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オフィスラブ
26.復縁
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あれからお風呂場で、3回ヤり、クタクタになった俺たちはそのままベッドに倒れ込み、その日、俺は初めて、美織の部屋に泊ることになった。
結婚してから、初めての経験だったが、俺の居場所は美織のいるところだということを実感するいい機会になった。
目が覚めた美織は、暗い顔で考え事をしているようだ。
「どうした?美織、頭が痛いのか?」
「何か思い出しそうなのだけど、考えると頭が重くて……。」
「無理するな。今日は、遊びに行こう。いったん俺ん家寄るけど、良いか?」
昨日の激しい法要を思い出し、美織は顔を赤くしながら、頷く。
「どうした?顔が赤いが、まだ熱があるのか?」
社長は、おでことおでこをくっつけ、熱を測る。
「熱はないようだな。今日、遊びに行くのをやめるか?」
美織は頭を左右に振り、瞳を潤ませ、社長を見つめる。
「ああ、もう。可愛いな。大好きだよ、美織。チュッ。」
「んん……、……ふ……ぁ。」
社長は、美織を抱きしめていた力を抜いて、
「ダメだ。これ以上したら、我慢できなくなる。」
そして、そのままお風呂場の人となる。
美織もお風呂で汗やら、何やら流したいけど、今行くと、見られちゃうから行けない。
昨夜、さんざん見られたというのに、やっぱり恥ずかしい。
社長が出てくるなり、入れ替わりで入ると、社長は目を丸くして
「一緒に入ればよかったのに。」
シャワーを浴びてから、化粧と大急ぎで朝食の支度をして、昨日、買ってもらったばかりの洋服を着て、出かける準備をする。
一昨日ぶりの社長の部屋に足を踏み入れ、カレーの火入れをする。
冷蔵庫にある食材の賞味期限をチェックしていく。
一度、肌を重ねたら、たとえ記憶が戻らなくても、この場所に帰ってきたいという帰巣本能というべきものかが芽生えつつある。
不思議なもので、家族以上の家族になれたような感覚がある。
そうこうしているうちに、社長のお出かけ準備ができたようで、連れだって、マンションを出ていくことに。
向かった先は、やっぱりデズニーシーで、初めて来たとは思えないほどワクワクする。
その日もデズニーホテルで泊り、朝までイチャイチャする。
もう正彦も美織も、記憶なんて戻らなくても、今が楽しいし、幸せならそれでもいいかと考えるようになっている。
イチから新しい家庭を作ればいいのではないか、と思うが、美織の仕事を続けさせるかどうか、まだ正彦は迷っている。
美織ほどのスキルがあれば、どこの監査法人も引く手あまたに受け入れてくれることは間違いないが、その場合、社内で原価計算をできる人材がいなくなり、新たに雇用する必要がある。
かといって、美織を専業主婦にするには、あまりにも惜しい人材。夫としては美織を家に閉じ込めたいが、経営者としてはバリバリ仕事をしてもらいたいところ。そのジレンマに悩む。
デズニーから帰ってからは、ずっと美織は正彦の自宅マンションにいる。もう、勝手に出ていかれる心配はなくなったが、やはり不安がある。
美織のクリーニングした制服を預かり、鬼塚さんに渡し、総務に処理をしてもらう。
それと美織の私物をどうするべきか、それも鬼塚さんに頼み一か所にまとめて保管してもらうことにして、本人を連れて行って、確認したうえ、引き取るようにすることにした。
決して、退職を前提としているものではない。あくまで、事件後の休職扱いとして、今は公休で休んでもらっている。
美織は、学生時代から住んでいたマンションを解約しようと、動き回っている。解約通知をオーナーに出して、引っ越しの準備を始めている。
先払いで約1か月分の家賃を支払えば、いつでも出られるので、お任せ引っ越しを頼むにしても、不用品の処分はこちらで大型ごみを申し込まなければならないので、忙しくしている。
結婚してから、初めての経験だったが、俺の居場所は美織のいるところだということを実感するいい機会になった。
目が覚めた美織は、暗い顔で考え事をしているようだ。
「どうした?美織、頭が痛いのか?」
「何か思い出しそうなのだけど、考えると頭が重くて……。」
「無理するな。今日は、遊びに行こう。いったん俺ん家寄るけど、良いか?」
昨日の激しい法要を思い出し、美織は顔を赤くしながら、頷く。
「どうした?顔が赤いが、まだ熱があるのか?」
社長は、おでことおでこをくっつけ、熱を測る。
「熱はないようだな。今日、遊びに行くのをやめるか?」
美織は頭を左右に振り、瞳を潤ませ、社長を見つめる。
「ああ、もう。可愛いな。大好きだよ、美織。チュッ。」
「んん……、……ふ……ぁ。」
社長は、美織を抱きしめていた力を抜いて、
「ダメだ。これ以上したら、我慢できなくなる。」
そして、そのままお風呂場の人となる。
美織もお風呂で汗やら、何やら流したいけど、今行くと、見られちゃうから行けない。
昨夜、さんざん見られたというのに、やっぱり恥ずかしい。
社長が出てくるなり、入れ替わりで入ると、社長は目を丸くして
「一緒に入ればよかったのに。」
シャワーを浴びてから、化粧と大急ぎで朝食の支度をして、昨日、買ってもらったばかりの洋服を着て、出かける準備をする。
一昨日ぶりの社長の部屋に足を踏み入れ、カレーの火入れをする。
冷蔵庫にある食材の賞味期限をチェックしていく。
一度、肌を重ねたら、たとえ記憶が戻らなくても、この場所に帰ってきたいという帰巣本能というべきものかが芽生えつつある。
不思議なもので、家族以上の家族になれたような感覚がある。
そうこうしているうちに、社長のお出かけ準備ができたようで、連れだって、マンションを出ていくことに。
向かった先は、やっぱりデズニーシーで、初めて来たとは思えないほどワクワクする。
その日もデズニーホテルで泊り、朝までイチャイチャする。
もう正彦も美織も、記憶なんて戻らなくても、今が楽しいし、幸せならそれでもいいかと考えるようになっている。
イチから新しい家庭を作ればいいのではないか、と思うが、美織の仕事を続けさせるかどうか、まだ正彦は迷っている。
美織ほどのスキルがあれば、どこの監査法人も引く手あまたに受け入れてくれることは間違いないが、その場合、社内で原価計算をできる人材がいなくなり、新たに雇用する必要がある。
かといって、美織を専業主婦にするには、あまりにも惜しい人材。夫としては美織を家に閉じ込めたいが、経営者としてはバリバリ仕事をしてもらいたいところ。そのジレンマに悩む。
デズニーから帰ってからは、ずっと美織は正彦の自宅マンションにいる。もう、勝手に出ていかれる心配はなくなったが、やはり不安がある。
美織のクリーニングした制服を預かり、鬼塚さんに渡し、総務に処理をしてもらう。
それと美織の私物をどうするべきか、それも鬼塚さんに頼み一か所にまとめて保管してもらうことにして、本人を連れて行って、確認したうえ、引き取るようにすることにした。
決して、退職を前提としているものではない。あくまで、事件後の休職扱いとして、今は公休で休んでもらっている。
美織は、学生時代から住んでいたマンションを解約しようと、動き回っている。解約通知をオーナーに出して、引っ越しの準備を始めている。
先払いで約1か月分の家賃を支払えば、いつでも出られるので、お任せ引っ越しを頼むにしても、不用品の処分はこちらで大型ごみを申し込まなければならないので、忙しくしている。
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