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前々世
32.入学
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寮に帰り、隣近所のお部屋の人と仲良くして、情報収集に余念がない。
それによると、どうやらサザンクロス国のお家騒動が原因で、瘴気を漂わせているみたい。
ったく困ったものね。人間はどうして、そんなに同じ部族間で争いごとをするのか理解できない。
こうしてみれば、神の世界はいかに平和かを思い知らされることになるけど、神様同士で、喧嘩はほとんどない。たまにあっても、それは男女間での争いごとに過ぎず、痴話喧嘩の類に過ぎない。そして、最後にはまたイチャイチャしだすから、本気で心配していたものは、みんな損をするというわけ。
隣のお部屋の女性は、サザンクロスの隣国メルセデスから来た女生徒で、ナターシャ・ベルリン、公爵令嬢だそうで、サザンクロスに来る前に婚約させられたそうだ。
やっぱりそのあたりは、メロディーナと同じというところ。どうしても、隣国といえども留学すると羽目を外しがちになり、乱れた生活をしかねない。そこで、婚約者がいれば、ある程度の歯止めになると親は考えるもの。
なるほど、急に婚約話が出たのは、そのためだったか。今更ながらにメロディーナの両親の深慮遠謀ぶりに舌を巻く。
でも、その婚約者と顔合わせもしないうちにサザンクロス国に来てしまったので、歯止めにはならないと思うよ。
出国前に、社交界にさんざん出たけど、いい男いなかったもの。何もアトランティス限定ってことはないのだから、臭いのさえ収まれば、案外、いい男の一人や二人はいてもおかしくない。そのためにも早く浄化をしなければ、と新たな目標に向かい、頑張る。
それに仲良くなったナターシャの国にも行ってみたい。結婚式の招待してくれるって、言っているから今からでも、楽しみにしている。
お互いの自己紹介が済めば、あっという間に若い娘同士に戻り、きゃっきゃ、ウフフの関係になれる。入学式の前にお友達ができて、よかったと思っている。女神さまでも、一人では心細い。
入学式に王太子殿下がご挨拶される。どうやら、サザンクロスの王太子殿下と同い年で、同じ学年のようだ。
驚いたことにナターシャはこの国の王太子殿下を見て、うっとりとしている。残念ながら、メロディーナの琴線には触れなかったが、蓼食う虫も好き好きだから、どうぞというしかない。
一応、ナターシャには、「全力で応援するね」とは、言ったものの。あの馬面なら、サファイアの方がまだマシに見える。
噂をしていたら、今頃、きっとくしゃみをしているに違いないと、思ったけど、知らないわよ?
偶然、ナターシャと同じクラスになって、また二人は手を取り合って、喜ぶ。
王太子殿下とは、違うクラスのようで、ナターシャはガッカリしていたみたいだけど、帰りにメロディーナの馬?じゃなく、その時は人間の姿になっているサファイアを見て、また騒ぎ出す。
どうやらナターシャは惚れっぽい質で、馬面なら誰でもいいみたい。
「メロディーナの護衛騎士、ステキね?恋人はいるのかしら?」
「え?誰のこと?」
「ほら、あの銀髪の方の方、ブラウンヘアの方も素敵だけど、わたくしは銀髪の方の横顔が気に入ったわ」
メロディーナは、ナターシャの意向を一応、サファイアに伝えるとまんざらでもない顔をしている。サファイアは人の姿の女でもいいの?てっきり雌馬にしか興味がないと思っていたから。
それで、次の休日にデートをセッティングしてあげたのだ。メロディーナの護衛には、まだオパールにエメラルドもいるから、ゆっくりしていらっしゃい。と送り出したのだ。
その日の夜、ナターシャもサファイアも微妙に送り出したときと違う顔をしている。サファイアの耳元でナターシャに聞こえないように「やったの?」と聞くと、「指だけでイカせた」という答え。ほっとしたような、ガッカリしたような複雑な気分。
きっと、サファイアのは、大きくて太すぎるから、ナターシャには無理だったのかもしれないと同情する。
お嫁に行く前に、サファイアを経験しなくて、よかったと思った。
それによると、どうやらサザンクロス国のお家騒動が原因で、瘴気を漂わせているみたい。
ったく困ったものね。人間はどうして、そんなに同じ部族間で争いごとをするのか理解できない。
こうしてみれば、神の世界はいかに平和かを思い知らされることになるけど、神様同士で、喧嘩はほとんどない。たまにあっても、それは男女間での争いごとに過ぎず、痴話喧嘩の類に過ぎない。そして、最後にはまたイチャイチャしだすから、本気で心配していたものは、みんな損をするというわけ。
隣のお部屋の女性は、サザンクロスの隣国メルセデスから来た女生徒で、ナターシャ・ベルリン、公爵令嬢だそうで、サザンクロスに来る前に婚約させられたそうだ。
やっぱりそのあたりは、メロディーナと同じというところ。どうしても、隣国といえども留学すると羽目を外しがちになり、乱れた生活をしかねない。そこで、婚約者がいれば、ある程度の歯止めになると親は考えるもの。
なるほど、急に婚約話が出たのは、そのためだったか。今更ながらにメロディーナの両親の深慮遠謀ぶりに舌を巻く。
でも、その婚約者と顔合わせもしないうちにサザンクロス国に来てしまったので、歯止めにはならないと思うよ。
出国前に、社交界にさんざん出たけど、いい男いなかったもの。何もアトランティス限定ってことはないのだから、臭いのさえ収まれば、案外、いい男の一人や二人はいてもおかしくない。そのためにも早く浄化をしなければ、と新たな目標に向かい、頑張る。
それに仲良くなったナターシャの国にも行ってみたい。結婚式の招待してくれるって、言っているから今からでも、楽しみにしている。
お互いの自己紹介が済めば、あっという間に若い娘同士に戻り、きゃっきゃ、ウフフの関係になれる。入学式の前にお友達ができて、よかったと思っている。女神さまでも、一人では心細い。
入学式に王太子殿下がご挨拶される。どうやら、サザンクロスの王太子殿下と同い年で、同じ学年のようだ。
驚いたことにナターシャはこの国の王太子殿下を見て、うっとりとしている。残念ながら、メロディーナの琴線には触れなかったが、蓼食う虫も好き好きだから、どうぞというしかない。
一応、ナターシャには、「全力で応援するね」とは、言ったものの。あの馬面なら、サファイアの方がまだマシに見える。
噂をしていたら、今頃、きっとくしゃみをしているに違いないと、思ったけど、知らないわよ?
偶然、ナターシャと同じクラスになって、また二人は手を取り合って、喜ぶ。
王太子殿下とは、違うクラスのようで、ナターシャはガッカリしていたみたいだけど、帰りにメロディーナの馬?じゃなく、その時は人間の姿になっているサファイアを見て、また騒ぎ出す。
どうやらナターシャは惚れっぽい質で、馬面なら誰でもいいみたい。
「メロディーナの護衛騎士、ステキね?恋人はいるのかしら?」
「え?誰のこと?」
「ほら、あの銀髪の方の方、ブラウンヘアの方も素敵だけど、わたくしは銀髪の方の横顔が気に入ったわ」
メロディーナは、ナターシャの意向を一応、サファイアに伝えるとまんざらでもない顔をしている。サファイアは人の姿の女でもいいの?てっきり雌馬にしか興味がないと思っていたから。
それで、次の休日にデートをセッティングしてあげたのだ。メロディーナの護衛には、まだオパールにエメラルドもいるから、ゆっくりしていらっしゃい。と送り出したのだ。
その日の夜、ナターシャもサファイアも微妙に送り出したときと違う顔をしている。サファイアの耳元でナターシャに聞こえないように「やったの?」と聞くと、「指だけでイカせた」という答え。ほっとしたような、ガッカリしたような複雑な気分。
きっと、サファイアのは、大きくて太すぎるから、ナターシャには無理だったのかもしれないと同情する。
お嫁に行く前に、サファイアを経験しなくて、よかったと思った。
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