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ひと夏の経験
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馬車の客室に勝手に載せていただいた、先客のおばあさんは、実はおばあさんではなく、おばさんだった?いやいや、失礼な違うでしょ?先に召喚されていた聖女様だったのである。
「私もニッポンから、召喚されてきてしまったのだけど、子宮がないし、子供が産めないことを言ったら、追い出されてしまってね。」
「それで、これからどうなさるのですか?」
「ニッポンへ帰りたいけど、帰る方法がわからないから、とにかく旅をしようと思ってね。」
「お腹すいていませんか?」
「王城を出るとき、お金をもらってね。それで、食堂へ行って食べたよ。あなたは?大丈夫?」
「私、佐々波麗華と申しまして、私なら、あなたをニッポンへ返すことができるのですが……。」
「え?それは、どういう?」
「まず、あなた様のお名前を伺っても構いませんか?私、この物語の作者なのです。ここは、私が書いた小説の中の世界なの。信じてもらえるかどうか、わからないけど、過去にも自分が書いた小説の中に迷い込んでしまって。」
「信じます。まず、私の名前は、松永みどり、と申します。東都大学病院に入院中に夜中寝ているベッドから転げ落ちて、この世界に来てしまいました。」
「わかりました。今すぐ、転移でかまいませんか?」
「あなたは、どうするの?佐々波さんも一緒に帰る?」
「あなたを送って行かないといけないから、どうなるのかな?たぶん、いったんは帰ります。」
聖女部屋の文机の中にあった羊紙とペンで松永みどりさんを返すべく、小説を書く。
気が付くと、松永みどりさんが消えていたけど、本当に帰れたかどうか、確認しないとね。テレパシー付与しとけば、良かった。仕方なく、異空間に松永さんの荷物をしまい込んで、みどりさんの入院しているベッドのところまで、転移する?入院面会時間は、とっくに過ぎている。どうしたものか?
松永さんのためにも、いったん帰ることとする。
気が付けば、曲がり角のところで、自転車にぶつかりそうになっていて、誰かが、「危ない!」と叫んで、麗華の身代わりになってくれたみたい。
「大丈夫ですか?」
自転車の人身事故って、割と多いのよね。無灯で走るんだから、そちらは見えていても、歩行者には見えていないから、よく起こる。特に雨の日なんて、傘を片手で刺して無灯で走ってくる。こちらも傘をさしているから、足元近くまで来ないと気づけない。
雨の日、自転車乗る人って、バカじゃないかと思うわ。
麗華の身代わりになってくれた人は、大学のサークルの先輩で菊池先輩。
「痛たたた~。」
麗華は医者の娘で医者の卵にもなっていない学生なので、どうしていいかわからないが、とにかく、警察に連絡する。
見た感じは、大した怪我をしていないように見えるが、念のため、救急車を呼ぶ。相手が年寄りの場合、後で死ぬ場合があると新聞で読んだ記憶がある。
最近は、自転車の自賠責保険というのがあるらしい。
救急車で運び込まれた病院は、偶然にも東都大学病院、松永みどりさんの入院している病院で、待合室で待っている間にこっそり抜け出して、入院部屋へ見に行くことにする。
確かに、松永さんは戻られていたので、松永さんの私物をロッカーの中に入れて、そのまま戻ろうとしたら。
「佐々波さん、ありがとう。」
「また、元気になられたら、お会いしましょうね。」
ベッドのサイドバーをセットして、病室から出る。
待合室に戻った麗華は、菊池先輩の傷が大したことがないらしく、ほっとする。
でも、なぜ、あんな時間にあんな場所に先輩はいらしたのかしら?
でももうこれで、私の書いたstoryがかわってしまったから、アンスターシアちゃんが幸せになれるかどうかわからなくなってしまう。
だって、松永さんは、ブライアン・ブラッドフォ-ドと結婚する代わりに、ブライアンは、両手両足を失って、ブラッドフォード国は滅びる話になっているのだけど。
かといって、病人の松永みどりさんをあのまま異世界には置いておけない。医者の衿持に関わるからである。まだ、医者じゃないけどね。
処置室から、菊池先輩が出てきた。どうやら、入院しなくても済むそうです。良かったわ。
菊池先輩は、たまたまバイト帰りで、目の前に麗華が歩いているのを発見して、声をかけようと思って、急ぎ足で歩いていたところ、麗華がそれに気づき、さらに急ぎ足になったため、必死に追いかけていたそうで、その時、自転車が突っ込んでくるのを見かけ、咄嗟に庇ってくれたらしい。
「なんだぁ!それならそうと声をかけてくれたら、良かったのに。てっきり、痴漢だと思って焦ったわよ。」
「ごめんごめん。でもさ、気のせいかもしれないけど、一瞬、佐々波さんが消えたように見えたよ。」
「え?」
「いや、自転車が突っ込んできたとき、一瞬白い光が見えて、ほんの一瞬のことだから、見間違いかもしれないけど。」
「実はね。菊池先輩、信じてくれないかもしれないけど、高校生の頃から、私が書いた小説の中の世界に入り込んでしまうの。」
「え?うそだろ?小説ってどんな?」
前回の小説は、召喚聖女の話でヒロインがジュリエンヌ、王太子殿下から聖女召喚に成功したからといって、婚約破棄され、隣国へ留学したら、ジュリエンヌ自身が聖女として覚醒してしまい、結局は玉の輿になる話。
今回は、やっぱり召喚聖女の話なんだけど、聖女として召喚された人が子宮がんで全摘された人で、王太子はその人と結婚するも両手両足を失ってしまい、やがてその国は亡びる、という話で、ヒロインはアンスタ-シアでハロルド王太子殿下とハッピーエンドになるっていうお話。
麗華はかいつまんで、自転車にぶつかりそうになった時、ブラッドフォード国に召喚されてしまったけれど、なんとか逃げ出すことができ、途中で先に召喚された子宮がんの患者さんに出会ってしまったことから、その人をニッポンに帰すため、再びこちらの世界に戻ってきたとき、先輩が事故にあったという経緯を話した。
「まさか、君があの小説の作者だったとは?その小説のstory改ざんしたの俺だよ。」
「なんですって!?」
「いやいや、ごめん、悪気はなかったんだけど、すんなり玉の輿というのも、ちょっとおもしろくないだろう?」
「そういう問題じゃないわよ!」
「あなたが勝手にstoryを改ざんしてくれたおかげで、私が異世界へ呼ばれるのよ。責任は取ってもらうわよ。」
すぐ、その場で異世界から持ってきた羊紙でさらさらと書く。
再び白い光に包まれて、気が付いたら、馬車の中にいたわ。さっきまで松永みどりさんがいた席に菊池先輩が座っていた。
「な、何をする!」
「先輩が作者の意向を無視して、story改ざんしたから、責任取ってください。ここは、先輩が改ざんした小説の世界です。この馬車は隣国へ向かっています。さっきまで、先輩が今座っている場所に松永みどりさんがいらっしゃいました。とりあえず、無賃乗車になるから、先輩を透明人間に変えますね。」
麗華は、菊池先輩に隠蔽魔法をかけると、みるみる透明人間になっていくが、麗華には、見える。
「佐々波さん、魔法が使えるの?すごいな、うらやましい。」
「一応、聖女だから。作者特権であるかもしれない。さっきまでいらした松永さんは遣えなかったみたいだし。そのあたり、どういう仕組みかわからないのだけど、とにかく前回から使えたわ。」
「なんだか、腹が減ったよ。あの時、佐々波さんを見つけなければ今頃、飯にありついていたのに。」
「自業自得でしょ。ふふ。簡単なものならあるけど食べる?」
「ありがたい!口に入るものなら何でも食べるよ。」
麗華は、さっき王城の食堂でかっぱらってきた食事を菊池先輩の前に出した。
「私もニッポンから、召喚されてきてしまったのだけど、子宮がないし、子供が産めないことを言ったら、追い出されてしまってね。」
「それで、これからどうなさるのですか?」
「ニッポンへ帰りたいけど、帰る方法がわからないから、とにかく旅をしようと思ってね。」
「お腹すいていませんか?」
「王城を出るとき、お金をもらってね。それで、食堂へ行って食べたよ。あなたは?大丈夫?」
「私、佐々波麗華と申しまして、私なら、あなたをニッポンへ返すことができるのですが……。」
「え?それは、どういう?」
「まず、あなた様のお名前を伺っても構いませんか?私、この物語の作者なのです。ここは、私が書いた小説の中の世界なの。信じてもらえるかどうか、わからないけど、過去にも自分が書いた小説の中に迷い込んでしまって。」
「信じます。まず、私の名前は、松永みどり、と申します。東都大学病院に入院中に夜中寝ているベッドから転げ落ちて、この世界に来てしまいました。」
「わかりました。今すぐ、転移でかまいませんか?」
「あなたは、どうするの?佐々波さんも一緒に帰る?」
「あなたを送って行かないといけないから、どうなるのかな?たぶん、いったんは帰ります。」
聖女部屋の文机の中にあった羊紙とペンで松永みどりさんを返すべく、小説を書く。
気が付くと、松永みどりさんが消えていたけど、本当に帰れたかどうか、確認しないとね。テレパシー付与しとけば、良かった。仕方なく、異空間に松永さんの荷物をしまい込んで、みどりさんの入院しているベッドのところまで、転移する?入院面会時間は、とっくに過ぎている。どうしたものか?
松永さんのためにも、いったん帰ることとする。
気が付けば、曲がり角のところで、自転車にぶつかりそうになっていて、誰かが、「危ない!」と叫んで、麗華の身代わりになってくれたみたい。
「大丈夫ですか?」
自転車の人身事故って、割と多いのよね。無灯で走るんだから、そちらは見えていても、歩行者には見えていないから、よく起こる。特に雨の日なんて、傘を片手で刺して無灯で走ってくる。こちらも傘をさしているから、足元近くまで来ないと気づけない。
雨の日、自転車乗る人って、バカじゃないかと思うわ。
麗華の身代わりになってくれた人は、大学のサークルの先輩で菊池先輩。
「痛たたた~。」
麗華は医者の娘で医者の卵にもなっていない学生なので、どうしていいかわからないが、とにかく、警察に連絡する。
見た感じは、大した怪我をしていないように見えるが、念のため、救急車を呼ぶ。相手が年寄りの場合、後で死ぬ場合があると新聞で読んだ記憶がある。
最近は、自転車の自賠責保険というのがあるらしい。
救急車で運び込まれた病院は、偶然にも東都大学病院、松永みどりさんの入院している病院で、待合室で待っている間にこっそり抜け出して、入院部屋へ見に行くことにする。
確かに、松永さんは戻られていたので、松永さんの私物をロッカーの中に入れて、そのまま戻ろうとしたら。
「佐々波さん、ありがとう。」
「また、元気になられたら、お会いしましょうね。」
ベッドのサイドバーをセットして、病室から出る。
待合室に戻った麗華は、菊池先輩の傷が大したことがないらしく、ほっとする。
でも、なぜ、あんな時間にあんな場所に先輩はいらしたのかしら?
でももうこれで、私の書いたstoryがかわってしまったから、アンスターシアちゃんが幸せになれるかどうかわからなくなってしまう。
だって、松永さんは、ブライアン・ブラッドフォ-ドと結婚する代わりに、ブライアンは、両手両足を失って、ブラッドフォード国は滅びる話になっているのだけど。
かといって、病人の松永みどりさんをあのまま異世界には置いておけない。医者の衿持に関わるからである。まだ、医者じゃないけどね。
処置室から、菊池先輩が出てきた。どうやら、入院しなくても済むそうです。良かったわ。
菊池先輩は、たまたまバイト帰りで、目の前に麗華が歩いているのを発見して、声をかけようと思って、急ぎ足で歩いていたところ、麗華がそれに気づき、さらに急ぎ足になったため、必死に追いかけていたそうで、その時、自転車が突っ込んでくるのを見かけ、咄嗟に庇ってくれたらしい。
「なんだぁ!それならそうと声をかけてくれたら、良かったのに。てっきり、痴漢だと思って焦ったわよ。」
「ごめんごめん。でもさ、気のせいかもしれないけど、一瞬、佐々波さんが消えたように見えたよ。」
「え?」
「いや、自転車が突っ込んできたとき、一瞬白い光が見えて、ほんの一瞬のことだから、見間違いかもしれないけど。」
「実はね。菊池先輩、信じてくれないかもしれないけど、高校生の頃から、私が書いた小説の中の世界に入り込んでしまうの。」
「え?うそだろ?小説ってどんな?」
前回の小説は、召喚聖女の話でヒロインがジュリエンヌ、王太子殿下から聖女召喚に成功したからといって、婚約破棄され、隣国へ留学したら、ジュリエンヌ自身が聖女として覚醒してしまい、結局は玉の輿になる話。
今回は、やっぱり召喚聖女の話なんだけど、聖女として召喚された人が子宮がんで全摘された人で、王太子はその人と結婚するも両手両足を失ってしまい、やがてその国は亡びる、という話で、ヒロインはアンスタ-シアでハロルド王太子殿下とハッピーエンドになるっていうお話。
麗華はかいつまんで、自転車にぶつかりそうになった時、ブラッドフォード国に召喚されてしまったけれど、なんとか逃げ出すことができ、途中で先に召喚された子宮がんの患者さんに出会ってしまったことから、その人をニッポンに帰すため、再びこちらの世界に戻ってきたとき、先輩が事故にあったという経緯を話した。
「まさか、君があの小説の作者だったとは?その小説のstory改ざんしたの俺だよ。」
「なんですって!?」
「いやいや、ごめん、悪気はなかったんだけど、すんなり玉の輿というのも、ちょっとおもしろくないだろう?」
「そういう問題じゃないわよ!」
「あなたが勝手にstoryを改ざんしてくれたおかげで、私が異世界へ呼ばれるのよ。責任は取ってもらうわよ。」
すぐ、その場で異世界から持ってきた羊紙でさらさらと書く。
再び白い光に包まれて、気が付いたら、馬車の中にいたわ。さっきまで松永みどりさんがいた席に菊池先輩が座っていた。
「な、何をする!」
「先輩が作者の意向を無視して、story改ざんしたから、責任取ってください。ここは、先輩が改ざんした小説の世界です。この馬車は隣国へ向かっています。さっきまで、先輩が今座っている場所に松永みどりさんがいらっしゃいました。とりあえず、無賃乗車になるから、先輩を透明人間に変えますね。」
麗華は、菊池先輩に隠蔽魔法をかけると、みるみる透明人間になっていくが、麗華には、見える。
「佐々波さん、魔法が使えるの?すごいな、うらやましい。」
「一応、聖女だから。作者特権であるかもしれない。さっきまでいらした松永さんは遣えなかったみたいだし。そのあたり、どういう仕組みかわからないのだけど、とにかく前回から使えたわ。」
「なんだか、腹が減ったよ。あの時、佐々波さんを見つけなければ今頃、飯にありついていたのに。」
「自業自得でしょ。ふふ。簡単なものならあるけど食べる?」
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