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あれからあっという間に10年の月日が経ち、スサノオは、学園の2年生になっている。学園では王子様ということで、大変なモテようなのだが、この学園は神界より講師を招いている王立学園でありながら、講師陣はすべて神様という、いわば神立学園であるから、ガードが非常に堅い。
これでは、自由恋愛どころか、青春真っ暗だろうと心配しているのだが、スサノオにとっては、居心地がいいみたいである。
相変わらず、周辺諸国からの縁談は山のように届いているのだが、スサノオ自身は、神界に興味があるらしく、アマテラスの父は得意顔である。
「よく小さい時、ジージかっこいいと言ってたよ。」
もしそれがスサノオの本意なら仕方がない。そりゃね、ポセイドンやリオレウスのことでは、確かにお世話になりましたよ。でも祖父なんだし、変な名前は付けるんだから当たり前のことでしょ。
しかも驚いたことに、ほとんどの子供たちはみな一様にスサノオと同じく神界に興味があるらしい。
へぇ。男の子はわからないでもないが、ヒミコやイザナミ、コノハナサクヤまでもが、 神の国に興味があるとは、予想外のことであったのだ。
これは全員、神の国に取られるかもしれない。一度、子供たちを連れて里帰りしてみるか?
男の神様は、ブサメンばかりなのに、祖父アマテラスが少々マシだから、変に期待しているのかしらね?
それにヒミコは学園の1年生だから、講師陣の顔を見たら、イヤだって言いそうになりそうなものなのに。アラ、ヤダ。ひょっとして男の趣味が悪い?ブサメン好きだとか?信じられないけど、そうだとしか考えられない。
ひょっとすると、男は顔ではなく甲斐性だとか性格だとか、変な風に洗脳されている?ブサメンと結婚したら、子供ができるようなことをするのよ。子供がかわいそうだとは、思わないのかしら。自分がブサイク好きでも、生まれてきた子供がブサイクなら一生恨まれるわよ。
とりあえず、今度の休みの日に子供たち全員を連れて、里帰りすることにしたのである。レオナルド様に言うと
「ああ、行っておいで。ゆっくりしてくるといい。」
ゴールデニアは実に34年ぶりの里帰りである。
人間界に生まれてから一度も、神の国に帰っていない。
神の国は、34年前と何ら変わっていない。転生に関わる神、天候に関わる神、占いに関わる神、音楽に関わる神、武道に関わる神、道具を作る神、料理に関する神、医療に関する神などみなそれぞれに与えられた仕事に打ち込んでいる。
子供たちは、初めて見る神の仕事に興味津々で、アマテラスの案内で、担当の神様に質問している。
子供たちのことは、アマテラスに任せて、ゴールデニアは、久しぶりに神の森に行ってみた。ここは、ゴールデニアと母との思い出の場所である。ゴールデニアの母は、ゴールデニアを産んで間もなく、ちょうど当時、神界で龍神と覇権争いがあったのだが、母は、急襲してきた龍神の爪から、ゴールデニアを庇って、命を落としたのだ。本来なら、女神は死なない。だが、その爪には毒が塗ってあり、その毒にやられたのである。
ゴールデニアが最後に母の姿を視たのが、この神の森でのことだった。母がもし存命なら、今のゴールデニアのことをどう思うだろうか?
子供たちは、半神なのだから、子供たちの意思を尊重して、神の国へ還すべきなのかしら。
森の中にある、湖に足をつけて考え込む。
すると、ふいに声をかけられたので、振り向くと、スポーツ神のオリンポスがいた。
「やあ、しばらく見ないと思っていたら、人間界にいたんだってね。どう?帰ってくる気になった?」
ゴールデニアは、オリンポスのことが昔から大嫌いであったのだ。なぜか自分がイイ男だと勘違いしている節がある。いつも櫛を持ち歩いていて、事あるごとに髪を撫でつける。こういう男をナルシストというのであろうか?気持ち悪い。あっち行ってよ。
そこへ子供たちが駆けつける。母の貞操の危機だと思ったのか、スサノオがすごい剣幕でオリンポスを睨みつける。
「ほう、このおチビちゃんたちが、女神の子供か!? 俺はコブつきでもいいよ。いつでも俺の胸に飛び込んでおいで。」
「誰がアンタなんか、わたくしには愛する旦那様がいるのです。」
「ほぅ、その旦那とはこいつか?」
オリンポスはいつの間にか鏡を出してきて、呪をかけようとしたので、慌ててオリンポスを凍らせてしまった。だって旦那様を守らなきゃね。旦那様のほうが1000倍大切だからね。
この氷を溶かすのには、オリンポスを心から愛している誰か神に、抱きしめてもらって自分の体温で溶かしてもらわなければ、一生氷のままである。オリンポスを愛している女性などいるはずがなく、たぶん、一生凍ってろ。
一通り見学を終えた後、満足したのか子供たちは、早く人間界へ戻ろうとせっつく。その前に実家によって、神殿で子供たち一人ずつに人間界か、神界か、どちらを選ぶのか聞いてみることにしたのだ。
グレジオラ国に帰ってからでは、いろいろと言いづらいことがあるかもしれないから。
神界のほうか贅沢な暮らしができるかもしれない。でも、あるようでないのが自由。どうする?
1人ずつに尋ねていくと、皆全員、人間界がいいと言ったので、ホッとしてグレジオラに帰ることにしたのである。
あとで聞いたら、ヒミコをはじめとする姫たちは、神界の男たちのブサイクさに呆れたんだって。やっぱりね。あんなブサイクなジジィとは、結婚できない。論外だって言ってた。そうでしょう?母の気持ちがわかったでしょう。
これでは、自由恋愛どころか、青春真っ暗だろうと心配しているのだが、スサノオにとっては、居心地がいいみたいである。
相変わらず、周辺諸国からの縁談は山のように届いているのだが、スサノオ自身は、神界に興味があるらしく、アマテラスの父は得意顔である。
「よく小さい時、ジージかっこいいと言ってたよ。」
もしそれがスサノオの本意なら仕方がない。そりゃね、ポセイドンやリオレウスのことでは、確かにお世話になりましたよ。でも祖父なんだし、変な名前は付けるんだから当たり前のことでしょ。
しかも驚いたことに、ほとんどの子供たちはみな一様にスサノオと同じく神界に興味があるらしい。
へぇ。男の子はわからないでもないが、ヒミコやイザナミ、コノハナサクヤまでもが、 神の国に興味があるとは、予想外のことであったのだ。
これは全員、神の国に取られるかもしれない。一度、子供たちを連れて里帰りしてみるか?
男の神様は、ブサメンばかりなのに、祖父アマテラスが少々マシだから、変に期待しているのかしらね?
それにヒミコは学園の1年生だから、講師陣の顔を見たら、イヤだって言いそうになりそうなものなのに。アラ、ヤダ。ひょっとして男の趣味が悪い?ブサメン好きだとか?信じられないけど、そうだとしか考えられない。
ひょっとすると、男は顔ではなく甲斐性だとか性格だとか、変な風に洗脳されている?ブサメンと結婚したら、子供ができるようなことをするのよ。子供がかわいそうだとは、思わないのかしら。自分がブサイク好きでも、生まれてきた子供がブサイクなら一生恨まれるわよ。
とりあえず、今度の休みの日に子供たち全員を連れて、里帰りすることにしたのである。レオナルド様に言うと
「ああ、行っておいで。ゆっくりしてくるといい。」
ゴールデニアは実に34年ぶりの里帰りである。
人間界に生まれてから一度も、神の国に帰っていない。
神の国は、34年前と何ら変わっていない。転生に関わる神、天候に関わる神、占いに関わる神、音楽に関わる神、武道に関わる神、道具を作る神、料理に関する神、医療に関する神などみなそれぞれに与えられた仕事に打ち込んでいる。
子供たちは、初めて見る神の仕事に興味津々で、アマテラスの案内で、担当の神様に質問している。
子供たちのことは、アマテラスに任せて、ゴールデニアは、久しぶりに神の森に行ってみた。ここは、ゴールデニアと母との思い出の場所である。ゴールデニアの母は、ゴールデニアを産んで間もなく、ちょうど当時、神界で龍神と覇権争いがあったのだが、母は、急襲してきた龍神の爪から、ゴールデニアを庇って、命を落としたのだ。本来なら、女神は死なない。だが、その爪には毒が塗ってあり、その毒にやられたのである。
ゴールデニアが最後に母の姿を視たのが、この神の森でのことだった。母がもし存命なら、今のゴールデニアのことをどう思うだろうか?
子供たちは、半神なのだから、子供たちの意思を尊重して、神の国へ還すべきなのかしら。
森の中にある、湖に足をつけて考え込む。
すると、ふいに声をかけられたので、振り向くと、スポーツ神のオリンポスがいた。
「やあ、しばらく見ないと思っていたら、人間界にいたんだってね。どう?帰ってくる気になった?」
ゴールデニアは、オリンポスのことが昔から大嫌いであったのだ。なぜか自分がイイ男だと勘違いしている節がある。いつも櫛を持ち歩いていて、事あるごとに髪を撫でつける。こういう男をナルシストというのであろうか?気持ち悪い。あっち行ってよ。
そこへ子供たちが駆けつける。母の貞操の危機だと思ったのか、スサノオがすごい剣幕でオリンポスを睨みつける。
「ほう、このおチビちゃんたちが、女神の子供か!? 俺はコブつきでもいいよ。いつでも俺の胸に飛び込んでおいで。」
「誰がアンタなんか、わたくしには愛する旦那様がいるのです。」
「ほぅ、その旦那とはこいつか?」
オリンポスはいつの間にか鏡を出してきて、呪をかけようとしたので、慌ててオリンポスを凍らせてしまった。だって旦那様を守らなきゃね。旦那様のほうが1000倍大切だからね。
この氷を溶かすのには、オリンポスを心から愛している誰か神に、抱きしめてもらって自分の体温で溶かしてもらわなければ、一生氷のままである。オリンポスを愛している女性などいるはずがなく、たぶん、一生凍ってろ。
一通り見学を終えた後、満足したのか子供たちは、早く人間界へ戻ろうとせっつく。その前に実家によって、神殿で子供たち一人ずつに人間界か、神界か、どちらを選ぶのか聞いてみることにしたのだ。
グレジオラ国に帰ってからでは、いろいろと言いづらいことがあるかもしれないから。
神界のほうか贅沢な暮らしができるかもしれない。でも、あるようでないのが自由。どうする?
1人ずつに尋ねていくと、皆全員、人間界がいいと言ったので、ホッとしてグレジオラに帰ることにしたのである。
あとで聞いたら、ヒミコをはじめとする姫たちは、神界の男たちのブサイクさに呆れたんだって。やっぱりね。あんなブサイクなジジィとは、結婚できない。論外だって言ってた。そうでしょう?母の気持ちがわかったでしょう。
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