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第1章
1.若松真理子
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若松真理子25歳、大手広告代理店でOLをしている。恋人は、同じ会社の先輩社員の梅岡健彦27歳。健彦とは、来月、結婚式を控えている。
恋人と言っても、肉体関係はなく、健彦とはお茶や食事を共にするだけで、たまに手を繋ぐことはあっても、まだその関係はない。
ただ、一度だけ、プロポーズの時に寸前にまでいきそうになったことはあったが、あれ以来、一度も関係に至っていない。
真理子は少々不安があるが、健彦が自分を大事にしてくれていることがわかるので、結婚式までは清い関係でいることを承知している。
健彦は、健彦で初夜までには、なんとかしなくてはならない問題があったのだ。それがインポテンツで、そのことは真理子にも絶対秘密にしていること。もし、知られたら破談になりかねず、一生結婚できないと笑いものにされかねないと思っている。
学生時代は、普通に健康的に性生活を送っていたのに、今の広告代理店に入社した時の歓迎会で、お局のババァにお持ち帰りされてからというもの、すっかり勃たなくなってしまったのだ。
お局のババァは、とっくに定年を迎えて、会社を去って行ったけど、あの時は精神的ショックの方が大きく、跪いて、ババァのアソコを舐め続けさせられたことが原因で、以降、女性を見ても一度もできそうになくなってしまったのだ。
ところが真理子が入社して、健彦と同じ営業部に配属されたとき、真理子とならできるかもしれないという予兆を健彦自身に感じた。
今まで、どこの風俗に行こうが、まるっきり反応しなかったのに、麻里子には不思議な魅力があった。
日本人離れしたプロポーションに、サラサラのロングヘア、足首と腰がキュッと引き締まっていて細い。その反動でか、おっぱいが柔らかそうで大きく、歩くたびにユサユサと揺れる。
結婚を決めたのは、約半年前、海岸にドライブデートの帰り、はしゃぎすぎて疲れた真理子が助手席でウトウトし始めた頃、事故に遭いかけたことがあった。
いわゆる多重事故で、前の車とその前方の車が玉突き衝突をしていて、健彦はとっさにハンドルを切り、その事故を回避できたのだが、その時に味わったドキドキ感から健彦自身のモノが反応したのだ。
車を路肩に停車させ、そのまま真理子の型に手を置いて、キスをする。まだ、健彦自身は硬いままである。
真理子は、眠いのか?眠ったふりをしているのか?服の上から胸を触っても、ピクリともしない。
服と言っても、夏場のことだから薄着で、健彦は真理子の背中に手を回しブラジャーのホックを外した。
予想していたよりはるかに大きな真理子の胸が解放され、目の前でプルプルと揺れている。
「ん……?」
「結婚まで、真理子を綺麗なカラダでいて欲しかったのだが、どうしても我慢できなくなってしまって、いやいやそれでも……」
今なら抱けるかもしれない。ということが健彦の脳裏に浮かぶ。やっとあのババァのトラウマから解放されるのかもしれない。
「どうしたの?」
「真理子、結婚しよう」
「え……、いいの?私で?」
「だから、今日は……せめて、おっぱいにだけでもキスさせてくれ!」
ほとんど懇願に近かったと思う。
真理子は快く承知してくれて、ブラウスのボタンを自分から外してくれ、前を開けさせてくれた。真理子のおっぱいは柔らかく、その先端は薄いピンク色をしている。健彦は、念願かなって、思いっきりその先端を舌で転がし、吸う。
真理子のカラダからは、香水でもなくオーデコロンでもないが、いい匂いがする。声を我慢しているのか、時々震えるのが愛おしくて、堪らない。
車内に甘い雰囲気が立ち込め、いよいよ……かと思った途端、しぼんでしまったのだ。
というのは、警察官が事故現場に来て、交通整理を始めたので、窓ガラスをコンコンと叩かれ、中断せざるを得なくなってしまったからなのだ。
真理子はブラウスの前の合わせ目を急いで閉じ、何事もなかったかのような顔を装っている。
こういう時、女は肝が据わっているとつくづく感じる。
健彦は事故に遭いそうになったことで吊り橋効果ができたのではないかと思っている。相手の真理子は、どう思っていたかわからなかったが、それでもし、あのまま行けていたら、間違いなく健彦は真理子を抱いていたという確信がある。だから、結婚の申し込みをしたのだ。
でも、あれ以来、一度も勃たない。結婚したら、できるかもしれないと、思っているのだがどうも落ち着かない毎日を送っている。
真理子は結婚後も寿退社をせずに、会社に居座り続けるつもりでいるが、さすがに営業部には置いてもらえず、総務部へ配置転換となる。
そして、営業部最後の出勤日となった日に、壮行会がしてもらえることになり、いつもなら健彦が送ってくれるのだが、その日、健彦は上司と三次会に誘われてしまい、なかなか帰れそうになかったので、麻里子が先に一人で帰ることになった。
少し足元がふらついたけど、タクシーを拾って帰るからと、交差点へ出た時に、いきなり真理子のカラダに衝撃が走る。
信号無視して走ってきた赤いトラックに撥ねられてしまう。
薄れ行く意識の中で、最後に聞こえたのは、健彦の悲痛な叫び声。
「真理子ぉぉぉ!」
恋人と言っても、肉体関係はなく、健彦とはお茶や食事を共にするだけで、たまに手を繋ぐことはあっても、まだその関係はない。
ただ、一度だけ、プロポーズの時に寸前にまでいきそうになったことはあったが、あれ以来、一度も関係に至っていない。
真理子は少々不安があるが、健彦が自分を大事にしてくれていることがわかるので、結婚式までは清い関係でいることを承知している。
健彦は、健彦で初夜までには、なんとかしなくてはならない問題があったのだ。それがインポテンツで、そのことは真理子にも絶対秘密にしていること。もし、知られたら破談になりかねず、一生結婚できないと笑いものにされかねないと思っている。
学生時代は、普通に健康的に性生活を送っていたのに、今の広告代理店に入社した時の歓迎会で、お局のババァにお持ち帰りされてからというもの、すっかり勃たなくなってしまったのだ。
お局のババァは、とっくに定年を迎えて、会社を去って行ったけど、あの時は精神的ショックの方が大きく、跪いて、ババァのアソコを舐め続けさせられたことが原因で、以降、女性を見ても一度もできそうになくなってしまったのだ。
ところが真理子が入社して、健彦と同じ営業部に配属されたとき、真理子とならできるかもしれないという予兆を健彦自身に感じた。
今まで、どこの風俗に行こうが、まるっきり反応しなかったのに、麻里子には不思議な魅力があった。
日本人離れしたプロポーションに、サラサラのロングヘア、足首と腰がキュッと引き締まっていて細い。その反動でか、おっぱいが柔らかそうで大きく、歩くたびにユサユサと揺れる。
結婚を決めたのは、約半年前、海岸にドライブデートの帰り、はしゃぎすぎて疲れた真理子が助手席でウトウトし始めた頃、事故に遭いかけたことがあった。
いわゆる多重事故で、前の車とその前方の車が玉突き衝突をしていて、健彦はとっさにハンドルを切り、その事故を回避できたのだが、その時に味わったドキドキ感から健彦自身のモノが反応したのだ。
車を路肩に停車させ、そのまま真理子の型に手を置いて、キスをする。まだ、健彦自身は硬いままである。
真理子は、眠いのか?眠ったふりをしているのか?服の上から胸を触っても、ピクリともしない。
服と言っても、夏場のことだから薄着で、健彦は真理子の背中に手を回しブラジャーのホックを外した。
予想していたよりはるかに大きな真理子の胸が解放され、目の前でプルプルと揺れている。
「ん……?」
「結婚まで、真理子を綺麗なカラダでいて欲しかったのだが、どうしても我慢できなくなってしまって、いやいやそれでも……」
今なら抱けるかもしれない。ということが健彦の脳裏に浮かぶ。やっとあのババァのトラウマから解放されるのかもしれない。
「どうしたの?」
「真理子、結婚しよう」
「え……、いいの?私で?」
「だから、今日は……せめて、おっぱいにだけでもキスさせてくれ!」
ほとんど懇願に近かったと思う。
真理子は快く承知してくれて、ブラウスのボタンを自分から外してくれ、前を開けさせてくれた。真理子のおっぱいは柔らかく、その先端は薄いピンク色をしている。健彦は、念願かなって、思いっきりその先端を舌で転がし、吸う。
真理子のカラダからは、香水でもなくオーデコロンでもないが、いい匂いがする。声を我慢しているのか、時々震えるのが愛おしくて、堪らない。
車内に甘い雰囲気が立ち込め、いよいよ……かと思った途端、しぼんでしまったのだ。
というのは、警察官が事故現場に来て、交通整理を始めたので、窓ガラスをコンコンと叩かれ、中断せざるを得なくなってしまったからなのだ。
真理子はブラウスの前の合わせ目を急いで閉じ、何事もなかったかのような顔を装っている。
こういう時、女は肝が据わっているとつくづく感じる。
健彦は事故に遭いそうになったことで吊り橋効果ができたのではないかと思っている。相手の真理子は、どう思っていたかわからなかったが、それでもし、あのまま行けていたら、間違いなく健彦は真理子を抱いていたという確信がある。だから、結婚の申し込みをしたのだ。
でも、あれ以来、一度も勃たない。結婚したら、できるかもしれないと、思っているのだがどうも落ち着かない毎日を送っている。
真理子は結婚後も寿退社をせずに、会社に居座り続けるつもりでいるが、さすがに営業部には置いてもらえず、総務部へ配置転換となる。
そして、営業部最後の出勤日となった日に、壮行会がしてもらえることになり、いつもなら健彦が送ってくれるのだが、その日、健彦は上司と三次会に誘われてしまい、なかなか帰れそうになかったので、麻里子が先に一人で帰ることになった。
少し足元がふらついたけど、タクシーを拾って帰るからと、交差点へ出た時に、いきなり真理子のカラダに衝撃が走る。
信号無視して走ってきた赤いトラックに撥ねられてしまう。
薄れ行く意識の中で、最後に聞こえたのは、健彦の悲痛な叫び声。
「真理子ぉぉぉ!」
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