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第4章
第185話 悪魔との激しい攻防
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基本的に人外との戦闘は、根気が全ての持久戦である事が多い。かつてアドベンチャー号で戦ったような、人造の生物兵器でない限りは。
自然に生まれた人外の生物は、往々にして高い生命力を持っている。というよりも、人間が特に脆いと言った方が正しいかも知れない。
回復力が特別高いわけでもなく、頑丈な肉体を持つでもない。同じ哺乳類で見ても、シャチ程の体格や頑丈さ、強い力を得る事は出来ない。
地上だけに限定しても、人間は熊よりも遥かに弱い。自然界において、人間はかなり弱い方だ。
兵器や技術でどうにか補っているだけで、地球の支配者というには弱すぎる。そう勘違いできる時代が、一時的に訪れていただけだ。
人間が地球の支配者だった時代など、本来一度としてないのだから。
「クソっ! 本当に頑丈だな!」
清志が何度も突撃を繰り返しているが、致命的な一撃を入れられていない。
アイナの射撃が少しずつ削っているが、兵器によるダメージでは再生されてしまう。
一度に大きなダメージを与えるには、清志が持つ死神の大鎌が一番だ。しかし悪魔もそれを分かっているのか、確実に清志の一撃はガードしている。
「少し強引な手に出るわ!」
「あ、ああ! 無茶はするなよ!」
この状況を打破する為に、アイナも前へ出る事を決める。周囲に展開したロボットアームに射撃を続けさせながら、アイナはアサルトライフルからリボルバーへ持ち変える。
彼女が所持しているエクソシスト製の特別な弾丸。神の福音と名付けられた、ヴァチカンの対悪魔兵装。
残されたストックはそう多くないが、6連装のシリンダーへ弾を込める。最上位の悪魔への効果はそう高くないが、数を打ち込めば相乗効果が期待出来る。
「すぅ……ふぅ」
アイナが前に出て、宙を舞う悪魔の真下まで移動する。呼吸を整えながらアイナがリボルバーを構える。
不規則に飛ぶ悪魔に対して、ロボットアームに牽制させる。スナイパーとしても戦えるアイナの目が、悪魔の姿を完全に捉えた。
聖水に浸けられた特別な銀を使用した弾丸が、発射音と共に銃口を飛び出す。空を舞う悪魔の右肩へ、吸い込まれるように弾丸が飛び込んだ。
「%&*$%」
しっかりと肩を撃ち抜いた弾丸は、大きな風穴を開けていた。だが悪魔はそのダメージよりも、再生を阻害する効果にすぐ気付いた。
何発も当たるわけには行かないと、アイナへの警戒を強める。今持っている彼女の武器が、非常に危険だと悪魔は睨みつける。
厄介なのは、清志の持つ大鎌だけでないと、ここで悟った悪魔は更に激しい攻撃を始める。膨大な魔力を活かして、手数で押し切るつもりなのだろう。
「牽制をお願い!」
「任せてくれ!」
アタッカーとサポート役の交代が、この2人は簡単に出来る。どちらもが優秀な魔術師であり、戦士でもあるからだ。
清志の周囲で、大量の光の剣が展開する。エクソシストの対悪魔用魔術だ。最上位の悪魔に対しては、牽制程度の効果しかない。
しかし今必要なのは、その牽制だ。悪魔が放った魔術の全てを、清志の魔術が撃ち落として行く。同時に並行して、試練の過程で学んだ古代魔術も行使する。
「疾風!」
少し解析が進んだ事で、より強力な風の魔術を清志は会得していた。まだ完全な無詠唱ではないが、奇襲性の高さはより上がっている。不可視の刃が悪魔へと殺到し、空中で釘付けにする。
「喰らいなさい!」
地上からアイナは5発連続で銀の弾丸を発射する。悪魔の足や腹部、背中の羽にそれぞれが命中する。
それなりのダメージと、再生能力を阻害する効果が悪魔を蝕む。危機感を覚えたのか、悪魔は強力な魔術を行使し始める。
「不味い、下がれアイナ!」
「くっ!?」
悪魔を中心として、全方位に黒い靄が広がっていく。広範囲に強力な呪いと腐敗を齎す、悪魔の古代魔術だ。
効果までは知らない2人だったが、触れない方が良いのだけは理解した。アイナが後方へ下がり、清志が前へ出る。
合流した2人は、悪魔の魔術へ対抗する。アイナが対魔術加工の施された装甲板を展開。周囲を囲い四角い子部屋を作り上げる。
その中で清志がエクソシストの防御魔術、使者の羽衣を展開してアイナの前に立つ。悍ましい気配を纏った黒い靄がコロッセオを包み込む。
暫くその状態が続いたが、徐々に靄が晴れていく。次の瞬間には風が吹き荒れ、残っていた靄が吹き飛んだ。
アイナが作った臨時シェルターは、原型を保っている。腐食してしまった部分はあったが、貫通まではしなかった。
清志が使者の羽衣を広範囲に広げていたからだろう。装甲板が消え去ると、再び清志とアイナが姿を現した。
「#$%$#1?」
悪魔は驚いたのか、動揺している様子だ。余程今の魔術に自信を持っていたのだろう。
「まだ俺達は、負けてなんかいないぞ」
「さあ、続きと行きましょうか」
最上位の悪魔は今の術が連発出来ないのか、悔しそうに再び戦闘を始めた。少しずつではあるが、清志とアイナの方へと戦況が傾きつつある。
2人が少しずつ、悪魔を追い込みつつあった。
自然に生まれた人外の生物は、往々にして高い生命力を持っている。というよりも、人間が特に脆いと言った方が正しいかも知れない。
回復力が特別高いわけでもなく、頑丈な肉体を持つでもない。同じ哺乳類で見ても、シャチ程の体格や頑丈さ、強い力を得る事は出来ない。
地上だけに限定しても、人間は熊よりも遥かに弱い。自然界において、人間はかなり弱い方だ。
兵器や技術でどうにか補っているだけで、地球の支配者というには弱すぎる。そう勘違いできる時代が、一時的に訪れていただけだ。
人間が地球の支配者だった時代など、本来一度としてないのだから。
「クソっ! 本当に頑丈だな!」
清志が何度も突撃を繰り返しているが、致命的な一撃を入れられていない。
アイナの射撃が少しずつ削っているが、兵器によるダメージでは再生されてしまう。
一度に大きなダメージを与えるには、清志が持つ死神の大鎌が一番だ。しかし悪魔もそれを分かっているのか、確実に清志の一撃はガードしている。
「少し強引な手に出るわ!」
「あ、ああ! 無茶はするなよ!」
この状況を打破する為に、アイナも前へ出る事を決める。周囲に展開したロボットアームに射撃を続けさせながら、アイナはアサルトライフルからリボルバーへ持ち変える。
彼女が所持しているエクソシスト製の特別な弾丸。神の福音と名付けられた、ヴァチカンの対悪魔兵装。
残されたストックはそう多くないが、6連装のシリンダーへ弾を込める。最上位の悪魔への効果はそう高くないが、数を打ち込めば相乗効果が期待出来る。
「すぅ……ふぅ」
アイナが前に出て、宙を舞う悪魔の真下まで移動する。呼吸を整えながらアイナがリボルバーを構える。
不規則に飛ぶ悪魔に対して、ロボットアームに牽制させる。スナイパーとしても戦えるアイナの目が、悪魔の姿を完全に捉えた。
聖水に浸けられた特別な銀を使用した弾丸が、発射音と共に銃口を飛び出す。空を舞う悪魔の右肩へ、吸い込まれるように弾丸が飛び込んだ。
「%&*$%」
しっかりと肩を撃ち抜いた弾丸は、大きな風穴を開けていた。だが悪魔はそのダメージよりも、再生を阻害する効果にすぐ気付いた。
何発も当たるわけには行かないと、アイナへの警戒を強める。今持っている彼女の武器が、非常に危険だと悪魔は睨みつける。
厄介なのは、清志の持つ大鎌だけでないと、ここで悟った悪魔は更に激しい攻撃を始める。膨大な魔力を活かして、手数で押し切るつもりなのだろう。
「牽制をお願い!」
「任せてくれ!」
アタッカーとサポート役の交代が、この2人は簡単に出来る。どちらもが優秀な魔術師であり、戦士でもあるからだ。
清志の周囲で、大量の光の剣が展開する。エクソシストの対悪魔用魔術だ。最上位の悪魔に対しては、牽制程度の効果しかない。
しかし今必要なのは、その牽制だ。悪魔が放った魔術の全てを、清志の魔術が撃ち落として行く。同時に並行して、試練の過程で学んだ古代魔術も行使する。
「疾風!」
少し解析が進んだ事で、より強力な風の魔術を清志は会得していた。まだ完全な無詠唱ではないが、奇襲性の高さはより上がっている。不可視の刃が悪魔へと殺到し、空中で釘付けにする。
「喰らいなさい!」
地上からアイナは5発連続で銀の弾丸を発射する。悪魔の足や腹部、背中の羽にそれぞれが命中する。
それなりのダメージと、再生能力を阻害する効果が悪魔を蝕む。危機感を覚えたのか、悪魔は強力な魔術を行使し始める。
「不味い、下がれアイナ!」
「くっ!?」
悪魔を中心として、全方位に黒い靄が広がっていく。広範囲に強力な呪いと腐敗を齎す、悪魔の古代魔術だ。
効果までは知らない2人だったが、触れない方が良いのだけは理解した。アイナが後方へ下がり、清志が前へ出る。
合流した2人は、悪魔の魔術へ対抗する。アイナが対魔術加工の施された装甲板を展開。周囲を囲い四角い子部屋を作り上げる。
その中で清志がエクソシストの防御魔術、使者の羽衣を展開してアイナの前に立つ。悍ましい気配を纏った黒い靄がコロッセオを包み込む。
暫くその状態が続いたが、徐々に靄が晴れていく。次の瞬間には風が吹き荒れ、残っていた靄が吹き飛んだ。
アイナが作った臨時シェルターは、原型を保っている。腐食してしまった部分はあったが、貫通まではしなかった。
清志が使者の羽衣を広範囲に広げていたからだろう。装甲板が消え去ると、再び清志とアイナが姿を現した。
「#$%$#1?」
悪魔は驚いたのか、動揺している様子だ。余程今の魔術に自信を持っていたのだろう。
「まだ俺達は、負けてなんかいないぞ」
「さあ、続きと行きましょうか」
最上位の悪魔は今の術が連発出来ないのか、悔しそうに再び戦闘を始めた。少しずつではあるが、清志とアイナの方へと戦況が傾きつつある。
2人が少しずつ、悪魔を追い込みつつあった。
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