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新しい出会い
17.パーラー
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ジャクリーンは、お上りさんを2名連れて行くような感覚で、地下鉄に乗る。ほかの2人のSuicaは、ジャクリーンが預かることにする。
前々々世通販でガイドブックもついでに買った。なんとスカイツリーなるものができているという絶対、このスカイツリーには行ってみたい。
さくらの時代は何でも高い所へ上がるのが大好きだった。だから最初は、東京タワーに行くつもりでいたけど、急遽、スカイツリーへと行先を変更する。後は適当に土産物屋でも行き、お土産を買って帰って終わりにしよう。
それよりも本郷へ行って、大学がどうなっているのか見たい気もする。できれば、ブルオードなどに留学するぐらいなら、大検取って、大学に通い直したいぐらいだ。
でも3年生の春になれば、男爵令嬢のリリアーヌが転入してきて、前世は、悪役令嬢でもないのに、断罪されそうになった記憶があるから、この世界でもいつまでいられるのか分かったものではない。
今度エルモアを連れて、異世界ニッポンに来たいと思う。
だから今できることを今する。ただ、それだけ。
スカイツリーに行ったときは、面白かったな。公爵もシャルマン様も怖がって、エレベータにお乗りにならないの、会談で上がるなんて、死ぬほど上がらなきゃなんないって言うのに、仕方なく二人をほっといて、ジャクリーンが先に乗ると渋々と言った感じで乗り込んできたものの、その間、うるさいのってなんのって、ちょっと恥ずかしいぐらいに興奮なさっていた。
ニッポン語が喋れるのは、ジャクリーンだけだったことがよかったかもしれない。次は、なにわハルカスにも行ってみたい。
土産物屋に立ち寄ったけど、別に欲しいものがあるわけでもないから、そこはスルーして、銀座にあるパーラーに寄り、ケーキを食べて、お土産に買って帰ることにした。
普段は、お茶会でも、女、子供が食べるものとして、決して召し上がらないものなのに、その日は疲れが出たのか、何を食べようかずいぶん悩まれていらっしゃったので、アフタヌーンティーセットスタンドを頼んで、お好きなものをお好きなだけ召し上がっていただこうと注文したら、全部、完食されましたわ。ちなみにジャクリーンは、フルーツパフェを頼みましたの。やっぱり乙女ゲームの世界では、なかなかアイスクリームが手に入りづらい。
支払いは、無事、Suicaで電子決済ができて、お土産にプリンやシャーベット、ゼリーを含めて焼き菓子にホールケーキもたくさん買い込んで、再び地下鉄に乗り、あの扉から地下室に戻ってきましたの。
忘れてはならないいでたちをもとのドレスに着替え、何事もなかったような顔をしながら、図書室に戻る。
レバトリー公爵は、いかに自分が勇敢だったことかということを自慢たらしく奥方に喋りつつ、見たこともない美味しいお菓子に公爵邸は大賑わいいたしました。
シャルマン様も公爵様も、また今度行きたいと目を輝かせていらっしゃったけど、パーラーが一番楽しかったのだろうと内心思う。
今度はエルモアと一緒に行きたい。それとなくシャルマン様にお伺いを立てると、「いいよ。」即答してくださいましたので、ほっと一安心しながら、アナザーライト家に帰る。
帰るなり、エルモアの部屋をノックする。
エルモアはお勉強中だったみたいだけど、お構いなしに入り、Gパン、Gジャン、Tシャツを広げて見せる。
「今日、これ着てトウキョウへ行ったのよ、それでスカイツリーという高さ634メートルもするタワーに上ってきたのよ。これがチケットの半券。で、帰りに銀座へ寄り、パーラーでアイスクリームを食べたの。」
興奮しながら、話したら、エルモアはスカイツリーの半券をしげしげと見つめ、
「今度行くときは、連れてってよ。」
「そういうと思ったわ。シャルマン様がいいって言ってくださっているから大丈夫よ。それがね。わたくしが偶然レバトリー家の秘宝を解き明かしてしまったの。それで異世界ニッポンへ行けるようになったのよ。すごいでしょ?ついでだから、本郷にも寄りたかったけど、公爵様やシャルマン様と一緒だから遠慮したのよ。」
「ふーん。で、今度はいつ行くつもりなの?」
「いつでも行けると思うわ。図書室の地下への入り口があって、その中の扉の一つを開けるとメトロのホームとつながっているのよ。」
「じゃ、俺にもその服買ってよ。」
「いいけど、ネットで買えば?PCあげたでしょ?」
「今、どんなのが流行りかわからないからさ。」
「そんなのわたくしにだって、わからないわよ。それに気温も。」
マフラーや手袋、ニット帽を見せる。
「花冷えの季節だろうさ。飲みに行きたいな。」
「ダメよ。まだ15歳よ。お酒なんて、なかなか買えないわ。もし買うとすれば、パスポートを見せなきゃならないだろうし。」
「久しぶりに魚の煮つけが食べたいな。」
「煮つけなら、マンションで作ってあげるわ。」
「本当!?マンション、トウキョウに持っていけばよかったのに。」
「そうね。今度、考えるわ。」
前々々世通販でガイドブックもついでに買った。なんとスカイツリーなるものができているという絶対、このスカイツリーには行ってみたい。
さくらの時代は何でも高い所へ上がるのが大好きだった。だから最初は、東京タワーに行くつもりでいたけど、急遽、スカイツリーへと行先を変更する。後は適当に土産物屋でも行き、お土産を買って帰って終わりにしよう。
それよりも本郷へ行って、大学がどうなっているのか見たい気もする。できれば、ブルオードなどに留学するぐらいなら、大検取って、大学に通い直したいぐらいだ。
でも3年生の春になれば、男爵令嬢のリリアーヌが転入してきて、前世は、悪役令嬢でもないのに、断罪されそうになった記憶があるから、この世界でもいつまでいられるのか分かったものではない。
今度エルモアを連れて、異世界ニッポンに来たいと思う。
だから今できることを今する。ただ、それだけ。
スカイツリーに行ったときは、面白かったな。公爵もシャルマン様も怖がって、エレベータにお乗りにならないの、会談で上がるなんて、死ぬほど上がらなきゃなんないって言うのに、仕方なく二人をほっといて、ジャクリーンが先に乗ると渋々と言った感じで乗り込んできたものの、その間、うるさいのってなんのって、ちょっと恥ずかしいぐらいに興奮なさっていた。
ニッポン語が喋れるのは、ジャクリーンだけだったことがよかったかもしれない。次は、なにわハルカスにも行ってみたい。
土産物屋に立ち寄ったけど、別に欲しいものがあるわけでもないから、そこはスルーして、銀座にあるパーラーに寄り、ケーキを食べて、お土産に買って帰ることにした。
普段は、お茶会でも、女、子供が食べるものとして、決して召し上がらないものなのに、その日は疲れが出たのか、何を食べようかずいぶん悩まれていらっしゃったので、アフタヌーンティーセットスタンドを頼んで、お好きなものをお好きなだけ召し上がっていただこうと注文したら、全部、完食されましたわ。ちなみにジャクリーンは、フルーツパフェを頼みましたの。やっぱり乙女ゲームの世界では、なかなかアイスクリームが手に入りづらい。
支払いは、無事、Suicaで電子決済ができて、お土産にプリンやシャーベット、ゼリーを含めて焼き菓子にホールケーキもたくさん買い込んで、再び地下鉄に乗り、あの扉から地下室に戻ってきましたの。
忘れてはならないいでたちをもとのドレスに着替え、何事もなかったような顔をしながら、図書室に戻る。
レバトリー公爵は、いかに自分が勇敢だったことかということを自慢たらしく奥方に喋りつつ、見たこともない美味しいお菓子に公爵邸は大賑わいいたしました。
シャルマン様も公爵様も、また今度行きたいと目を輝かせていらっしゃったけど、パーラーが一番楽しかったのだろうと内心思う。
今度はエルモアと一緒に行きたい。それとなくシャルマン様にお伺いを立てると、「いいよ。」即答してくださいましたので、ほっと一安心しながら、アナザーライト家に帰る。
帰るなり、エルモアの部屋をノックする。
エルモアはお勉強中だったみたいだけど、お構いなしに入り、Gパン、Gジャン、Tシャツを広げて見せる。
「今日、これ着てトウキョウへ行ったのよ、それでスカイツリーという高さ634メートルもするタワーに上ってきたのよ。これがチケットの半券。で、帰りに銀座へ寄り、パーラーでアイスクリームを食べたの。」
興奮しながら、話したら、エルモアはスカイツリーの半券をしげしげと見つめ、
「今度行くときは、連れてってよ。」
「そういうと思ったわ。シャルマン様がいいって言ってくださっているから大丈夫よ。それがね。わたくしが偶然レバトリー家の秘宝を解き明かしてしまったの。それで異世界ニッポンへ行けるようになったのよ。すごいでしょ?ついでだから、本郷にも寄りたかったけど、公爵様やシャルマン様と一緒だから遠慮したのよ。」
「ふーん。で、今度はいつ行くつもりなの?」
「いつでも行けると思うわ。図書室の地下への入り口があって、その中の扉の一つを開けるとメトロのホームとつながっているのよ。」
「じゃ、俺にもその服買ってよ。」
「いいけど、ネットで買えば?PCあげたでしょ?」
「今、どんなのが流行りかわからないからさ。」
「そんなのわたくしにだって、わからないわよ。それに気温も。」
マフラーや手袋、ニット帽を見せる。
「花冷えの季節だろうさ。飲みに行きたいな。」
「ダメよ。まだ15歳よ。お酒なんて、なかなか買えないわ。もし買うとすれば、パスポートを見せなきゃならないだろうし。」
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