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乙女ゲームの世界
41.卒業パ^ティ
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中盤に差し掛かり、そろそろ、王太子ご夫妻は退場をしようと話していると、怖い顔をしたロゼッタ伯爵令息が、わたくしたち夫婦の前に躍り出てくる。
「あら、ロゼッタ様、ごきげんよう。」
「ちょっとミルフィーユ様にお話ししたいことがあります。」
「うむ。俺が代わりに聞こう。」
マホガニー殿下がミルフィーユをかばって、前に出てくれる。
「いや、ミルフィーユ様に直接、……。」
「妻は産後の肥立ちが悪く、すぐ疲れやすくなるものでな、俺が代わりに聞くのだから良いのではないか?」
「はい。そのようなことなら、実はこちらにいらっしゃる男爵令嬢のリリアーヌ嬢が学園内で、様々ないじめを妃殿下から受けたという申告がありまして。」
「おい、待て。このことは、ロゼッタの御父上もエミリオス伯爵も当然、ご存知のことであろうな?」
「あ、いえ……。」
「ならば、父上を通して、話をして来い。無礼ではないか?伯爵令息が男爵令嬢のことを上申するのに、王太子妃に直接、モノを申すとは?」
「ですが、リリアーヌ嬢は、この1年間、いじめを受けたことを誰にも言わずに必死にこらえてこられたのです。その心情を慮れば、この機会に上伸して、何がいけないと申されるのでしょうか?」
「ほう。この1年間、俺の妻が男爵令嬢に無礼を働いたと申すのか?」
「いや、妃殿下が……。」
そこへリリアーヌが、しゃしゃり出てきて、
「私は、ただミルフィーユ様に謝ってくだされば、何もなかったこととして、すべて忘れます。ただ、謝っていただきたくて……。」
「だから、なぜ王太子妃が男爵令嬢に頭を下げなくてはならないのかと聞いておる。おぁしいだろ?頭を下げなくてはならないのは、むしろロゼッタやそこの男爵令嬢の方ではないのか?俺の妻は、学園に入学してから1年生の1学期飲み、まともに出席し、それから3人の子供を出産し、昨日、ようやく学園長からの呼び出しがあったため、こちらに顔を出したに過ぎない。それなのに、なぜ、男爵令嬢ごと木をイジメなければならないのか、そのわけを聞きたい。」
「それは、その私のことを嫉妬して、……。」
「は?ばかばかしい。誰が誰に嫉妬しただと?もう一度、言ってみろ!我妻は、お前のような貧相な女ではない。公爵令嬢として生まれながらに気高く、美しい。俺が陛下に頼んで、学園の入学前に結婚式を挙げさせてもらったのだ。すでに俺の子を3人も生み、その地位は盤石となった。俺の妻を侮辱することは許さない!そこへ直れ。成敗してくれるわ!」
「ひぃっ!」
「衛兵!この無礼な女を連れていけ!それとロゼッタも、このことは、エミリオス伯爵にも、きちんと報告しておく。覚悟しろ。」
そこへ 息せき切ったエミリオス伯爵が到着する。そして、ロゼッタの顔を思いっきりしばく。
「この大バカ者が!お前なんぞ、廃嫡にしてくれるは!とっとと我が家から出ていけ!マホガニー殿下と言えば、マイホームパパで知らぬ者はおられぬぐらい有名な方なんだぞ、それにミルフィーユ妃殿下は、今や全貴族令夫人の憧れの的のようなお方、なんという無礼を働いてくれた。」
エミリオス伯爵は、マホガニーとミルフィーユに向き直り、
「どうか、此度の無礼は、元・倅のロゼッタの一存でやりましたこと、どうか平にご容赦のほどをお願い申し奉ります。」
「死んではなりませぬ!エミリオス様、どうか面をお上げくださいませ。わたくしには、政のことは、よくわかりませんが、今のエミリオス伯爵様の処断は見事でした。もう、それでよろしいのでは?」
いつの間にか義父の国王陛下まで、側に来ておられている。
「そうだよ。儂の義理の娘は、なかなか良きおなごじゃろ?そこの男爵令嬢の性悪ではなくて、儂の娘を選べばよかったものを、そうなれば、倅から一生恨まれてしまうがの。まあ、此度の県は一切を倅のマホガニーに一任することとする。され、早く帰って、孫と遊ばなければならないのじゃ、孫は可愛いぞ。」
「ウフン。アアン。イイ……。」
「美織、愛しているよ、ミルフィーユも愛している。だから、このまま一生、俺の側にいてくれ。俺の側で笑ってくれさえすれば、俺はいくらでも頑張れる。」
「あら、ロゼッタ様、ごきげんよう。」
「ちょっとミルフィーユ様にお話ししたいことがあります。」
「うむ。俺が代わりに聞こう。」
マホガニー殿下がミルフィーユをかばって、前に出てくれる。
「いや、ミルフィーユ様に直接、……。」
「妻は産後の肥立ちが悪く、すぐ疲れやすくなるものでな、俺が代わりに聞くのだから良いのではないか?」
「はい。そのようなことなら、実はこちらにいらっしゃる男爵令嬢のリリアーヌ嬢が学園内で、様々ないじめを妃殿下から受けたという申告がありまして。」
「おい、待て。このことは、ロゼッタの御父上もエミリオス伯爵も当然、ご存知のことであろうな?」
「あ、いえ……。」
「ならば、父上を通して、話をして来い。無礼ではないか?伯爵令息が男爵令嬢のことを上申するのに、王太子妃に直接、モノを申すとは?」
「ですが、リリアーヌ嬢は、この1年間、いじめを受けたことを誰にも言わずに必死にこらえてこられたのです。その心情を慮れば、この機会に上伸して、何がいけないと申されるのでしょうか?」
「ほう。この1年間、俺の妻が男爵令嬢に無礼を働いたと申すのか?」
「いや、妃殿下が……。」
そこへリリアーヌが、しゃしゃり出てきて、
「私は、ただミルフィーユ様に謝ってくだされば、何もなかったこととして、すべて忘れます。ただ、謝っていただきたくて……。」
「だから、なぜ王太子妃が男爵令嬢に頭を下げなくてはならないのかと聞いておる。おぁしいだろ?頭を下げなくてはならないのは、むしろロゼッタやそこの男爵令嬢の方ではないのか?俺の妻は、学園に入学してから1年生の1学期飲み、まともに出席し、それから3人の子供を出産し、昨日、ようやく学園長からの呼び出しがあったため、こちらに顔を出したに過ぎない。それなのに、なぜ、男爵令嬢ごと木をイジメなければならないのか、そのわけを聞きたい。」
「それは、その私のことを嫉妬して、……。」
「は?ばかばかしい。誰が誰に嫉妬しただと?もう一度、言ってみろ!我妻は、お前のような貧相な女ではない。公爵令嬢として生まれながらに気高く、美しい。俺が陛下に頼んで、学園の入学前に結婚式を挙げさせてもらったのだ。すでに俺の子を3人も生み、その地位は盤石となった。俺の妻を侮辱することは許さない!そこへ直れ。成敗してくれるわ!」
「ひぃっ!」
「衛兵!この無礼な女を連れていけ!それとロゼッタも、このことは、エミリオス伯爵にも、きちんと報告しておく。覚悟しろ。」
そこへ 息せき切ったエミリオス伯爵が到着する。そして、ロゼッタの顔を思いっきりしばく。
「この大バカ者が!お前なんぞ、廃嫡にしてくれるは!とっとと我が家から出ていけ!マホガニー殿下と言えば、マイホームパパで知らぬ者はおられぬぐらい有名な方なんだぞ、それにミルフィーユ妃殿下は、今や全貴族令夫人の憧れの的のようなお方、なんという無礼を働いてくれた。」
エミリオス伯爵は、マホガニーとミルフィーユに向き直り、
「どうか、此度の無礼は、元・倅のロゼッタの一存でやりましたこと、どうか平にご容赦のほどをお願い申し奉ります。」
「死んではなりませぬ!エミリオス様、どうか面をお上げくださいませ。わたくしには、政のことは、よくわかりませんが、今のエミリオス伯爵様の処断は見事でした。もう、それでよろしいのでは?」
いつの間にか義父の国王陛下まで、側に来ておられている。
「そうだよ。儂の義理の娘は、なかなか良きおなごじゃろ?そこの男爵令嬢の性悪ではなくて、儂の娘を選べばよかったものを、そうなれば、倅から一生恨まれてしまうがの。まあ、此度の県は一切を倅のマホガニーに一任することとする。され、早く帰って、孫と遊ばなければならないのじゃ、孫は可愛いぞ。」
「ウフン。アアン。イイ……。」
「美織、愛しているよ、ミルフィーユも愛している。だから、このまま一生、俺の側にいてくれ。俺の側で笑ってくれさえすれば、俺はいくらでも頑張れる。」
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