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ひと夏の経験
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菊池先輩が麗華の小説を改ざんしていることがわかり、責任を取らすために、異世界へ引きずり込んだ。
この馬車は現在、隣国に向かって走っているのだが、菊池先輩がこの小説のstoryをどう変えてしまったか聞かなくてはいけない。でないと、対処できないからである。
「ねえ、先輩、食事がすんでからでいいけど、アンスターシアは難民認定されるの?」
「え?アンスターシアは、隣国にはいかないよ。」
「えええ!どういうことよ?」
「だって、いくらなんでも松永さんだっけ、彼女に子供を産めないことはわかっているのに、無理くり結婚させようって無理あるじゃない。だから、アンスターシアは、ブライアンと結婚させるように書き換えたよ。
「なんだって?バカ!婚約は破棄されたんでしょうね?」
「いったんはするのだが、側妃として召し上げられる。」
「は?バカじゃない?話の根幹、大原則を改ざんするってどういうことよ?悪いけど、先輩とはここでお別れするは、私は、すぐ王都へ向かわなきゃ。」
そう言って、麗華は転移魔法を使って、すぐ王都へ戻っていくのである。ただ、菊池先輩の隠蔽魔法を解かずに行ってしまうことになり、その後、先輩は透明人間として、異世界漫遊?するのである。
「お、おい!」
菊池先輩が透明人間であったと、気づいたときには、もうすでに佐々波麗華の姿は消えている。
「まいったな、こりゃ。でも佐々波さんがいないと二度とニッポンへ帰れないわけだから。あの調子だと、小説をもとに戻すだろうから、隣国で待つとするか?」
菊池先輩は、そのまま馬車の中でウトウトしてしまうのである。
その頃、麗華は、聖女部屋まで戻ってきたのである。でも、姿を現すと、ブライアンに見つかれば結婚させられてしまうから、隠蔽魔法を解くわけにはいかない。
なんとかして、アンスターシアがどうなっているのか確かめないとね。と思っていたら廊下で何やら言い争う声がしたので、ドアを少し開けてみると、ブライアンとアンスターシアが喧嘩しているように見えた。
「いいじゃないか?聖女様がいまだ見つからないのだから、側妃でなくて正妃にしてやるというのがわからないのか?何が不満なんだ?」
「もう、不満だらけでございますとも、わたくしとは、婚約破棄されたわけでございますから、これ以上、わたくしに関わるのをおやめくださいませ。」
「何を言っている!婚約者であったではないか?婚約破棄しても、元婚約者であったことは消えぬのだから、そんなに側妃がいいのか?」
「どちらも嫌でございます。」
麗華は、隠蔽を解いて、二人の前に姿を現わそうかどうしようか悩んでいる。でも、そんなことしたら魔法封じの枷でもされたら、たまったもんじゃないし。
悩んでいる最中に、アンスターシアちゃんが、王城を後にするようだったので、付いていくことにする。
アンスターシアは、公爵邸に戻ったようであった。また、ここに居候させてもらおうか?
そこへ、アボット公爵が帰ってこられたようだったので、盗み聞きする事にしよう。
「お父様、婚約破棄しときながら、正妃に側妃にという話がまた出ましたの。もう、わたくし耐えられませんから、この国を出たく存じます。」
「うむ。それがよかろう。2人目の聖女様はいまだ見つかっておらぬから、もしものことを考えると。」
「もしもと申されますと?」
「聖女召喚の儀は、大変なリスクを伴うのである。なんでも国一国を失う可能性があると聞く。召喚した聖女様を蔑ろにすると罰が当たって、目が見えなくなった、体の一部分を失うこともあるらしい。」
「恐ろしいことですわね。」
「急いで国を捨てるつもりで用意をしよう。」
お父様はベルを鳴らし、家令を呼ぶと、国を出る準備をするように指示を出していく。
馬車に積めるだけの荷物を積み終え、何台か馬車を連ねて、国を捨てることにする。
公爵邸は王都の中にある貴族屋敷でも大きな方に入るので、周辺住民への影響が大きく、公爵邸が引っ越ししているとのうわさが既に広まっていて、着の身着のままで一緒に国を捨てる住民も多かったのである。
無事、国境を超えることができる。隣国の検問を受けることになるが、隣国が聖女を召喚したことはすでに知れ渡っていて難民として受け入れてもらえる雰囲気であったのだ。
ブラッドフォード国から入国してきた人間は一か所に集められることになる。いわゆる難民キャンプのようなもの。
麗華の小説のままだったら、ここで領主様からアンスターシアちゃんが審問を受け、ハロルド王太子殿下の婚約者候補になれるんだけど、あのひねくれ者の菊池先輩がそうすんなり審問を合格させてくれるとは思わないから、ここで奥の手を使わせてもらう。原作では、アンスターシアは、聖女覚醒しないのだけど、ハロルドと結婚させたいので、聖女になってもらおう。
審問が始まる。妃教育が終了していることを言っているのに、あまりアンスターシアちゃんに興味がないような態度。
そこで麗華はアンスターシアちゃんが審問に返事をすると周りの空気が一瞬キラリと輝くような魔法を使ったのである。同時に清浄なる空気をまとわりつかせることも忘れない。
その魔法を使ってから、少し審査官の態度が変わった。あわただしく出入りがあり、やがて水晶玉を持ってこられる。
聖女判定か?アンスターシアちゃんの手の上に麗華の手を重ねると、アンスターシアちゃんは驚いた顔をするが、姿は見えていないよね?
そのまま聖女認定されてしまう。ズルだから。ハロルド王太子と結婚させるための方便だからね。
アボット公爵家として、立派な屋敷が与えられることになったのである。もちろん聖女様のために下賜されたものなのであるが、当のアンスターシアは腑に落ちない顔をしている。
「聖女判定の時、誰かがわたくしの手の上に手を置いてくださったのです。それで聖女と判定されましたが、あれは召喚された聖女様の手ではなかったのかと思っています。」
「そうかもしれないね。聖女様はきっと、この近くにいらっしゃるのだろう。」
「一人目の聖女様かしら?子供が産めないとおっしゃったら王城を追い出されたらしいわ。でも二人目の聖女様の可能性もあるわね。召喚された日の朝から、お姿が見えないから。」
アンスターシアは最後に王城へ行った日、聖女部屋の前でブライアンと口げんかしていた時、確かに誰かの気配を感じていたのだが、誰かは姿が見えず、わからなかった。あの時から、いつも誰かが自分に付き添っていてくれるような感覚があった。
きっと、聖女様は人に知られないようにお姿を消されていただけであり、ずっと王城の聖女部屋にいらっしゃったのではあるまいか?そうなれば、すべてのつじつまが合うからである。
そして、聖女判定の時、自分の手に重ね合わせてくださったあの温かい手の感触、あれは年寄りの手ではない。だから、二人目の聖女様だと思うことにした。二人目の聖女様は、若い娘さんだと聞いたから。
{ありがとうございます。まだ見ぬ聖女様。}
もしも二人目の聖女様だったとしても、二人も聖女様を召喚して、扱いが酷いのだったら、あの国ブラッドフォードはもう終わりだろう。
禁忌魔法を使った挙句が一人は追い出し、もう一人は姿が見えない魔法を使われているのだったら、召喚した意味がない。
でも本当の聖女様が、なぜ自分に肩入れしてくれるのかがわからない。
その頃、菊池先輩は、馬車で王都まで行き、御者は客車の中に誰も載っていないことに不信を抱くものの、前払いで先に運賃をもらっていたから、気にも留めず。王都から再び、ブラッドフォード行きの乗客を乗せるため、待機している。
菊池先輩は、というとまたお腹を減らしていた。
透明人間になったことをいいことに。王都の食堂から、客の食事を横取りして、勝手に食べ、あちらこちらのテーブルでけんかになっている。
「てめえ、俺の肉、勝手に食ったろう?」
「そんなことしてないぞ!おめえの勘違いだろう?」
「なにを!」
ボカっ!
「痛いじゃないか!」
ボカっ!ボカっ!
「こいつぅ~!やりやがったな。」
乱闘騒ぎの中、素知らぬ顔をしながら客の食事を食べている。
無賃乗車に食い逃げ、法学部の学生ではないからと言ってもやりすぎですよ。
この馬車は現在、隣国に向かって走っているのだが、菊池先輩がこの小説のstoryをどう変えてしまったか聞かなくてはいけない。でないと、対処できないからである。
「ねえ、先輩、食事がすんでからでいいけど、アンスターシアは難民認定されるの?」
「え?アンスターシアは、隣国にはいかないよ。」
「えええ!どういうことよ?」
「だって、いくらなんでも松永さんだっけ、彼女に子供を産めないことはわかっているのに、無理くり結婚させようって無理あるじゃない。だから、アンスターシアは、ブライアンと結婚させるように書き換えたよ。
「なんだって?バカ!婚約は破棄されたんでしょうね?」
「いったんはするのだが、側妃として召し上げられる。」
「は?バカじゃない?話の根幹、大原則を改ざんするってどういうことよ?悪いけど、先輩とはここでお別れするは、私は、すぐ王都へ向かわなきゃ。」
そう言って、麗華は転移魔法を使って、すぐ王都へ戻っていくのである。ただ、菊池先輩の隠蔽魔法を解かずに行ってしまうことになり、その後、先輩は透明人間として、異世界漫遊?するのである。
「お、おい!」
菊池先輩が透明人間であったと、気づいたときには、もうすでに佐々波麗華の姿は消えている。
「まいったな、こりゃ。でも佐々波さんがいないと二度とニッポンへ帰れないわけだから。あの調子だと、小説をもとに戻すだろうから、隣国で待つとするか?」
菊池先輩は、そのまま馬車の中でウトウトしてしまうのである。
その頃、麗華は、聖女部屋まで戻ってきたのである。でも、姿を現すと、ブライアンに見つかれば結婚させられてしまうから、隠蔽魔法を解くわけにはいかない。
なんとかして、アンスターシアがどうなっているのか確かめないとね。と思っていたら廊下で何やら言い争う声がしたので、ドアを少し開けてみると、ブライアンとアンスターシアが喧嘩しているように見えた。
「いいじゃないか?聖女様がいまだ見つからないのだから、側妃でなくて正妃にしてやるというのがわからないのか?何が不満なんだ?」
「もう、不満だらけでございますとも、わたくしとは、婚約破棄されたわけでございますから、これ以上、わたくしに関わるのをおやめくださいませ。」
「何を言っている!婚約者であったではないか?婚約破棄しても、元婚約者であったことは消えぬのだから、そんなに側妃がいいのか?」
「どちらも嫌でございます。」
麗華は、隠蔽を解いて、二人の前に姿を現わそうかどうしようか悩んでいる。でも、そんなことしたら魔法封じの枷でもされたら、たまったもんじゃないし。
悩んでいる最中に、アンスターシアちゃんが、王城を後にするようだったので、付いていくことにする。
アンスターシアは、公爵邸に戻ったようであった。また、ここに居候させてもらおうか?
そこへ、アボット公爵が帰ってこられたようだったので、盗み聞きする事にしよう。
「お父様、婚約破棄しときながら、正妃に側妃にという話がまた出ましたの。もう、わたくし耐えられませんから、この国を出たく存じます。」
「うむ。それがよかろう。2人目の聖女様はいまだ見つかっておらぬから、もしものことを考えると。」
「もしもと申されますと?」
「聖女召喚の儀は、大変なリスクを伴うのである。なんでも国一国を失う可能性があると聞く。召喚した聖女様を蔑ろにすると罰が当たって、目が見えなくなった、体の一部分を失うこともあるらしい。」
「恐ろしいことですわね。」
「急いで国を捨てるつもりで用意をしよう。」
お父様はベルを鳴らし、家令を呼ぶと、国を出る準備をするように指示を出していく。
馬車に積めるだけの荷物を積み終え、何台か馬車を連ねて、国を捨てることにする。
公爵邸は王都の中にある貴族屋敷でも大きな方に入るので、周辺住民への影響が大きく、公爵邸が引っ越ししているとのうわさが既に広まっていて、着の身着のままで一緒に国を捨てる住民も多かったのである。
無事、国境を超えることができる。隣国の検問を受けることになるが、隣国が聖女を召喚したことはすでに知れ渡っていて難民として受け入れてもらえる雰囲気であったのだ。
ブラッドフォード国から入国してきた人間は一か所に集められることになる。いわゆる難民キャンプのようなもの。
麗華の小説のままだったら、ここで領主様からアンスターシアちゃんが審問を受け、ハロルド王太子殿下の婚約者候補になれるんだけど、あのひねくれ者の菊池先輩がそうすんなり審問を合格させてくれるとは思わないから、ここで奥の手を使わせてもらう。原作では、アンスターシアは、聖女覚醒しないのだけど、ハロルドと結婚させたいので、聖女になってもらおう。
審問が始まる。妃教育が終了していることを言っているのに、あまりアンスターシアちゃんに興味がないような態度。
そこで麗華はアンスターシアちゃんが審問に返事をすると周りの空気が一瞬キラリと輝くような魔法を使ったのである。同時に清浄なる空気をまとわりつかせることも忘れない。
その魔法を使ってから、少し審査官の態度が変わった。あわただしく出入りがあり、やがて水晶玉を持ってこられる。
聖女判定か?アンスターシアちゃんの手の上に麗華の手を重ねると、アンスターシアちゃんは驚いた顔をするが、姿は見えていないよね?
そのまま聖女認定されてしまう。ズルだから。ハロルド王太子と結婚させるための方便だからね。
アボット公爵家として、立派な屋敷が与えられることになったのである。もちろん聖女様のために下賜されたものなのであるが、当のアンスターシアは腑に落ちない顔をしている。
「聖女判定の時、誰かがわたくしの手の上に手を置いてくださったのです。それで聖女と判定されましたが、あれは召喚された聖女様の手ではなかったのかと思っています。」
「そうかもしれないね。聖女様はきっと、この近くにいらっしゃるのだろう。」
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アンスターシアは最後に王城へ行った日、聖女部屋の前でブライアンと口げんかしていた時、確かに誰かの気配を感じていたのだが、誰かは姿が見えず、わからなかった。あの時から、いつも誰かが自分に付き添っていてくれるような感覚があった。
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もしも二人目の聖女様だったとしても、二人も聖女様を召喚して、扱いが酷いのだったら、あの国ブラッドフォードはもう終わりだろう。
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その頃、菊池先輩は、馬車で王都まで行き、御者は客車の中に誰も載っていないことに不信を抱くものの、前払いで先に運賃をもらっていたから、気にも留めず。王都から再び、ブラッドフォード行きの乗客を乗せるため、待機している。
菊池先輩は、というとまたお腹を減らしていた。
透明人間になったことをいいことに。王都の食堂から、客の食事を横取りして、勝手に食べ、あちらこちらのテーブルでけんかになっている。
「てめえ、俺の肉、勝手に食ったろう?」
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