魔法少女と呼ばないで

青の雀

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ファンタジー

5.ハワイにて

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プノンペンに到着してから、ホテルに泊まらず酒盛り相手の家から「ウチに泊ってよ」と誘われ、転々としていたので、バンコクで核兵器を使用するような事件が起きているとは全然気づかずにいた。

あの時は、酒盛りにすっかり盛り上がり、夢中になってしまっていたので、魔法少女も出番がなかったと見える。

思えば、魔法少女に魂を乗っ取られるときはいつも一人でいるというか、孤独な時が多い。だから酒盛りなどのように大勢でいるときは魂自体が潤っていて、はしゃいでいるので孤独感はない。

でも核兵器使用はいただけない。この先、ますます異世界からの侵略者が増えたら、その都度核兵器を使用するとなれば、地球がもたないだろう。
ここのところ、東南アジアにしか出没していないようだが、いつこれが地球全土に広がるか分かったものではない。

でも一般人であるリーチには、どうしようもないこと。誰かに「魔法少女に魂を乗っ取られて動かされています」などとはとても言えないし、信じてもらえないだろう。バンコクを発ったのが金曜日の朝で金土日は酒盛り仲間の家を転々と居候していたから、出社してから国連軍がリーチを探し回っていることに初めて気が付いた。

「へ?俺、お尋ね者になっているのか!?」
「違いますよ!丸の内の東京本社に国連軍から連絡が入り、至急、御剣さんの所在確認をするように要請があり大わらわしていたのですよ。それにバンコク支社もあんなことになってしまって」
「ん?バンコク支社がどうした?金曜の朝まで、そちらにいたぞ」
「なんでも御剣さんは、魔法少女に関わるVIPだそうで……」
「ああ。魔法少女のことか」
「知っているのですか!?」
「何度か、……すれ違ったというか、ニアミス?ケアレスミス?があったな」
「それなら今すぐ国連軍に連絡してくださいよ」
「監査があるだろうがっ!誰かがこの仕事を代わりにやってくれるものがいれば、いつでも出頭するが……それに魔法少女のことは俺にもよくわからないのだ。いつも気が付けば、いるという感じで」
「懐かれちゃったんでしょうね。御剣さんは面倒見がいいし」

懐かれるか……、そうかもしれない。いや、あれは、そういう感じでもないと思うのだが、どう表現すればいいかわからない。

Mr.Mitsurugiがプノンペン支社にいることがわかり、国連軍の幹部が事情を聴きたいと面会を求めてきたが断った。

「魔法少女に関して、知っていることは何もない」
「では、」接近されたことは認めるのですね?」
「向こうが勝手に懐いてきているだけだ。俺は何も知らない」
「ファザコンということでしょうか。そうはいかないのですよ。もう地球的規模の災害として、救世主はMr.Mitsurugiしかいないのですから」
「クック。grandが抜けているのではないか?とにかく魔法少女がいつ来るなど、俺はわからないしかかわりあいたくないのだ。仕事が詰まっているので、これにて失礼」

けんもほろろの態度にさすがに国連軍幹部も引き下がらざるを得ない。

アポなしで押しかけている手前、帰らざるを得ない。

結局、プノンペン滞在中はホテルに泊まらず、行きの電車内で酒盛りをした連中の家に転がり込んで過ごしたのだが、カンボジア滞在中、異世界からの侵略者が現れても、すべて魔法少女が撃破してくれることになり、被害は最小限に抑えられた。

その後、リーチは東南アジア諸国での監査に行った先々で、友好的に過ごし、異世界からの侵略者が現れる度に魔法少女がすべて対処したことから、バンコクでの被害を考えてみると、必然的に松本バンコク支社長の対応が悪かったと客観的事実から結論付けられ、事実上、更迭されることになったのだ。

魔法少女が忖度するほど、松本支社長がリーチに対して、よほど態度が悪かったと結論付けられてしまった。

リーチからすれば、バンコクの件は偶然としか言いようがなかったが、魔法少女の忖度ということについては、当たらずと言えども遠からずのことだったので、あえて何も言わない。

人事のことは、リーチのあずかり知らぬことだから、会社がそう判断したのか、国連軍が判断したのかは、わからない。

国連の常任理事国にニッポンは、なっていないのだが、魔法少女を保有している国が現在、ニッポンであることから、常任理事国入りを調整されるほど、今やどこの国でも四菱の顔色を窺っている調子。

四菱に睨まれでもしたら、たちまち異世界からの侵略者が現れても見殺しにされるかもしれないからと、今まで徴用工で差し押さえしていた国も、四菱に返還する動きを見せ始めたのだ。

リーチへの処遇も当然、変わる。定年を前にして、常勤監査役を非常勤監査役として勇退してもらい、新たに常勤監査役に御剣利一を任命し、世界中を飛び回ってもらいたいという思惑がある。

会社法で監査役は、他社の役員と兼任できない決まりがあるので、リーチを他社に引き抜かれないようにと苦肉の策を講じているが、当のリーチは定年後、生まれ故郷の京都に戻りのんびりしたい意向を会社に示している。

京都には、空港がない。いざとなった時、関空や伊丹へは、最低でも1時間半も時間がかかる。

自衛隊の基地が宇治の大久保にはあるが、陸自で空港機能はない。
定年までは、丸の内に勤務する意向だが、定年後、非常勤監査役か四菱京都での勤務なら引き受けてもいいが、それ以外は、京都で年金生活者になる予定でいる。

妻の真理子は、大阪府出身、会計事務所をたたんで、リーチと共に京都へ引っ込んでいいという考え方に賛同している。

二人の両親は、揃って健在で、そろそろ介護世代に入ろうとしているのだ。だから、どうしても関西へ引っ越したい。昭和の人間は、親の面倒を見るというすり込みがあるから仕方がない。

定年を機会にできれば魔法少女とも縁を切り、誰か別の人間の魂に乗り換えてほしいものだと本気で願っている。



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-



魔法少女は、と言うと妻の真理子が事実上養い親として名乗り出て、リーチが眠っているときなど、甲斐甲斐しく世話を焼いているのだ。

魔法少女を養女にという話は、世界各国からあったが、当の魔法少女が御剣家から離れたくないということと、御剣家の人間としか意思疎通ができないことが影響し、当分の間、御剣家の養女として扱われることが、国連で認められた。

実際のところ、国連機関の研究室で、魔法少女を徹底実験解剖して、魔法の秘密などを暴きたいところなのだが、その見た目の幼気なところから、強硬手段に訴えるものがいなかったというところ。

それにヘタをすれば、いつ魔法少女が侵略者側につくかもわからない。魔法少女の機嫌を取りながら、国連として、ニッポン政府として、一企業に任せることなく必要な支援をしているところ。

魔法少女は、小学校5年生に編入し、都内の公立小学校に通っている。
身長、体重などは普通の小学生と変わらないが、その身体的能力はずば抜けて高い。ということが公表されているほかは、ごく普通の小学生として、通学している。

何百人ものパパラッチやどこかの国の組織が、通学時の魔法少女を拉致しようとするが、身体的能力の高さでいつも逃げおおせている。

ある時、強引に車に乗せて、連れ去ろうとしたところ、竹ぼうきの柄の部分で、犯人を叩きのめしたこと、またある時は、空手の正拳突きで犯人を気絶させてしまったこと、など武勇伝にはコト欠かない。

そのとてもニッポン人ぽい武術の心得は、御剣氏が教えたのであろうか?とにかく、御剣家の一人娘として、すくすくと育っていることは確かなこと。

魔法少女の性格は、おとなしく無口であるが、御剣夫人とは、仲良く買い物に出かけているという。

実は御剣家の人々以外、誰も知り得ない秘密がある。魔法少女はリーチが変身した後の姿で、普通の時、リーチがビジネスマンとして働いているときは、異世界少女なのだが、記憶を一切なくしているのか、ロボットのような存在で。異世界での戦闘用のAIロボットなのかもしれない。という仮説がピッタリ当てはまる。
鉄腕アトムのことを考えると、まんざらロボット説にも荒唐無稽な話とも言えず、頷けるところもある。
つまり、人間としての機能は備わっているが、魔法少女を動かせているのは、リーチだけで、普段はもぬけの殻状態なのだ。でも、給食は、他の子たちと共に同じものを食べられているようだから、やっぱり構造がわからない。
リーチが教えただろうと推測されている。武道の心得に至っては、ロリータに何か危険が迫った時、リーチの魂が覚醒され、リーチの記憶通りにカラダが勝手に判断し、護身術ができるという仕掛けになっている。

したがって、もしリーチの魂が滅ぶとき、ロリータも同時に滅ぶことになると今のところ、夫婦間での共通認識なのだということを思い込んでいたのだ。

このことは、他人には一切言っていない。それに変身後の魔法少女が使う魔法に関して、一切の知識がないということも事実で。ロリータのカラダを操縦しているのは、間違いなくリーチの魂ではあるが、それがいつどのような時に発動するかは、まだわかっていない。

ただ、最近分かったことと言えば、ロリータに変身しているとき、実に豊かな感情が沸き起こってくるということ。年齢相応の少女の揺れる気持ちが手に取るようにわかってしまう。
男であるリーチには、そのあたりの対応が難しいが、母親代わりになっている真理子は、実にスムーズにロリータの気持ちを慮ってくれ寄り添ってくれている。
大変、ありがたい。
これから難しい年ごろになってくるにつれ、ますますリーチの手から離れることになるかと思うと、少々寂しいが、できれば、リーチ以外の強い女性がロリータのカラダの原動力になってもらえれば、言うことはないと今から心配している。

今日は、国連軍から要請があり、特別有給休暇をもらって、ハワイに来ている。それも真理子同伴で、普段のロリータの世話はほとんど真理子がやっているので、真理子だけが呼ばれるところなのだが、魔法少女の原動力になっている者はリーチの魂で、リーチだけがお留守番をしていると、ロリータは1ミリも動けない。

そのことを知っているのかどうか、いつも漏れなく御剣夫妻が一緒に呼ばれる。

真理子の事務所を休んでいるときの休業補償は、もちろん出て、その間の稼ぎ分は、非課税となる。

出張時は、リーチだけでも、魔法少女は発動していたのだから、リーチだけを招へいするということはある意味、理に適っているような気もするが。そこはレディファーストの国連軍のことなのか?とにかく久しぶりの夫婦水入らずで、しかもタダで旅行できるとあって、役得だと思うようにする。今まで夏休みや長期休暇もとらずに、わき目も降らず働いてきたのだから、こういうことがあってもいいのではないかと思う。

特に真理子が悦んでいることは、何より喜ばしい。

国連専用機で送迎され、行きの機内でマウイに今朝方異世界からの穴が開き、魔物がちょくちょく出入りしていることが確認されたという。ホテルはホノルルの一流ホテル。荷物を置き、ロリータに変身する。
念のため、変身はクローゼットの中で行う。どこに隠しカメラが仕掛けてあるかわからない。
スイートルームなので、大きなウオ―キングクローゼットがある。別の部屋へ行くのに、そのクローゼットの中を通って行くことができるので、要人の宿泊には、もってこいの造りとなっている。

万が一、部屋が襲撃されたとしても、別の部屋に逃げ出すことができるので、助かる可能性がゼロではない。……ただし襲撃犯が一人の場合だけ有効なところが玉に瑕。

とにかく、そのウオーキングクローゼットの中で変身して、バルコニーに足をかけ、乗り越えるような体勢で、そのまま飛び立つ。

これも魔法少女のスキルなのだろう。足の裏にジェット噴射が出ているわけではない。
リーチは自身の体重が80キロ前後で、ロリータの体重は35キロ前後だから、最初、変身した時は、羽のようにカラダが軽くなったという印象しかなかった。

それでも、ロリータは養女になってから太ったと真理子が言っていた。ロリータ服も真理子が買い与えた以外に何着も持っていて、どこにしまっているのかと思うほど、小学校に毎日違う服を着ていく。

真理子に頼んで女児用のショーツを買ってもらうまで、ノーパンでいたとはとても信じられない。

あの姿のままで、脚を高く蹴り上げていたのだから、羞恥心というものがないのか?

まあ、今は真理子のおかげで下着も毎日着替えているようなので、安心している。
そんなことを考えながら飛んでいると、あっという間に眼下にマウイ島が見えてきた。さて、異世界の穴はどこか?と探していると、前からステルス戦闘機が来て、「こっちだ!」と合図を送ってくれる。

バンコクでの核戦争以来、異世界の侵略者も地球の様子を見てから襲ってくるようになったのだ。あの時は、いきなり襲ってきて、バンコクを壊滅状態にされ、魔法少女の行方もMe.Mitsurugiの行方も分からずじまいで、このままではバンコクだけで済まないと国連常任理事国が決議し、核兵器を使って鎮圧したのだ。

だが、そのための代償は想像をはるかに超え甚大なものとなってしまった。とりわけ海洋汚染がひどくバンコクより東の地域は壊滅的な状況になった。復興するのに、50年はかかるとされ、核兵器使用による補償問題もいまだに棚上げされたままである。

だからこそ、Mr.Mitsurugiの功績は大きい。魔法少女は、彼の言うこと並びに彼の身上を慮って行動するようになり、世界は、彼と良好な友好関係を結びたがった。

偶然、彼と同じ車両に乗り合わせた面々は、その後、政府の要職に就き、時折、Mr.Mitsurugiと情報交換するに至っている。

リーチがロリータに変身してから、真理子は部屋でリーチとの会話の録音テープを流している。さも、部屋にはリーチがいるかのように装っているため、ひょっとすれば、監視カメラだけではなく盗聴もされている可能性が十分あるから、監視カメラは、さすがに目立ち、もし発見されたとき、言い逃れはできないから盗聴なら、コンセントに仕込んでおけば、誰でも簡単に話の内容を盗み聞きすることができる。

盗聴の方がバレた時のリスクは低い。
ベッド回りをパーテーションで大居、ベッドの様子がわからないように細工しているが、上から盗撮されればどうしようもない。
一応、ニッポンから蚊帳を持ってきて設置しても、これではまだ不完全で、バレたらバレたときのことと開き直っている。

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