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まるで三途の川だな……。
大聖堂入口で、そう呟く桃太。あまりにも凄すぎて言葉にならなかったのだろう。
綺麗な草花、大きな噴水。子鳥のさえずり。
いや……なんで中に鳥居んの?鳥飼ってんのここ?
てかここ庭?
「もう驚く気も起きねーわ」
鑑賞が終わり噴水の後ろにある長い階段を上っていく。ひとつ気づいたのだが、さっきからアルベルトの奴俺と手をずっと繋いでるんだが。
さっきの果物で頭は痛いが体力は回復したから大丈夫なんだが、心配性なのか?
長い階段を登ると3つのドアが現れる。
なんか小便小僧みたいな銅像が飾られているがこれいるか?
心の中で笑いながらアルベルトの顔を見やると奴も俺の顔を覗き込んできた。
「モモここだよ、ここに教皇様がいらっしゃる」
「あぁ……小便小僧飾ってある扉にいらっしゃいますのね」
ついつい心に思っていた事が口に出てしまい、ヤバっと思いながら自分の手で口を塞ぐ。
「フッククッ……も……モモ本当やめてくれないか……小便小僧って……笑わされてばかりだな」
こいつ絶対笑い上戸だわ、改めて感じたわ。
まぁこんな事してる暇はない。
教皇とやらに会って話をしなければ。
ギギィーと扉を門番が開ける。
奥にはアルベルトと同じ羽織ものをし、椅子に座った老人、この老人も偉大さを感じる。
優しい笑顔を向け俺を見すえている。
この人がこの大聖堂の教皇。
「教皇様、異世界人を連れてまいりました」
アルベルトを膝をつき教皇に頭を下げ礼をする。
「そうですか……異世界の方よくぞ参られました、私は教皇のアレキサンドリアスと申す者、そちらのお名前を伺っても宜しいかな?」
教皇は桃太の顔を見ながら穏やかな口調でそう言った。
「あ……おれ……いえ私はモモタ・ヒイラギといいます、日本という世界で、とある者に殴られ目を覚ました時この地にいました……」
ぐ……敬語って難しい。もうちょっと勉強しとくんだった。変じゃなかったか?
チラリとアルベルトの表情を見ると、その視線に気づきアルベルトはにっこりと微笑んでくれた。
うむ。これで良かったのか?
「そうでしたか。見る限りお怪我をされている様子……少し休んでから折り入ってお話をしましょうか、アルベルト……」
「ハッ!」
「この者を貴方の近くに置き経過を見てください、精神的面もあるでしょう、落ち着いたら折り入って私の所にまた来て下さい、治療があるようなので医療班若しくは貴方が治療をしてあげてください」
「かしこまりました、では、失礼させていただきます」
あれ?話これで終わり?
もう少し長い話になるのだろうと覚悟していたがあっさりと話が終わってしまった。
アルベルトは行こうっと呟くと桃太の手を引き扉を出た。
「取り敢えず今日の話は終わりです、貴方の回復次第また教皇様に会っていただく事になります」
あ。俺の身体を気遣ってくれたのか。心配されるってこういう事なんだな。有難みを感じるぜ。
「モモは私の監視下で動いてもらいます、という事で、私と暮らすお部屋に案内しますね」
アルベルトは少し嬉しそうに言った。
なぜこんなに嬉しそうなのか分からなかったが、そのまま手を引き、目的地であろう場所に連れていかれた。
大聖堂入口で、そう呟く桃太。あまりにも凄すぎて言葉にならなかったのだろう。
綺麗な草花、大きな噴水。子鳥のさえずり。
いや……なんで中に鳥居んの?鳥飼ってんのここ?
てかここ庭?
「もう驚く気も起きねーわ」
鑑賞が終わり噴水の後ろにある長い階段を上っていく。ひとつ気づいたのだが、さっきからアルベルトの奴俺と手をずっと繋いでるんだが。
さっきの果物で頭は痛いが体力は回復したから大丈夫なんだが、心配性なのか?
長い階段を登ると3つのドアが現れる。
なんか小便小僧みたいな銅像が飾られているがこれいるか?
心の中で笑いながらアルベルトの顔を見やると奴も俺の顔を覗き込んできた。
「モモここだよ、ここに教皇様がいらっしゃる」
「あぁ……小便小僧飾ってある扉にいらっしゃいますのね」
ついつい心に思っていた事が口に出てしまい、ヤバっと思いながら自分の手で口を塞ぐ。
「フッククッ……も……モモ本当やめてくれないか……小便小僧って……笑わされてばかりだな」
こいつ絶対笑い上戸だわ、改めて感じたわ。
まぁこんな事してる暇はない。
教皇とやらに会って話をしなければ。
ギギィーと扉を門番が開ける。
奥にはアルベルトと同じ羽織ものをし、椅子に座った老人、この老人も偉大さを感じる。
優しい笑顔を向け俺を見すえている。
この人がこの大聖堂の教皇。
「教皇様、異世界人を連れてまいりました」
アルベルトを膝をつき教皇に頭を下げ礼をする。
「そうですか……異世界の方よくぞ参られました、私は教皇のアレキサンドリアスと申す者、そちらのお名前を伺っても宜しいかな?」
教皇は桃太の顔を見ながら穏やかな口調でそう言った。
「あ……おれ……いえ私はモモタ・ヒイラギといいます、日本という世界で、とある者に殴られ目を覚ました時この地にいました……」
ぐ……敬語って難しい。もうちょっと勉強しとくんだった。変じゃなかったか?
チラリとアルベルトの表情を見ると、その視線に気づきアルベルトはにっこりと微笑んでくれた。
うむ。これで良かったのか?
「そうでしたか。見る限りお怪我をされている様子……少し休んでから折り入ってお話をしましょうか、アルベルト……」
「ハッ!」
「この者を貴方の近くに置き経過を見てください、精神的面もあるでしょう、落ち着いたら折り入って私の所にまた来て下さい、治療があるようなので医療班若しくは貴方が治療をしてあげてください」
「かしこまりました、では、失礼させていただきます」
あれ?話これで終わり?
もう少し長い話になるのだろうと覚悟していたがあっさりと話が終わってしまった。
アルベルトは行こうっと呟くと桃太の手を引き扉を出た。
「取り敢えず今日の話は終わりです、貴方の回復次第また教皇様に会っていただく事になります」
あ。俺の身体を気遣ってくれたのか。心配されるってこういう事なんだな。有難みを感じるぜ。
「モモは私の監視下で動いてもらいます、という事で、私と暮らすお部屋に案内しますね」
アルベルトは少し嬉しそうに言った。
なぜこんなに嬉しそうなのか分からなかったが、そのまま手を引き、目的地であろう場所に連れていかれた。
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