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第1章
2.お祖父ちゃん
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真理子は、気が付くと白い部屋に寝かされている。ここは、病院か?病院にしては、静かすぎる。あたりを見回しても、人がいる気配はない。
では天国かと言うと、天国は、お花畑だと聞いていたが、お花は1本もない。
ぅわっ!そうなれば……、ここは霊安室か?真理子は自分が置かれている状況がわからずあたふたとするが、ベッドから降りようとしても、床があるような?ないような?ベッド自体が宙に浮いているように見える?
あの時、やはり、あの交差点で死んでしまったと自覚をする。これから司法解剖が行われるのではないだろうか?
いや、解剖なんて、麻酔もなしにお腹を切り裂かれるのだから、生きているはずがない。でも、不自然すぎる誰もいない白い部屋にいると、よからぬことが次から次へと……。
それにこれから解剖されるのなら、全裸になっているはず。でも、麻里子は死んだときに来ていた服をそのまま来ている。
それなら、奇跡的に助かった?
でも、それなら看護師さんか誰かが、いそうなもの。真理子はベッドの上の付近を探すが、病院なら、あるはずのもの(ナースコール)がやはりない。それに消毒薬の匂いもない。
おかしい。ここがどこかがわからないというだけで、ここまで不安のどん底に落とされてもいいのだろうか?
せめて、誰か説明に来てくれないものかしらね。そう思っているときに、いつの間にか白髪のおじいさんが目の前に現れた。どことなく真理子の死んだ祖父に似ていると思ったのは気のせいだったのだろうか?
「真理子、久しぶりだな。大きくなって、見違えるような別嬪さんになったな」
「え?お祖父ちゃん?」
「そうだよ。覚えていてくれたのかい?」
「どうして?」
「真理子が、あまりにも不憫だから、これからは聖女様になって異世界で幸せにおなり」
「は?」
「好きな男と結婚もできずに、……その……男を知らないまま、死んだのだから、次の世は処女であることが美徳とされる世界だから、きっと幸せになれるよ」
「へ?」
「この地球上では、成人した大人の女で、しかも結婚を目前に控えておった女性が生娘のまま死ぬということが珍しいわけだよ。そこで、ご褒美として、異世界で聖女様の力を渡すから、今度こそ幸せに生きてほしいという儂の願いを神様が聞き届けてくださったわけじゃよ」
「はぁ……」
「とにかく、あちらへ行けば、何もかも真理子の思い通りになるはずだから、安心して行っておいで」
「やり直せるなら、今のところで、もう一度……」
「健彦君のことか?あの男はダメだな。あいつは、もう一生誰とも結婚できない程打ちのめされているよ」
「え?どういうこと?」
「知らない方が真理子のためさ。あ!そうだ。神様から、真理子にプレゼントがあったんだよ。これは、あれだ……移動するだけで……」
最後の方は、かすれて良く聞こえない。移動するだけで???なんだろう?
「ねえ、お祖父ちゃん!まだ行かないで……!最後の方、よく聞こえなかったから、もう一度、言ってよ!」
どうやら、タイムオーバーになったようで、それっきり祖父と出会うことはなかった。
祖父と話疲れて、無性に眠くなってくる。どうせ、ベッドの上だから、しばらくここで休ませてもらおう。そう思って、そのまま横になると、ついウトウトしてしまう。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
気が付くと、ピンク、ピンクした部屋の中にいることに気づく。さっきまでの白いお部屋はどこへ行ってしまったのやら?
真理子は自分がどれだけ爆睡していたかと思うと、急に恥ずかしさがこみあげてくる。部屋を移動されても気が付かないなんて……それどころか、会社へ来ていった服を今はきていないのだ。フリルがいっぱいついた可愛らしいピンクの……洋服ではない?これは、ネグリジェだ!
きゃぁっ!恥ずかしい!誰が着替えさせてくれたのかしら?
ベッドから降りようとしたら、今度ははっきり床が見えるが、どうやら高いベッドみたいで、床が下の方にある。
「よっこらしょ」
25歳といえども、そこはオバちゃんみたいなもの。女性は中学生にもなると、オバちゃん根性が出てくる。健彦の前では、決して言わない言葉がつい口からこぼれてしまう。
別に健彦の前で、ぶりっこしていたわけではないが、少しでも可愛く見せたいところが乙女心というものよ。
それで、どうにかしてベッドから下の床へ下りて、しばし部屋の中を探検することにする。
大きなソファにテーブル、小さめの机に鏡が……!ドレッサーだろうか?ずいぶん古風な感じがする。
驚いたことに、そのドレッサーは、三面鏡になっていて、鏡を観音開きすると真ん中に1枚、左右に1枚ずつの3面強になっていたのだが、麻里子を驚かせたのには、訳がある。
そこに映っていたのは、25歳のOL真理子ではなく、見たこともない外国の幼女の姿がそこにあったのだ。
「え!うそ?これ、私なの?……え?どういうこと?落ち着け真理子!鏡に他人が写り込むことはあっても正面には絶対に写り込まない。だから、この姿は私で間違いないのだけど……?そういえば、お祖父ちゃん何か変なこと言っていたような気が……?」
ウッソ!?あれは、夢ではなかったのぉ!?
では、ここは、まさか……、異世界!?
では天国かと言うと、天国は、お花畑だと聞いていたが、お花は1本もない。
ぅわっ!そうなれば……、ここは霊安室か?真理子は自分が置かれている状況がわからずあたふたとするが、ベッドから降りようとしても、床があるような?ないような?ベッド自体が宙に浮いているように見える?
あの時、やはり、あの交差点で死んでしまったと自覚をする。これから司法解剖が行われるのではないだろうか?
いや、解剖なんて、麻酔もなしにお腹を切り裂かれるのだから、生きているはずがない。でも、不自然すぎる誰もいない白い部屋にいると、よからぬことが次から次へと……。
それにこれから解剖されるのなら、全裸になっているはず。でも、麻里子は死んだときに来ていた服をそのまま来ている。
それなら、奇跡的に助かった?
でも、それなら看護師さんか誰かが、いそうなもの。真理子はベッドの上の付近を探すが、病院なら、あるはずのもの(ナースコール)がやはりない。それに消毒薬の匂いもない。
おかしい。ここがどこかがわからないというだけで、ここまで不安のどん底に落とされてもいいのだろうか?
せめて、誰か説明に来てくれないものかしらね。そう思っているときに、いつの間にか白髪のおじいさんが目の前に現れた。どことなく真理子の死んだ祖父に似ていると思ったのは気のせいだったのだろうか?
「真理子、久しぶりだな。大きくなって、見違えるような別嬪さんになったな」
「え?お祖父ちゃん?」
「そうだよ。覚えていてくれたのかい?」
「どうして?」
「真理子が、あまりにも不憫だから、これからは聖女様になって異世界で幸せにおなり」
「は?」
「好きな男と結婚もできずに、……その……男を知らないまま、死んだのだから、次の世は処女であることが美徳とされる世界だから、きっと幸せになれるよ」
「へ?」
「この地球上では、成人した大人の女で、しかも結婚を目前に控えておった女性が生娘のまま死ぬということが珍しいわけだよ。そこで、ご褒美として、異世界で聖女様の力を渡すから、今度こそ幸せに生きてほしいという儂の願いを神様が聞き届けてくださったわけじゃよ」
「はぁ……」
「とにかく、あちらへ行けば、何もかも真理子の思い通りになるはずだから、安心して行っておいで」
「やり直せるなら、今のところで、もう一度……」
「健彦君のことか?あの男はダメだな。あいつは、もう一生誰とも結婚できない程打ちのめされているよ」
「え?どういうこと?」
「知らない方が真理子のためさ。あ!そうだ。神様から、真理子にプレゼントがあったんだよ。これは、あれだ……移動するだけで……」
最後の方は、かすれて良く聞こえない。移動するだけで???なんだろう?
「ねえ、お祖父ちゃん!まだ行かないで……!最後の方、よく聞こえなかったから、もう一度、言ってよ!」
どうやら、タイムオーバーになったようで、それっきり祖父と出会うことはなかった。
祖父と話疲れて、無性に眠くなってくる。どうせ、ベッドの上だから、しばらくここで休ませてもらおう。そう思って、そのまま横になると、ついウトウトしてしまう。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
気が付くと、ピンク、ピンクした部屋の中にいることに気づく。さっきまでの白いお部屋はどこへ行ってしまったのやら?
真理子は自分がどれだけ爆睡していたかと思うと、急に恥ずかしさがこみあげてくる。部屋を移動されても気が付かないなんて……それどころか、会社へ来ていった服を今はきていないのだ。フリルがいっぱいついた可愛らしいピンクの……洋服ではない?これは、ネグリジェだ!
きゃぁっ!恥ずかしい!誰が着替えさせてくれたのかしら?
ベッドから降りようとしたら、今度ははっきり床が見えるが、どうやら高いベッドみたいで、床が下の方にある。
「よっこらしょ」
25歳といえども、そこはオバちゃんみたいなもの。女性は中学生にもなると、オバちゃん根性が出てくる。健彦の前では、決して言わない言葉がつい口からこぼれてしまう。
別に健彦の前で、ぶりっこしていたわけではないが、少しでも可愛く見せたいところが乙女心というものよ。
それで、どうにかしてベッドから下の床へ下りて、しばし部屋の中を探検することにする。
大きなソファにテーブル、小さめの机に鏡が……!ドレッサーだろうか?ずいぶん古風な感じがする。
驚いたことに、そのドレッサーは、三面鏡になっていて、鏡を観音開きすると真ん中に1枚、左右に1枚ずつの3面強になっていたのだが、麻里子を驚かせたのには、訳がある。
そこに映っていたのは、25歳のOL真理子ではなく、見たこともない外国の幼女の姿がそこにあったのだ。
「え!うそ?これ、私なの?……え?どういうこと?落ち着け真理子!鏡に他人が写り込むことはあっても正面には絶対に写り込まない。だから、この姿は私で間違いないのだけど……?そういえば、お祖父ちゃん何か変なこと言っていたような気が……?」
ウッソ!?あれは、夢ではなかったのぉ!?
では、ここは、まさか……、異世界!?
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