皆に優しい幸崎さんは、今日も「じゃない方」の私に優しい

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「え……。でも、どうしたらいいのか分からないし」

 流行に左右されないベーシックなパンツスーツと就活レクチャーで習った程度のメイク術。それがファッションにさほど興味のない、私の精一杯のオシャレだった。
 
「学生時代ならいざ知らず、今のままでは勿体ない……勿体ないんだよ……」
「ちょっと、雪?」

 雪は顔を伏せてうんうん唸って腕を組む。 
 そして数秒後「よし、そうしよう!」と勢いよく立ち上がると、キラキラとした笑みをこちらに向けた。

「美和さ、今日仕事終わりに時間ある?」
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