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オフィスラブ
25.久々の
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美織は急に抱きしめられ、ビックリするも、社長が自分にキスを従っていることを察し、そっと目を閉じる。
暖かくて、柔らかい唇が触れる。
「愛している。」
その後のキスは、強く吸われ、歯と歯の間をこじ開けるように舌が侵入してくる。
息ができないような激しいキスにクラクラするが、イヤという感情ではない。
今、来たばかりの新品の服に手が欠けられ、脱がされていくのも思わず社長に協力してしまうぐらい心地がいい。
「社長、待って。」
「ベッドの中で、社長というのは、勘弁してくれないか?」
「では、……なんと?」
「前は、正彦と呼んでくれていたが……、無理か?」
「正彦さん、待って、まだシャワーも浴びていないというのに。」
「もう、待てないんだ。ごめんよ。美織が欲しくて、たまらない。」
言い終わるや否や、ベッドに放り投げられ、社長も自らネクタイを緩め、スーツの上着を脱ぎ、ベルトを外し、ズボンを脱ぎ、ワイシャツもすべて脱ぎ去る。
惚れ惚れするぐらいイイカラダの持ち主に、美織はドキドキする。学生時代が最後に男性に抱かれて以来だから、かれこれ5年は、ご無沙汰している。はず。
でも、社長の愛撫は、学生時代の彼氏と比べ物にならないぐらい気持ちがよく、思わず、声をあげてしまう。
「あっ。はん。」
「いいよ。声を我慢しなくて、いいよ。美織の可愛い声をもっと聴かせて。」
恥ずかしい。
「?」
電気を消して、コトに及んでいるわけだが、火傷のケロイドが見当たらないことに不審を覚える。
そういえば、昨日抱きかかえて、家に帰った時も、ケロイドがなかったように見えたが、あの時は鬼塚さんの手前、着衣に手をかけることができなかったので、そのまま寝かせつけたのだ。
ケロイドというものは、もっと、ゴワゴワしているものではなかったのか?それとも、美織は生まれつき肌がきめ細かく、柔らかいから、ケロイドになっても柔らかいままなのだろうか?
あのブティックでも、いつもなら試着室の中まで一緒に入り、似合うか、似合ってないかのチェックをするところだが、美織が火傷の後遺症を俺に見られることを嫌がるだろうと思って、あえて、一緒に入らなかったが、店員は何も言わなかったので、安心していたのだ。
再生医療というものは、ここまで劇的に治るものなのか、と驚いているが、傷が残らず良かったと思う。
ウエディングドレスは、けっこう肌の露出が多い。
挙式現場では、メイクで、火傷の痕を消すことぐらい可能だから、当日は、クリスタル化粧品総出で、美織のフォローをするつもりでいる。
「ま、正彦さん、早く、早く頂戴。」
美織の声に、ハっと我に返る。美織はもうすっかり、濡れそぼっていて、今や遅しと俺を待っていてくれている。そのことが、どうしようもなく嬉しい。もう二度と美織を抱くことなど、できないという覚悟を決めていたのだから。
そこで、ハタっと気づいたことが、コンドームを車の中に置いてきてしまったことだ。
今から、取りに行くのもめんどくさいが、せっかく美織がその気になってくれているのに、このまま何もしないというのも……いただけない。
逡巡したのち、ナカで出さなければ問題ないという結論に至る。
ゆっくりと、美織のナカに挿っていくと、メチャクチャ気持ちがいい。美織も俺が来ることを待っていたみたいに、途端に大声で喘ぎ始める。
「美織、愛している。美織。」
「正彦さん、……正彦さん。あっ。あっ。イク。イクー。」
こういうところは、記憶を失う前の美織と全く同じだということに、嬉しくて仕方がない。
俺は、美織の花芽を親指で押すと、悲鳴とともに、何度目かのオーガズムのうちに、またイった。
記憶を失った後の美織を征服させたみたいで、非常に気持ちがいい。
「美織は、俺のモノだ。これからも、ずっと。」
そして、美織の腹の上に欲を吐き出す。
暖かくて、柔らかい唇が触れる。
「愛している。」
その後のキスは、強く吸われ、歯と歯の間をこじ開けるように舌が侵入してくる。
息ができないような激しいキスにクラクラするが、イヤという感情ではない。
今、来たばかりの新品の服に手が欠けられ、脱がされていくのも思わず社長に協力してしまうぐらい心地がいい。
「社長、待って。」
「ベッドの中で、社長というのは、勘弁してくれないか?」
「では、……なんと?」
「前は、正彦と呼んでくれていたが……、無理か?」
「正彦さん、待って、まだシャワーも浴びていないというのに。」
「もう、待てないんだ。ごめんよ。美織が欲しくて、たまらない。」
言い終わるや否や、ベッドに放り投げられ、社長も自らネクタイを緩め、スーツの上着を脱ぎ、ベルトを外し、ズボンを脱ぎ、ワイシャツもすべて脱ぎ去る。
惚れ惚れするぐらいイイカラダの持ち主に、美織はドキドキする。学生時代が最後に男性に抱かれて以来だから、かれこれ5年は、ご無沙汰している。はず。
でも、社長の愛撫は、学生時代の彼氏と比べ物にならないぐらい気持ちがよく、思わず、声をあげてしまう。
「あっ。はん。」
「いいよ。声を我慢しなくて、いいよ。美織の可愛い声をもっと聴かせて。」
恥ずかしい。
「?」
電気を消して、コトに及んでいるわけだが、火傷のケロイドが見当たらないことに不審を覚える。
そういえば、昨日抱きかかえて、家に帰った時も、ケロイドがなかったように見えたが、あの時は鬼塚さんの手前、着衣に手をかけることができなかったので、そのまま寝かせつけたのだ。
ケロイドというものは、もっと、ゴワゴワしているものではなかったのか?それとも、美織は生まれつき肌がきめ細かく、柔らかいから、ケロイドになっても柔らかいままなのだろうか?
あのブティックでも、いつもなら試着室の中まで一緒に入り、似合うか、似合ってないかのチェックをするところだが、美織が火傷の後遺症を俺に見られることを嫌がるだろうと思って、あえて、一緒に入らなかったが、店員は何も言わなかったので、安心していたのだ。
再生医療というものは、ここまで劇的に治るものなのか、と驚いているが、傷が残らず良かったと思う。
ウエディングドレスは、けっこう肌の露出が多い。
挙式現場では、メイクで、火傷の痕を消すことぐらい可能だから、当日は、クリスタル化粧品総出で、美織のフォローをするつもりでいる。
「ま、正彦さん、早く、早く頂戴。」
美織の声に、ハっと我に返る。美織はもうすっかり、濡れそぼっていて、今や遅しと俺を待っていてくれている。そのことが、どうしようもなく嬉しい。もう二度と美織を抱くことなど、できないという覚悟を決めていたのだから。
そこで、ハタっと気づいたことが、コンドームを車の中に置いてきてしまったことだ。
今から、取りに行くのもめんどくさいが、せっかく美織がその気になってくれているのに、このまま何もしないというのも……いただけない。
逡巡したのち、ナカで出さなければ問題ないという結論に至る。
ゆっくりと、美織のナカに挿っていくと、メチャクチャ気持ちがいい。美織も俺が来ることを待っていたみたいに、途端に大声で喘ぎ始める。
「美織、愛している。美織。」
「正彦さん、……正彦さん。あっ。あっ。イク。イクー。」
こういうところは、記憶を失う前の美織と全く同じだということに、嬉しくて仕方がない。
俺は、美織の花芽を親指で押すと、悲鳴とともに、何度目かのオーガズムのうちに、またイった。
記憶を失った後の美織を征服させたみたいで、非常に気持ちがいい。
「美織は、俺のモノだ。これからも、ずっと。」
そして、美織の腹の上に欲を吐き出す。
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