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悪魔の証明

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どの作品を消してしまったか、わからないのでとりあえずお詫びUPしますね。
刑法230条がらみの話だけど、あったかなぁ?消していないような気もするけど……。

国際法上、日本も含めてこの考え方が一般に通用しています。

「法の不知は、これを許さず」化粧品の回でやってます。

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 学園の卒業記念祝賀パーティでのこと、王太子殿下ダグラス・アームストロングに呼び止められ、振り返ると、殿下はピンクブロンドの頭のゆるそうな少女とともにいる。

 「公爵令嬢クローディア・エンジェル、貴様との婚約は今、この時をもって破棄するものとし、ここにいる男爵令嬢リリアーヌ・ドイルと婚約することを誓うものなり。」

 「そうですか?どうぞご勝手になされませ。」

 「え?……いやいや、普通、聞くだろ?理由は何ですか?とか……。」

 「理由が言いたいのですか?手短にお願いしますよ。」

 「ォホンっ。此度……」

 「手短にと言いましたでしょ、もういいです。帰ります。」

 「いやいや、待て、待て。今言う、クローディアは、男爵令嬢のリリアーヌを学園で虐めていただろ?だから、リリアーヌから苦情が来て、で君と婚約止めて、代わりにリリアーヌと結婚しよっかなぁ。と」

 「そうですか?しかしながらわたくしは、そこの御令嬢とは初対面でございますよ。それにそこの御令嬢、リリアーヌ様でしたか?その方を虐める理由がございません。」

 「ひどいっ!ひどいですわっ!クローディア様は私の教科書をダメにしたり、噴水に突き落とされたり、階段から突き落とし殺そうとなさったではありませんか?」

 「だから、それはいつのことを仰っておられますか?それにリリアーヌ様を虐める理由がわたくしにはございません。」

 「そ、それは、えと、階段は先週のことで……。」

 「先週の何曜日ですか?」

 「え…と、確か水曜日の3時半頃だったかと……。」

 「その時間は、王宮にて公務をしておりました。誰かさんに押し付けられた公務をね!」

 ギロリとダグラス様を睨む。

 「へ?ああ、そうであったな。ほ、ほらほかにもあるだろうリリアーヌ。」

 「は、はい。次は、教科書を破られたのが10日前の金曜日の午前中で、カバンの中にあったはずの教科書がないと思って、探しましたら廊下の隅にあるゴミ箱の中に入っていました。噴水に落とされたのは、確か3週間前の月曜日の2時半ごろだったと思います。」

 「ふーん。それでそれを証明できますか?わたくしには、すべて言われた日のアリバイがございましてよ。第一、わたくし昨年飛び級にて卒業いたしまして、その足ですぐ隣国へ留学し先週の火曜日に戻ってきたばかりなのです。それをダグラス様は、疲れているわたくしに公務を押し付けてきたのでございますのよ。それに今日は、昨年出席できなかった卒業式に来ているだけですもの。リリアーヌ様でしたか?あなた様が学園でどのクラスに在籍されていたかも存じ上げませんことよ。」

 「ひどいですわっ!まるでクローディア様は私が嘘を吐いていると仰っておられるではありませんか?そんなものクローディア様の代わりにだれかお友達にやらせればすむわけでしょう。ご自分は、隣国にいて完ぺきなアリバイを作り、誰かにやらせることだってできるわけですから。」

 「だからそれを証明してください。でなければ、あなたを名誉棄損で訴えることになってしまいます。この場で冤罪をでっちあげたのだから、訴えずとも名誉棄損罪は成立していますが。それにわたくしのおともだちも一緒に飛び級して卒業し、留学も共に行っておりましたから、在学しているお友達はおりませんのよ。」

 「でもでも、クローディア様は、私とダグラス様の仲を嫉妬していたではありませんか?」

 「は?誰が誰に嫉妬したって?」

 「わかっておる!クローディアが俺のこと昔から疎んじていたことぐらい知っている。だから、嫉妬して、虐めるなんてことありえないと言ったではないか?」

 「そう、わかっているのならそれでよろしい、というわけには今回は行かないのよね。悪魔の証明をしていただかないと、リリアーヌ様は著しくわたくしの名誉を傷つけたのですから、その責任を取っていただきましょうかしら。ねえ、国王陛下。」

 いつの間にか、クローディアの傍に、国王陛下が貴賓席から降りてこられている。

「うむ。衛兵!この無礼な女を牢に放り込め!」

 「ええー!なんでー?私はダグラスと婚約したんでしょう。だったら、私を助けなさいよー。はなしてよ。放しなさいよ。」

 「さてと、次はダグラスだ。お前はなぜ勝手にグローディアと婚約破棄したのだ?聞かせてもらおうか、それだけではなく、儂の許しもなく下賤の女に引っかかり、婚約をしたのだ?」

 「えと、それは、グローディアに嫌われていたからで、なら次の相手を自分で見つけようと思いました。」

 「それならばなぜ、グローデイアとの婚約を白紙に戻して、それからとは思いいたらなかったのか?こんなグローディアに恥をかかせるやり方をなぜした?」

 「はい、ちょっと意地悪をしてやろうと思いました。ごめんなさい。」

 「うむ。ではダグラスとグローディアの婚約は白紙に戻す。そしてダグラスは廃嫡するものとする。グローディアは、もしよければ一つ年下の第2王子チャールズと婚約してくれないか?第2王子チャールズを王太子に繰り上げるから、妃になってほしい。」

 「せっかくの思し召しでございますが、チャールズ様のことがどうとか言うわけではございません。ですが、わたくし昨年留学した際に、あちらの皇太子殿下から結婚の申し込みをされたのですが、ダグラス様とのことがあり、お断りさせていただいておりました。ですが、ダグラス様と白紙になったからには、もう一度、その縁を繋ぎたくなりました。勝手なことをいい、申し訳なく存じます。」

 「いや、よいのだ、隣国の皇太子殿下と言えば、リチャード殿下のことだな。あれはなかなかに気丈夫なイイ男ぞ。それはそれで、我がアームストロング国との友好の懸け橋になってもらいたいものだ。うむ。実にめでたい。」

 国王陛下のお言葉をいただいて、決心がつく。もう一度リチャード殿下に連絡を取ると、すぐさま隣国からリチャード様がいらしてくださり、父の了解を得て、結婚をすることになったのである。

 婚約式には、アームストロング国王陛下も、ご来賓いただき、祝辞も頂戴し、お祝いの品や金品も贈られました。晴れて、隣国との友好の懸け橋となるべく、グローディアは、隣国へお嫁に行きます。



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 これが「悪魔の証明」である。
 他人が、犯罪を通告するのには、確固たる証明すなわち悪魔でもなければできない証明をしないと断罪できないというものである。
 古くは古代ローマが土地の所有権をめぐり、過去にさかのぼって証明することの難しさを喩えたものであるが、現在でも頻繁に引用されている。
 証明ができないにもかかわらず、糾弾した場合、誣告罪という日本では最高に重い刑罰が科せられます。当然、名誉棄損にもあたります。ご注意ください。ただ、名誉棄損より量刑が誣告罪のほうがはるかに重いので、裁判になるとこちらを用いられることが多いです。

 今現在、普通に一般的に使われている言葉です。なお、誣告罪とは、現在は別の言い方をしています
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