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オフィスラブ
6.正彦視点2
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翌朝、目が覚めたら美織の姿はどこにもなかった。
くっそー!ヤリ捨てられた。こんな屈辱は初めての経験で、どうにもはらわたが煮えくり返る思いがする。
午後の定例会議で、どういうわけか美織が総務の女子社員に混じって、お茶出しを手伝っている。
俺は昨夜、美織のカラダを乱れまくらせたのに、それなのに、俺のことを完全に無視している!
お茶出しが済み、出ていくのかと思いきや、涼しい顔で経理部長の横に鎮座した。
え?一介の女子社員風情が役員会に出席だとぉ?
その答えはすぐに分かった。経理部長はわが社の財務状況を把握していないと追うことが。美織が発表している間、完全に上の空で聞いている。
だから美織が帰る時、わざと声を荒げたのに、美織の奴、経理部長をかばうような発言をしやがって。お前は、俺のモノだということをわからせてやる機会を得たのだから。
まあ、結果的には、それがよかったのかもしれない。美織は自分の仕事に忠実だということがわかり、経理部長と経理課長をそれぞれ更迭できたのだから。
実質、実務は平社員に押し付け、ロクに仕事もしないで、残業もせず、経営職や、管理職の甘い汁を享受している輩がどの組織にでもいる。それでは組織改革や働き方改革など絵に描いた餅同然なのだ。
これからは、そういった部署の管理職、経営職はことごとく排除していくつもりでいる。実際に会社を動かしている者が安いサラリーであってはいけない。年齢がいっているだけ、在職年数が多いだけの社員はいらないと思っている。
そのおかげで、美織と結婚でき、やっと自分のモノにできたが、美織はマジで結婚願望がない女だということがわかって、俺はつい契約結婚だと嘘をついてしまう。
それがわかると、美織はセフレでいい、通い婚が良いと言われ、返事に窮した。そんなに俺のことが嫌いなのかよ?
ベッドの上では、あんなに乱れていたくせに。
過去のこととはいえ、俺以外の男にあんな乱れた姿を見せていたのかと思うと、無性に腹が立つ。
だからめちゃくちゃ強引に抱きたくなってしまう。
美織の両親に結婚の御挨拶に行く前日もそうだった。
前日には、お土産も買い、準備万端調って、新幹線のグリーン車も用意したのに、美織の奴、原価計算の納期がぎりぎりで、自分が最終チェックしたいと言い出しやがって、つい、明日、挨拶に行くというのに、社長室で、鍵をかけ、美織を犯すように抱いてしまったのだ。
それでも、最終的には、美織自らが腰を振り、俺の上に跨って、善がっていたおいうのに、
「社長はいつも強引なんですね。」
「ベッドの中まで、社長と言うな。不倫している気分になる。」
「ふ、不倫なんて、許さないわよ!社長が不倫したら、私もする。これでこそ、契約結婚が成り立つというものよ。」
「わかったよ。だが、ベッドの中では社長と言ってくれるな。」
「では、なんと?世田谷さん?」
「バカ。結婚したから、美織も世田谷さんではないか。」
「あ、そうか。え……と。社長の舌の名前って、なんでしたっけ?」
「は?……。……正彦だ。」
俺は、この時は、マジでショックを受けた。名前も憶えていてもらえていなかったということ。
だから、正彦呼びするまで、アイツを何度も寸止めして、焦らしてやった。
「あ、あーん。正彦、お願いだから早く硬いの、グイグイって、頂戴。」
「よく言えました。」
いつの間にか正彦さんのさんが取れてしまっているが、これだけでも大進歩で、気にしない。
「イイ。マサヒコ、イイ!」
でも、それは、かろうじて、ベッドの中ということを翌日の新幹線の中で思い知らされることになった。
「だから、美織のご両親の前では、俺を正彦と呼ぶこと。いいな?」
「はい。社長。」
冷凍ミカンを食べながら、何度も修正させている。
くっそー!ヤリ捨てられた。こんな屈辱は初めての経験で、どうにもはらわたが煮えくり返る思いがする。
午後の定例会議で、どういうわけか美織が総務の女子社員に混じって、お茶出しを手伝っている。
俺は昨夜、美織のカラダを乱れまくらせたのに、それなのに、俺のことを完全に無視している!
お茶出しが済み、出ていくのかと思いきや、涼しい顔で経理部長の横に鎮座した。
え?一介の女子社員風情が役員会に出席だとぉ?
その答えはすぐに分かった。経理部長はわが社の財務状況を把握していないと追うことが。美織が発表している間、完全に上の空で聞いている。
だから美織が帰る時、わざと声を荒げたのに、美織の奴、経理部長をかばうような発言をしやがって。お前は、俺のモノだということをわからせてやる機会を得たのだから。
まあ、結果的には、それがよかったのかもしれない。美織は自分の仕事に忠実だということがわかり、経理部長と経理課長をそれぞれ更迭できたのだから。
実質、実務は平社員に押し付け、ロクに仕事もしないで、残業もせず、経営職や、管理職の甘い汁を享受している輩がどの組織にでもいる。それでは組織改革や働き方改革など絵に描いた餅同然なのだ。
これからは、そういった部署の管理職、経営職はことごとく排除していくつもりでいる。実際に会社を動かしている者が安いサラリーであってはいけない。年齢がいっているだけ、在職年数が多いだけの社員はいらないと思っている。
そのおかげで、美織と結婚でき、やっと自分のモノにできたが、美織はマジで結婚願望がない女だということがわかって、俺はつい契約結婚だと嘘をついてしまう。
それがわかると、美織はセフレでいい、通い婚が良いと言われ、返事に窮した。そんなに俺のことが嫌いなのかよ?
ベッドの上では、あんなに乱れていたくせに。
過去のこととはいえ、俺以外の男にあんな乱れた姿を見せていたのかと思うと、無性に腹が立つ。
だからめちゃくちゃ強引に抱きたくなってしまう。
美織の両親に結婚の御挨拶に行く前日もそうだった。
前日には、お土産も買い、準備万端調って、新幹線のグリーン車も用意したのに、美織の奴、原価計算の納期がぎりぎりで、自分が最終チェックしたいと言い出しやがって、つい、明日、挨拶に行くというのに、社長室で、鍵をかけ、美織を犯すように抱いてしまったのだ。
それでも、最終的には、美織自らが腰を振り、俺の上に跨って、善がっていたおいうのに、
「社長はいつも強引なんですね。」
「ベッドの中まで、社長と言うな。不倫している気分になる。」
「ふ、不倫なんて、許さないわよ!社長が不倫したら、私もする。これでこそ、契約結婚が成り立つというものよ。」
「わかったよ。だが、ベッドの中では社長と言ってくれるな。」
「では、なんと?世田谷さん?」
「バカ。結婚したから、美織も世田谷さんではないか。」
「あ、そうか。え……と。社長の舌の名前って、なんでしたっけ?」
「は?……。……正彦だ。」
俺は、この時は、マジでショックを受けた。名前も憶えていてもらえていなかったということ。
だから、正彦呼びするまで、アイツを何度も寸止めして、焦らしてやった。
「あ、あーん。正彦、お願いだから早く硬いの、グイグイって、頂戴。」
「よく言えました。」
いつの間にか正彦さんのさんが取れてしまっているが、これだけでも大進歩で、気にしない。
「イイ。マサヒコ、イイ!」
でも、それは、かろうじて、ベッドの中ということを翌日の新幹線の中で思い知らされることになった。
「だから、美織のご両親の前では、俺を正彦と呼ぶこと。いいな?」
「はい。社長。」
冷凍ミカンを食べながら、何度も修正させている。
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