19 / 92
第二章 穏やかな涅槃
第十八話 手向けは血溜まりの中に
しおりを挟む「アウトブレイクじゃない? どういうこと?」
ネコヤナギがいつもの眠そうな目をかすかに開いて、訊いてきた。スノードロップも視線をこちらに向けている。
「……ネコヤナギがさっき言ったとおり、いくらなんでも敵が多すぎると思う。アウトブレイクで発生する敵の数には上限があるはずだ。蛭女なら二十から三十体。……今回はその制限を明らかに超えている」
「制限? そんなものあるのか」
スノードロップが怪訝そうに眉根を寄せた。
「ああ」
メニュー画面を開いて、俺は情報を確認する。
例のごとくアウトブレイクの条件がゲームのそれと異なる可能性もあったが、表示された情報ではアウトブレイクに制限があることが明確に記載されていた。蛭女とエンカウントしたことで、その情報も開示されている。アウトブレイク発生時の上限数も記載されていた。二十五が上限。つまり、ゲームとほぼ変わらない。
「やはりな。……発生の上限が決められている。明らかに制限以上いるようだ」
「……ふぅん。意外と冷静なんだね~」
ネコヤナギが、意外そうにも感心しているようにも見える表情で俺を見つめてくる。
「……。どうかな……」
冷静ではない。俺の身体は戦場の空気にあてられてずっと震えているし、気を抜くと今すぐ腰を抜かしてしまいそうなくらいには慄いている。手も、じわりと汗が浮かんで湿っていた。
自分でも、なんでこんなことに気づけたのかがわからない。狂おしいほどの厭戦感情と恐怖の中で保っていられたわずかな理性が、俺に気づきを与えてくれたのか。
もしくは俺の中に灯火となって存在する露木稔の意志が働いたからか――。
「無駄話はいいからさっさと結論を話せ。椿たちが押され始めている」
淡々としたスノードロップの言葉どおり、わずかだが椿たちの攻勢が弱まってきているようだった。敵の数は増え続けており、三人の連携に亀裂が生じはじめている。
ネコヤナギがスノードロップに向かって何か言いたげにしていたが、それよりもさきに結論を伝えた。
「……母体がいる。つまりアウトブレイクではなく、無限増殖だ。俺たちが相手をしているのはあくまで分身体で、やつらの本体がどこかに――」
言い終わる前にスノードロップが飛んだ。凄まじい勢いで巻き起こった粉塵を置き土産に、スノードロップの姿は一瞬で視界から消えた。
けたたましい轟音。狂気的な悲鳴――。次にスノードロップの姿が見えたのは、数十体と椿たちに群がっていた化け物が細切れにされ、宙に舞った瞬間だった。
ドス黒い血が驟雨のように降り注いだ。
化け物の肉塊が地面を跳ねて、ねちゃりと音を立てた。
武器を構えたまま呆然と立ち尽くす椿たちの前に、スノードロップは佇んでいた。返り血の豪雨で真っ赤に濡れた彼女は、顔についた臓物の欠片を指ですくって、放り投げる。触ってもいないのに肉の脂ぎった粘ついた感触が伝わってくるようで。足の先の震えが、怖気が、止まらない。
スノードロップの目は、不純物の混ざった氷塊のように濁りきって冷たかった。
「……あの数を」
椿のつぶやきは畏怖を漂わせ、血の匂いに混ざる。
化け物を一瞬で鏖殺した戦闘狂は、ぎょろりと赤い目を動かし、俺を睨めつけた。
「で、本体は?」
「……あ、ああ」
「さっさと言え。はやく帰りてえんだろ? 無限増殖の本体はどこだ?」
「……無限増殖だって!?」
声を上げたのはリンドウだった。血に濡れたその顔には驚愕が現れ、事態の異常さを物語るにはあまりにも十分すぎた。
リンドウが驚くのも無理はない。ゲームにおいても、無限増殖は高難易度の限定イベントエリアの中でしか確認されていない特殊な現象。最初期の通常エリアでは絶対に起こりようがないからだ。
リンドウがスノードロップに駆け寄り、服の裾を引っ張る。
「ちょ、ちょっと待ってよ。こんな浅いエリアでそんな現象が起こるわけが……。深部エリアならまだわかるけど、なんでこんな緊急出撃なんかで!」
「知るかよ。今起こっていることがすべてだろうが」
「で、でも……」
食い下がるリンドウに、スノードロップは舌打ちをして睨みつけた。
「常識なんてものは簡単に壊れる。てめえは、そんなことよく分かってんだろうがよ」
リンドウが押し黙った。悔しげに唇を噛んで、うつむく。
その様子は、まるで何かの痛みを思い出さないように堪えているような、そんな痛々しさを匂わせていて。
噎せ返るほどの血生臭さの中で、寂寥を濁らせていた。
「いいじゃねえか、別によ」
スノードロップが、口元を吊り上げる。
「あり得ないことが起ころうがなんだろうが。これだけははっきりしてんだから。――強えやつがいるってことがな」
「――」
リンドウがスノードロップの裾を離して、身体を引いた。血に塗れてなお笑うスノードロップは、悪魔じみていて。狂気と憎しみをキャンバスにぶつけた絵のごとく、無秩序で破滅的な色に濁った暴力性に満ちていた。
「……それで、本体は? どこにいやがる」
俺は、強烈な喉の渇きを覚えながら答えた。冷や汗が顎先まで伝う。
「十時の方角だ。約二キロ先……。だが、その周辺には相当数の敵の気配があるようだから、ここは一度体制を立て直そう」
「必要ねえ」
スノードロップが言い放った。
「俺一人で片付ける。てめえらはそこでピクニックでもしてろ」
「ま――」
制止する暇すらなかった。
スノードロップは空間を破裂させるような勢いで飛翔した。
「もう! 相変わらず身勝手なんだから!」
椿が怒鳴りながら、リンドウたちに指示を出しはじめた。リンドウとリリーは顔を見合わせて、深々と息を吐く。
「……どうすんのイケメンター。椿姉は追いかける気満々なようだけど~」
「……追うしかない。スノードロップを一人にするわけにはいかないし」
「そんな必要ないと思うけどね」
ネコヤナギの口調は呆れているというより、苛立ちが滲んでいるようだった。小動物が隠している爪をむき出しにするかのごとき、小さな感情の吐露。
「勝手にさせときゃいいんじゃない? ああなる気持ちはわからなくないけどさ、振り回されるこっちの身にもなれよって思うよ。自分は無双できるかもしれないけど、こっちはそうじゃないしさ」
「……まあな」
尤もな意見なので、反駁もかばいもしなかった。
スノードロップはたしかに強い。強すぎると言っても過言ではないほどに。
だが、いかに強大な力を持つとはいえ、勝手をしていいというわけではない。集団行動を前提とする軍において、それは許されることではなかった。
「……すまない。俺が指揮官として、しっかりしていないからだ」
「イケメンターは謝んなくていいよ。あいつは誰が相手でも同じだからさ~。前任のメンターたちが辞めていったのもあいつが原因の大半だし」
ネコヤナギは肩をすくめて、
「まあ、イケメンターが追うっていうのなら従うさ~。私はいい子だからね~」
「……ああ」
俺は頷くと、こちらの様子をうかがう椿たちに指示を出した。
スノードロップを追う。
彼女が消えた方角へ俺たちは走っていた。椿たち「アンサス」の機動力は人間のそれとは比べものにならず、木々が一瞬で後ろへ流れていく。当然普通の人間である俺の足ではついていけるわけはないが、俺の移動についてはシールダーであるネコヤナギが補助をしてくれた。
猫の顔が施された小型飛行機。ネコヤナギの固有武装「不沈の盾」の変形体――俺はその上に、ネコヤナギとともに乗っている。
「それいいにゃんね~。私も乗せてほしいにゃ」
俺たちに並走するリリーが言った。
「残念だけど乗せられないんだなあ。これは二人乗りだからさ~」
「ちぇっ……。ネコヤナギだけずるいにゃあ、楽ちんに移動できて、メンターとくっついてイチャつけるんだからにゃ~! イチャイチャするにゃあ!」
ネコヤナギの愉快げな、それでいてわざとらしい大声に、俺は引きつった笑みを浮かべそうになる。殺し屋のような椿の視線がこちらを向いていた。
このピンク猫――絶対わざと言ってやがる。
「そうでもないよ~。この形態維持するのって結構しんどいしさ。簡易的な結界しか張れないから敵に襲われたときのリスクも高いし~。そうそう使えるもんじゃないね~。私はイケメンターに興味ないし~」
抑揚のないゆるい声で答えるネコヤナギ。最後しれっと酷いことを言われた気がしたが、毒気を抜くような喋り方のせいでさして気にならない。
リリーも興が削がれたように笑顔をゆるめた。
「そうにゃ? ふぅん……。便利そうだけど、そんな使えないにゃんね」
「まあ、今みたいな状況ならバチクソ便利なんだけどね~。ヘンゼルとグレーテルだしさ~」
ヘンゼルとグレーテル。
ネコヤナギがそう表現したのは、足元に無数の肉塊が転がっていたからだった。蛭女の臓物や、五体の欠片。ぬらぬらと光るドス黒い血肉が地面を汚し、枝葉にひっかかり、辺りを凄惨な光景に変えている。
それが、向かう先々にずっと続いていて。見ているだけで吐きそうだ。
「顔色悪いけど大丈夫~?」
「……なんとか」
「そりゃよかった。……もう少しでつくから、気をしっかりもってね~」
「……ああ」
はやく帰りたい。
そう思わずにはいられない。少しでも息をすると、不快な匂いが鼻腔を刺してくる。花よりも蜜よりも薫る死臭。蛭女の特殊な体液のせいだろうか。古びた牛脂に漬け込んだ錆びた鉄を口内に無理矢理ねじ込まれているかのようだ。
結界でも匂いは完全に防げないらしい。そんな匂いが、進めば進むほど濃くなっていく。せり上がる胃液を飲み込んで、俺は滝のような汗を流した。
開けた場所に出た。
その瞬間、すべてが赤に変わった。
「――」
草木が、花が、大地がすべて赤かった。数え切れないほどの肉の塊が山のごとく積み上がり、絶叫をあげたままで死に絶えた化け物たちの消えぬ怨念が、噎せ返るほどの刺激臭とともに立ち上っている。湯気が、みえた。視界がわずかに霞むほどに。
「……うっ」
俺は嘔吐した。ネコヤナギがへたり込んだ俺の体を支えてくれる。
「……ひどい」
リンドウが、あえぐように言葉を落とした。
「百……二百……もっといますね……。これは、あまりにも……」
椿も言葉を失っているようだった。この残虐な行為が誰によってもたらされたものか、説明の必要はない。
たった一人で。たった数分で。
スノードロップは、これを築き上げた。
「わあ、すごいにゃんね~。臨時ボーナスだけで数年は暮らせそうな戦果にゃあ」
感心するようにリリーだけが目を輝かせていたが、賛同するものは誰もいない。強さに対する敬意も、成し遂げた結果に対する賛美も、惨たらしさがすべてを消してしまった。
ネコヤナギが、俺の背中を擦りながら言った。
「追わない方がよかったね、やっぱりさ」
「……」
「ねえ、イケメンター。……あいつは、スノーちゃんはね。私たちと同じように扱ったら駄目なんだよ。……もう、獣になってしまっているんだ」
浮かんだ言葉が喉の奥で空転する。否定も肯定もしたくなくて、俺は乱れた息だけを吐き出し続けた。
脳裏に浮かんだのは、シオンを見つめるスノードロップの姿。だが、すぐにその像はピントがズレてぼやけていく。
俺は、悪魔を相手にしていたのか――?
分かっていたようで、分かっていなかった事実に動揺を隠せない。
「メンター、椿姉……どうするの?」
リンドウの不安げな言葉に、沈黙が返される。俺は咳き込みながら顔をあげ、椿と目を合わせる。なにやら言いたげに唇を開き、視線を何度か彷徨わせ、逡巡を漂わせながら、椿は声を発した。
「……スノーちゃんを探しましょう」
「……。そう……だな」
俺は椿の言葉どおりに指示を出す。敵の増殖が止まっているということは、スノードロップが母体を倒している可能性が高い。母体の位置は、マップ上に表示されていたのでその地点を探せば彼女はいるはずだ。
俺たちは周囲を警戒しながらゆっくりと進んだ。ネコヤナギが戦闘に備えて武装を元に戻したため、俺もこの血に染まりきった大地を足で踏みしめている。歩くたびに、ズボンの裾が湿った。血の海に沈んでいるかのようだった。
「……」
歩きたくない。
気持ち悪い。
帰りたい。
――こんなの、地獄だ。
「あ、いたにゃ!」
リリーの声で我に返る。
前を向くと、血まみれのスノードロップが佇んでいた。戦闘は終わったのだろう。息を乱しながら、なにかをじっと見下ろしている。
「……様子が変ね」
椿が眉根を寄せながらそう言った。
「たしかに。さすがに疲れて動けないのかな~?」
「いや……そんな感じじゃないわ」
説明の難しい違和感なのだろう。椿も困惑したように、スノードロップを見つめていた。しばし思案するように目を伏せて、俺を見やった。
「……私が声をかけてきます。みんなはここで待機をしていてください」
俺以外の全員がうなずいて同意する。
「……メンター?」
「いや……」
正直な今の気持ちとして、スノードロップに近づきたくはない。彼女を否定する自分が、拒絶する自分がいる。だからこそ、近づきたくはないが……。だが、情とでもいうべきか。恐れきっているはずなのに、悪魔だと思いつつあるのに、捨てがたい何かがあった。
自分でも何とも言い難いアンビバレントな感情。
あの子が怖い。怖くないわけがない。
だが……。
なんだ、この煮えきらない感情は。
「……俺も行く」
気づくと、口をついて出ていた。やや驚いたように目を開いた椿は、少し間を置いて戸惑うように口を開く。
「ですが……」
「大丈夫だ」
大丈夫じゃないのに、無意味で無味な空元気を発する。
意味がわからない。帰りたいのに。逃げ出したいのに。こんな光景なんかいち早く忘れて眠りたいのに――。俺にも俺の感情が理解できない。
でもこれだけはわかる。俺の中の何かが、騒ぎたてている。
これも、本来の露木稔の意思なのだろうか。
「行こう」
「……。……わかりました」
椿は煮えきらない表情で、細く溜息をつくと歩き出した。俺は振り返り、リンドウたちに視線を送る。不安げな、戸惑っているような、あるいは少し愉快げな……三者三様の様子に目を配ると、椿についていった。
血溜まりが、パシャリパシャリと音を立てる。
呆然と立ち尽くすスノードロップは、俺たちの気配が近づいてもなお動こうとしない。なにかを、一点をただひたすらに見つめている。
その目は、限界まで引き絞られ、微かに震えていた。
なんだ?
一体、なにを見ている?
「……スノーちゃん?」
椿が声をかけた。反応はなかった。
もう一度声をかけようとして、椿が固まる。スノードロップが見ているものを見たのだろう。俺も椿に並んだとき、それが見えた。
見えて、しまった。
俺は、言葉を失った。
そこに横たわるのは、人の形をした何かだった。巨大な卵のごとき肉塊からはみ出た臓物の群れの合間から、その何かは飛び出したように見えた。
巨大な卵みたいなもの……これは間違いなく母体だろう。無限増殖を引き起こした要因。ゲームでも似たようなタイプの個体を目にした。
だが、あれはなんだ?
なんなんだ?
「……いや」
違う。わかっている。わかっているんだ。
だが、脳が理解することを拒否していた。
それは、それは……。
それは……あまりにも残酷すぎて。
あってはならないことだから。
「……スノーちゃん! スノードロップ! 聞こえないの!?」
椿が、様子のおかしいスノードロップの姿に耐えかねたのか、肩を掴んで声をかけた。スノードロップは、呆然と椿を見て、やがて何事もなかったかのように、その何かにもう一度目を落とした。
そして、つぶやいた。
「……シオン」
【キャラクターイベント】
・個別キャラクタールート「スノードロップ」
開放されたキャラクタールートが進行しました。『ルート1 手向けは血溜まりの中に』をクリア。『ルート2 弔いの墓所で』が開放されました。また、スノードロップの情報の一部が閲覧可能となります。
1
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる