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現世:新たなる旅立ち
46.玉座
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玉座に戻ったシンイーは、側近を呼び寄せ、執務を始める。
あのナンパ男のオスカル・イソフラボンも、前の宰相のご令息で、今後の治世はシンイーの片腕になることは、間違いがない。
シンイーに対する悪意と犯意をもったシドニー公爵側の人間は王宮に近寄れないように結界を張り巡らす。
アフロディーテも同じように結界を張り巡らし、シンイーに敬意を払えないような人間は、アムステルダム国から追い出してしまうような結界を張ったことから、一気に瘴気が減り、空気の清浄化に成功する。
本当は、シドニー公爵を追い詰め、失脚させる線を狙っていたけど、短気なアフロディーテはそうさせてくれなかったことが少々残念ではあったものの、結果オーライということで満足している。
ただし、シンイーの姉ジュリアンが未亡人となってしまったことだけは、心を痛めている。
それで、ジュリアン・シドニーのもとを訪ねてみることにしたのだが、御礼をいわれてしまって恐縮するばかり
「ようこそ、いらっしゃいました。この度は、アムステルダムを救ってくださり、まことにありがとうございました」
あっけらかんとした様子に、驚きを隠せないが
「いいえ。そんな……できることをしたまででございますが、この度はご主人を失くされてしまい、申し訳ございませんでした」
「ウチの夫は、わたくしと結婚したのも打算が主で、とんでもない亭主だったことは間違いないですわ。はっはっは」
何とも、豪快な笑い方、もしかしたら、この王女殿下が結婚しないで後をお継ぎになった方がよろしかったのでは?と思えるほど、豪胆な器の持ち主だったみたい。
この世界は、まだまだ男尊女卑の世界で、それが腹立たしいけど、高貴な家に生まれた女ほど不幸な人生を歩まされるのかもしれない。
なぜなら、成長するにつれ、婚約者を強制的にあてがわれ、持参金を付けて売られてしまうのだから、相手の婚約者が浮気しても泣き寝入りするのがオチで、それが原因で婚約破棄でもされたら、令嬢は修道院へ行くか、キズモノとして自分の家より家格が下の年寄りのところに再婚相手として嫁がされる。そう、侍女長だったジェニファーのように。
ステファニーの様に幼いときだったら、まだ人生やり直しが利くかもしれないが、学園に入る頃に婚約破棄でもされてしまえば、もう人生を詰んだも同然になってしまう。
本当に、女の人生は、はかなくて損という気がしてならない。
今も昔も、相手の男次第というところも。
その点、平民はある程度自由が利くから、好きな人と自由に恋愛して相手を選べるから、この世界では平民生まれの方が利便性はあり、何かといいかもしれない。
女神ではあるけれど、家を捨てたアイリーンは、今は平民である。同じようにフランドル家を勘当されてしまったエレモアも平民、雇われ女将のジェニファーも平民なのだから、第2の人生を謳歌してもいいだろう。
もっとも、エレモアはサファイアの恋人となっているので、そちらの方の心配はしていない。サファイアも半馬神だけあり、不誠実なことはしないと信じている。
アイリーンは、アムステルダムに残り、レストラン・アイリーンを開店させることにした。
レストラン・アフロディーテとやり方は同じ、2号店なのだが、あちらの店はアフロディーテに任せ、イチからこの店を盛り立て切り盛りしていくことに決意を固める。
幸いなことに、オパールやエメラルド、デイジーはこちらに来てくれるというから心配はしていない。
サファイアとエレモアのために、新居を建て、二人にはそこで生活をしてもらえるようにする。子供が生まれるまでの間、かわらず食券売り場を任せることも忘れず、何かあれば、サファイアがフォローすると言った具合だ。
一度は婚約破棄されてしまったエレモアだが、半馬神とはいえ、神様に嫁ぐのだから大変な玉の輿に乗ったことは、よかったこと。
どんな子供が生まれるかは、楽しみだが、愛があればなんとかなるだろう。と信じている。
あのナンパ男のオスカル・イソフラボンも、前の宰相のご令息で、今後の治世はシンイーの片腕になることは、間違いがない。
シンイーに対する悪意と犯意をもったシドニー公爵側の人間は王宮に近寄れないように結界を張り巡らす。
アフロディーテも同じように結界を張り巡らし、シンイーに敬意を払えないような人間は、アムステルダム国から追い出してしまうような結界を張ったことから、一気に瘴気が減り、空気の清浄化に成功する。
本当は、シドニー公爵を追い詰め、失脚させる線を狙っていたけど、短気なアフロディーテはそうさせてくれなかったことが少々残念ではあったものの、結果オーライということで満足している。
ただし、シンイーの姉ジュリアンが未亡人となってしまったことだけは、心を痛めている。
それで、ジュリアン・シドニーのもとを訪ねてみることにしたのだが、御礼をいわれてしまって恐縮するばかり
「ようこそ、いらっしゃいました。この度は、アムステルダムを救ってくださり、まことにありがとうございました」
あっけらかんとした様子に、驚きを隠せないが
「いいえ。そんな……できることをしたまででございますが、この度はご主人を失くされてしまい、申し訳ございませんでした」
「ウチの夫は、わたくしと結婚したのも打算が主で、とんでもない亭主だったことは間違いないですわ。はっはっは」
何とも、豪快な笑い方、もしかしたら、この王女殿下が結婚しないで後をお継ぎになった方がよろしかったのでは?と思えるほど、豪胆な器の持ち主だったみたい。
この世界は、まだまだ男尊女卑の世界で、それが腹立たしいけど、高貴な家に生まれた女ほど不幸な人生を歩まされるのかもしれない。
なぜなら、成長するにつれ、婚約者を強制的にあてがわれ、持参金を付けて売られてしまうのだから、相手の婚約者が浮気しても泣き寝入りするのがオチで、それが原因で婚約破棄でもされたら、令嬢は修道院へ行くか、キズモノとして自分の家より家格が下の年寄りのところに再婚相手として嫁がされる。そう、侍女長だったジェニファーのように。
ステファニーの様に幼いときだったら、まだ人生やり直しが利くかもしれないが、学園に入る頃に婚約破棄でもされてしまえば、もう人生を詰んだも同然になってしまう。
本当に、女の人生は、はかなくて損という気がしてならない。
今も昔も、相手の男次第というところも。
その点、平民はある程度自由が利くから、好きな人と自由に恋愛して相手を選べるから、この世界では平民生まれの方が利便性はあり、何かといいかもしれない。
女神ではあるけれど、家を捨てたアイリーンは、今は平民である。同じようにフランドル家を勘当されてしまったエレモアも平民、雇われ女将のジェニファーも平民なのだから、第2の人生を謳歌してもいいだろう。
もっとも、エレモアはサファイアの恋人となっているので、そちらの方の心配はしていない。サファイアも半馬神だけあり、不誠実なことはしないと信じている。
アイリーンは、アムステルダムに残り、レストラン・アイリーンを開店させることにした。
レストラン・アフロディーテとやり方は同じ、2号店なのだが、あちらの店はアフロディーテに任せ、イチからこの店を盛り立て切り盛りしていくことに決意を固める。
幸いなことに、オパールやエメラルド、デイジーはこちらに来てくれるというから心配はしていない。
サファイアとエレモアのために、新居を建て、二人にはそこで生活をしてもらえるようにする。子供が生まれるまでの間、かわらず食券売り場を任せることも忘れず、何かあれば、サファイアがフォローすると言った具合だ。
一度は婚約破棄されてしまったエレモアだが、半馬神とはいえ、神様に嫁ぐのだから大変な玉の輿に乗ったことは、よかったこと。
どんな子供が生まれるかは、楽しみだが、愛があればなんとかなるだろう。と信じている。
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