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侯爵令嬢として転生
11.再び断罪劇
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結局、隣国へ留学せず、ジャクリーンは、マーロン様と結婚することにしたのだ。
悲しみに暮れるエルモアは、ひとりブルオード国へ旅立つことになり、ブラウデン公爵家への輿入れ準備と相まって、大変忙しく過ごしております。
あれからマロニー様と一度お会いして、この前のデビュタントの続きをさせていただきました。
もうカラダの相性抜群で、痛かったけど、その何倍も気持ちよくしていただき、満足しています。
ウエディングドレスの仮縫いや、花嫁道具の選別など、なかなかに忙しく過ごしています。
そもそも社交界と言うところは、独身者が結婚相手を探しに行くところであるのだけど、殿方はできるだけ若い女性を好まれるから、デビュタントの日が狙い撃ちされる。
そしてまんまとジャクリーンも、その日にマーロン様と出会い、愛欲に溺れてしまった一人なのかもしれない。
椅子取りゲームのような?早い者勝ちのような?会計学で言うところの後入れ先出し法のような状態の学生結婚をスタートしようとしている。二人とは、同じ学園の1年生と3年生として通学する予定。
そんな二人に周囲は、卒業するまで待てば、どうだと勧めるが、二人とも性欲が強すぎて待てない。
ただし、学生だから子作りはダメと言われ、悶々としているマーロン様だが、ジャクリーンは前々世の強い味方を持っている。
実際には、0.01ミリを買うわけだが、この世界にはない貴重なものだから扱いは慎重にしなければならない。
エルモアが旅立つときに、1箱買ってあげたのだけど、10箱ぐらいくれって言われて、「後は自分で買ってね。」と言ったけど、どれだけ遊びまくるつもりなのか?と言いたいところ。
うっかりマーロン様に渡すと浮気されかねないので、渡さない。
夏休みに入ると、エルモアは帰ってきた。なんでもヴィンセント様と仲良くなって、彼の側近のようなことをしているらしいと聞かされたのだ。
ブルオード国の王城にも出入りが自由に許されているとかで、卒業すると、王城の官吏試験を目指すと言っている。
3回目にして、やっとシスコンが治ったようで嬉しい。
ジャクリーンとマーロンは、ジャクリーンが女の子の日以外、すべて同衾してコンドームを使っての愛の行為にいそしんでいる。
マーロン様が先に卒業されてから、少々学園生活が寂しくなったとはいえ、家に帰れば、いつものようにいらっしゃるので、安心して授業が受けられるというもの。
それに前世でのお妃教育が今頃になって、功を奏しているので、学業に様々な経験を活かし、いつも学年成績トップにいられる。
そして、3年生、問題の男爵令嬢リリアーヌ様が転入してこられる。今世は、エドモンド殿下と婚約していないので、悪役令嬢になるはずもなく、のんびりと最終学年を楽しんでいる。
今のところ、エドモンド殿下がご婚約されたという噂を耳にしていないので、今世では、誰も悪役令嬢となる人物が見当たらない。
ほかの4人の対象者もしかり。マーロンの義弟カーネルにも、まだ婚約者と名のつく恋人も存在しない。
だから今世での卒業式は断罪劇など起こらないと思っていた。
ところが、その考えは甘かったということにすぐ気づかされてしまう出来事が起こる。
卒業式の日、なぜかエドモンド王太子殿下以下攻略対象者全員から睨みつけられていることに気づく。
はて?ジャクリーンには、身に覚えがない。これはまた魅了魔法にかかっておられるのかしら?今世では、魅了魔法除けの魔道具が学園にも設置されたと聞く。
それにしても、なんだか気味が悪い。
卒業パーティは、旦那様にエスコートしてもらっていくことに決める。
帰宅して、マーロン様にそのことを言うと、マーロン様も首をかしげていらっしゃる。
「カーネルを含むエドモンド取り巻き4人衆のことは知っているが、ジャクリーンに危害を及ぼすようなことはないと思うが?心配なら、俺がついて行ってやるから安心しろ。その男爵令嬢リリアーヌが転入してから5人の様子が明らかにおかしいと言うことだな。」
そして、卒業記念祝賀パーティが行われる。会場に到着すると、マーロン様がジャクリーンの手を取り、エスコートしてくださる。二人ともネイビーのスーツとネイビーのドレスと色を合わせて、入場する。
学園長の祝辞が終わり、いよいよ歓談タイムになり、何も起こらないことを祈りつつ、マーロン様と共に歓談の輪に入る。
そこへエドモンド殿下と取り巻き4人衆、それに男爵令嬢リリアーヌ様がそろって、怖い顔をしながらジャクリーンに近づいてくる。
とっさに、マーロン様が先に気づき、ジャクリーンを後ろ手に隠すようなしぐさをしてくださる。
「侯爵令嬢ジャクリーン・アナザーライト、貴様はわが愛する男爵令嬢リリアーヌを学園内で、さんざん苛め抜いておきながら首席で卒業するとは、なんたる傲慢さ。よって、首席卒業と爵位をはく奪し、市井で暮らすがよい。」
「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」
こんなバカげた話、聞いたことがない。前世は婚約破棄だったけど、さすがに今世は他人の妻であるから、そもそも婚約破棄ができない。首席卒業と爵位のはく奪?筆頭公爵の嫡男の妻に対して、王太子殿下といえどもできる?
悲しみに暮れるエルモアは、ひとりブルオード国へ旅立つことになり、ブラウデン公爵家への輿入れ準備と相まって、大変忙しく過ごしております。
あれからマロニー様と一度お会いして、この前のデビュタントの続きをさせていただきました。
もうカラダの相性抜群で、痛かったけど、その何倍も気持ちよくしていただき、満足しています。
ウエディングドレスの仮縫いや、花嫁道具の選別など、なかなかに忙しく過ごしています。
そもそも社交界と言うところは、独身者が結婚相手を探しに行くところであるのだけど、殿方はできるだけ若い女性を好まれるから、デビュタントの日が狙い撃ちされる。
そしてまんまとジャクリーンも、その日にマーロン様と出会い、愛欲に溺れてしまった一人なのかもしれない。
椅子取りゲームのような?早い者勝ちのような?会計学で言うところの後入れ先出し法のような状態の学生結婚をスタートしようとしている。二人とは、同じ学園の1年生と3年生として通学する予定。
そんな二人に周囲は、卒業するまで待てば、どうだと勧めるが、二人とも性欲が強すぎて待てない。
ただし、学生だから子作りはダメと言われ、悶々としているマーロン様だが、ジャクリーンは前々世の強い味方を持っている。
実際には、0.01ミリを買うわけだが、この世界にはない貴重なものだから扱いは慎重にしなければならない。
エルモアが旅立つときに、1箱買ってあげたのだけど、10箱ぐらいくれって言われて、「後は自分で買ってね。」と言ったけど、どれだけ遊びまくるつもりなのか?と言いたいところ。
うっかりマーロン様に渡すと浮気されかねないので、渡さない。
夏休みに入ると、エルモアは帰ってきた。なんでもヴィンセント様と仲良くなって、彼の側近のようなことをしているらしいと聞かされたのだ。
ブルオード国の王城にも出入りが自由に許されているとかで、卒業すると、王城の官吏試験を目指すと言っている。
3回目にして、やっとシスコンが治ったようで嬉しい。
ジャクリーンとマーロンは、ジャクリーンが女の子の日以外、すべて同衾してコンドームを使っての愛の行為にいそしんでいる。
マーロン様が先に卒業されてから、少々学園生活が寂しくなったとはいえ、家に帰れば、いつものようにいらっしゃるので、安心して授業が受けられるというもの。
それに前世でのお妃教育が今頃になって、功を奏しているので、学業に様々な経験を活かし、いつも学年成績トップにいられる。
そして、3年生、問題の男爵令嬢リリアーヌ様が転入してこられる。今世は、エドモンド殿下と婚約していないので、悪役令嬢になるはずもなく、のんびりと最終学年を楽しんでいる。
今のところ、エドモンド殿下がご婚約されたという噂を耳にしていないので、今世では、誰も悪役令嬢となる人物が見当たらない。
ほかの4人の対象者もしかり。マーロンの義弟カーネルにも、まだ婚約者と名のつく恋人も存在しない。
だから今世での卒業式は断罪劇など起こらないと思っていた。
ところが、その考えは甘かったということにすぐ気づかされてしまう出来事が起こる。
卒業式の日、なぜかエドモンド王太子殿下以下攻略対象者全員から睨みつけられていることに気づく。
はて?ジャクリーンには、身に覚えがない。これはまた魅了魔法にかかっておられるのかしら?今世では、魅了魔法除けの魔道具が学園にも設置されたと聞く。
それにしても、なんだか気味が悪い。
卒業パーティは、旦那様にエスコートしてもらっていくことに決める。
帰宅して、マーロン様にそのことを言うと、マーロン様も首をかしげていらっしゃる。
「カーネルを含むエドモンド取り巻き4人衆のことは知っているが、ジャクリーンに危害を及ぼすようなことはないと思うが?心配なら、俺がついて行ってやるから安心しろ。その男爵令嬢リリアーヌが転入してから5人の様子が明らかにおかしいと言うことだな。」
そして、卒業記念祝賀パーティが行われる。会場に到着すると、マーロン様がジャクリーンの手を取り、エスコートしてくださる。二人ともネイビーのスーツとネイビーのドレスと色を合わせて、入場する。
学園長の祝辞が終わり、いよいよ歓談タイムになり、何も起こらないことを祈りつつ、マーロン様と共に歓談の輪に入る。
そこへエドモンド殿下と取り巻き4人衆、それに男爵令嬢リリアーヌ様がそろって、怖い顔をしながらジャクリーンに近づいてくる。
とっさに、マーロン様が先に気づき、ジャクリーンを後ろ手に隠すようなしぐさをしてくださる。
「侯爵令嬢ジャクリーン・アナザーライト、貴様はわが愛する男爵令嬢リリアーヌを学園内で、さんざん苛め抜いておきながら首席で卒業するとは、なんたる傲慢さ。よって、首席卒業と爵位をはく奪し、市井で暮らすがよい。」
「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」
こんなバカげた話、聞いたことがない。前世は婚約破棄だったけど、さすがに今世は他人の妻であるから、そもそも婚約破棄ができない。首席卒業と爵位のはく奪?筆頭公爵の嫡男の妻に対して、王太子殿下といえどもできる?
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