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第2章 学院トーナメント戦へ!
第40話 決勝戦へ!⑧
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先程受けた傷を少し回復してからランスに語りかけた。
「君の身体強化は身体の力を上げるだけじゃなく、身体に関わる全て力を上げることが出来るんじゃないかな?」
先程までの戦闘で感じたことを相手の目をしっかり見て話した。
「…流石だね、先程君が話した通りさ。」
ランスは話す姿勢に変えた。
「俺の身体強化は筋力、脳、神経、五感、第六感などを底上げする事ができる。」
「君が見た景色は、全てが止まって見えるに近いってことか。」
目と脳を強化した事で相手の動きも予測可能できる。
しかし、これにはデメリットが存在する。
「しかしこれを使うと、身体の方が耐えきれなくなる。目と脳だけは、長時間するのは不可能なんだ。」
目と脳を使いすぎると焼かれてしまうのだ。
神経を強化しているが、それでも少し時間を伸ばしたに過ぎないのだ。
「だから攻撃の時にしか使っていない。」
「回復は間に合わないのか?」
「何度もやっている。目はなんとかなる、しかし脳だけは別格だ。」
目は容易なことだが、脳は回復の際にも使っている為、時間がかかるのだ。
「…ならこの勝負は耐久戦ってことかな。」
「どっちが先に限界を迎えるのか、まぁ勝つのは俺だけどな。」
ランスは身体強化した力で、アイリスの目の前に一瞬で移動した。
攻撃をし続けるランスか、防御に徹するアイリスか、先に限界を迎えるのはどっちなのか。
アイリスは予測と感覚で防いでいるが、全てを防ぐのは不可能な為、回復速度を上げている。
「斬っても回復するのは面倒だが、ずっと使える訳じゃないよな。」
ランスの読みは合っていた。
アイリスは常時回復を使っている為、魔力の消費が激しいのだ。
回復しているとはいえ、常時発動状態はかなり酷なことなのだ。
「それは君も同じでしょ。」
ランスも脳の消費より回復が上回る事がない為、苦戦しつつある。
ランスは攻撃から離れようとすると、アイリスがそれを阻む動きを見せるのだ。
そのため、アイリスと同じく常時発動状態なのだ。
「限界が近づいているが、それまでに決着させる!」
「君の堕ちるまで、限界まで耐えて見せる!」
2人の戦いは最終ラウンドに入り、今までの試合にはなかった耐久戦へとなってしまった。
息付く暇もない程の戦闘へと加速し、いつ倒れてもおかしくなかった。
精神の削り合い。
これだけは、お互いに回復することは出来ない。
それから数十分間は、互いに削りあっていた。
観客もその光景に、声も出なかった。
最強同士の削り合いは、他者の目からは正に異次元の勝負。たどり着くことの出来ない世界だった。
「君の身体強化は身体の力を上げるだけじゃなく、身体に関わる全て力を上げることが出来るんじゃないかな?」
先程までの戦闘で感じたことを相手の目をしっかり見て話した。
「…流石だね、先程君が話した通りさ。」
ランスは話す姿勢に変えた。
「俺の身体強化は筋力、脳、神経、五感、第六感などを底上げする事ができる。」
「君が見た景色は、全てが止まって見えるに近いってことか。」
目と脳を強化した事で相手の動きも予測可能できる。
しかし、これにはデメリットが存在する。
「しかしこれを使うと、身体の方が耐えきれなくなる。目と脳だけは、長時間するのは不可能なんだ。」
目と脳を使いすぎると焼かれてしまうのだ。
神経を強化しているが、それでも少し時間を伸ばしたに過ぎないのだ。
「だから攻撃の時にしか使っていない。」
「回復は間に合わないのか?」
「何度もやっている。目はなんとかなる、しかし脳だけは別格だ。」
目は容易なことだが、脳は回復の際にも使っている為、時間がかかるのだ。
「…ならこの勝負は耐久戦ってことかな。」
「どっちが先に限界を迎えるのか、まぁ勝つのは俺だけどな。」
ランスは身体強化した力で、アイリスの目の前に一瞬で移動した。
攻撃をし続けるランスか、防御に徹するアイリスか、先に限界を迎えるのはどっちなのか。
アイリスは予測と感覚で防いでいるが、全てを防ぐのは不可能な為、回復速度を上げている。
「斬っても回復するのは面倒だが、ずっと使える訳じゃないよな。」
ランスの読みは合っていた。
アイリスは常時回復を使っている為、魔力の消費が激しいのだ。
回復しているとはいえ、常時発動状態はかなり酷なことなのだ。
「それは君も同じでしょ。」
ランスも脳の消費より回復が上回る事がない為、苦戦しつつある。
ランスは攻撃から離れようとすると、アイリスがそれを阻む動きを見せるのだ。
そのため、アイリスと同じく常時発動状態なのだ。
「限界が近づいているが、それまでに決着させる!」
「君の堕ちるまで、限界まで耐えて見せる!」
2人の戦いは最終ラウンドに入り、今までの試合にはなかった耐久戦へとなってしまった。
息付く暇もない程の戦闘へと加速し、いつ倒れてもおかしくなかった。
精神の削り合い。
これだけは、お互いに回復することは出来ない。
それから数十分間は、互いに削りあっていた。
観客もその光景に、声も出なかった。
最強同士の削り合いは、他者の目からは正に異次元の勝負。たどり着くことの出来ない世界だった。
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いつも楽しませてもらってます!これからも投稿頑張ってくださいな!
ありがとうございます。
これからも読んで貰えると嬉しいです。
26話の会長とジークくんの挨拶シーンジーク組んではなくランスくんになっています間違いでしょうか
誤字の提示失礼します!
こちらのミスでした。
ただ今、修正を入れました。
申し訳ございません。