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新しい出会い
71.懐妊
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夏休みが終わり、明日から学園だというその日に、ジャクリーンは重大なことを思い出す。
それは、夏休みの間、一度も女の子の日になっていなかったということ。本来ならお盆前後に……いや、この世界でお盆はない。8月16日頃に来るべきはずのものが来ていないということをすっかり忘れていた。
ひょっとして、妊娠できたかもしれない。でも、そうなればシャルマン様の子供という可能性も否めない。
夏休みに入り、10日間ほど、2週間ぐらいだったかな?毎日、抜かずの3発をされていたはず、朝まで繋がったままというのもザラにあったから、その種なしだったかどうかはわからない。
これまたややこしい話になってきたと思うわ。とにかく妊娠検査薬を買ってこなきゃ、話にならない。
クローゼットの中のマンションを通り、本郷近くのドラッグストアで検査薬を買ってみる。
おしっこを検査薬にかけるだけ、その後蓋をして3分間待つと(ラーメンみたい?)要請か淫成果の反応が出る。これは生理日が過ぎると急速におしっこの中のhCG(ヒト絨毛性性線刺激ホルモン)というホルモン分泌量が増えることにより、着床の有無を調べるというもの。
結果は、やはり陽性だった。最後の生理日から逆算すると妊娠6週目あたり、2か月というところ。
いきなりレバトリー公爵に言うのも変だし、アルフレッド様とシャルマン様からレバトリー公爵様に行ってもらえるようにしようか?
マンションから領地の執務室に行くと、シャルマン様はまだ、お仕事中だったけど、
「シャルマン様、あの……、お話があります。」
「どうした?何かあったか?」
いつものように、穏やかで優しい笑顔にホッとする。
妊娠したことを告げると、
「おめでとう。アルフレッドには、もう言ったか?」
「いえ、まだです。シャルマン様が父親の可能性も出てきたので、先にシャルマン様にお伝えしようと思ったわけです。」
「え?そうなのか?それなら嬉しいのだが、俺は種無しだと思っていたから諦めていたのだよ。どうして、俺の種だとわかるのか?」
「はっきりとは、わかりませんが、着床、いえ妊娠の時期を逆算していくと、その可能性もあると思って。」
最後の方は、消え入るような小さな声になっていく。
「そうか。妊娠の時期を逆算することができるのか?やはり異世界の医学は進んでいるようだな。俺の方から父に言っておくよ。カラダを大切にして、早く眠るがいいよ。」
マンションを通り、モデルルームの中に入ると、すでにアルフレッド様がいらした。妊娠のことはまだ、話していないのに、どうやら夜伽目的で来られているみたい。
「アルフレッド様、少しお話があります。」
「うん。いいよ。今夜も異世界へ行く?」
「その前に、懐妊しました。」
「え!本当に。嬉しいな。俺もやっと父親になれるのか……。」
まだ、アルフレッド様のお子かどうかわからないのに、すっかりはしゃいでらっしゃるので言いにくい。
もう、このモデルルームに足を踏み入れていいかどうかも迷っているというのに、アルフレッド様は、今日も、やる気満々のご様子。
その頃、王都のタウンハウスでレバトリー公爵が苦悶の表情を浮かべている。
ジャクリーン懐妊の知らせがシャルマン様よりもたらされ、その種がシャルマンの可能性が高いと知らされたからである。
レバトリー公爵は、公爵家として、アルフレッドの子種であろうが、シャルマンの子種であろうが、レバトリー家の世継ぎとして、孫として、なんら変わりがないと思っていたのだが、もし生まれてきた子が聖女様のおっしゃる通り、シャルマンの子で茶髪茶色の瞳であった場合、兄弟仲が悪くなることは目に見えている。
しかもアルフレッドに夜伽を命じたのは、自分であるから、今更聖女様に手を出すなとは、言いにくい。いつまで経っても懐妊なさらぬようなら、自分も聖女様を抱く気でいたぐらいだから、シャルマンの種で妊娠できるのなら、早く言ってよ。と言いたいところだ。
後は、聖女様がうまく立ち回ってくれることを祈るしかない。他力本願になって申し訳ないが、公爵家の嫡男と次男が殺し合いをすることになりかねない事態だけは避けたい。
それに公爵自身も、聖女様をこの腕に抱いていたならば、嫡男から殺されかねない恨みを抱かせてしまうところだったのだ。この世界、男性の浮気は容認されるようなところがあるが、女性の浮気は絶対許されない。それをアルフレッドに夜伽を命令させてまで、聖女様を懐妊させたかったのであるが、これでは本末転倒の事態を引き起こしたのは、すべて家長である自分の責任になる。
聖女様にお子が生まれたら、シャルマンに家督を譲り隠居を願い出ようとするか?
シャルマン自身も信じられないと思っていたが、今、妊娠6週目だと言われれば、6週間前、確かにその頃は、シャルマン歯科抱いていなかったので、信じるしか仕方がない。
やっぱり楽しいからと言って、異世界のオモチャ、コンドームばかりを使っていたので懐妊が遅れただけだとわかり、ホッとしている。これで男として、不能者でないということがハッキリしたのだから。
それは、夏休みの間、一度も女の子の日になっていなかったということ。本来ならお盆前後に……いや、この世界でお盆はない。8月16日頃に来るべきはずのものが来ていないということをすっかり忘れていた。
ひょっとして、妊娠できたかもしれない。でも、そうなればシャルマン様の子供という可能性も否めない。
夏休みに入り、10日間ほど、2週間ぐらいだったかな?毎日、抜かずの3発をされていたはず、朝まで繋がったままというのもザラにあったから、その種なしだったかどうかはわからない。
これまたややこしい話になってきたと思うわ。とにかく妊娠検査薬を買ってこなきゃ、話にならない。
クローゼットの中のマンションを通り、本郷近くのドラッグストアで検査薬を買ってみる。
おしっこを検査薬にかけるだけ、その後蓋をして3分間待つと(ラーメンみたい?)要請か淫成果の反応が出る。これは生理日が過ぎると急速におしっこの中のhCG(ヒト絨毛性性線刺激ホルモン)というホルモン分泌量が増えることにより、着床の有無を調べるというもの。
結果は、やはり陽性だった。最後の生理日から逆算すると妊娠6週目あたり、2か月というところ。
いきなりレバトリー公爵に言うのも変だし、アルフレッド様とシャルマン様からレバトリー公爵様に行ってもらえるようにしようか?
マンションから領地の執務室に行くと、シャルマン様はまだ、お仕事中だったけど、
「シャルマン様、あの……、お話があります。」
「どうした?何かあったか?」
いつものように、穏やかで優しい笑顔にホッとする。
妊娠したことを告げると、
「おめでとう。アルフレッドには、もう言ったか?」
「いえ、まだです。シャルマン様が父親の可能性も出てきたので、先にシャルマン様にお伝えしようと思ったわけです。」
「え?そうなのか?それなら嬉しいのだが、俺は種無しだと思っていたから諦めていたのだよ。どうして、俺の種だとわかるのか?」
「はっきりとは、わかりませんが、着床、いえ妊娠の時期を逆算していくと、その可能性もあると思って。」
最後の方は、消え入るような小さな声になっていく。
「そうか。妊娠の時期を逆算することができるのか?やはり異世界の医学は進んでいるようだな。俺の方から父に言っておくよ。カラダを大切にして、早く眠るがいいよ。」
マンションを通り、モデルルームの中に入ると、すでにアルフレッド様がいらした。妊娠のことはまだ、話していないのに、どうやら夜伽目的で来られているみたい。
「アルフレッド様、少しお話があります。」
「うん。いいよ。今夜も異世界へ行く?」
「その前に、懐妊しました。」
「え!本当に。嬉しいな。俺もやっと父親になれるのか……。」
まだ、アルフレッド様のお子かどうかわからないのに、すっかりはしゃいでらっしゃるので言いにくい。
もう、このモデルルームに足を踏み入れていいかどうかも迷っているというのに、アルフレッド様は、今日も、やる気満々のご様子。
その頃、王都のタウンハウスでレバトリー公爵が苦悶の表情を浮かべている。
ジャクリーン懐妊の知らせがシャルマン様よりもたらされ、その種がシャルマンの可能性が高いと知らされたからである。
レバトリー公爵は、公爵家として、アルフレッドの子種であろうが、シャルマンの子種であろうが、レバトリー家の世継ぎとして、孫として、なんら変わりがないと思っていたのだが、もし生まれてきた子が聖女様のおっしゃる通り、シャルマンの子で茶髪茶色の瞳であった場合、兄弟仲が悪くなることは目に見えている。
しかもアルフレッドに夜伽を命じたのは、自分であるから、今更聖女様に手を出すなとは、言いにくい。いつまで経っても懐妊なさらぬようなら、自分も聖女様を抱く気でいたぐらいだから、シャルマンの種で妊娠できるのなら、早く言ってよ。と言いたいところだ。
後は、聖女様がうまく立ち回ってくれることを祈るしかない。他力本願になって申し訳ないが、公爵家の嫡男と次男が殺し合いをすることになりかねない事態だけは避けたい。
それに公爵自身も、聖女様をこの腕に抱いていたならば、嫡男から殺されかねない恨みを抱かせてしまうところだったのだ。この世界、男性の浮気は容認されるようなところがあるが、女性の浮気は絶対許されない。それをアルフレッドに夜伽を命令させてまで、聖女様を懐妊させたかったのであるが、これでは本末転倒の事態を引き起こしたのは、すべて家長である自分の責任になる。
聖女様にお子が生まれたら、シャルマンに家督を譲り隠居を願い出ようとするか?
シャルマン自身も信じられないと思っていたが、今、妊娠6週目だと言われれば、6週間前、確かにその頃は、シャルマン歯科抱いていなかったので、信じるしか仕方がない。
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