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十五話
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体が、熱い。
世にいう『寸止め』とは、絶対このこと。
下部がきゅーっと疼いているし、体が紫苑さんを欲しがっているのを感じた…。
……………………………このヒートの間、耐えきれたし、紫苑さんの、アレ、貰っても体が壊れちゃったりしないよね。
どんな優しい交わりをして貰ったのか覚えは無いけれど、不思議と行為への恐怖感は無かった。
裸であるため、そのまま風呂場へと入る。
広いお風呂だ。
近未来的なリビングや寝室とは裏腹に、お風呂は木で作られているようだし、和を感じる設計になっていた。
…………こんな時じゃなければ、気持ちの良い時間を送れるのに。
オメガであるがゆえ、大衆浴場などにも行ったことがない私にとって、木製のお風呂などは夢の話だった。
期待した有名ホテルの個室の風呂を覗いた時の、夢の崩壊…。
あれは、一般家庭より、ちょっといいようなお風呂だったと思う。
しかし、そんな夢話は関係ないと紫苑さんは私の頭を優しく、気持ちよく洗い上げた。
「痒いところとか、ない?」
絶妙な力加減と温かいお湯。
シャンプーというよりマッサージの意味合いが強いのではないかと思うほどに気持ちが良い。
頭全体の血行が良くなって行くように感じる。
シャンプーを流されて、紫苑さんがボディソープを泡立てる。
意識が半覚醒の中で、もこもこに泡立てられた泡が体中を滑るように洗い、そして包み込む。
花の香りのするボディソープはまるで自分が花畑の中にいるかのような気分にさせた。
気持ちいいのに。
気持ちいいのに。
だけど、満足できない。
…………………いじわる。
なかなか秘部を触ってくれない。
セックスとか、普通な顔して、ニヤニヤして言ったのに、こういうときに触ってくれない。
刺激がほしいよ。
私のほしい、秘部への刺激。
私の先程からの熱を、奪ってくれる気持ちいい刺激。
二人の体がまるまる泡に包まれたとき、あまり口を開かなかった紫苑さんが、口を開いた。
「どうしてほしい?」
「えっ、?」
すぐに答えられずにいると、泡を流され秘部に紫苑さんの指が入ってくる。
「こんなに濡れてるんだし、もう挿していいよね?」
はじめのような触りも慣らしもなく、紫苑さんの太くて、長くて熱いモノが、いきなり私の中に入ってきた。
体が悦ぶのを感じる。
この気持ちよさが、私は欲しかったんだ。
きゅーっとする下部の疼きが子宮を収縮させ中に入っているモノを締め上げる。
「ハアッ、アッ!…!どう?気持ちいいっ?」
「あん、ひゃっ。んー!」
「煽ってるっ?」
思考が追いついてきたな、と思ったら、まただんだんと速くなるストローク。
太さがあるせいで、子宮と、その子宮にたどり着くまでの間すべてを一度に刺激される。
「気持ちよくっ、てっ、おかっ、しく、なっちゃ、うよっぅ。」
「ふふっ。もっと俺に溺れて、可笑しくなりな?」
お互いが叫ぶように喘ぐ。
風呂場の反響する仕組みがまた、声を響かせた。
「私、イッちゃ、う…!」
おかしくなりそうな、快楽の中で真っ白な世界を見る。
快楽の絶頂を迎える中で、子宮に温かい波打ちを感じる。
「ハアッ…ハアッ…」
紫苑さんが息を切らすなんて、珍しいな…。
そう思いながら、暫く、絶頂の波を味わった。
世にいう『寸止め』とは、絶対このこと。
下部がきゅーっと疼いているし、体が紫苑さんを欲しがっているのを感じた…。
……………………………このヒートの間、耐えきれたし、紫苑さんの、アレ、貰っても体が壊れちゃったりしないよね。
どんな優しい交わりをして貰ったのか覚えは無いけれど、不思議と行為への恐怖感は無かった。
裸であるため、そのまま風呂場へと入る。
広いお風呂だ。
近未来的なリビングや寝室とは裏腹に、お風呂は木で作られているようだし、和を感じる設計になっていた。
…………こんな時じゃなければ、気持ちの良い時間を送れるのに。
オメガであるがゆえ、大衆浴場などにも行ったことがない私にとって、木製のお風呂などは夢の話だった。
期待した有名ホテルの個室の風呂を覗いた時の、夢の崩壊…。
あれは、一般家庭より、ちょっといいようなお風呂だったと思う。
しかし、そんな夢話は関係ないと紫苑さんは私の頭を優しく、気持ちよく洗い上げた。
「痒いところとか、ない?」
絶妙な力加減と温かいお湯。
シャンプーというよりマッサージの意味合いが強いのではないかと思うほどに気持ちが良い。
頭全体の血行が良くなって行くように感じる。
シャンプーを流されて、紫苑さんがボディソープを泡立てる。
意識が半覚醒の中で、もこもこに泡立てられた泡が体中を滑るように洗い、そして包み込む。
花の香りのするボディソープはまるで自分が花畑の中にいるかのような気分にさせた。
気持ちいいのに。
気持ちいいのに。
だけど、満足できない。
…………………いじわる。
なかなか秘部を触ってくれない。
セックスとか、普通な顔して、ニヤニヤして言ったのに、こういうときに触ってくれない。
刺激がほしいよ。
私のほしい、秘部への刺激。
私の先程からの熱を、奪ってくれる気持ちいい刺激。
二人の体がまるまる泡に包まれたとき、あまり口を開かなかった紫苑さんが、口を開いた。
「どうしてほしい?」
「えっ、?」
すぐに答えられずにいると、泡を流され秘部に紫苑さんの指が入ってくる。
「こんなに濡れてるんだし、もう挿していいよね?」
はじめのような触りも慣らしもなく、紫苑さんの太くて、長くて熱いモノが、いきなり私の中に入ってきた。
体が悦ぶのを感じる。
この気持ちよさが、私は欲しかったんだ。
きゅーっとする下部の疼きが子宮を収縮させ中に入っているモノを締め上げる。
「ハアッ、アッ!…!どう?気持ちいいっ?」
「あん、ひゃっ。んー!」
「煽ってるっ?」
思考が追いついてきたな、と思ったら、まただんだんと速くなるストローク。
太さがあるせいで、子宮と、その子宮にたどり着くまでの間すべてを一度に刺激される。
「気持ちよくっ、てっ、おかっ、しく、なっちゃ、うよっぅ。」
「ふふっ。もっと俺に溺れて、可笑しくなりな?」
お互いが叫ぶように喘ぐ。
風呂場の反響する仕組みがまた、声を響かせた。
「私、イッちゃ、う…!」
おかしくなりそうな、快楽の中で真っ白な世界を見る。
快楽の絶頂を迎える中で、子宮に温かい波打ちを感じる。
「ハアッ…ハアッ…」
紫苑さんが息を切らすなんて、珍しいな…。
そう思いながら、暫く、絶頂の波を味わった。
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