11 / 13
11
それからしばらくしてのこと、スサノオは、マウントレー国の姫君サユリーヌと婚約したのである。お見合いをした結果、若い二人ともが一目惚れ状態であったと聞く。実際のところ、姫君は政略だろうとは思うが、スサノオは、レオナルド様似のなかなかのイケメンであるからわからない。
もう後は、早く結婚したいの一点張りで、それはゴールデニアが17歳で結婚したから、でもレオナルド様は18歳で学園を卒業されてからでしたのよ。だから18歳まで待ちなさい、というものの半神だから、いいようなものなんだけどレオナルド様も祖父母の国王陛下も妃殿下も、なかなか首を縦に振らない。
早すぎるというのである。相手のサユリーナ姫は16歳の少女、ヒミコと同い年である。これを認めたらヒミコも嫁に行くと言い出すだろう。
マウントレーの姫君は、おしとやかな雰囲気のカワイコちゃんである。そうかスサノオは活発なタイプより、おとなしい感じの女の子が好きだったんだなとあらためて思う。
でも結婚したらわからないわよ。女は変わるから、とは言わない。これも経験であるから、もしも尻に敷かれるようなことがあれば、半分は自分のせいなのだから。
マウントレーの姫君を神界で預かろうか?アマテラスの申し出である。
うーん。一見よさそうな案だけど、辛抱できる?神界は聖女素養が必要なのである。ただ、普通の恋愛なら、そして年齢がそこそこいっていれば神界で花嫁修業などしなくても、いくらでも結婚できると思う。
でも神界で花嫁修業するとなれば、聖女としての素養がないと追い出されるかもしれない。惚れたはれただけでは、神界での花嫁修業は難しい。
普通の人間で、あの暮らしはなかなかキツイ。でも半神の嫁になるのだから、いいかもと思ってしまう。まだ16歳、夢も希望もあるのに、少しかわいそうな気がする。
神界は、朝陽とともに起床、陽が沈むと寝る。という生活。面白みもなんともない。そして誰でも最初は、朝から晩まで掃除、神殿の隅々まで磨き上げるのである。そんなことお姫様育ちの人間にできるのだろうか?ちょうど人間界では、〇塚音楽学校ぐらいである。塵一つ、埃一つ落ちていないように、毎日同じ作業の繰り返しである。
神様は小さくても一人前なのである。一人前の大人神として扱われるから、16歳であろうとも、1000歳の神と同じことを要求されるのである。
アマテラスに預けたら、破談になるかもしれない。ここは思案のしどころである。
スサノオにサユリーヌを神界に預けるかどうか聞く、神界でなら、18歳を待たずして、結婚できるよ。でもキツイよ。
スサノオは一度、母の里帰りで神界に行ったことがあるから、雰囲気はわかる。サユリーヌが辛抱できるとは思えない。ただ、よくよく母に聞くと、サユリーヌは、アマテラスの身の回りの世話をしてもらうだけでよさそうである。それに学園の休みの時は、通い婚をすればいいという条件付きだ。祖父が孫の嫁を無体に扱うはずがないという言葉を信じるしかない。
週に一度、自分が神界へ渡れば、サユリーヌと夫婦同然のことができる。ただ神界で暮らすことは、サユリーヌ自身に負担がかかるかもしれないということ。神界の空気に触れることで、不老不死になれたらいいのだが、なれなかったら早死にするかもしれないということ。
二人でよく話し合って決めるように、とあとは若い二人に決めさせることにしたのである。
サユリーヌには、侍女を連れて行くことは叶わぬことを説得するも、やはりスサノオの王子妃の座を他の令嬢に取られたくない一心で、神界行きを決める。
ただし、サユリーヌは神界へ行けば、2年間は神界暮らしを余儀なくされるのである。予科本科とあり、予科の掃除の基本、本科で神としての心得、サユリーヌは神ではないから神の妻になるための心得なのである。
正式な輿入れは2年後になるが、とりあえず結婚式は行われることになったのである。サユリーヌは花嫁修業のため、マウントレー王国から、出るのであるから、けじめとして結婚式を行うことになったのである。
結婚式はマウントレー王国で行われることになった。なぜなら、祖父である全知全能の創造神が臨席すると、またその場にいる全員に神の祝福があたえられるので18年前、グレジオラ王国では、受けたばかりなので、前に視察に行ったときは、国王陛下のみ祝福を受けているが、今度は一般の民衆にも与えたいと国王陛下から仰せだったのだ。普通、新郎側の国で結婚式があるものなのだが、特例ということで。
でもヒミコの時は、相手側国で仕方がないけど、これから王子の妃になる国へ、いちいち出向くことになるとは、ちょっと面倒だな。
普通の人間は、転移魔法が使えないので、使えるゴールデニアがグレジオラの王族などをいっぺんに運べば、済むことだからめんどくさがらずにやることとしよう。
新郎側の結婚式の用意と言えば、礼服ぐらいで特に、何もない。引き出物もマウントレー国側が用意するみたいなので、なんといっても仮の祝言だから。指輪ぐらいだろうか?
そうこうしているうちに、結婚式の日が来て、朝からなんとなく慌ただしい。お風呂に入り、髪を美しく結い上げられる。アマテラスは神界から直行すればいいものを、なぜかグレジオラに来ている。
スサノオも落ち着きがなく、チーフの色か礼服をサユリーヌ嬢の髪や瞳の色と同じサファイア色に統一したほうがいいか?など、侍女長に聞いている。そんなこと前の日に言いなさいよ。
結果、チーフの色だけをサファイア色にすることになったのである。
「みんな、用意はできた?」
「はーい。」
それでは、と全員で飛ぶ。アマテラスなんて、自力で飛べるのに、ゴールデニア任せにしている。
マウントレー国での大聖堂で厳かに式は始まる。バージンロードを静々と進むサユリーヌ姫、幸せなのは、今だけよ。明日から2年間の地獄の日々が始まるのだから。
今宵の初夜はどうなるのかしら?なんとなくだけど、神界へ行くのは、処女のほうがいい?向こうで、あれやこれやになるのは、仕方ないとしても処女でなければ、神界へ渡れないのでは?などと心配する。
式が終わり、披露宴も済み、いよいよお開きとなった時、父?祖父アマテラスが全員の頭上に祝福を授け、散会しようとした途端、アマテラスは孫の嫁のサユリーヌ姫をお姫様抱っこして、そのまま神界へと戻ったのだ。
これには、スサノオは怒って抗議するものの、どうしようもない。おそらく、初夜をさせないために父が配慮したのであろう。聖女でも処女性は重視されるのであるから、神界に生身の純潔ではない女では入れないのであろう。
その夜は、グレジオラへ戻ったのである。スサノオはせめてキスぐらいしたかったとほざくが、キスだけでは終わらないでしょう?
純潔でなくなれば、神界へ渡れないのだから仕方ないでしょう。
スサノオは、追いかけて神界にはまだいけない。半神だからである。母の許しを得て、母に神界まで送ってもらったとしても、サユリーヌ姫と夫婦としての初夜ができるかどうかは、アマテラス次第なのである。
サユリーヌが真に聖女としての素質を持たず、掃除を怠り、ぐうたらな嫁であれば、神界から追い出されるのであるが、その時の姿は、老婆としてである。
そのあたりのことは、スサノオには告げていない。これからは、サユリーヌ自身の頑張りにかかっているのであるから。
相手は神だと承知で玉の輿に乗ったのだから、それぐらいの努力はしてもらわないと、釣り合いが取れないのである。
スサノオたちに通い婚であると言ったのは、方便である。神界の掟がそんな緩いはずもないであろうということは、想像できるはずである。
ゴールデニアもただ、結婚相手となる男がブサメンだったからという理由だけで、人間界に生まれてきたのではない。
もしも2年の年季が開けたら、スサノオはたぶん神界で暮らすことになるであろう。アマテラスの後継者として、厳しい修業が待っているのだ。甘い新婚生活などあるはずがなく、早く結婚したいと言わなければ、この国で普通の人間として、暮らせたものを。
サユリーヌが無事、神界にたどり着き、戻ってこないところは、処女であったのであろう。これが阿婆擦れなら、はじき帰されるというもの。第1関門はクリアしたということでしかないのだけどね。
もう後は、早く結婚したいの一点張りで、それはゴールデニアが17歳で結婚したから、でもレオナルド様は18歳で学園を卒業されてからでしたのよ。だから18歳まで待ちなさい、というものの半神だから、いいようなものなんだけどレオナルド様も祖父母の国王陛下も妃殿下も、なかなか首を縦に振らない。
早すぎるというのである。相手のサユリーナ姫は16歳の少女、ヒミコと同い年である。これを認めたらヒミコも嫁に行くと言い出すだろう。
マウントレーの姫君は、おしとやかな雰囲気のカワイコちゃんである。そうかスサノオは活発なタイプより、おとなしい感じの女の子が好きだったんだなとあらためて思う。
でも結婚したらわからないわよ。女は変わるから、とは言わない。これも経験であるから、もしも尻に敷かれるようなことがあれば、半分は自分のせいなのだから。
マウントレーの姫君を神界で預かろうか?アマテラスの申し出である。
うーん。一見よさそうな案だけど、辛抱できる?神界は聖女素養が必要なのである。ただ、普通の恋愛なら、そして年齢がそこそこいっていれば神界で花嫁修業などしなくても、いくらでも結婚できると思う。
でも神界で花嫁修業するとなれば、聖女としての素養がないと追い出されるかもしれない。惚れたはれただけでは、神界での花嫁修業は難しい。
普通の人間で、あの暮らしはなかなかキツイ。でも半神の嫁になるのだから、いいかもと思ってしまう。まだ16歳、夢も希望もあるのに、少しかわいそうな気がする。
神界は、朝陽とともに起床、陽が沈むと寝る。という生活。面白みもなんともない。そして誰でも最初は、朝から晩まで掃除、神殿の隅々まで磨き上げるのである。そんなことお姫様育ちの人間にできるのだろうか?ちょうど人間界では、〇塚音楽学校ぐらいである。塵一つ、埃一つ落ちていないように、毎日同じ作業の繰り返しである。
神様は小さくても一人前なのである。一人前の大人神として扱われるから、16歳であろうとも、1000歳の神と同じことを要求されるのである。
アマテラスに預けたら、破談になるかもしれない。ここは思案のしどころである。
スサノオにサユリーヌを神界に預けるかどうか聞く、神界でなら、18歳を待たずして、結婚できるよ。でもキツイよ。
スサノオは一度、母の里帰りで神界に行ったことがあるから、雰囲気はわかる。サユリーヌが辛抱できるとは思えない。ただ、よくよく母に聞くと、サユリーヌは、アマテラスの身の回りの世話をしてもらうだけでよさそうである。それに学園の休みの時は、通い婚をすればいいという条件付きだ。祖父が孫の嫁を無体に扱うはずがないという言葉を信じるしかない。
週に一度、自分が神界へ渡れば、サユリーヌと夫婦同然のことができる。ただ神界で暮らすことは、サユリーヌ自身に負担がかかるかもしれないということ。神界の空気に触れることで、不老不死になれたらいいのだが、なれなかったら早死にするかもしれないということ。
二人でよく話し合って決めるように、とあとは若い二人に決めさせることにしたのである。
サユリーヌには、侍女を連れて行くことは叶わぬことを説得するも、やはりスサノオの王子妃の座を他の令嬢に取られたくない一心で、神界行きを決める。
ただし、サユリーヌは神界へ行けば、2年間は神界暮らしを余儀なくされるのである。予科本科とあり、予科の掃除の基本、本科で神としての心得、サユリーヌは神ではないから神の妻になるための心得なのである。
正式な輿入れは2年後になるが、とりあえず結婚式は行われることになったのである。サユリーヌは花嫁修業のため、マウントレー王国から、出るのであるから、けじめとして結婚式を行うことになったのである。
結婚式はマウントレー王国で行われることになった。なぜなら、祖父である全知全能の創造神が臨席すると、またその場にいる全員に神の祝福があたえられるので18年前、グレジオラ王国では、受けたばかりなので、前に視察に行ったときは、国王陛下のみ祝福を受けているが、今度は一般の民衆にも与えたいと国王陛下から仰せだったのだ。普通、新郎側の国で結婚式があるものなのだが、特例ということで。
でもヒミコの時は、相手側国で仕方がないけど、これから王子の妃になる国へ、いちいち出向くことになるとは、ちょっと面倒だな。
普通の人間は、転移魔法が使えないので、使えるゴールデニアがグレジオラの王族などをいっぺんに運べば、済むことだからめんどくさがらずにやることとしよう。
新郎側の結婚式の用意と言えば、礼服ぐらいで特に、何もない。引き出物もマウントレー国側が用意するみたいなので、なんといっても仮の祝言だから。指輪ぐらいだろうか?
そうこうしているうちに、結婚式の日が来て、朝からなんとなく慌ただしい。お風呂に入り、髪を美しく結い上げられる。アマテラスは神界から直行すればいいものを、なぜかグレジオラに来ている。
スサノオも落ち着きがなく、チーフの色か礼服をサユリーヌ嬢の髪や瞳の色と同じサファイア色に統一したほうがいいか?など、侍女長に聞いている。そんなこと前の日に言いなさいよ。
結果、チーフの色だけをサファイア色にすることになったのである。
「みんな、用意はできた?」
「はーい。」
それでは、と全員で飛ぶ。アマテラスなんて、自力で飛べるのに、ゴールデニア任せにしている。
マウントレー国での大聖堂で厳かに式は始まる。バージンロードを静々と進むサユリーヌ姫、幸せなのは、今だけよ。明日から2年間の地獄の日々が始まるのだから。
今宵の初夜はどうなるのかしら?なんとなくだけど、神界へ行くのは、処女のほうがいい?向こうで、あれやこれやになるのは、仕方ないとしても処女でなければ、神界へ渡れないのでは?などと心配する。
式が終わり、披露宴も済み、いよいよお開きとなった時、父?祖父アマテラスが全員の頭上に祝福を授け、散会しようとした途端、アマテラスは孫の嫁のサユリーヌ姫をお姫様抱っこして、そのまま神界へと戻ったのだ。
これには、スサノオは怒って抗議するものの、どうしようもない。おそらく、初夜をさせないために父が配慮したのであろう。聖女でも処女性は重視されるのであるから、神界に生身の純潔ではない女では入れないのであろう。
その夜は、グレジオラへ戻ったのである。スサノオはせめてキスぐらいしたかったとほざくが、キスだけでは終わらないでしょう?
純潔でなくなれば、神界へ渡れないのだから仕方ないでしょう。
スサノオは、追いかけて神界にはまだいけない。半神だからである。母の許しを得て、母に神界まで送ってもらったとしても、サユリーヌ姫と夫婦としての初夜ができるかどうかは、アマテラス次第なのである。
サユリーヌが真に聖女としての素質を持たず、掃除を怠り、ぐうたらな嫁であれば、神界から追い出されるのであるが、その時の姿は、老婆としてである。
そのあたりのことは、スサノオには告げていない。これからは、サユリーヌ自身の頑張りにかかっているのであるから。
相手は神だと承知で玉の輿に乗ったのだから、それぐらいの努力はしてもらわないと、釣り合いが取れないのである。
スサノオたちに通い婚であると言ったのは、方便である。神界の掟がそんな緩いはずもないであろうということは、想像できるはずである。
ゴールデニアもただ、結婚相手となる男がブサメンだったからという理由だけで、人間界に生まれてきたのではない。
もしも2年の年季が開けたら、スサノオはたぶん神界で暮らすことになるであろう。アマテラスの後継者として、厳しい修業が待っているのだ。甘い新婚生活などあるはずがなく、早く結婚したいと言わなければ、この国で普通の人間として、暮らせたものを。
サユリーヌが無事、神界にたどり着き、戻ってこないところは、処女であったのであろう。これが阿婆擦れなら、はじき帰されるというもの。第1関門はクリアしたということでしかないのだけどね。
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
追放令嬢のスローライフ。辺境で美食レストランを開いたら、元婚約者が「戻ってきてくれ」と泣きついてきましたが、寡黙な騎士様と幸せなのでお断り!
緋村ルナ
ファンタジー
「リナ・アーシェット公爵令嬢!貴様との婚約を破棄し、辺境への追放を命じる!」
聖女をいじめたという濡れ衣を着せられ、全てを奪われた悪役令嬢リナ。しかし、絶望の淵で彼女は思い出す。――自分が日本のOLで、家庭菜園をこよなく愛していた前世の記憶を!
『悪役令嬢?上等じゃない!これからは大地を耕し、自分の手で幸せを掴んでみせるわ!』
痩せた土地を蘇らせ、極上のオーガニック野菜で人々の胃袋を掴み、やがては小さなレストランから国をも動かす伝説を築いていく。
これは、失うことから始まった、一人の女性の美味しくて最高に爽快な逆転成り上がり物語。元婚約者が土下座しに来た頃には、もう手遅れです!
偽りの断罪で追放された悪役令嬢ですが、実は「豊穣の聖女」でした。辺境を開拓していたら、氷の辺境伯様からの溺愛が止まりません!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前のような女が聖女であるはずがない!」
婚約者の王子に、身に覚えのない罪で断罪され、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢セレスティナ。
罰として与えられたのは、冷酷非情と噂される「氷の辺境伯」への降嫁だった。
それは事実上の追放。実家にも見放され、全てを失った――はずだった。
しかし、窮屈な王宮から解放された彼女は、前世で培った知識を武器に、雪と氷に閉ざされた大地で新たな一歩を踏み出す。
「どんな場所でも、私は生きていける」
打ち捨てられた温室で土に触れた時、彼女の中に眠る「豊穣の聖女」の力が目覚め始める。
これは、不遇の令嬢が自らの力で運命を切り開き、不器用な辺境伯の凍てついた心を溶かし、やがて世界一の愛を手に入れるまでの、奇跡と感動の逆転ラブストーリー。
国を捨てた王子と偽りの聖女への、最高のざまぁをあなたに。
「毒が効かない体になるまで毒を盛られた令嬢は、復讐なんて望まない——ただ、助けもしないだけ」
歩人
ファンタジー
侯爵令嬢エレーナは、義母と義妹に3年間毒を盛られ続けた。「病弱な姉」として
社交界から消し、財産と婚約者を奪う計画——しかしエレーナには、前世の記憶から
来る毒物の知識があった。毒の種類を特定し、密かに解毒しながら「弱った姉」を
演じ続け、証拠が積み上がるのを待つ。卒業の夜会で義妹が勝ち誇るその場で、
エレーナは3年分の診断書を差し出す。「復讐? いいえ。ただ、もう助けないだけ」
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。