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無事、父の戴冠式と兄の立太子の儀が終わり、ハーバムルトのセレナーデ王女殿下とわが兄エドワードの婚約発表があったころ、ハーバムルト魔法大学では、新たな火種の予感が起こりそうな気配がある。
その火種というのは、あの男爵令嬢のリリアーヌがまたもや魔法大学に現れ、貴族でもない平民の他国出身者が入学できないところを、なんと
「アリエールの友達よ。嘘だと思うのなら、本人に聞いてみて。」
門衛のところで大声を出して、騒いでいたらしい。
アリエールは、元から聖女様であったから、入学試験も難なくクリアした。
その聖女様と友達だからと言い、無試験で合格しようなどと虫が良すぎる。
アリエールは公爵令嬢だったから、今は王女殿下の身分だから、けっこう有名で、アリエールが知らなくても、アリエールを知っている人の方が多い。
門衛もそのあたりのことを承知のうえで、追い返したのだ。
「はいはい。アリエール様は有名人でいらっしゃるから、勝手に友達呼ばわりされて、さぞかしご迷惑に思っていらっしゃるはず。お前のような平民が話しできるような人ではない。」
「本当に友達だったんだってば、学園の卒業式で飛び降り自殺なんてするから、その後連絡が取れなかっただけよ。」
「ほぉ、飛び降り自殺した人間が、どうしてこの大学にいると思う?足はあるのか?ガハハ。」
「今、私のことバカにしたわね。アリエールに言って、懲らしめてやるから覚悟しなさいよ。」
「さぁ、もう行った、行った。忙しいんだよ。平民の相手をしている暇はない。」
また面倒ごとに巻き込まれたくないから、しばらく変装魔法で通学しようかしらね。
変装魔法が使えることをグレゴリーに言ったら、大笑いされて、自分にもその変装をかけてくれないか?と真顔で言われた。
「ちなみにどんな変装ができるの?」と問われ、その場で神の色や目の色を変えて見せたら。
「これはすごい!でも、実際のアリエールを知っている人が見たら、バレるかもしれないね。」
「え?どうして?」
「だって、聖なる雰囲気までは変装できないでしょ?」
ご自分は変装に興味があるくせに、人の変装にケチをつけるなんて……、でも雰囲気までは考えていなかった。これからの課題にしようっと。
雰囲気……、どうやったら変えられるのかな?バストにさらしを巻けば、少年になれるかな?少年になれば、聖女だということがバレない?
グレゴリーは、自分の一言でアリエールを悩ませているにもかかわらず、試しに自分にかけてくれとせがむ。
金髪金眼を黒髪黒目にしてみたところ、本人は大喜びで、これならレオナルドと二人で街へ遊びに行けると大はしゃぎしている。
そこへ噂をすれば、なんとやらで、従兄妹のレオナルドがやってくる。
「よっ!レオ~!俺が誰だかわかるか?」
「アリエールと一緒なところを見ると、……まさか⁉……ウソだろ?あぁでも声でわかるというところかな?」
「はっはっは。声か黙っていれば、わからないということだな。アリエール声も変えてくれ。」
「無理。だって黙っていればいいじゃない?」
「うむ。まぁそうだが……。うれしくて、つい。はしゃぎすぎた。」
「アリエール、俺にもその魔法をかけてくれないか?頼むよ。いいだろ?」
「いいけど、お兄様はどんなものがいいかしらね。」
レオナルド兄様は、ライトブラウンヘアをダークブラウンヘアにしたところで、大差はない。思い切って、ピンクブロンドにしようかしら。それとも、エメラルドグリーンヘアというものも悪くはない。
レオナルド兄様を立たせたまま、カラー見本のように次から次へと髪形や色を変えてみる。
そのたびに、グレゴリー殿下が「おっ!」とか「いいね!」を言われるからややこしくて仕方がない。
その火種というのは、あの男爵令嬢のリリアーヌがまたもや魔法大学に現れ、貴族でもない平民の他国出身者が入学できないところを、なんと
「アリエールの友達よ。嘘だと思うのなら、本人に聞いてみて。」
門衛のところで大声を出して、騒いでいたらしい。
アリエールは、元から聖女様であったから、入学試験も難なくクリアした。
その聖女様と友達だからと言い、無試験で合格しようなどと虫が良すぎる。
アリエールは公爵令嬢だったから、今は王女殿下の身分だから、けっこう有名で、アリエールが知らなくても、アリエールを知っている人の方が多い。
門衛もそのあたりのことを承知のうえで、追い返したのだ。
「はいはい。アリエール様は有名人でいらっしゃるから、勝手に友達呼ばわりされて、さぞかしご迷惑に思っていらっしゃるはず。お前のような平民が話しできるような人ではない。」
「本当に友達だったんだってば、学園の卒業式で飛び降り自殺なんてするから、その後連絡が取れなかっただけよ。」
「ほぉ、飛び降り自殺した人間が、どうしてこの大学にいると思う?足はあるのか?ガハハ。」
「今、私のことバカにしたわね。アリエールに言って、懲らしめてやるから覚悟しなさいよ。」
「さぁ、もう行った、行った。忙しいんだよ。平民の相手をしている暇はない。」
また面倒ごとに巻き込まれたくないから、しばらく変装魔法で通学しようかしらね。
変装魔法が使えることをグレゴリーに言ったら、大笑いされて、自分にもその変装をかけてくれないか?と真顔で言われた。
「ちなみにどんな変装ができるの?」と問われ、その場で神の色や目の色を変えて見せたら。
「これはすごい!でも、実際のアリエールを知っている人が見たら、バレるかもしれないね。」
「え?どうして?」
「だって、聖なる雰囲気までは変装できないでしょ?」
ご自分は変装に興味があるくせに、人の変装にケチをつけるなんて……、でも雰囲気までは考えていなかった。これからの課題にしようっと。
雰囲気……、どうやったら変えられるのかな?バストにさらしを巻けば、少年になれるかな?少年になれば、聖女だということがバレない?
グレゴリーは、自分の一言でアリエールを悩ませているにもかかわらず、試しに自分にかけてくれとせがむ。
金髪金眼を黒髪黒目にしてみたところ、本人は大喜びで、これならレオナルドと二人で街へ遊びに行けると大はしゃぎしている。
そこへ噂をすれば、なんとやらで、従兄妹のレオナルドがやってくる。
「よっ!レオ~!俺が誰だかわかるか?」
「アリエールと一緒なところを見ると、……まさか⁉……ウソだろ?あぁでも声でわかるというところかな?」
「はっはっは。声か黙っていれば、わからないということだな。アリエール声も変えてくれ。」
「無理。だって黙っていればいいじゃない?」
「うむ。まぁそうだが……。うれしくて、つい。はしゃぎすぎた。」
「アリエール、俺にもその魔法をかけてくれないか?頼むよ。いいだろ?」
「いいけど、お兄様はどんなものがいいかしらね。」
レオナルド兄様は、ライトブラウンヘアをダークブラウンヘアにしたところで、大差はない。思い切って、ピンクブロンドにしようかしら。それとも、エメラルドグリーンヘアというものも悪くはない。
レオナルド兄様を立たせたまま、カラー見本のように次から次へと髪形や色を変えてみる。
そのたびに、グレゴリー殿下が「おっ!」とか「いいね!」を言われるからややこしくて仕方がない。
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