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第4章
第174話 清志と戦士長
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アイナが戦士長と戦っていた頃、清志もまた同じ古代の戦士達と戦っていた。
トリッキーな戦法の多いアイナとは違い、正統派な戦法で戦い抜いた清志。彼にとってこの連戦は非常に良い経験になっている。
かつての戦士達が使う古の戦闘術は、現代の近接戦闘はかなり違っていた。
恐らくは過去の再現で彼らが戦っていた悪魔達と、如何に上手く戦うかを突き詰めて行った先の技術。
現代の魔術師は主に戦う相手は人間で、古代の戦士達とは大きく違っていた。もちろん現代でも人外と戦う事もあるが、主な相手ではない。
その違いが戦闘技術に出ている。最初から自分よりも強く、肉体性能も高い相手と戦う為の武術。
しっかりと見極めて的確な反撃を返す戦い方。無理な攻めは行わず確実な一撃を与える思考を元に、上手く組み立てられた戦術。
「%$#%¥##!」
「チッ!」
パワーより技術を重視するタイプの清志だが、戦士長達はそれ以上に技術重視の戦法を取っている。
彼らの特徴は目の良さにある。アイナが撃った銃弾を避けて見せたように、異様に優れた認識力。
現代人を上回る高い視力と反射神経。日々人外を相手にせねばならないが故の、磨かれて来た高い能力。
現代人の中高生は視力の平均が1.0と言われている。対して昔の人々は環境が全く違う為、現代人より動体視力が高かった事が分かっている。
「はぁっ!」
カウンターで返された一撃を、ギリギリで避けた清志が反撃を行う。重い一撃を戦士長は受け止めるが、純粋な武器の重量差で圧される。
清志は軽々と振るっているが、死神の大鎌はかなりの重量を誇る。石を加工した古の剣よりも重く大きい。
「%$#!?」
思った以上に鋭い返しだったのか、戦士長は驚いている。清志はこの戦いを通じて、確実に戦闘技術が向上している。
良い鍛錬なんて表現では足りないぐらい、参考になる戦法を見せられた。古の剣術、槍術、そして古代魔術。
どれを取っても一流で、対峙した清志の血肉となっていく。自身の錬金術師しか使えないアイナと違い、清志は理解さえすれば古代魔術だって使える。すなわち。
「風よ!」
現代の魔術は即応性を高める為に詠唱を必要としない。だがそれは効率化と研究が進んだ末の結果だ。
まだ完全に理解していない清志は、幾つかのワードを唱える方法でしか古代魔術を使えない。何より現代の魔術は込められた魔力が感知し易い。
そのせいで古代の戦士達に良く回避されていた。だが隠密性の高い古代の風魔術を身に着けた清志は、感知するのが難しい風の刃を放つ。
「¥&%$!?」
「まだまだ!」
現代兵器というアドバンテージがあったアイナと違い、あくまで近接戦闘が主体の清志は純粋な技術で拮抗していた。
だが戦いの中で成長していく清志が、少しずつ戦士長を押して行く。より重くなる一撃、より速くなる斬撃、的確なカウンター。
清志がSランク魔術師になれたのは、何も血筋だけではない。清志本人が持っていた、身に着けるスピードにある。
黄泉津大神や黄泉の国で暮らす戦士達から、教えを受け続けた清志。その中で確実に磨かれて行った才能。
相手を見極めて、取り入れられるモノは自分の技術とする。その才能がこの戦いでも十全に発揮されていた。
「&%&$$!!」
戦士長が押され気味な現状を打破する為に、起死回生の反抗に出る。
「それはもう理解した!」
ここまで戦った古代の戦士達が使う技術。強力な反撃で逆転を狙う構え。だがその技はもう清志には通じない。
発生の速い雷魔術を撃ち込んで、戦士長の体勢を崩す。初動を潰された戦士長へ、猛攻を仕掛ける清志。
横に薙ぎ払う一撃を、跳躍で躱す戦士長。だがそれは清志の狙い通りで、空中で逃げられない戦士長へ向けて勢いの乗った回し蹴りを放つ。
「#%!?」
「吹っ飛べ!」
身体強化の魔術により脚力が大きく上昇した一撃が、戦士長の脇腹に突き刺さる。蹴られた戦士長は大きく飛ばされる。
地面を転がりかけた戦士長だったが、どうにか剣を地面に突き刺して勢いを殺す。
転倒こそ避けられたが、ダメージが大きかったのか戦士長はすぐに立ち上がれない。そこに清志からの追撃の魔術が飛ぶ。
古代魔術と現代魔術を織り交ぜた牽制は、現代魔術を使えない戦士長には防御が難しい。感知し易い現代魔術がフェイントに使われ、本命の古代魔術が戦士長に命中する。
「これでっ!」
清志は大きく振りかぶった斬撃が、袈裟斬りに振り下ろされた。死神の大鎌が戦士長を鎧ごと切り裂いて、戦士長の姿が消えていく。
「&%¥」
消えて行く戦士長は、男臭い笑みを浮かべていた。良くやった戦士よ、清志はそう言われた気がした。
「ありがとうございました!」
清志は消えていく戦士長に向けて、しっかりと頭を下げた。とても良い戦いが出来たと、晴れやかな気持ちで清志は戦いの余韻に浸っている。
黄泉津大神達とはまた違った、良い師と刃を交えられたと清志は思っている。今よりも強くなりたいと思って居る清志にとって、最高の体験となった。
トリッキーな戦法の多いアイナとは違い、正統派な戦法で戦い抜いた清志。彼にとってこの連戦は非常に良い経験になっている。
かつての戦士達が使う古の戦闘術は、現代の近接戦闘はかなり違っていた。
恐らくは過去の再現で彼らが戦っていた悪魔達と、如何に上手く戦うかを突き詰めて行った先の技術。
現代の魔術師は主に戦う相手は人間で、古代の戦士達とは大きく違っていた。もちろん現代でも人外と戦う事もあるが、主な相手ではない。
その違いが戦闘技術に出ている。最初から自分よりも強く、肉体性能も高い相手と戦う為の武術。
しっかりと見極めて的確な反撃を返す戦い方。無理な攻めは行わず確実な一撃を与える思考を元に、上手く組み立てられた戦術。
「%$#%¥##!」
「チッ!」
パワーより技術を重視するタイプの清志だが、戦士長達はそれ以上に技術重視の戦法を取っている。
彼らの特徴は目の良さにある。アイナが撃った銃弾を避けて見せたように、異様に優れた認識力。
現代人を上回る高い視力と反射神経。日々人外を相手にせねばならないが故の、磨かれて来た高い能力。
現代人の中高生は視力の平均が1.0と言われている。対して昔の人々は環境が全く違う為、現代人より動体視力が高かった事が分かっている。
「はぁっ!」
カウンターで返された一撃を、ギリギリで避けた清志が反撃を行う。重い一撃を戦士長は受け止めるが、純粋な武器の重量差で圧される。
清志は軽々と振るっているが、死神の大鎌はかなりの重量を誇る。石を加工した古の剣よりも重く大きい。
「%$#!?」
思った以上に鋭い返しだったのか、戦士長は驚いている。清志はこの戦いを通じて、確実に戦闘技術が向上している。
良い鍛錬なんて表現では足りないぐらい、参考になる戦法を見せられた。古の剣術、槍術、そして古代魔術。
どれを取っても一流で、対峙した清志の血肉となっていく。自身の錬金術師しか使えないアイナと違い、清志は理解さえすれば古代魔術だって使える。すなわち。
「風よ!」
現代の魔術は即応性を高める為に詠唱を必要としない。だがそれは効率化と研究が進んだ末の結果だ。
まだ完全に理解していない清志は、幾つかのワードを唱える方法でしか古代魔術を使えない。何より現代の魔術は込められた魔力が感知し易い。
そのせいで古代の戦士達に良く回避されていた。だが隠密性の高い古代の風魔術を身に着けた清志は、感知するのが難しい風の刃を放つ。
「¥&%$!?」
「まだまだ!」
現代兵器というアドバンテージがあったアイナと違い、あくまで近接戦闘が主体の清志は純粋な技術で拮抗していた。
だが戦いの中で成長していく清志が、少しずつ戦士長を押して行く。より重くなる一撃、より速くなる斬撃、的確なカウンター。
清志がSランク魔術師になれたのは、何も血筋だけではない。清志本人が持っていた、身に着けるスピードにある。
黄泉津大神や黄泉の国で暮らす戦士達から、教えを受け続けた清志。その中で確実に磨かれて行った才能。
相手を見極めて、取り入れられるモノは自分の技術とする。その才能がこの戦いでも十全に発揮されていた。
「&%&$$!!」
戦士長が押され気味な現状を打破する為に、起死回生の反抗に出る。
「それはもう理解した!」
ここまで戦った古代の戦士達が使う技術。強力な反撃で逆転を狙う構え。だがその技はもう清志には通じない。
発生の速い雷魔術を撃ち込んで、戦士長の体勢を崩す。初動を潰された戦士長へ、猛攻を仕掛ける清志。
横に薙ぎ払う一撃を、跳躍で躱す戦士長。だがそれは清志の狙い通りで、空中で逃げられない戦士長へ向けて勢いの乗った回し蹴りを放つ。
「#%!?」
「吹っ飛べ!」
身体強化の魔術により脚力が大きく上昇した一撃が、戦士長の脇腹に突き刺さる。蹴られた戦士長は大きく飛ばされる。
地面を転がりかけた戦士長だったが、どうにか剣を地面に突き刺して勢いを殺す。
転倒こそ避けられたが、ダメージが大きかったのか戦士長はすぐに立ち上がれない。そこに清志からの追撃の魔術が飛ぶ。
古代魔術と現代魔術を織り交ぜた牽制は、現代魔術を使えない戦士長には防御が難しい。感知し易い現代魔術がフェイントに使われ、本命の古代魔術が戦士長に命中する。
「これでっ!」
清志は大きく振りかぶった斬撃が、袈裟斬りに振り下ろされた。死神の大鎌が戦士長を鎧ごと切り裂いて、戦士長の姿が消えていく。
「&%¥」
消えて行く戦士長は、男臭い笑みを浮かべていた。良くやった戦士よ、清志はそう言われた気がした。
「ありがとうございました!」
清志は消えていく戦士長に向けて、しっかりと頭を下げた。とても良い戦いが出来たと、晴れやかな気持ちで清志は戦いの余韻に浸っている。
黄泉津大神達とはまた違った、良い師と刃を交えられたと清志は思っている。今よりも強くなりたいと思って居る清志にとって、最高の体験となった。
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