73 / 76
新しい出会い
73.乙女ゲーム2
しおりを挟む
結局、ジャクリーンが結界を張り巡らすことで一致する。これがなかなかに大変なのだ。
行ったところでないと、転移魔法が使えない。イメージできないからで、地上から行くのは大変だから空を飛んでいこうかしらね。浮遊魔法と風魔法を組み合わせれば、空を飛ぶことができるらしい。
これもレバトリー家の蔵書のなかにあったもの。あの図書室の中の本を読んでいるのは、ほとんどジャクリーンだけしか読んでいないのではないかと思われる。
それぐらいあの図書室には貴重な蔵書がたくさん詰まっている宝の山なのだが、中に書かれている言葉が難しいらしく、手に取ると、本の方から拒否されることがあるとシャルマン様が、おっしゃっていたことがあった。
嘘か本当の事かはわからない。今のところ、ジャクリーンは経験がないから。
確かに自分に浮遊魔法をかければ、ある程度浮く。ある程度とは下から30センチ?50センチぐらいの高さに浮くだけなのだ。これでは空を飛べるだなんて、言い難い。
そういえば、前世飛行機での移動は、被爆すると言われていたことを急に思い出す。ということは、空を飛ぶ行為も被爆を覚悟しなければならないということだろうか?
それなら、お腹に赤ちゃんがいるときは、止めた方がいいかもしれない。生まれながらに原爆症になるのは、かわいそうだから。
だいたい、風魔法の操縦を誤って、落下することもある。流産の危険性を考えても、空を飛ぶことは出産後にした方がいい。
懐妊してから、シャルマン様は男として、人間として、自信を取り戻されるようになっていく。
種無し、不能の役立たずと内心ひがんでおられたみたい。でも何週目というだいたいの目安を示すと、それが自信回復につながったようで、毎日機嫌がよい。
本当のところはDNA鑑定をしなければわからないと言ったところだけど、それだけでもずいぶん違うようで、DNA鑑定のことは言わない。またするつもりもない。
それで最近は、変態行為もすっかり鳴りを潜め、以前のような誠実な愛し方をしてくださっているので、満足をしている。
中間テストも期末テストも終わり、授業に出ていないのに、前々世のお妃教育の賜物で、キャサリン王女と常に1番争いを保っている。
それもこれも、スーパー速読魔法のおかげかもしれない。最近は、アルフレッド様も、エルモアもやたら学業の成績が良い。
そのせいで、アルフレッドの人気は学園内でうなぎのぼり。孕んだ時まで、いつまでも抱きたがるのでウザイと思っていたけど、こうなってみると、少々やきもちを焼きたくなる。勝手なものだとわかっていながら、アルフレッドとのセックスは良かっただけに残念に思う。
やっぱり、高いところが好きだという趣味が同じだったことは良かったことかもしれない。結局、ナニワハルカスの屋上は風がきつくて、飛ばされそうになりながら命綱をカラダに巻き付けながら、どんなに大声で喘いでも風の音が強すぎて、誰にも気づかれず愛し合えたことは最高に良かった。ちょっと暑かったけどね。
それなのに、学園内で公爵令嬢と歩かれている姿にもやもやしている。こんな腹ボテ女より、ヤりがいはあるでしょうね。
そして年が変わり、今年はいよいよ卒業式が行われる、結局男爵令嬢のリリアーヌ様は転入してこなかったけれど、まだジャクリーンもエルモアも生き続けているということは乙女ゲームが継続中だということだろうか?
ひょっとすれば、また断罪があるのではなかろうか、その不安から留学したのだけど……!……、留学したから?この学園にリリアーヌ様が来なくて、オルブライト学園に転入されたのかもしれない。
なら、どうなるの?エドモンド殿下もどういうわけかオルブライト学園に行かず、ブルオード学園に来てしまっているし、他の攻略対象もエドモンド殿下にならい、皆、ブルオード学園に来てしまっている。
これは、いったい……?まだゲームそのものが始まっていないのではないか?と思い至る。
それにあの乙女ゲームも発売されてから、おそらく45年以上は経過しているだろう。もう運営会社は倒産している?まだあるかもしれないが、代はとっくに変わっているだろうし、この乙女ゲーム自体をアップデートしていない可能性もある。だいいち、開発者はもう定年退職を迎えているだろうから、開発者にも文句が言えない。
まぁ、遊んでいるだけなら、けがもないだろうから、製造物責任者法も関係ない。
今度、異世界ニッポンへまた行けるなら、この乙女ゲームを探してみようかな?中古品をANAZONでも、売っていないかな?もう、発売中止になっているかもしれない。
ん?ひょっとすれば、ネットショッピングで買えるかもしれない。早速、タブレットを取り出し、検索してみる。この乙女ゲームのタイトルなんだったっけ?前々世なら、覚えていたかもしれないけれど、今は、すっかり忘れている。「オルブライトに咲く白百合?」「オルブライトの丘に咲く白い百合?」
正確なタイトルがわからないから探せやしない。前々世、どこが白百合?鬼百合の間違いだろうと思っていたから、白百合がついたと思うのだけど、それ以外は、さっぱり思い出せない。
行ったところでないと、転移魔法が使えない。イメージできないからで、地上から行くのは大変だから空を飛んでいこうかしらね。浮遊魔法と風魔法を組み合わせれば、空を飛ぶことができるらしい。
これもレバトリー家の蔵書のなかにあったもの。あの図書室の中の本を読んでいるのは、ほとんどジャクリーンだけしか読んでいないのではないかと思われる。
それぐらいあの図書室には貴重な蔵書がたくさん詰まっている宝の山なのだが、中に書かれている言葉が難しいらしく、手に取ると、本の方から拒否されることがあるとシャルマン様が、おっしゃっていたことがあった。
嘘か本当の事かはわからない。今のところ、ジャクリーンは経験がないから。
確かに自分に浮遊魔法をかければ、ある程度浮く。ある程度とは下から30センチ?50センチぐらいの高さに浮くだけなのだ。これでは空を飛べるだなんて、言い難い。
そういえば、前世飛行機での移動は、被爆すると言われていたことを急に思い出す。ということは、空を飛ぶ行為も被爆を覚悟しなければならないということだろうか?
それなら、お腹に赤ちゃんがいるときは、止めた方がいいかもしれない。生まれながらに原爆症になるのは、かわいそうだから。
だいたい、風魔法の操縦を誤って、落下することもある。流産の危険性を考えても、空を飛ぶことは出産後にした方がいい。
懐妊してから、シャルマン様は男として、人間として、自信を取り戻されるようになっていく。
種無し、不能の役立たずと内心ひがんでおられたみたい。でも何週目というだいたいの目安を示すと、それが自信回復につながったようで、毎日機嫌がよい。
本当のところはDNA鑑定をしなければわからないと言ったところだけど、それだけでもずいぶん違うようで、DNA鑑定のことは言わない。またするつもりもない。
それで最近は、変態行為もすっかり鳴りを潜め、以前のような誠実な愛し方をしてくださっているので、満足をしている。
中間テストも期末テストも終わり、授業に出ていないのに、前々世のお妃教育の賜物で、キャサリン王女と常に1番争いを保っている。
それもこれも、スーパー速読魔法のおかげかもしれない。最近は、アルフレッド様も、エルモアもやたら学業の成績が良い。
そのせいで、アルフレッドの人気は学園内でうなぎのぼり。孕んだ時まで、いつまでも抱きたがるのでウザイと思っていたけど、こうなってみると、少々やきもちを焼きたくなる。勝手なものだとわかっていながら、アルフレッドとのセックスは良かっただけに残念に思う。
やっぱり、高いところが好きだという趣味が同じだったことは良かったことかもしれない。結局、ナニワハルカスの屋上は風がきつくて、飛ばされそうになりながら命綱をカラダに巻き付けながら、どんなに大声で喘いでも風の音が強すぎて、誰にも気づかれず愛し合えたことは最高に良かった。ちょっと暑かったけどね。
それなのに、学園内で公爵令嬢と歩かれている姿にもやもやしている。こんな腹ボテ女より、ヤりがいはあるでしょうね。
そして年が変わり、今年はいよいよ卒業式が行われる、結局男爵令嬢のリリアーヌ様は転入してこなかったけれど、まだジャクリーンもエルモアも生き続けているということは乙女ゲームが継続中だということだろうか?
ひょっとすれば、また断罪があるのではなかろうか、その不安から留学したのだけど……!……、留学したから?この学園にリリアーヌ様が来なくて、オルブライト学園に転入されたのかもしれない。
なら、どうなるの?エドモンド殿下もどういうわけかオルブライト学園に行かず、ブルオード学園に来てしまっているし、他の攻略対象もエドモンド殿下にならい、皆、ブルオード学園に来てしまっている。
これは、いったい……?まだゲームそのものが始まっていないのではないか?と思い至る。
それにあの乙女ゲームも発売されてから、おそらく45年以上は経過しているだろう。もう運営会社は倒産している?まだあるかもしれないが、代はとっくに変わっているだろうし、この乙女ゲーム自体をアップデートしていない可能性もある。だいいち、開発者はもう定年退職を迎えているだろうから、開発者にも文句が言えない。
まぁ、遊んでいるだけなら、けがもないだろうから、製造物責任者法も関係ない。
今度、異世界ニッポンへまた行けるなら、この乙女ゲームを探してみようかな?中古品をANAZONでも、売っていないかな?もう、発売中止になっているかもしれない。
ん?ひょっとすれば、ネットショッピングで買えるかもしれない。早速、タブレットを取り出し、検索してみる。この乙女ゲームのタイトルなんだったっけ?前々世なら、覚えていたかもしれないけれど、今は、すっかり忘れている。「オルブライトに咲く白百合?」「オルブライトの丘に咲く白い百合?」
正確なタイトルがわからないから探せやしない。前々世、どこが白百合?鬼百合の間違いだろうと思っていたから、白百合がついたと思うのだけど、それ以外は、さっぱり思い出せない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
135
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる