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乙女ゲームの世界
34.スキモノ夫婦
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待ちに待った初夜なのだが、二人とも大事なことを忘れている。
それは童貞と処女が愛し合うには、あまりにも不慣れであるということ。魂は同じでも、カラダは全く別人のもので、思うような反応をしてくれないので、戸惑うことばかり。
「ほらね。まだ結婚するには、早いって言ったでしょうが。」
「なに、言っているんだ。50年もの間、ずっと愛し合ってきた二人に困難などないさ。すぐに、コノカラダも慣れてくるはず。」
「最後の最後に喧嘩しちゃったけどね。」
「そうだよな、あれは本当にごめん。あの時、ファーストクラスも全滅だって聞いたから関係なかったとはいえ、やっぱり無念だったのだと思うよ。それで、あんな変なブティックへ連れていかれたのさ。いくら、孫が変な道に走らないようにするためでも、あまりにも、この設定はおかしいよ。」
「元・夫婦が来世へ行っても、また夫婦になるということ?それとも、記憶が二人ともにあるということが問題なわけ?」
「どっちもさ。こんなことなら、あのへんなブティックなどに行かずにさっさと三途の川を渡ればよかったな。」
「これから練習すれば、二人でも、上手くやれる時が来るわよ。」
「本当だな。練習あるのみだ。ところで、美織って女神さまからチートスキルもらったんだっけ?」
「え?何ももらってないわよ。避妊魔法があるとか、言ってなかった?」
「俺も何ももらってないよ。コンドームがあるのかどうか確かめていただろ?」
「ああ、そういえば、そんなことを言ったような気もする。15歳で結婚したら。いったい何人の子を孕むのかという話で。」
「だったら、もらっているはずだ。さっさとコンドームを出してくれよ。」
「そんなこと言われてもね。ない袖は振れない?というか。」
「もう一度よく探してみろよ。強く念じるとか?」
「そういう正彦にだって、チートスキルもらっているんじゃないの?」
「え……俺に?」
二人はそれぞれ「コンドームが欲しい」を強く念じてみると、美織の目の前にも、正彦の目の前にもアクリル板らしきものが、宙に浮かんでいるのが見える。
「「やっぱり、強く念じないとダメだったんだ。」」
「「で、これどうやって使うの?」」
「そんなこと、美織の方が詳しいのではないか?前世、エッチな下着をよくネットで買っていただろ?」
「ああ。落胆市場でね。あれと同じ要領でいいのかな?虫眼鏡マークを探して、コンドームいぼいぼと書いて、どこかにenter keyがあるはずだから、とあった、押してみるね。うっひゃー。いっぱい出てきたよ。正彦はどれがいい?」
「それより、イボイボってなんだ?やっぱり美織はエロイなぁ。普通、処女がイボイボなんて、選ばないぜ?」
「うるさいわね!もう、前世といい、今世といい、人のことどれだけエロ人間呼ばわりすれば、気が済むわけ?離婚してやる!」
「いやいや、だから前世でも謝っているだろ。いつまで、根に持つんだ。前世も言ったけど、美織のそういうところがたまらなく魅力的で愛おしい所なんだよ。」
「上手いこと言って。もう、許さないから。今夜中に満足させてくれなかったら、離婚よ。離婚!」
「わかったよ。俺が本気で抱くから、心配するな。」
正彦の目の前にも、現れた前世通販?の画面を見ながら、正彦もいろいろ注文してみる。ラブコスメ、女をその気にさせるグッズやジェルが思ったよりも、たくさんの品ぞろえがあり、ビックリする。
前世でも買ったことがなかったオモチャや電マを内緒で買い、美織用に貞操帯も用意しておく。
俺たちは、スキモノ夫婦だから、女神さまに選ばれて18禁乙女ゲームに送り込まれたのだろうと思う。
それでは女神さまはゲーム会社側の回し者か、いやそれでは、大義名分がない。ここは、やはり孫娘朱里の救出のためだとして、俺たちの濃厚なラブシーンを見せつけ、諦めさせることを目的にするべきだ。
それは童貞と処女が愛し合うには、あまりにも不慣れであるということ。魂は同じでも、カラダは全く別人のもので、思うような反応をしてくれないので、戸惑うことばかり。
「ほらね。まだ結婚するには、早いって言ったでしょうが。」
「なに、言っているんだ。50年もの間、ずっと愛し合ってきた二人に困難などないさ。すぐに、コノカラダも慣れてくるはず。」
「最後の最後に喧嘩しちゃったけどね。」
「そうだよな、あれは本当にごめん。あの時、ファーストクラスも全滅だって聞いたから関係なかったとはいえ、やっぱり無念だったのだと思うよ。それで、あんな変なブティックへ連れていかれたのさ。いくら、孫が変な道に走らないようにするためでも、あまりにも、この設定はおかしいよ。」
「元・夫婦が来世へ行っても、また夫婦になるということ?それとも、記憶が二人ともにあるということが問題なわけ?」
「どっちもさ。こんなことなら、あのへんなブティックなどに行かずにさっさと三途の川を渡ればよかったな。」
「これから練習すれば、二人でも、上手くやれる時が来るわよ。」
「本当だな。練習あるのみだ。ところで、美織って女神さまからチートスキルもらったんだっけ?」
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「俺も何ももらってないよ。コンドームがあるのかどうか確かめていただろ?」
「ああ、そういえば、そんなことを言ったような気もする。15歳で結婚したら。いったい何人の子を孕むのかという話で。」
「だったら、もらっているはずだ。さっさとコンドームを出してくれよ。」
「そんなこと言われてもね。ない袖は振れない?というか。」
「もう一度よく探してみろよ。強く念じるとか?」
「そういう正彦にだって、チートスキルもらっているんじゃないの?」
「え……俺に?」
二人はそれぞれ「コンドームが欲しい」を強く念じてみると、美織の目の前にも、正彦の目の前にもアクリル板らしきものが、宙に浮かんでいるのが見える。
「「やっぱり、強く念じないとダメだったんだ。」」
「「で、これどうやって使うの?」」
「そんなこと、美織の方が詳しいのではないか?前世、エッチな下着をよくネットで買っていただろ?」
「ああ。落胆市場でね。あれと同じ要領でいいのかな?虫眼鏡マークを探して、コンドームいぼいぼと書いて、どこかにenter keyがあるはずだから、とあった、押してみるね。うっひゃー。いっぱい出てきたよ。正彦はどれがいい?」
「それより、イボイボってなんだ?やっぱり美織はエロイなぁ。普通、処女がイボイボなんて、選ばないぜ?」
「うるさいわね!もう、前世といい、今世といい、人のことどれだけエロ人間呼ばわりすれば、気が済むわけ?離婚してやる!」
「いやいや、だから前世でも謝っているだろ。いつまで、根に持つんだ。前世も言ったけど、美織のそういうところがたまらなく魅力的で愛おしい所なんだよ。」
「上手いこと言って。もう、許さないから。今夜中に満足させてくれなかったら、離婚よ。離婚!」
「わかったよ。俺が本気で抱くから、心配するな。」
正彦の目の前にも、現れた前世通販?の画面を見ながら、正彦もいろいろ注文してみる。ラブコスメ、女をその気にさせるグッズやジェルが思ったよりも、たくさんの品ぞろえがあり、ビックリする。
前世でも買ったことがなかったオモチャや電マを内緒で買い、美織用に貞操帯も用意しておく。
俺たちは、スキモノ夫婦だから、女神さまに選ばれて18禁乙女ゲームに送り込まれたのだろうと思う。
それでは女神さまはゲーム会社側の回し者か、いやそれでは、大義名分がない。ここは、やはり孫娘朱里の救出のためだとして、俺たちの濃厚なラブシーンを見せつけ、諦めさせることを目的にするべきだ。
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