王女と結婚したいからと婚約破棄された聖女は王女殿下だった件について

青の雀

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 いくらジャッキーが聖女様でも足手まといになることは必至。

 仕方なく、結界を王都の街全体に広く何重にもかける。

 その結果、どういうことになったかと言うと、盗賊団のアジトごと、街の外へはじかれ、国境付近の盗賊の頭がたむろしているところで、木っ端みじんとなって、壊れたのである。中にいてた盗賊は、全員死亡してしまったのだが、盗賊の頭は、それを忌々しそうに見ている。

 「なんだ?これは!これが聖女様の力ということか!?」

 盗賊団の一味の中に、あの学園で王女殿下に不敬を働き国外追放処分になった元貴族令息がいたのだ。元令息の頭の中では、自分は聖女様に無礼を働いたから、捕まったということになっている。だから仕返しのために、聖女様を狙ったつもりが、逮捕理由をちゃんと理解していなかったらしい。

 そいつからの情報で、サンダスキー伯爵家に養女として出入りしている娘が聖女様で、間もなく高位貴族の元へ輿入れされることが決まっている。との情報を得て、サンダスキー伯爵夫人のところへ無心に行っていたのだ。

 聖女様の輿入れ支度金となれば、多額の現金があるはずだから、とのことでサンダスキー家を狙ったのである。

 そのことを妖精さんから聞かされたジャッキーは、この際だからと、コーネリアル国全体を覆いつくす結界を張ることにする。

 この国にいる悪意を持つ者すべてを追い出してしまおうと。

 これには思わぬ効能があったのだ。お母様が持ってきた縁談のことごとくが、この結界のおかげで、国外へ弾き飛ばされ、岩や木にぶつかり、大けがをしたあげく、二度と我が国に入ってこれなくなったのである。

 うまくお母様を丸め込み、このコーネリアル国を将来、乗っ取るつもりだったことが露見する。

 それからというもの、お母様は急におとなしくなり、もう無理にジャッキーに縁談をすすめなくなりましたとさ。

 盗賊団はあれからどうなったかと言うと、隣国の騎士団により一網打尽とあいなり、コーネリアル国さえ狙わなければ、と悔しがる。今度こそ、獄門台に送られることになった元令息は、聖女様と王女様が同一人物であるということに気づかないまま、死んでいく。

 お母様からとやかく言われなくなったジャッキーの仕事はすこぶる順調で、どんどん捗っていくようになったのである。

 コーネリアル国内に、悪意ある人物がいなくなったことは大きい。無駄な謁見もなくなる。

 皆が幸せに平和に暮らせることが一番である。

 でも平穏であればあるほど、お母様が以前言っていた「行かず後家」という言葉が現実味を帯びてくる。いやいや、まだ花も恥じらう18歳なんだから、ゆっくり探せば、という気もある。

 そこで、ジャッキーは、「われこそは王女殿下の夫にふさわしいコンテスト」を開き、国の内外から多数公募することにしたのである。

 悪意ある者は、結界が弾き飛ばしてくれるから、真に王女の夫にふさわしい者だけが集まってくれるだろう。

 ところが、外国からの応募者はあったものの、というのは書類が送られてきただけで、本人は来れない。なぜなら、結界が弾き飛ばしてしまうから。外国からの応募者はすべて、王女のというべきか、王国が持っている財産目当てで応募してくる者ばかりであることが判明する。

 国内からの応募者があるにはあるが、やはり逆玉狙いということが明らかに分かるものばかり、自称男前、というから会ってみたら、ジャッキーよりも背の低いハゲ。バーコードのような髪型に思わず笑ってしまう。

 ジャッキーは、聖女様でもあるから、どこかほかの国にお嫁に行くことができない。どうしても婿養子を取らないといけない。それがネックになっているのである。やっぱり、お母様が言われる通り、誰でもいいから、ジャッキーのことを大切に思ってくれる人を見つけ、子供を2人産んで、どちらかにコーネリアルを継がせるしか方法がないのか?

 「ああ、どうしよう。どうしよう。」といつの間にか、口に出してしまっている。恥ずかしい。これでは本当の行かず後家みたい。

 「王女殿下、いかがなされましたか?」

 護衛が聞いてくる。そんなこと本当のこと、言えるわけがないでしょ。でも、ふと見るとウチの護衛ってけっこう顔立ちが整っている。

 王女付きの護衛だから、ブサイクではない。この際、これでもいいか?確か、伯爵家か公爵家の出だったはず。

 「ねぇ、アナタ名前は、なんとおっしゃるの?」

 「はっ、私は、マクシミリアン・ウッドフォックス、侯爵家の次男坊です。」

 ほぉー、ちょうどいいかも?

 「そう、マクシミリアン、アナタ恋人はいるの?」

 「いえ、おりません。兄が家督を継ぐため、兄には小さい時から婚約者がいましたが、私にはハナからいません。」

 「では、マクシミリアンに命じます。わたくしの夫となりなさい。」

 「はっ。畏まりました。」

 とりあえず、手短なところで、手を打つことにする。

 両親に報告したら、

 「ジャッキー、灯台下暗しだったな。おめでとう。マクシミリアン・ウッドフォックス、娘を頼む。」

 陛下が頭を下げられたので、驚いて冷や汗をかきながら、マクシミリアン様は安請け合いをしたことに少々後悔をする。

 「ジャクリーンちゃん、いいところに目をつけたわね。この子なら、アナタを生涯守り、忠誠を誓ってくれるから安心ね。」

 「ええ、とにかく、子供を産んで、それから職務を全うしたいと思います。」

 ジャクリーンが子供を産む……、それにはまず俺がジャクリーンを抱かなければならない!夫になることは承知したが、王女を抱くなんて、恐れ多いことができるのだろうか?萎えてしまいそうになる気持ちを強く持って、種馬に徹しようと心に誓う。

 続いて、ウッドフォックス家に挨拶に行くと、マクシミリアン様の兄にあたる人がジャクリーンのカラダを舐めまわすように見てくる。気持ち悪い!

 そして、小声でマクシミリアン様に

 「お前、うまいことやったな?もう、手籠めにして、それで王女にYes と言わせたのか?」

 「そんなこと、兄貴ではあるまいし、できるわけないだろ?ある日、王女様から命じられたのです。『わたくしの夫に』と申されましたから、その申し出を受けたまでです。」

 「ほぅ、では王女殿下は恐れながら、キズモノだな。もう処女ではないから、だれでもいいからお前を夫に選んだのだぞ。」

 「ええー!そんなはずは、ありません。王女様は、お城に籠り切ったまま、どなたとも面会されていません。」

 「しっ!声が大きい……、とにかくそういうことだな。初夜になって、お前がガッカリしないように今から忠告しているのだ。」

 「そんなはずはありません。」

 ウッドフォックスの両親と挨拶が終わり、応接間に戻ると、マクシミリアン様とお兄様がつかみ合いの喧嘩をなさっている。

 「どうされたのですか?マクシミリアン様、口の端から血が……!」

 「二人ともやめんか!王女殿下の前であるぞ。」

 「兄貴が、……いえ、なんでもありません。」

 「レオナルド!お前、マクシミリアンにつまらないことを吹き込んだのではあるまいな?」

 「いやだなぁ、俺は何も言っていないよ。ただ、結婚の心得のようなことを教えてやったのだ。」

 「どういうことを教えたというのだ?儂の前で聞かせてもらおう。」

 「それは……その……。」

 「ジャッキー、もう帰ろう。君に聞かせたくないことを兄が言った。だから聞いてほしくない。」

 「え……ええ。」

 こんな風に怒っているマクシミリアン様を初めて見た気がする。いったい、何があったというの?

 「おそれながら、王女殿下は、純潔で弟と結婚されるのでしょうか?」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 マクシミリアン様のお兄様の言っていることがすぐにわかった。ジャクリーンが、誰かほかの男とまぐわって、子供ができたか、出来ていなくてもキズモノになったから、マクシミリアンを夫に選んだのではないか?ということを疑っている。

 ジャクリーン王女が口を開く前に、ウッドフォックス侯爵が、お兄様を殴り飛ばしていた。

 「バカ者!お前は、弟に嫉妬して、なんという恥知らずなことを口にする!お前を廃嫡する。勘当だ!今すぐこの家から出ていけ!」

 ジャッキーは、すっとしたというより、ということは?やはり、子供は2人以上産んで、ひとりは侯爵家の家督を継ぎ、もう一人が王家を継ぐことになる。という妙な計算をしている。そういうところは冷静な父譲りなのだ。

 いや、実際、ジャッキーが侯爵家から婿を取れば、侯爵家は公爵家に家格があがるであろう。

 その日はそのままお城に戻ったもののマクシミリアン様は、まだどこかぎこちない。

 婚約者同士というより、王女と護衛の関係性が続いている。

 やっとジャクリーン殿下から、ジャッキーと呼んでもらえるようにはなったのだが、お城に戻ればすぐ王女殿下と言われてしまう。

 どうすれば、マクシミリアン様との距離が縮まるか、縮めるかが課題である。

 同じことをマクシミリアン様も悩んでいらっしゃったみたいです。だと言って、いきなり手をつなぐのも憚られる。腰を抱き寄せることも、できない。

 どうすれば……、もし、初夜で失敗するようなことがあれば、首を刎ねられるのだろうか?という心配もある。かといって、王女と婚約しているにもかかわらず、娼館で練習するわけにもいかない。

 こんなことなら、兄貴が廃嫡される前に、もっと聞いておくべきだったと後悔する。

 一応、妃教育ならず婿教育なるものが形式だけでもあるから、そこで相談するとするか。安易に考えて、王女様との結婚を承諾してしまい、頭を抱えている。

 婿教育で、閨ごとのことを相談すると呆れられた。そんなもの、好きなようにすればいいではないか?それでうまくいかなかったからと言っても、聖女様が相手なのだから、首が飛ぶようなことにはならないとも。

 二人の関係が進まないまま、結婚式の日が近づいてくる。

 「マクシミリアン様、今日は、お仕事お休みいただいて、二人でどこかへ出かけましょうよ。街でも案内してくださる?それともマクシミリアン様が行きたいところなら、どこでも行きますから、そこへ案内してくださいませんか?」

 王女様との初デート、それだけで心臓がやけにうるさい。王女様だと思うから、緊張する。聖女様だと思えば、少しは気楽になる。ということで、聖女様とのデートプランを考え始める。

 「それでは、もっと地味な服装に着替えてくださいませ。下々が食べるものを食べていただきます。できればズボンスタイルがいいです。汚れてもいいような格好でついて来てください。」

 「はい。」

 {お!王女様、いや聖女様は従順な性格のようだ。これなら、リードできるかもしれない?}

 ジャッキーは、乗馬用のズボンを履く。馬で行かれるつもりかしら。楽しみだわ。

 マクシミリアン様は、馬車を使われずに、馬で市中を見学することにする。ジャッキーは馬車の中でいちゃいちゃしたかったけど、これからいくらでもできるからと辛抱する。

 王都の広場まで来て、馬を止めに行く。そして、広場では大道芸人が見世物を行っていて、にぎやかである。

 マクシミリアン様がいないと、探していたら、ジャッキーのためにクレープ屋さんで、クレープを買ってくれていた。フルーツの入っている方をジャッキーに渡し、ご自分はハムやチーズが入っているものをかぶりつかれている。

 マクシミリアン様は背が高く、見るからにかっこいいので、道行く若い女性が、明らかにマクシミリアン様に秋波を送るから、少々むかついてくる。でもそれを、マクシミリアン様は一蹴してくださるところがステキです。

 マクシミリアン様の傍にいるジャッキーが聖女様だとも、王女様だとも気づいていない一般市民は、とりわけ若い女性は、わざとジャッキーに聞こえるように

 「イケメンにしょぼい女がくっついている!ストーカーかしらね。」

 「きっと、あのイケメンさん、お優しいのよ、それにしてもあの女、図々しいわね!」

 すれ違いざまに言われるから、だんだん自信がなくなってくる。

 うつむきがちに歩くと、

 「ジャッキー!背筋を伸ばして、堂々と!」

 マクシミリアン様に叱咤激励される。

 仕事にかまけて、おしゃれを怠ってきたせいだ。明日からは、お化粧も髪もちゃんとしようと心に誓う。でないと、マクシミリアン様に愛想を尽かされるかもしれないから。

 そんなこと、すぐ必要なくなることをジャッキーは、まだ知らない。

 恋は女性を美しくする。恋をすることで、女性は体内から最高の美容液を自ら出し、内面から美しく変えていくものである。

 あちらこちら見物して、次はお買い物です。マクシミリアン様は、王女殿下は高級品には慣れているだろうからと、わざと庶民が好むようなお店にばかり連れて行ってくださる。

 見るからに安物だとわかっていても、マクシミリアン様が選んでくださるものなら何でもいいし、ありがたい。

 嬉しそうにしていると、店主が

 「いいカップルだね、オマケしといてやるよ。」

 王族が庶民から利益を巻き上げるようなことをしてはならないのだけど、ご厚意に甘えさせていただきます。

 ショッピングをしていたら、気づかないまま手を繋いでいた。そう、こういうことをしてみたかったのよ。

 店主もそれを微笑ましく見る。

 「今日日こんな初々しい可愛らしいお嬢さんは、そういないね。何処の箱入りお嬢様かわからないけど、大事にしておやり。」

 マクシミリアン様に、そう言ってオマケをしてくれるマダム。マクシミリアン様も頷いて、

 「私が惚れましたもので。」

 きゃーっ!嬉しいことを言ってくださる。もう、デレデレして顔は真っ赤になるジャッキー。

 それから二人でカフェに入り、とりとめもないことを喋っていると、

 「そろそろだな、行こうか。」

 伝票を持って、レジへ行かれる。今日のデート代はすべてマクシミリアン様のおごりだから、こんなこと生まれて初めての経験です。

 そのことを言って、もう帰り支度をしていると、

 「まだ、あと一つだけお付き合いしてください。」

 馬にまたがり、マクシミリアン様の後を追いかける。どこへ行かれるおつもりかしら。坂道をどんどん登って行かれる。

 小高い丘のところまで来たら、市街が見渡せたのである。見晴らしがよく、風が通り抜けて気持ちいい。馬は地面の草をほじくって食べている。

 地面に直接腰掛けようとしたら、マクシミリアン様が胸のチーフを広げてくださったので、そこへ腰を下ろすと、すぐ横にマクシミリアン様も座られる。

 「疲れた時、よくここへきていました。最近は、王女殿下付きになったので、疲れることはあまりございませんが。ジャッキーにこの景色を見せたかったのです。これから日が暮れる夕暮れの景色が特に美しいから。」

 日中の光が白から黄色へ、そしてオレンジ色に輝いていく、やがて空気が赤く染まり、そして薄紫に代わっていく様を二人で、何も言わずただ見つめている。

 「お願いがあります。今日のこの日のことを一生忘れられない思い出となるように、どうかわたくしを……わたくしにキスをして。……いただけませんこと?」

 ジャッキーは、震えながら目を閉じる。

 その唇に、マクシミリアン様は……感激されていた。なんて、可愛らしい姫様、もうキスだけでは止まりそうにない激情を、抑えきれない感情を押し殺し、そっと唇を重ねる。

 でも、どうしても抑えきれなくなってしまい、ついジャッキーを押し倒し、胸元から手を突っ込んでしまっていた。抵抗されるかと思えば、ジャッキーはそのまま目を瞑ったまま、マクシミリアンのされるがままに身を任せている。

 こんなことなら、スカートを穿いて来いというべきだったと後悔しても後の祭りです。

 そのまま二人は星を見ながら……。

 そして、お城へ戻り、たっぷり、ゆっくり、愛を確かめ合う。

 マクシミリアン様は、兄が言っていたこととは、真逆の結果になり、一生ジャクリーン様を愛し、守ることを誓います。
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