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ひと夏の経験
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婚約破棄から玉の輿128話 スピンオフ
あれから、1年後、佐々波麗華は、東京大学理科Ⅲ類に無事、合格する。
4月に入学して、生きているだけでこんなに楽しい時間があるとは思わなかった。お友達もでき、ボーイフレンドもできたよ。^^v
麗華は、サークルにも入ったよその名も「ラノベ研究会」
入ってみて、ビックリ、なんと麗華の作品が研究されていたのだ。
ま、何でもいいけどね。だから前に異世界に飛ばされたとき、誰かが勝手にstoryを改ざんしていると思っていたら、こいつらの仕業だったのか?
許せない!と怒っても仕方ない。
もう、過ぎ去った日のことだし、それにあの異世界召喚のおかげで、今でも聖魔法が使える。東大へ合格できたのも、半分は、魔法のおかげだと思っているよ、本当に。
そうこうしているうちに、あっという間に夏休みが来てしまう。サークルのみんなは、帰省だとか、バイトだとか、勉強のため残るとか、しばらくはサークルの活動もお休みになっちゃった。
麗華は、というと、執筆活動。こういう時間を利用しなければなかなか書けないからである。
でも、全部の時間を執筆活動と言うわけにもいかないので、なぜなら煮え詰まってしまって、あれもこれもと書きたくなるから、昼間はお父さんの診療所を手伝うことにする。といっても受付だけしかできないけどね。
まだ1年生で今は、一般教養課程しかやっていないので、少しではあるが一般教養の中に専門教養課程も組み込まれているけど、ほとんど医学の知識はないに等しい。
だから、受付と言っても本職さんではないから、掃除したり、コピー取ったりと雑用である。父との約束では、昼間の受付だけだったのに、患者さんから「きれいなお嬢さんですね。」「かわいいお嬢さんですね。」と言われるのが嬉しいらしく、そんなのお世辞に決まってるでしょ?と言っても、まんざらでもない顔をして聞いてくれなくて、夜の部までいさせられることになった。でも時給2500円だったから、ちょっといいかも?
夜の診察が終わって、その日は医師会の集まりがあるらしく、麗華一人で家に帰ることになった。医師会の集まりと言っても、飲み会だよ。お父さんもたまには息抜きしなきゃね。
帰り道、なぜだか、後ろから付けられている気配がある。どうして診療所から転移魔法を使って帰らなかったのか、と後悔する。
そこの電柱曲がって、転移魔法を使おうか?と考え、左折した途端に前から自転車が突っ込んできた!真っ白い光とともに、いやな予感……。
気が付くと、またヨーロッパの大聖堂のようなところで寝転がっていたのである。
「成功した!ついにっ成功したぞ!今度は、若い娘のようだ。」
「これでアンスターシアと婚約破棄できるぞ。」
ん?聖女召喚でヒロイン名がアンスターシア?また、麗華が書いた小説の中に召喚されてしまったようである。これ2度目?確か王子の名前はブライアン・ブラッドフォードだったはず。アンスターシアは、側妃にさせられるのが嫌で隣国へ行き、難民認定の上、ハロルド王太子と結婚するはず。そのつもりでラノベ書いたけど、また改ざんされてるってことないよね?
とにかく、今度も寝たふりしておこう。苦労して召喚した聖女だから、粗末には扱われないだろう。
「なんだ?また、病人ってことないだろうな。」
「いつまで寝てる!起こせ!」
げ!寝たふりできない?
仕方なく、目を開けようか?こわいけど。
「ん……、……。」
薄目を開けてみる。
「おお!良かった。生きておられる。」
「ようこそ、ブラッドフォード国へ。」
やっぱり、麗華が書いた小説の中である。
「聖女様は、お疲れのご様子。ささ、部屋をご用意いたしましたゆえ、ごゆっくりなされませ。」
そのまま、豪華なお部屋の一室に案内され、侍女が湯あみの支度をしてくれる。そして、またピンクのフリフリネグリジェに着替えさせられて、ベッドの中に入る。しばらくすると侍女が出ていく気配があるので、また、薄目を開けて、当たりの様子をうかがう。
幸い、誰もいない。
そっと、ベッドから降りてみる。窓に近づき、外の様子を見ると、結構高い、何階建て?と思うぐらい高い。
部屋には、クローゼットのほかに、文机があったので、机の引き出しを開けてみるとペンと紙、羊紙?があったので、これはいただいておこう。
クローゼットの中には、聖女ローブとワンピースドレスが数着入っていた。これもいただくことにしよう。この世界であったら便利なものを異空間の中に放り込んでいく。
なんたって、2回目だから、慣れたものよ。すぐ帰れるかどうかも、わからないから、アンスターシアの幸せを見届けなければ、帰るに帰れない。
この部屋には、抜け道はない。確か、召喚された聖女は子宮がんで子供ができない女性だった、幸い全摘手術を受け、予後の入院しているときベッドから落ちて、この世界に来たという設定にしていたのだ。
また、ラノベ研究会が改ざんした?
でも、さっき狸寝入りしていた時、確かに「また病人か?」などと言っていたような気がする。「また」ということは、子宮がんの女性、どうなってしまったんだろう?
まさか?死んじゃった?ってことないよね?まさか?
とりあえず、ペンと紙?は手に入ったから、麗華がご都合主義でいい様に、小説を書けば、いいのだから、前はそれでうまくいったのだから、今度もうまくいくよね?
自分に隠蔽魔法をかけ、探索魔法をONにして、とにかくここから出よう。扉をそっと開け、廊下の様子を探ると、出入り口のところに騎士が見張っていた。あ!ダメだ。これでは、出られない。どうしよう。とにかく、朝まで寝ることにしたのである。果報は寝て待てっていうからね。
それで、朝になって、聖女様の部屋が空っぽだったら、騒ぎになるだろう。その時、騒ぎに乗じて逃げ出せばいい。それまで、待つのだ。
翌朝、寝すぎた。だけど、昨夜からずっと隠蔽魔法をかけっぱなしで寝ていたから、起きた時はすでに騒ぎになっていたのである。ベッドのふくらみは枕だと思われていたみたいだ。なんか~複雑~。ま、いいけど。
「聖女様は?まだ、見つからないのか?」
「聖女様のお荷物はどうした?」
「朝からありません。」
「なぜだ?なぜいなくなった?」
「護衛の騎士は一晩中、見張っていたのだろう。誰も出入りはなかったと言っています。」
「それなら、この部屋から秘密の抜け穴を通って出られたとしか考えられないが……。」
そう言って、書棚を動かすと確かに、階段があった。
こんなところに抜け道作ったっけ?やっぱり、ラノベ研究会がstoryを改ざんしているのか?
王子以下、騎士団の連中は、皆その抜け道の中に入って行った。今、チャンスよね?
正々堂々、表から逃げるチャンス。扉は開けっぱなし。
では、そろそろ参ると致しましょうか?その前に腹ごしらえをして、食堂に入り、片っ端からすぐ食べられる調理済みの料理とパン、果物を異空間に放り込んだ。
麗華は、正面突破した。透明人間になっているからだろうか?誰にも見とがめられることなく王城の外に出たのである。そして、適当な馬車の屋根に乗って、隣国を目指す。
前回は、ヒロインの家に出没したから、怪しまれることになったのであるから、今回は、先回りして、隣国で待つことにしよう。
今回は、一生アンスターシアちゃんに会わず、陰ながら彼女をサポートするつもりでいる。
ニッポンへ帰ってから、結婚式の招待状来たら、困るもんね。行って帰れる保証はどこにもないから。
まあ、前回は、紙とペンを持参して、結婚式が終わったタイミングを見計らって、小説として書いたから、帰れたけどね。
馬車の屋根に載ろうとしたら、結構乗り心地悪い。客車の中をのぞくとおばあさん一人だけだったから、下に乗せてもらうことにしたよ。そしたら、おばあさんには、麗華の姿が視える人だった、タダものじゃないね。
あれから、1年後、佐々波麗華は、東京大学理科Ⅲ類に無事、合格する。
4月に入学して、生きているだけでこんなに楽しい時間があるとは思わなかった。お友達もでき、ボーイフレンドもできたよ。^^v
麗華は、サークルにも入ったよその名も「ラノベ研究会」
入ってみて、ビックリ、なんと麗華の作品が研究されていたのだ。
ま、何でもいいけどね。だから前に異世界に飛ばされたとき、誰かが勝手にstoryを改ざんしていると思っていたら、こいつらの仕業だったのか?
許せない!と怒っても仕方ない。
もう、過ぎ去った日のことだし、それにあの異世界召喚のおかげで、今でも聖魔法が使える。東大へ合格できたのも、半分は、魔法のおかげだと思っているよ、本当に。
そうこうしているうちに、あっという間に夏休みが来てしまう。サークルのみんなは、帰省だとか、バイトだとか、勉強のため残るとか、しばらくはサークルの活動もお休みになっちゃった。
麗華は、というと、執筆活動。こういう時間を利用しなければなかなか書けないからである。
でも、全部の時間を執筆活動と言うわけにもいかないので、なぜなら煮え詰まってしまって、あれもこれもと書きたくなるから、昼間はお父さんの診療所を手伝うことにする。といっても受付だけしかできないけどね。
まだ1年生で今は、一般教養課程しかやっていないので、少しではあるが一般教養の中に専門教養課程も組み込まれているけど、ほとんど医学の知識はないに等しい。
だから、受付と言っても本職さんではないから、掃除したり、コピー取ったりと雑用である。父との約束では、昼間の受付だけだったのに、患者さんから「きれいなお嬢さんですね。」「かわいいお嬢さんですね。」と言われるのが嬉しいらしく、そんなのお世辞に決まってるでしょ?と言っても、まんざらでもない顔をして聞いてくれなくて、夜の部までいさせられることになった。でも時給2500円だったから、ちょっといいかも?
夜の診察が終わって、その日は医師会の集まりがあるらしく、麗華一人で家に帰ることになった。医師会の集まりと言っても、飲み会だよ。お父さんもたまには息抜きしなきゃね。
帰り道、なぜだか、後ろから付けられている気配がある。どうして診療所から転移魔法を使って帰らなかったのか、と後悔する。
そこの電柱曲がって、転移魔法を使おうか?と考え、左折した途端に前から自転車が突っ込んできた!真っ白い光とともに、いやな予感……。
気が付くと、またヨーロッパの大聖堂のようなところで寝転がっていたのである。
「成功した!ついにっ成功したぞ!今度は、若い娘のようだ。」
「これでアンスターシアと婚約破棄できるぞ。」
ん?聖女召喚でヒロイン名がアンスターシア?また、麗華が書いた小説の中に召喚されてしまったようである。これ2度目?確か王子の名前はブライアン・ブラッドフォードだったはず。アンスターシアは、側妃にさせられるのが嫌で隣国へ行き、難民認定の上、ハロルド王太子と結婚するはず。そのつもりでラノベ書いたけど、また改ざんされてるってことないよね?
とにかく、今度も寝たふりしておこう。苦労して召喚した聖女だから、粗末には扱われないだろう。
「なんだ?また、病人ってことないだろうな。」
「いつまで寝てる!起こせ!」
げ!寝たふりできない?
仕方なく、目を開けようか?こわいけど。
「ん……、……。」
薄目を開けてみる。
「おお!良かった。生きておられる。」
「ようこそ、ブラッドフォード国へ。」
やっぱり、麗華が書いた小説の中である。
「聖女様は、お疲れのご様子。ささ、部屋をご用意いたしましたゆえ、ごゆっくりなされませ。」
そのまま、豪華なお部屋の一室に案内され、侍女が湯あみの支度をしてくれる。そして、またピンクのフリフリネグリジェに着替えさせられて、ベッドの中に入る。しばらくすると侍女が出ていく気配があるので、また、薄目を開けて、当たりの様子をうかがう。
幸い、誰もいない。
そっと、ベッドから降りてみる。窓に近づき、外の様子を見ると、結構高い、何階建て?と思うぐらい高い。
部屋には、クローゼットのほかに、文机があったので、机の引き出しを開けてみるとペンと紙、羊紙?があったので、これはいただいておこう。
クローゼットの中には、聖女ローブとワンピースドレスが数着入っていた。これもいただくことにしよう。この世界であったら便利なものを異空間の中に放り込んでいく。
なんたって、2回目だから、慣れたものよ。すぐ帰れるかどうかも、わからないから、アンスターシアの幸せを見届けなければ、帰るに帰れない。
この部屋には、抜け道はない。確か、召喚された聖女は子宮がんで子供ができない女性だった、幸い全摘手術を受け、予後の入院しているときベッドから落ちて、この世界に来たという設定にしていたのだ。
また、ラノベ研究会が改ざんした?
でも、さっき狸寝入りしていた時、確かに「また病人か?」などと言っていたような気がする。「また」ということは、子宮がんの女性、どうなってしまったんだろう?
まさか?死んじゃった?ってことないよね?まさか?
とりあえず、ペンと紙?は手に入ったから、麗華がご都合主義でいい様に、小説を書けば、いいのだから、前はそれでうまくいったのだから、今度もうまくいくよね?
自分に隠蔽魔法をかけ、探索魔法をONにして、とにかくここから出よう。扉をそっと開け、廊下の様子を探ると、出入り口のところに騎士が見張っていた。あ!ダメだ。これでは、出られない。どうしよう。とにかく、朝まで寝ることにしたのである。果報は寝て待てっていうからね。
それで、朝になって、聖女様の部屋が空っぽだったら、騒ぎになるだろう。その時、騒ぎに乗じて逃げ出せばいい。それまで、待つのだ。
翌朝、寝すぎた。だけど、昨夜からずっと隠蔽魔法をかけっぱなしで寝ていたから、起きた時はすでに騒ぎになっていたのである。ベッドのふくらみは枕だと思われていたみたいだ。なんか~複雑~。ま、いいけど。
「聖女様は?まだ、見つからないのか?」
「聖女様のお荷物はどうした?」
「朝からありません。」
「なぜだ?なぜいなくなった?」
「護衛の騎士は一晩中、見張っていたのだろう。誰も出入りはなかったと言っています。」
「それなら、この部屋から秘密の抜け穴を通って出られたとしか考えられないが……。」
そう言って、書棚を動かすと確かに、階段があった。
こんなところに抜け道作ったっけ?やっぱり、ラノベ研究会がstoryを改ざんしているのか?
王子以下、騎士団の連中は、皆その抜け道の中に入って行った。今、チャンスよね?
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では、そろそろ参ると致しましょうか?その前に腹ごしらえをして、食堂に入り、片っ端からすぐ食べられる調理済みの料理とパン、果物を異空間に放り込んだ。
麗華は、正面突破した。透明人間になっているからだろうか?誰にも見とがめられることなく王城の外に出たのである。そして、適当な馬車の屋根に乗って、隣国を目指す。
前回は、ヒロインの家に出没したから、怪しまれることになったのであるから、今回は、先回りして、隣国で待つことにしよう。
今回は、一生アンスターシアちゃんに会わず、陰ながら彼女をサポートするつもりでいる。
ニッポンへ帰ってから、結婚式の招待状来たら、困るもんね。行って帰れる保証はどこにもないから。
まあ、前回は、紙とペンを持参して、結婚式が終わったタイミングを見計らって、小説として書いたから、帰れたけどね。
馬車の屋根に載ろうとしたら、結構乗り心地悪い。客車の中をのぞくとおばあさん一人だけだったから、下に乗せてもらうことにしたよ。そしたら、おばあさんには、麗華の姿が視える人だった、タダものじゃないね。
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