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ただ苦言を漏らすなら、しつこいという言葉が出てくる。俺はさっきから肉弾戦をしているが、ジル・ロベルトからの攻撃はどれも不意打ちなら俺に当たるものの、損害軽微なのですぐに修復してしまう。魔力を放出するような攻撃は解析完了しているため、全て吸収してしまう。
高エネルギー体の物理的な攻撃しか意味をなさないので、打撃や投げ技くらいしか残っていない。
しかし、存在軽微なので修復する。
ナミに攻撃の矛先がいった時もあったが、卵型の武具によって守られており、そもそも攻撃が当たらない。上から常に青白い光、いや雷が降り続いているのに関わらず攻撃が通らない。
そんな状態で俺に対して肉弾戦をするしかなく、攻撃が連続で当たっても修復が追いついてしまっている。
攻撃パターン解析完了。
そしてナビが攻撃パターンを解析し、対応するようになった。こうなるといくら光速で不意打ちしようが先に動いて拳を置くと相手に当たるようになる。魔人と言えども、光速で思考判断していたら、そもそも解析などされるわけがない。
「ぐはぁっ!」
光速で不意打ちしようとしてカウンターをもらったので、そのエネルギーがそのまま相手に返った。そのため、思いっきり吹っ飛んでいった。高エネルギー体だからこそ、質量が見た目以下でエネルギーそのものを当て攻撃してるからだ。
「く、くそ・・・なんだお前・・・」
「お前こそなんなんだ?」
大分余裕を持てるようになったので、落ち着いてきた。
ねぇ、そいつ殺せないの?
ナミが通信で話しかけてきて、機嫌はいいものの早く終わらせたいらしい。
「オレは、この一帯を治めているトップだ。クソが、それでお前はなんなんだよ」
まるで答えたから答えろ、という感じだった。どうせ埒が明かないので会話することにした。
ナミ、ちょっとこいつと話させてくれ。
俺はナミにことわりを入れると、ナミは頷いてくれた。
「俺はよくわからないがこの世界に転移して、平和だったから旅行していただけだ」
「・・・」
「俺はよくわからないが――」
「いや、聞こえてた。聞こえてた・・・お前、異世界人だったのかよ・・・くそ・・・」
ジル・ロベルトは青白い光から会った時のような状態に戻った。戻ったのはいいが、何も着ていない状態であり、真っ裸だった。
「なんだよ、てっきり政権交代しに来たのかと思ったんだが、旅行者かよ・・・」
大の字に寝そべり、空から降っていた雷も止んだ。
「つまり何? 私たち勘違いされて襲われたってこと?」
ナミは腕組をし、寝ているジル・ロベルトの近くまで来て、見下ろしていた。
「いやぁ、まあ・・・そりゃ各都市での噂と行動から様々な力を示してるからな、オレもいよいよ挑まれるのかと思ったら血がたぎってな。それにその眼・・・オレの知らない眼だ、何よりも全力を出したいと感じる」
ジル・ロベルトはがばっと起き上がり、レンツの方を向いた。
「なあ、試させてくれないか? オレの力を吸収してるんだろ? どこまで入るのか、試させてくれ!」
「それで俺にどんなメリットがあるんだよ・・・」
ジル・ロベルトは考え、首をかしげた。
「特にないな」
「なら、お断りだ。めんどくさい」
俺はこの男と対峙し、最初は死を覚悟したがこの眼のおかげで生き延びた。あとナミの卵型の武具もあって、なんだったのかという余裕が生まれた。
あの自称神がくれた眼は存外役に立ったなと思った。
「なぁ、頼むよ。な?」
真っ裸の魔人が俺にしつこく頼み込んできた。ジル・ロベルトの後ろからナミが近寄り、思いっきり股間を蹴り上げた。
「ングッ!?」
さすがにそれは痛い。っていうか、ナミの攻撃が当たる? なんで?
卵型の武具で高エネルギー体でも物理攻撃を当てられるようにするにはどうしたらいいのか解析させたのよ。特殊サイキックフィールドで身体を覆って金的してやったわ!
ジル・ロベルトはその場で股間を抑えながら、ぴゅんぴょんと跳ねつつ、形容しがたい苦痛な表情をしていた。
俺たちはジル・ロベルトを放置し、宿泊所に戻ることにした。
都市内の交通機関は停止し、歩いて帰らないといけなかった為、時間はかかったが何事もなく宿泊所に戻ることができた。
俺とナミは疲れて飯を食うのも忘れて横になった。
高エネルギー体の物理的な攻撃しか意味をなさないので、打撃や投げ技くらいしか残っていない。
しかし、存在軽微なので修復する。
ナミに攻撃の矛先がいった時もあったが、卵型の武具によって守られており、そもそも攻撃が当たらない。上から常に青白い光、いや雷が降り続いているのに関わらず攻撃が通らない。
そんな状態で俺に対して肉弾戦をするしかなく、攻撃が連続で当たっても修復が追いついてしまっている。
攻撃パターン解析完了。
そしてナビが攻撃パターンを解析し、対応するようになった。こうなるといくら光速で不意打ちしようが先に動いて拳を置くと相手に当たるようになる。魔人と言えども、光速で思考判断していたら、そもそも解析などされるわけがない。
「ぐはぁっ!」
光速で不意打ちしようとしてカウンターをもらったので、そのエネルギーがそのまま相手に返った。そのため、思いっきり吹っ飛んでいった。高エネルギー体だからこそ、質量が見た目以下でエネルギーそのものを当て攻撃してるからだ。
「く、くそ・・・なんだお前・・・」
「お前こそなんなんだ?」
大分余裕を持てるようになったので、落ち着いてきた。
ねぇ、そいつ殺せないの?
ナミが通信で話しかけてきて、機嫌はいいものの早く終わらせたいらしい。
「オレは、この一帯を治めているトップだ。クソが、それでお前はなんなんだよ」
まるで答えたから答えろ、という感じだった。どうせ埒が明かないので会話することにした。
ナミ、ちょっとこいつと話させてくれ。
俺はナミにことわりを入れると、ナミは頷いてくれた。
「俺はよくわからないがこの世界に転移して、平和だったから旅行していただけだ」
「・・・」
「俺はよくわからないが――」
「いや、聞こえてた。聞こえてた・・・お前、異世界人だったのかよ・・・くそ・・・」
ジル・ロベルトは青白い光から会った時のような状態に戻った。戻ったのはいいが、何も着ていない状態であり、真っ裸だった。
「なんだよ、てっきり政権交代しに来たのかと思ったんだが、旅行者かよ・・・」
大の字に寝そべり、空から降っていた雷も止んだ。
「つまり何? 私たち勘違いされて襲われたってこと?」
ナミは腕組をし、寝ているジル・ロベルトの近くまで来て、見下ろしていた。
「いやぁ、まあ・・・そりゃ各都市での噂と行動から様々な力を示してるからな、オレもいよいよ挑まれるのかと思ったら血がたぎってな。それにその眼・・・オレの知らない眼だ、何よりも全力を出したいと感じる」
ジル・ロベルトはがばっと起き上がり、レンツの方を向いた。
「なあ、試させてくれないか? オレの力を吸収してるんだろ? どこまで入るのか、試させてくれ!」
「それで俺にどんなメリットがあるんだよ・・・」
ジル・ロベルトは考え、首をかしげた。
「特にないな」
「なら、お断りだ。めんどくさい」
俺はこの男と対峙し、最初は死を覚悟したがこの眼のおかげで生き延びた。あとナミの卵型の武具もあって、なんだったのかという余裕が生まれた。
あの自称神がくれた眼は存外役に立ったなと思った。
「なぁ、頼むよ。な?」
真っ裸の魔人が俺にしつこく頼み込んできた。ジル・ロベルトの後ろからナミが近寄り、思いっきり股間を蹴り上げた。
「ングッ!?」
さすがにそれは痛い。っていうか、ナミの攻撃が当たる? なんで?
卵型の武具で高エネルギー体でも物理攻撃を当てられるようにするにはどうしたらいいのか解析させたのよ。特殊サイキックフィールドで身体を覆って金的してやったわ!
ジル・ロベルトはその場で股間を抑えながら、ぴゅんぴょんと跳ねつつ、形容しがたい苦痛な表情をしていた。
俺たちはジル・ロベルトを放置し、宿泊所に戻ることにした。
都市内の交通機関は停止し、歩いて帰らないといけなかった為、時間はかかったが何事もなく宿泊所に戻ることができた。
俺とナミは疲れて飯を食うのも忘れて横になった。
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