2 / 2
花火大会
しおりを挟む
花火大会8時58分
春樹が口を開く。暫くぶりの敬語が口を衝いて出る。
「詩先輩の事、好きだったんですよね。」
突然の告白に狼狽えている詩を横目に春樹は続けた。
「これから先、また機会があれば話してな。」
春樹は分かっていた。詩に気持ちを伝えるのは迷惑をかける事、詩は自分を想っていない事、2人の関係はここから薄れていく事を。そしてまた詩も、全てを理解していた。遠くで花火の轟音が響く。
詩は一言
「ありがと」
この一言にどれだけの重みがあっただろうか。叶わぬ恋と分かっていながらも、素直に気持ちを伝えてきた後輩をどうして可愛がらずにいられるだろうか。
いつも遠慮など知らぬような後輩が、切ない気持ちを押し堪えている様子は詩にとって、とても直視できるようなものでは無かった。
春樹が口を開く。暫くぶりの敬語が口を衝いて出る。
「詩先輩の事、好きだったんですよね。」
突然の告白に狼狽えている詩を横目に春樹は続けた。
「これから先、また機会があれば話してな。」
春樹は分かっていた。詩に気持ちを伝えるのは迷惑をかける事、詩は自分を想っていない事、2人の関係はここから薄れていく事を。そしてまた詩も、全てを理解していた。遠くで花火の轟音が響く。
詩は一言
「ありがと」
この一言にどれだけの重みがあっただろうか。叶わぬ恋と分かっていながらも、素直に気持ちを伝えてきた後輩をどうして可愛がらずにいられるだろうか。
いつも遠慮など知らぬような後輩が、切ない気持ちを押し堪えている様子は詩にとって、とても直視できるようなものでは無かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
うちの学校の部活も思い出します
ぶっちゃけしょーもない
才能無いわこれ