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聖女ビクトリア
1 婚約破棄
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ブラッド王立学園の本日は卒業式である。
公爵令嬢ビクトリア・ストロベリーは、病弱で休みがちなのであるが、小さい時から病弱であったため、公爵家の蔵書をほとんど読みつくした読書家である。そのため、出席日数は、ギリギリであったものの、常に試験をすればダントツ1位であるから、首席で卒業させてもらえることになったのである。
「公爵令嬢ビクトリア・ストロベリー、貴様との婚約は、本日をもち破棄させてもらうこととする。」
高らかに宣言されるのは、王太子殿下のロバート・タイナー様でいらっしゃる。そのお隣には、ピンクブロンドの庇護欲をそそるような令嬢が震えながら佇んでいらっしゃる。
ビクトリアは、来るべき日が来たと心得ている。なぜなら、5歳の頃、政略で婚約が決まったが、もうその頃から、ビクトリアは、病弱でしょっちゅう熱を出して寝込んでいたのである。それでも大きくなれば、体質が変わり丈夫になるかもしれないと言われ、固辞しているストロベリー家を尻目に強引に結ばされた婚約なのである。
王妃の仕事は過酷である。とても病弱なビクトリアに務まるものではないことをよく知っているからこそ、固辞していたのだ。
「承知いたしました。体調がすぐれぬ故、それではこれにて失礼。」
踵を返して、去ろうとするビクトリアの腕を騎士団長の息子が掴む。
「殿下の話は、まだ終わっておらぬ。」
「え?たとえそうであっても公爵令嬢のわたくしの腕を掴むなど無礼ではございませんか?」
「何を言っているのだ。ビクトリア貴様と俺との仲ではないか?」
「は?どんな仲なのですか?」
「さんざん愛し合った仲ではないか?」
「あのぉ……、あなた様のことを存じ上げませんが?わたくし病弱で学園には、試験の時しか出席して居なく、あなた様とは、初対面のはずでございますが。」
「しらばっくれるのもいい加減にしろ!貴様はそこのジェームズと浮気していたばかりか我が愛する男爵令嬢のリリアーヌを学園内でさんざん虐めぬいていたではないか?」
殿下の隣にいらっしゃる女性は、男爵令嬢のリリアーヌ嬢と仰るのか?そしてわたくしとうわきしていたとおっしゃるお相手の男性の名前がジェームズ様と言われると、初めて知ったのである。
「おそれながら、殿下、先ほども申し上げましたように、わたくしは学園にはほとんど参っておりません。そこのリリアーヌ嬢ともジェームズ様とも、初対面でございます。初対面の方相手に浮気や虐めなど、とうていできぬことでございますれば、どなたかと勘違いなさっていられるのではありませんか?」
「ひどいですわっ!ひどいっ!ひどいっ!ビクトリア様は私と殿下の仲を嫉妬して、私の教科書や制服を切り刻んだだけでなく、校庭の噴水に突き落とそうとなさったではありませんか?」
「素直に認めれば国外追放ぐらいで許してやろうと思っていたが、貴様は将来の国母を亡き者にしようとしたことから、死罪を申し渡すこととしよう。衛兵!この女を連れていけ!」
唖然とするビクトリア、そもそも抵抗する体力すら持ち合わせていないので、そのまま衛兵のされるがままに両手を拘束されて、地下牢に放り込まれたのである。
地下牢は、暗くじめじめとしていて、みるからに体に悪そうなところであった。冤罪で死罪なんて、あんまりだと思ったけど、もともと体が弱く、どうせ長くはない命このまま死んでも仕方がないとあきらめるビクトリア。
卒業式には、国王陛下をはじめとする国家の重鎮が臨席していて、その中にはビクトリアの父ストロベリー公爵は参加しています。
突然の娘の婚約破棄と断罪劇に、しばし呆然とするも、娘ビクトリアが病床の身でありながら、冤罪で死罪となることに驚き、国王陛下に進言します。
「娘ビクトリアは、他人様と浮気や、虐めなど行える体力はありません。どうか寛大なご処分をお願いいたします。」
「そうとも考えられるが、息子ロバート王太子が公の場で発言したことは、むやみに取り消すことはできないのである。あ奴に注意いたすし、婚約破棄の違約金を払うからそれで堪えてくれ。」
「そんな……。それでは娘は浮かばれません。何卒、何卒。」
「ストロベリー公爵、諦められよ。娘なんざ、生まれた時から他人にくれてやるもののために大きくしているようなもの、たまたま王太子殿下と同い年だった不運を恨めばよい。」
他の貴族たちは、ストロベリー公爵に慰めの言葉をかける。
この時、密かにストロベリーは決意したのだ。娘が処刑された日、ここにいる貴族をはじめ国王を惨殺してやろうと。
翌日、公開処刑となったのである。
ストロベリーは、家人に今日で最後だからと使用人全員にいとまを出し、自らは死に装束で断頭台に向かう。
そして、娘が首を刎ねられた瞬間、王太子を血祭りにあげ、それから王城へ出向き、国王陛下並びに重鎮の貴族どもを滅多切りにして、自害するつもりでいる。
公爵家の使用人は、なんとなくそのことを察し、公爵家の騎士も公爵と同様に死に装束を纏い、断頭台に来ている。多勢に無勢だからこそ、援護するために、せめて無念だけでも晴らしたい。
死に装束の一団は、けっこう人目を引いたのだが、今日、処刑される令嬢の関係者だとは思われずに済んでよかったのかもしれない。
王太子が座っている観覧席近くをさりげなく陣取る。
銅鑼の音が鳴り響き渡ったのである。
いよいよ、ビクトリアが引きずり出される。固唾を飲み、その時が来るのを待つ。
ビクトリアは、昨日、家を出た時よりもさらに顔色が悪くなっていたのである。
「ビクトリア、一人では死なせない。パパも一緒に逝くよ。」
断頭台の前に来たビクトリアは、なぜかその場にしゃがみ込み、何かお祈りをしているような姿だと思った刹那、ビクトリアの身体から黄金色の光が発せられる。
あれだけ王家や貴族に対し、苛立っていた民衆の頭上にどこから飛んできたのか花びらが大量に花吹雪のように舞い降りてくる。
花びらの香りか、何とも言えない甘いイイ匂いがあたり一面に立ち込める。
民衆のうちの誰か一人が
「せ、せい、聖女様だっ!」
「聖女様を助けろっ!」
「聖女様を処刑するなど、バカなことを言い出した王家をやっつけろっ!」
「聖女様を早く、お助けせぬか!」
聖女様の光を一瞬でも浴びた民衆は皆、持病が治ったのだ。薄毛、水虫、打撲、切り傷、やけどなどが、なぜか跡形もなく治っている!
断頭台の広場は騒然となったのである。
処刑執行官も何が何かわからないまま、民衆にぼこぼこにされている。
ロバートとリリアーヌもそそくさと脱出を試みるが、民衆に取り囲まれて身動きが取れない。
ビクトリアは気づけば、父ストロベリーの側に縄でくくられたままの状態でいたのだ。
「お父様……とにかく、ここから戻りましょう。」
ビクトリアは、同じく父と死に装束している騎士たち全員と自分に転移魔法をかけ、誰もいないはずの公爵邸に帰ったのである。
公爵邸では、昨日、解雇したはずの使用人が誰一人欠けることなく、これまた死に装束でいつも通り、仕事をしていたのである。
ビクトリアの遺体が戻ってきたら、丁重に埋葬し、全員が後を追うつもりでいたのである。
そこへ死に装束をした一団とビクトリアが生きて戻ってきたので、大騒ぎとなったのである。
「ただいま。」
「お嬢様!よくぞ、御無事で。旦那様も。」
公爵邸に着いてからは、手に手を取り、無事を確かめ合い、喜んだ。
「処刑執行官に、断頭台の前に引きずり出されたとき、最後に神にお祈りを捧げたいと申し出たら許されたのよ。」
「懺悔か。手短にやれよ。」
断頭台広場発の民衆によるクーデターが起こったのだ。
聖女様を誤って、処刑しようとした王家に対する怒りが爆発した瞬間であったのだ。
公爵令嬢ビクトリア・ストロベリーは、病弱で休みがちなのであるが、小さい時から病弱であったため、公爵家の蔵書をほとんど読みつくした読書家である。そのため、出席日数は、ギリギリであったものの、常に試験をすればダントツ1位であるから、首席で卒業させてもらえることになったのである。
「公爵令嬢ビクトリア・ストロベリー、貴様との婚約は、本日をもち破棄させてもらうこととする。」
高らかに宣言されるのは、王太子殿下のロバート・タイナー様でいらっしゃる。そのお隣には、ピンクブロンドの庇護欲をそそるような令嬢が震えながら佇んでいらっしゃる。
ビクトリアは、来るべき日が来たと心得ている。なぜなら、5歳の頃、政略で婚約が決まったが、もうその頃から、ビクトリアは、病弱でしょっちゅう熱を出して寝込んでいたのである。それでも大きくなれば、体質が変わり丈夫になるかもしれないと言われ、固辞しているストロベリー家を尻目に強引に結ばされた婚約なのである。
王妃の仕事は過酷である。とても病弱なビクトリアに務まるものではないことをよく知っているからこそ、固辞していたのだ。
「承知いたしました。体調がすぐれぬ故、それではこれにて失礼。」
踵を返して、去ろうとするビクトリアの腕を騎士団長の息子が掴む。
「殿下の話は、まだ終わっておらぬ。」
「え?たとえそうであっても公爵令嬢のわたくしの腕を掴むなど無礼ではございませんか?」
「何を言っているのだ。ビクトリア貴様と俺との仲ではないか?」
「は?どんな仲なのですか?」
「さんざん愛し合った仲ではないか?」
「あのぉ……、あなた様のことを存じ上げませんが?わたくし病弱で学園には、試験の時しか出席して居なく、あなた様とは、初対面のはずでございますが。」
「しらばっくれるのもいい加減にしろ!貴様はそこのジェームズと浮気していたばかりか我が愛する男爵令嬢のリリアーヌを学園内でさんざん虐めぬいていたではないか?」
殿下の隣にいらっしゃる女性は、男爵令嬢のリリアーヌ嬢と仰るのか?そしてわたくしとうわきしていたとおっしゃるお相手の男性の名前がジェームズ様と言われると、初めて知ったのである。
「おそれながら、殿下、先ほども申し上げましたように、わたくしは学園にはほとんど参っておりません。そこのリリアーヌ嬢ともジェームズ様とも、初対面でございます。初対面の方相手に浮気や虐めなど、とうていできぬことでございますれば、どなたかと勘違いなさっていられるのではありませんか?」
「ひどいですわっ!ひどいっ!ひどいっ!ビクトリア様は私と殿下の仲を嫉妬して、私の教科書や制服を切り刻んだだけでなく、校庭の噴水に突き落とそうとなさったではありませんか?」
「素直に認めれば国外追放ぐらいで許してやろうと思っていたが、貴様は将来の国母を亡き者にしようとしたことから、死罪を申し渡すこととしよう。衛兵!この女を連れていけ!」
唖然とするビクトリア、そもそも抵抗する体力すら持ち合わせていないので、そのまま衛兵のされるがままに両手を拘束されて、地下牢に放り込まれたのである。
地下牢は、暗くじめじめとしていて、みるからに体に悪そうなところであった。冤罪で死罪なんて、あんまりだと思ったけど、もともと体が弱く、どうせ長くはない命このまま死んでも仕方がないとあきらめるビクトリア。
卒業式には、国王陛下をはじめとする国家の重鎮が臨席していて、その中にはビクトリアの父ストロベリー公爵は参加しています。
突然の娘の婚約破棄と断罪劇に、しばし呆然とするも、娘ビクトリアが病床の身でありながら、冤罪で死罪となることに驚き、国王陛下に進言します。
「娘ビクトリアは、他人様と浮気や、虐めなど行える体力はありません。どうか寛大なご処分をお願いいたします。」
「そうとも考えられるが、息子ロバート王太子が公の場で発言したことは、むやみに取り消すことはできないのである。あ奴に注意いたすし、婚約破棄の違約金を払うからそれで堪えてくれ。」
「そんな……。それでは娘は浮かばれません。何卒、何卒。」
「ストロベリー公爵、諦められよ。娘なんざ、生まれた時から他人にくれてやるもののために大きくしているようなもの、たまたま王太子殿下と同い年だった不運を恨めばよい。」
他の貴族たちは、ストロベリー公爵に慰めの言葉をかける。
この時、密かにストロベリーは決意したのだ。娘が処刑された日、ここにいる貴族をはじめ国王を惨殺してやろうと。
翌日、公開処刑となったのである。
ストロベリーは、家人に今日で最後だからと使用人全員にいとまを出し、自らは死に装束で断頭台に向かう。
そして、娘が首を刎ねられた瞬間、王太子を血祭りにあげ、それから王城へ出向き、国王陛下並びに重鎮の貴族どもを滅多切りにして、自害するつもりでいる。
公爵家の使用人は、なんとなくそのことを察し、公爵家の騎士も公爵と同様に死に装束を纏い、断頭台に来ている。多勢に無勢だからこそ、援護するために、せめて無念だけでも晴らしたい。
死に装束の一団は、けっこう人目を引いたのだが、今日、処刑される令嬢の関係者だとは思われずに済んでよかったのかもしれない。
王太子が座っている観覧席近くをさりげなく陣取る。
銅鑼の音が鳴り響き渡ったのである。
いよいよ、ビクトリアが引きずり出される。固唾を飲み、その時が来るのを待つ。
ビクトリアは、昨日、家を出た時よりもさらに顔色が悪くなっていたのである。
「ビクトリア、一人では死なせない。パパも一緒に逝くよ。」
断頭台の前に来たビクトリアは、なぜかその場にしゃがみ込み、何かお祈りをしているような姿だと思った刹那、ビクトリアの身体から黄金色の光が発せられる。
あれだけ王家や貴族に対し、苛立っていた民衆の頭上にどこから飛んできたのか花びらが大量に花吹雪のように舞い降りてくる。
花びらの香りか、何とも言えない甘いイイ匂いがあたり一面に立ち込める。
民衆のうちの誰か一人が
「せ、せい、聖女様だっ!」
「聖女様を助けろっ!」
「聖女様を処刑するなど、バカなことを言い出した王家をやっつけろっ!」
「聖女様を早く、お助けせぬか!」
聖女様の光を一瞬でも浴びた民衆は皆、持病が治ったのだ。薄毛、水虫、打撲、切り傷、やけどなどが、なぜか跡形もなく治っている!
断頭台の広場は騒然となったのである。
処刑執行官も何が何かわからないまま、民衆にぼこぼこにされている。
ロバートとリリアーヌもそそくさと脱出を試みるが、民衆に取り囲まれて身動きが取れない。
ビクトリアは気づけば、父ストロベリーの側に縄でくくられたままの状態でいたのだ。
「お父様……とにかく、ここから戻りましょう。」
ビクトリアは、同じく父と死に装束している騎士たち全員と自分に転移魔法をかけ、誰もいないはずの公爵邸に帰ったのである。
公爵邸では、昨日、解雇したはずの使用人が誰一人欠けることなく、これまた死に装束でいつも通り、仕事をしていたのである。
ビクトリアの遺体が戻ってきたら、丁重に埋葬し、全員が後を追うつもりでいたのである。
そこへ死に装束をした一団とビクトリアが生きて戻ってきたので、大騒ぎとなったのである。
「ただいま。」
「お嬢様!よくぞ、御無事で。旦那様も。」
公爵邸に着いてからは、手に手を取り、無事を確かめ合い、喜んだ。
「処刑執行官に、断頭台の前に引きずり出されたとき、最後に神にお祈りを捧げたいと申し出たら許されたのよ。」
「懺悔か。手短にやれよ。」
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聖女様を誤って、処刑しようとした王家に対する怒りが爆発した瞬間であったのだ。
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