プリマヴェーラ・ストラトス―転生したらヒロイン全員病んでいて修羅場な件―

浜風ざくろ

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第六章 消えぬ狂気

第八十八話 広がるヒビ

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 ボスエリアにたどり着くとアラートが鳴り響いた。

 自動で展開されるメニュー画面には、ボスの出現を知らせる通知が表示される。以前の、上級エキドナのときに現れた異常な警告文はでてきていない。

 そのことに安堵を覚えたが、油断しないように気持ちを切り替える。

 前を睨んだ。

 そこには、大量の蟻の娘ミュルメクスと巨大な甲虫型の化け物がいた。

 天を突くような長大な角を振り回し、周囲の樹木をなぎ倒しながら強大さを誇示するその化け物は、このエリアのボスだ。六本の足は、人間の腕を模していて、腹部には苦悶に満ちた亡者の顔が幾重にも張り付いている。

 スノーがその化け物を見上げながら言った。

「……甲虫カンタロスか。中級だな。あれなら俺が出なくてもなんとかなるだろ」

「はい。ボスの対応は手筈通りにいきます。スノーさんは周りの蟻をお願いします。ネコヤナギは武装解放を」

「……うん」
 
 リンドウの指示に、ネコヤナギは大盾を構える。

「武装解放――『不沈の盾アンシンカブル・サム』」

 猫の顔を模した大盾から光が広がる。

 それに呼応するように、リンドウたちが全員緑色の光に包まれた。ステータス上昇の通知が俺のメニュー画面に表示される。パーティー全員の体力、防御力、回避能力が大幅に上昇したのだ。そのうえ、一度だけ敵の攻撃を無効化する防御膜まで全員に付与されている。

 これがネコヤナギの武装解放の力の一つ「猫は守護神アルテミス」だ。超強力なステータス上昇能力をもつバフ系スキル。この能力はネコヤナギの武装解放が続く限り継続され、時間経過とともにステータス上昇値も上がっていく。ゲームでも最強の補助系スキルの一つに数えられる、希少な武装解放。

「ありがとう」

 リンドウはネコヤナギに笑いかけ、「勝利の銃ウィクトーリア」を構えた。

「リリー」

「分かってるにゃあ。いくにゃんよ!」

 リリーは純白の槍を振り回し、甲虫カンタロスへと一挙に肉薄した。

 速い。敵の懐に素早く潜り込んだリリーは、地面を強く蹴りつけ、その腹部に槍の一突きをおみまいした。腹部に張り付いた顔から絶叫があがり、血がリリーの顔面を濡らした。

 化け物が腕を振るう。その一撃がリリーの小さな身体に叩きつけられる瞬間、ネコヤナギの黄緑色の防壁が展開された。鉄塊と鉄塊がぶつかり合うような凄まじい衝撃とともに、暴風が巻き起こる。周囲の花々が散り、木々が揺れる。

 リリーは不敵に笑い、槍を捻った。

 刃が、化け物の身体へ深々とねじり込まれ、血が噴き上がった。

「……くらえにゃ!」

 すかさずリリーは武装のスキルを発動。純白の槍で貫いた化け物にデバフをかける毒を与えた。回復を阻害された化け物は、激痛に悶え苦しむように暴れ回った。幹のごとく太い腕と長大なツノを振り回し、周囲の大地を破壊する。

 リリーは距離をとった。

「リンドウ頼んだ!」

「了解」

 淡々と答えたリンドウは長銃を構え直し、細く鋭い息を吐いた。「勝利の銃ウィクトーリア」が変形する。青い光を放ちながら、鋼鉄のパーツが乱回転し、増殖し、硬質な駆動音を奏でながら竜の牙は新たな姿を見せた。

 タイプ:アンチマテリアルライフル。

 レベルの上昇とともに会得した新形態の一つ。

「……」

 リンドウは姿勢を低くし、息を止めて狙いを定める。通常なら、反動軽減のために土嚢や二脚などに設置して使うのがセオリーだが、彼女はそうしたものを使用していない。

 必要がないからだ。

 アンサスの武装は通常のそれと比べても異質だし、なにより彼女たちは人間を超越している。人の常識では測れない。

「――」

 リンドウは、引き金をしぼった。

 爆発的な衝撃とともに砂ぼこりが巻き起こる。放たれた弾丸は化け物の顔面を穿ち、その半分を粉々に吹き飛ばした。血と体液が雨のように森林に降り注ぎ、大地を汚した。化け物は悲鳴とともに倒れた。

「……すげー」

 リリーが口笛を鳴らしながら言った。

「これが新しく覚えた形態にゃんねえ。中級を一発でぶっ倒すなんて中々の破壊力だにゃ」

「……うん。はじめて実戦で使ってみたけどいい火力だ。いままで火力不足なのが課題だったけど、これならカバーできそう。撃つまでの隙は大きいけど」

「そだねー。ま、そこら辺はこっちでサポートして時間稼ぐにゃ」

 リリーはケラケラと笑って、スノーの方を見た。

「あっちのサポートは……いらないにゃんね」

「う、うん。相変わらずすごい」

 リンドウが苦笑いを浮かべる。

 スノーの戦闘はもうほとんど終わっていると言ってよかった。蟻の群れは数え切れないくらい居たはずなのだが、そのほとんどを倒してしまっている。化け物の死体が無数に転がる中を、スノーは駆け回り、ハルバードを振り回し、残りの化け物どもを引き裂いていく。傷一つ負わず、息一つ乱さず、一方的に。

「……ま、スノーちゃんが化け物なのはいつものことだにゃんね。これで終わりかな?」

「そのはずだけどな……」

 俺はメニュー画面に目を落とす。

 いつもならボスを倒すと、任務完了の通知が届くはずだ。しかし、画面にはその通知が来ていない。あのデカブツがボスであることは間違いないはずなのだが……。

 眉を顰めていると、突然画面が赤く染まった。

「――」

 これは――。

 警告。

 警告警告警告警告警告警告警告警告――。

 俺は、倒れ伏した化け物の方へ目をやった。

 化け物の身体。その中心が異様に膨らんでいる。ボコボコと、沸騰するように肉が暴れ回り、何かが中から突き抜けて現れた。

 血に染まった腕。

 天を貫くがごとく出現したそれはゆっくりと蠢き、やがてその正体を現してゆく。異様に髪の長い、甲虫のツノが生えた女の化け物が。

 俺たちを見て、嗤った。

 花が、木が、一瞬で枯れ果て――。

 全身が総毛立った。

「撤退だっ!」

 俺は叫んだ。

 あれは、間違いない。

 上級エキドナだ。

「スノーさん!」

 リンドウの焦りに満ちた呼びかけに呼応するように、スノーが蟻どもを蹴散らし、俺たちの前に立ち塞がった。

「はやく行け! あとは俺でなんとかする!」

「……すまない!」

「気にすんな! なんとなく、こんなことになりそうな気がしていたからよ」

 スノーは「希望の雫エルピス」を構え、敵を睨めつけた。禍々しいほどの殺気が空気を支配する。スノーの背中から立ち上る覇気は、先ほどのものとは比べものにならないほど強く、すべてを焼き尽くさんばかりに激しいものだった。

 スノーと化け物が、姿を消した。

「――」

 落雷のごとき衝撃が走り抜けた。

 俺はたたらを踏んだ。何が起こったのか知覚するよりも先に砂煙に飲み込まれる。目の前で何かが爆ぜた。吹き飛ばされ破砕した小石や岩が、ネコヤナギの展開した防御壁にぶつかっている。

 硬質な音が轟く。

 枯れた木々が、花が、蹴散らされる。巻き起こった暴風。その中心で、化け物とスノーはぶつかり合っていた。

 俺の目には、ほとんど視えない。

 あまりにも速すぎて。

「行きますよ、メンター!」

「あ、ああ……!」

 リンドウに手を引かれ、俺は身体を動かした。

「ネコヤナギ、はやく武装を移動形態に……!」

「……」

「ネコヤナギ! 聞いているの!?」

 ネコヤナギはリンドウの呼びかけを無視していた。いや、というよりも聞こえていないようだった。ただ真っすぐ、一心に、スノーと化け物の戦闘を見つめている。その目は暗く、光がない。

 様子がおかしい。

「ネコヤナギ! どうしたんだ!?」

 肩を揺らして声をかけると、ようやくネコヤナギは反応を示した。

「……」

「俺やリンドウの話を聞いていたか? 撤退するぞ! さあ、はやく――」

「ねえ、イケメンター」

 ネコヤナギは、ぽつりとこぼした。

 俺を、暗い瞳で見つめながら。

「……あいつ倒したら褒めてくれる? 私を、もっともっと必要としてくれる?」

「は? お前、何を言っているんだ?」

「頑張る子が好きなんでしょ? だから、もっと頑張らないと……もっと……もっと」

「お、おい! ネコヤナギ」

 ネコヤナギは、俺から目線を外してスノーたちの方を見た。

 何かに取り憑かれたような顔で、真っ暗な瞳で、小さく呪詛を吐くようにつぶやきながら。

「……疑似武装解放」

 瞬間、ネコヤナギの身体から黒い靄が広がる。

 ネコヤナギの猫耳は触覚に、感情を暗喩する尾は百足の身体へ変わりゆく。彼女の目は真っ黒に染まり、角膜には昆虫の複眼のような網目が走る。腕から牙を剥き出しにして、ネコヤナギは暗く笑った。

 呆然とする俺たちを尻目に、ネコヤナギは飛翔した。

 その動きは武装解放によるバフの影響もあり、スノーに引けを取らないほどに素早く。

 俺の目に視えたのは、ネコヤナギが化け物の顔面を掴んで大地に叩きつけている瞬間からだった。

 轟音が鳴り響き、地面が砕ける。

 化け物の悲鳴。

 ハルバードを振り上げた姿勢のまま、呆然とするスノー。

 そして、ネコヤナギは嗤う。

「――あはハッ」

 ネコヤナギは腕の牙を振るい、化け物の身体に突き刺した。

 突き刺した突き刺した突き刺した突き刺した突き刺した突き刺した突き刺した突き刺した――。

 化け物が絶叫を上げながら暴れ狂い、腕に生えたツノをネコヤナギ目掛けて振りかざした。ネコヤナギは紙一重でかわし、後ろに飛び退く。身体を再生させながら起き上がった化け物は、怒りに満ちた叫びを上げて、ネコヤナギに踊りかかった。

 化け物の一撃は、しかしネコヤナギには届かない。

 スノーが、その腕ごと叩き落とした。

「……ギィィ」
 
「くたばれ」

 スノーは「希望の雫エルピス」を地面に叩きつけ、武装の能力を発動した。重力操作。化け物の身体がズンッと地面に沈む。片ひざをついた化け物は全身に力を込めて抵抗しようとしていたが、ネコヤナギから受けたダメージが回復しきっていないせいだろう、その動きは鈍かった。

 スノーのハルバードが、化け物に叩きつけられた。




 
「てめえ、どういうつもりだ!」

 ネコヤナギの胸ぐらを掴んで、スノーが怒声を上げた。

「俺に殿を任せて、てめえらは撤退するって手筈だっただろうが! 勝手なことしてんじゃねえぞ!」

「……」

 ネコヤナギは俯いていた。

 その表情は髪に隠れて見えなかった。

「おい、てめえ何とか言えよ! なんでこんなことをしたんだ!?」

「……」

「聞いてんのか!? シールダーが勝手に持ち場を離れるなんて前代未聞だぞ!」

「……落ち着けスノー」

 憤るスノーに声をかける。

 スノーの言っていることは紛うことなく正論だが、ネコヤナギには響いているようには見えない。このまま説教をしても拉致があかないだろう。

「……とりあえず、俺が話を聞くから離してやってくれ」

 スノーは舌打ちをして、ネコヤナギを離した。 

「ネコヤナギ」

 ネコヤナギの肩に手を置いて、真っすぐに見据える。ネコヤナギは光の無い瞳をこちらに向けて、小さく口を開く。吐き出す息は浅く、肩には力がこもっていた。

「……責めないから答えてくれ。どうしてこんなことをしたんだ?」

「……」

「……教えてくれないか?」

 ネコヤナギの暗い瞳が揺れる。そこに含まれた感情は、不安と怯え。そして微かな憤り。

「……だって」

 ネコヤナギは、掠れた声でぽつりとこぼした。

「だって、頑張らないと……。頑張らないと、見てもらえないんだもん。たくさん褒めてもらいたいんだもん。だから、もっともっと頑張ろうって思ったんだ」

「……さっきも言ったけど、お前は十分に頑張っているじゃないか」

「……そんなことない」

「そんなことあるよ。お前にはいつも本当に助けられている。だから、そんなに自分を追い込むようなことはしなくていい」

「追い込んでないよ!」

 ネコヤナギが叫んだ。

 俺は、彼女の頭に置こうとした手を止める。

「追い込んでなんてない。私は、まだまだ頑張れるんだ。頑張らないといけないんだよ。……だって、私は一番にはなれないんだから」

 ネコヤナギはスノーを見る。

 その瞳には、言いようもないほどに複雑な感情が滲んでいる。羨望と嫉妬、友愛、そして悲しいほどの諦念――。

 わからないわけがない。

 俺は俺の想いにも、数字として見えてしまうネコヤナギたちの気持ちにも、鈍感ではいられない。そんなことは決して許されない。

「……だから、頑張るしかないんだよ。頑張って頑張って頑張らなきゃ。頑張らないと、頑張らないと見てもらえないでしょ? 特別になりたいんだもん」

「……ネコヤナギ」

 俺は言葉を紡ごうとして、喉に詰まらせてしまう。息苦しい。息苦しくなるほどに、俺は自分の軽薄さに愕然とした。

 いま、俺は何を言おうとした? 特別なんだって言おうとしたのか?

 たしかにネコヤナギは大切な仲間だ。何があっても守り抜くと誓った大切な存在だ。だけど、ネコヤナギが求めている「特別」の文脈には該当しない想いでしかない。彼女の求めるものは愛だ。友愛でも、家族愛でもない。もっと絶対的な承認欲求であり、男女間の愛である。

 俺は正直、ネコヤナギに対してそれほどの感情を向けているわけではない。だから、俺が特別なんて口にするのは、欺瞞に等しくなる。そんな浅はかな言葉は、すぐにネコヤナギには看過されるだろう。

「……頑張る子が好きなんだもんね、イケメンターはさ」

 ネコヤナギは鋭い眼差しをリンドウに向ける。

 そこには明確なほどの敵意が、思い込みに等しい恨みが込められていて。

 彼女は追い詰められているんだと悟るには十分すぎた。

 自分で自分を、追い詰めてしまっている。

「ねえ、イケメンター……。私、すごかったでしょ? 上級エキドナにあんなにたくさんのダメージを与えて、勝利に貢献したんだよ?」

「……」

「凄いでしょ? 凄いよね? ねえ、褒めて? 私のことを褒めてよ。褒めてよ褒めてよ褒めてよ褒めてよ褒めてよ……」

 俺は、ネコヤナギの頭に手を置いた。

 ゆっくりと撫でると、ネコヤナギは喉を鳴らして、暗い顔のまま「えへへ……」とつぶやく。ピコピコと揺れる猫耳が、俺には痛々しく見えた。

「……」

 自責の念にかられていた。

 俺は、何を間違えたんだ?

 スノーが苦々しい表情で、ネコヤナギを見つめていた。俺に頭を下げてまで守ろうとした友の変容に言葉を失っているようだ。きっと俺と同じだ。責任を感じている。俺とスノーは共犯だから。

 壊れはじめている。

 俺が、俺たちが必死になって守ろうとしたものが。

 そんな予感に、苛まれた。
 

 

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