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現世:新たなる旅立ち
56.合同結婚式
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合同結婚式の集合場所は、アムステルダム国のレストラン・アイリーンで決まる。神界での結婚式に列席する条件は、両親以外に同居している家族と生計を一にする家族も加えた。
なんせ、滅多に行けない神界へ行きたいと、参加希望者が後を絶たない。そのために人数制限を設けることにしたのだ。
天馬の数も半馬神の数も限りがあるので、希望者全員というわけにはいかない。
それでも、当日集まった人数は、予想をはるかに超えるもので、アイリーンは、仕方なくレストランの2階も開放することにして、できるだけ希望に沿うように努力する。
当日アイリーンとともに、結婚式を挙げるカップルは、一般が25組、ナターシャ、スーザンと合わせて27組、それに国王の挙式を入れると28組。56人の男女の両親までと換算すると、新郎新婦を入れて300人ぐらいが1階のホールに残ってもらい、ご両親以外の親族は2階へ移動してもらう。
前回、エレモアの時のような一人ずつ馬に乗ってもらい……というのは、さすがにめんどくさい。
それで、今回はレストランごと神界に運び、このレストランを通して、簡単な披露パーティもやってしまおうと思っている。
聞けば、ナターシャの元婚約者の男性も、スーザンの元婚約者の男性も、それぞれの元許婚が神と結婚することに納得していないような状態だから、大聖堂へ行く途中に襲われ、奪還を狙っているかもしれない。
それで大聖堂は、もう取りやめ……でも、司祭様が黙っていないか?司祭様を式が終わってから、呼ぶのはどうだろうか?いや、それならば、司祭様を神界へお連れした方が、手っ取り早いような気がしてきた。
それで、アフロディーテに司祭様を連れて来てもらうようにお願いして、アイリーンたちは、神界へ急ぐ。
オズの魔法使いの様に、アイリーンのレストランごと、空中に舞上がらせ、神界へと向かうことにした。
このレストランには、あらかじめ結界を張り、この結婚に異議を唱えるものを排除する仕組みを作っている。
大聖堂のことは、結婚式が済んでから、じっくりと考えればいいと思うことにして、先に神界の結婚式をしてしまおうという魂胆なのだ。
「皆様、お集りでございますか?これより、神界まで、空の旅を楽しんでいただきます。このレストランにはシートベルトがございませんが、たぶん揺れることもないだろうけど、柱やパートナーにしっかりと抱き着いて、ください。それでは、これより浮上します」
レストランが静かに浮上した途端、「おお!」というざわめきが起こる。
「あまり窓際に、近づかない方がよろしいです。揺れた時、投げ出されたら、落ちたら死にます。命の保証がいらないという方のみ、窓際で景色を楽しんでください」
3組のカップルは、タワマンの中で休憩している。エメラルドや、ダイヤ、イカロス、デイジーなど他の神々は、社宅の自分の部屋でくつろぎながら、その時を待っている。
デイジーなどは、精霊の姿になるので、ギュウギュウ詰めでも、あまり気にならないらしい。
着陸時、少しばかりの衝撃はあったものの、無事、神界へ到着する。レストランのシャッターを開けると、我先に、神界へと足を踏み入れる人々。
そんなに慌てなくても、神界は逃げません。
エレモアの結婚式以来の懐かしい神々が出迎えてくれる。
エレモアは、大きなお腹を抱えながらサファイアとともに、参加してくれている。同居でも同一生計でもないけど、神々の一員としてのカウントになっている。
ずっと神界で暮らせば、あまり年も取らず、永遠に若いままだけど、人間界にいるとどうしても年齢相応の老け方をしてしまう。
将来、エレモアが人間界と神界、いずれかで生活するかを選択することにより、寿命が変わってくることは間違いがない。どちらの選択をしようが、永遠の愛を誓った二人なら、次、転生しても、きっとまたサファイアに巡り合えると信じている。
神界で結婚式を挙げたカップルはそういうものなのである。
死が二人を分かつまで、永遠に続く。
なんせ、滅多に行けない神界へ行きたいと、参加希望者が後を絶たない。そのために人数制限を設けることにしたのだ。
天馬の数も半馬神の数も限りがあるので、希望者全員というわけにはいかない。
それでも、当日集まった人数は、予想をはるかに超えるもので、アイリーンは、仕方なくレストランの2階も開放することにして、できるだけ希望に沿うように努力する。
当日アイリーンとともに、結婚式を挙げるカップルは、一般が25組、ナターシャ、スーザンと合わせて27組、それに国王の挙式を入れると28組。56人の男女の両親までと換算すると、新郎新婦を入れて300人ぐらいが1階のホールに残ってもらい、ご両親以外の親族は2階へ移動してもらう。
前回、エレモアの時のような一人ずつ馬に乗ってもらい……というのは、さすがにめんどくさい。
それで、今回はレストランごと神界に運び、このレストランを通して、簡単な披露パーティもやってしまおうと思っている。
聞けば、ナターシャの元婚約者の男性も、スーザンの元婚約者の男性も、それぞれの元許婚が神と結婚することに納得していないような状態だから、大聖堂へ行く途中に襲われ、奪還を狙っているかもしれない。
それで大聖堂は、もう取りやめ……でも、司祭様が黙っていないか?司祭様を式が終わってから、呼ぶのはどうだろうか?いや、それならば、司祭様を神界へお連れした方が、手っ取り早いような気がしてきた。
それで、アフロディーテに司祭様を連れて来てもらうようにお願いして、アイリーンたちは、神界へ急ぐ。
オズの魔法使いの様に、アイリーンのレストランごと、空中に舞上がらせ、神界へと向かうことにした。
このレストランには、あらかじめ結界を張り、この結婚に異議を唱えるものを排除する仕組みを作っている。
大聖堂のことは、結婚式が済んでから、じっくりと考えればいいと思うことにして、先に神界の結婚式をしてしまおうという魂胆なのだ。
「皆様、お集りでございますか?これより、神界まで、空の旅を楽しんでいただきます。このレストランにはシートベルトがございませんが、たぶん揺れることもないだろうけど、柱やパートナーにしっかりと抱き着いて、ください。それでは、これより浮上します」
レストランが静かに浮上した途端、「おお!」というざわめきが起こる。
「あまり窓際に、近づかない方がよろしいです。揺れた時、投げ出されたら、落ちたら死にます。命の保証がいらないという方のみ、窓際で景色を楽しんでください」
3組のカップルは、タワマンの中で休憩している。エメラルドや、ダイヤ、イカロス、デイジーなど他の神々は、社宅の自分の部屋でくつろぎながら、その時を待っている。
デイジーなどは、精霊の姿になるので、ギュウギュウ詰めでも、あまり気にならないらしい。
着陸時、少しばかりの衝撃はあったものの、無事、神界へ到着する。レストランのシャッターを開けると、我先に、神界へと足を踏み入れる人々。
そんなに慌てなくても、神界は逃げません。
エレモアの結婚式以来の懐かしい神々が出迎えてくれる。
エレモアは、大きなお腹を抱えながらサファイアとともに、参加してくれている。同居でも同一生計でもないけど、神々の一員としてのカウントになっている。
ずっと神界で暮らせば、あまり年も取らず、永遠に若いままだけど、人間界にいるとどうしても年齢相応の老け方をしてしまう。
将来、エレモアが人間界と神界、いずれかで生活するかを選択することにより、寿命が変わってくることは間違いがない。どちらの選択をしようが、永遠の愛を誓った二人なら、次、転生しても、きっとまたサファイアに巡り合えると信じている。
神界で結婚式を挙げたカップルはそういうものなのである。
死が二人を分かつまで、永遠に続く。
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