるね。さぁ、もっともっと私を楽しませて。」
 
しおりを挟む

処理中です...