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『 告
今回の第一騎士団 団長殺害未遂について、我々 反貴族活動連盟デュオニッソは王国民として誠に痛ましく思っている。
また、犯人と言われている人物は確かに以前、我がデュオニッソの一員であったが思想の違いにより二年前に脱退している。
よって、この事件と我々デュオニッソは無関係であることを強く主張するものである。
ただ、犯人逮捕の協力は全く惜しまない。
王国民として団長の一日でも早い回復を祈るばかりである。
反貴族活動連盟 デュオニッソ』
そう書かれたビラが、深夜の間に王都中にばらまかれたらしい。誰にも見られずに。
ジルの襲撃も犯人が捕まっていないことも隠していた王国は慌てて、犯人の共犯者はすでに捕まえており、近日中に全てが解決すると王都の各要所に張り出したそうだ。
俺が独房にいた時、外ではそんなことが起こっていたようだ。
ディランさんによって無事に釈放された俺は用意されていた馬車に乗せられて、立派なお屋敷に連れて行かれた。
庶民から見れば充分に大きい家なのだが伯爵家(ディランさんは伯爵家の三男)にしてはこぢんまりしているなと不思議に思っていると、どうやらここはディランさんが息抜きをするために使う家なのだそうだ。
だから使用人も少ない。
さすがは貴族だ。金の使い方が違う。
「少しは落ち着いた?」
「はい。おかげさまで」
座り心地の良いソファーに背中を預けて息をつく。
何日も風呂に入っていなかったせいか、屋敷に着いてすぐに浴室に入れられた。本物の貴族のように体を洗う係の人はいなかったが(いたら俺が困る)、広さと設備の良さには驚いた。ジルといつも使う宿の風呂よりも豪華だった。装飾は金ピカでタイルは薄いエメラルドグリーン。お湯はずっと浴槽に流れ続けてた。お湯がもったいないから止めようと思ったけどやり方が分からなくて断念した。どういう仕組みになってるんだろう。
体をこすってもこすっても、流すお湯の色が汚かったから湯舟には入らなかった。本当は全身お湯につかって体をほぐしたかったけど。
まあ、あまり体調も良くないから、のぼせて立ち上がれなくなる可能性もあったしな。
その後はこれまた広い食堂でトロットロの温かいスープをいただいた。弱った体には染み渡ったね。そしてディランさんが待つ談話室へと案内されて今に至る。
ちなみに服はディランさんに借りた純白の夜着でサイズはもちろん合っていない。袖も裾もあまりまくるので何重にも負っている。
素材は絹なんだろうなあ。手触りがツルツルのスベスベ。
俺が着ていた服は洗ってくれるそうだ。俺と同じで服もかなり汚かったから、それを洗ってもらうなんて申し訳なくて断ったのだが「お気になさらず」とメイドさんに言われて、さっさと持って行かれた。
談話室で入れてもらったお茶は花のような香りがして、ハチミツがほんのり甘くてとても美味しい。
「あの警備兵が読み上げた罪状は気にしなくていいからねぇ。あれ、捏造だから」
「ぶへっ」
危ない。お茶を吹くところだった。もったいない。
「ね、捏造?」
どうにかお茶を飲み込んでディランさんを見ると、彼は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「うん。誰がそれを命令して誰が書いたのかは今はまだ分からないけどねぇ。押印もなかったし、なにより今回は証拠もなにもない不当逮捕だからねぇ。あのレオンってのも釈放されたよぉ」
「あぁ……」
忘れてた。そういや捕まってたな。
「どうやら彼は少しの間だけ反貴族のメンバーだったようだねぇ。で、その時に知り合った人間と懇意にしていたようだよぉ」
「え……」
もしかして。考えたくはないけど、俺とジルを離すために……。
うわー。それが本当だったら本気で気持ち悪い。
そんなことよりも、俺は一番知りたいことをまだ聞けていない。
「あの……ジ、ジェラルド団長は」
思わずジルと言いそうになって言い直したけど、苗字じゃない、下の名前呼びを平民がするもの不敬だよな。でも俺とジルの関係が騎士団に筒抜けだったんだから、あまり気にしなくても良いのか?
ディランさんは口角をキュッと上げて微笑んだ。
「大丈夫。無事だよぉ。本人は早く動きたくて仕方ないのに医者から許可が出ないから、寝台の上で鎖に繋がれた猛獣みたいになってる」
「ふはっ」
ジルのその姿が目に見えるようで、つい笑ってしまった。
そして「話せる範囲で」と前置きをして、ディランさんはその時の様子を教えてくれた。
その日は保存食ではなく生鮮品が届いた。それだけで砦の中は明るい雰囲気に包まれて、皆が少しだけ浮かれていたそうだ。輜重部隊が一泊するのはいつものことだから、一緒に食事をとるのもいつものこと。
食堂に集まって、座っている者、立って談笑している者、いつも通りの光景だった。
ジルは少し遅れてやって来た。そして、突然走り出した。
とある大貴族の子息に向かって。
その様子を、異変に気が付いたディランさんは見ていた。
ジルが子息をかばうように抱きしめた時、その背後にいた見慣れない男が腕を振り下ろした。
手には短剣が握られていた。
その後のことはディランさんの記憶がちょっとあやふやになっているようで、男の確保とジルの手当て、輜重部隊への尋問で気が付けば真夜中になっていたらしい。
記憶がハッキリしないなんて僕もまだまだ未熟だなぁ。指さして笑っていいよぉ? と言われたけど、出来るわけがない。
そして砦だと充分な治療ができないからと数名の騎士を護衛にジルを王都に帰した。
ある記憶が脳裏に浮かぶ。
教会の前をすごい勢いで走り抜けた馬車。あの中にジルがいたかもしれないという、確証のない考え。
「いやぁ。焦ってエリオット君を捕まえた気持ちも、分からなくもなくてねぇ」
「え?」
妙に明るい声でディランさんは言う。
「気が付いたら捕まえたはずの男が牢の中からいなくなってたんだよねぇ。牢には鍵がかかったまま、中の人間だけ消えててさぁ。内通者がいたんだろうねぇ。まあハッキリ言って騎士団の失態なんだけど、あんなビラまかれたら上層部もムキになるよねぇ。始めは本当にエリオット君に話聞くだけのつもりだったみたいだけどぉ」
ごめんね? と笑顔を向けられても返答に困る。
俺はとばっちりを受けた立場で、言わば国家権力の被害者だ。それがこの一言で済ませられるほどお人好しじゃない。
でも、あの場から救ってくれたのは目の前にいるディランさんなわけで、彼に文句を言うのも違う気がする。
結局俺は何も言わずに、曖昧に微笑むにとどめた。
「……君の家族のことだけど、安全な場所に避難してるから安心して良いよ」
「本当ですか!? ありがとうございます!!」
これは素直にお礼が言えた。
良かった。なにかあったらどうしようと、ずっと気がかりだったんだ。
それにしてもディランさんの『話せる範囲』が広すぎないか?
捕まえてた犯人が逃げたとか、反貴族にビラまかれて慌てたとか、俺が聞いても大丈夫なやつ? 後から色々と言ってきたりしない?
ディランさんを信じてないわけじゃないけど、権力に対して不信感を持ってる俺としては不安になってくる。
「逃げた犯人の行方も追ってるけど、本当に消えるようにいなくなったからねぇ。誰かの指示で動いてるとして、もしかしたら証拠隠滅のために身内から消されてる可能性もあるしぃ。そうなると見つけるのは無理だなぁ」
俺に向かって喋ってるというより、単なる愚痴だな、これは。
でもやっぱり、犯人の行方は気になる。また襲って来るかもしれないから。
「そいつ、どんな見た目のヤツでした?」
容姿を聞いたって思い当たる人間はいないだろうけど、一応聞いてみる。
「えっとねぇ。すごい痩せてて、身長はエリオット君より高いかな。中途半端な長さの金髪にダークグレーの瞳だったよ」
痩せてて俺より背が高くて金髪の知り合いはオルロさんくらいしか思い当たらないけど、瞳の色が違うし、何より彼は教会にいた。それは毎日通っていた俺がよく知っている。
「知り合いの中に似たのはいないですねえ」
身近にいなくて安心するけど、どこにいるのか分からないから不安には変わりない。
「だろうねぇ。まあ、それはうちに任せて、エリオット君はしっかり休んで? そんな顔色の悪いままだと、団長のところには連れて行けないからぁ」
「え? ジルのところ!?」
「うん。会いたくない?」
「会いたいです!!」
勢い込んで答えて、すぐにそれが恥ずかしくなってしまい、口元を手で隠す。そんな俺をディランさんは微笑んで見ていた。
「体調が落ち着いたらねぇ。その時には君のご家族にも会えると思うよぉ」
「はい。ありがとうございます」
俺は深々と頭を下げた。
今回の第一騎士団 団長殺害未遂について、我々 反貴族活動連盟デュオニッソは王国民として誠に痛ましく思っている。
また、犯人と言われている人物は確かに以前、我がデュオニッソの一員であったが思想の違いにより二年前に脱退している。
よって、この事件と我々デュオニッソは無関係であることを強く主張するものである。
ただ、犯人逮捕の協力は全く惜しまない。
王国民として団長の一日でも早い回復を祈るばかりである。
反貴族活動連盟 デュオニッソ』
そう書かれたビラが、深夜の間に王都中にばらまかれたらしい。誰にも見られずに。
ジルの襲撃も犯人が捕まっていないことも隠していた王国は慌てて、犯人の共犯者はすでに捕まえており、近日中に全てが解決すると王都の各要所に張り出したそうだ。
俺が独房にいた時、外ではそんなことが起こっていたようだ。
ディランさんによって無事に釈放された俺は用意されていた馬車に乗せられて、立派なお屋敷に連れて行かれた。
庶民から見れば充分に大きい家なのだが伯爵家(ディランさんは伯爵家の三男)にしてはこぢんまりしているなと不思議に思っていると、どうやらここはディランさんが息抜きをするために使う家なのだそうだ。
だから使用人も少ない。
さすがは貴族だ。金の使い方が違う。
「少しは落ち着いた?」
「はい。おかげさまで」
座り心地の良いソファーに背中を預けて息をつく。
何日も風呂に入っていなかったせいか、屋敷に着いてすぐに浴室に入れられた。本物の貴族のように体を洗う係の人はいなかったが(いたら俺が困る)、広さと設備の良さには驚いた。ジルといつも使う宿の風呂よりも豪華だった。装飾は金ピカでタイルは薄いエメラルドグリーン。お湯はずっと浴槽に流れ続けてた。お湯がもったいないから止めようと思ったけどやり方が分からなくて断念した。どういう仕組みになってるんだろう。
体をこすってもこすっても、流すお湯の色が汚かったから湯舟には入らなかった。本当は全身お湯につかって体をほぐしたかったけど。
まあ、あまり体調も良くないから、のぼせて立ち上がれなくなる可能性もあったしな。
その後はこれまた広い食堂でトロットロの温かいスープをいただいた。弱った体には染み渡ったね。そしてディランさんが待つ談話室へと案内されて今に至る。
ちなみに服はディランさんに借りた純白の夜着でサイズはもちろん合っていない。袖も裾もあまりまくるので何重にも負っている。
素材は絹なんだろうなあ。手触りがツルツルのスベスベ。
俺が着ていた服は洗ってくれるそうだ。俺と同じで服もかなり汚かったから、それを洗ってもらうなんて申し訳なくて断ったのだが「お気になさらず」とメイドさんに言われて、さっさと持って行かれた。
談話室で入れてもらったお茶は花のような香りがして、ハチミツがほんのり甘くてとても美味しい。
「あの警備兵が読み上げた罪状は気にしなくていいからねぇ。あれ、捏造だから」
「ぶへっ」
危ない。お茶を吹くところだった。もったいない。
「ね、捏造?」
どうにかお茶を飲み込んでディランさんを見ると、彼は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「うん。誰がそれを命令して誰が書いたのかは今はまだ分からないけどねぇ。押印もなかったし、なにより今回は証拠もなにもない不当逮捕だからねぇ。あのレオンってのも釈放されたよぉ」
「あぁ……」
忘れてた。そういや捕まってたな。
「どうやら彼は少しの間だけ反貴族のメンバーだったようだねぇ。で、その時に知り合った人間と懇意にしていたようだよぉ」
「え……」
もしかして。考えたくはないけど、俺とジルを離すために……。
うわー。それが本当だったら本気で気持ち悪い。
そんなことよりも、俺は一番知りたいことをまだ聞けていない。
「あの……ジ、ジェラルド団長は」
思わずジルと言いそうになって言い直したけど、苗字じゃない、下の名前呼びを平民がするもの不敬だよな。でも俺とジルの関係が騎士団に筒抜けだったんだから、あまり気にしなくても良いのか?
ディランさんは口角をキュッと上げて微笑んだ。
「大丈夫。無事だよぉ。本人は早く動きたくて仕方ないのに医者から許可が出ないから、寝台の上で鎖に繋がれた猛獣みたいになってる」
「ふはっ」
ジルのその姿が目に見えるようで、つい笑ってしまった。
そして「話せる範囲で」と前置きをして、ディランさんはその時の様子を教えてくれた。
その日は保存食ではなく生鮮品が届いた。それだけで砦の中は明るい雰囲気に包まれて、皆が少しだけ浮かれていたそうだ。輜重部隊が一泊するのはいつものことだから、一緒に食事をとるのもいつものこと。
食堂に集まって、座っている者、立って談笑している者、いつも通りの光景だった。
ジルは少し遅れてやって来た。そして、突然走り出した。
とある大貴族の子息に向かって。
その様子を、異変に気が付いたディランさんは見ていた。
ジルが子息をかばうように抱きしめた時、その背後にいた見慣れない男が腕を振り下ろした。
手には短剣が握られていた。
その後のことはディランさんの記憶がちょっとあやふやになっているようで、男の確保とジルの手当て、輜重部隊への尋問で気が付けば真夜中になっていたらしい。
記憶がハッキリしないなんて僕もまだまだ未熟だなぁ。指さして笑っていいよぉ? と言われたけど、出来るわけがない。
そして砦だと充分な治療ができないからと数名の騎士を護衛にジルを王都に帰した。
ある記憶が脳裏に浮かぶ。
教会の前をすごい勢いで走り抜けた馬車。あの中にジルがいたかもしれないという、確証のない考え。
「いやぁ。焦ってエリオット君を捕まえた気持ちも、分からなくもなくてねぇ」
「え?」
妙に明るい声でディランさんは言う。
「気が付いたら捕まえたはずの男が牢の中からいなくなってたんだよねぇ。牢には鍵がかかったまま、中の人間だけ消えててさぁ。内通者がいたんだろうねぇ。まあハッキリ言って騎士団の失態なんだけど、あんなビラまかれたら上層部もムキになるよねぇ。始めは本当にエリオット君に話聞くだけのつもりだったみたいだけどぉ」
ごめんね? と笑顔を向けられても返答に困る。
俺はとばっちりを受けた立場で、言わば国家権力の被害者だ。それがこの一言で済ませられるほどお人好しじゃない。
でも、あの場から救ってくれたのは目の前にいるディランさんなわけで、彼に文句を言うのも違う気がする。
結局俺は何も言わずに、曖昧に微笑むにとどめた。
「……君の家族のことだけど、安全な場所に避難してるから安心して良いよ」
「本当ですか!? ありがとうございます!!」
これは素直にお礼が言えた。
良かった。なにかあったらどうしようと、ずっと気がかりだったんだ。
それにしてもディランさんの『話せる範囲』が広すぎないか?
捕まえてた犯人が逃げたとか、反貴族にビラまかれて慌てたとか、俺が聞いても大丈夫なやつ? 後から色々と言ってきたりしない?
ディランさんを信じてないわけじゃないけど、権力に対して不信感を持ってる俺としては不安になってくる。
「逃げた犯人の行方も追ってるけど、本当に消えるようにいなくなったからねぇ。誰かの指示で動いてるとして、もしかしたら証拠隠滅のために身内から消されてる可能性もあるしぃ。そうなると見つけるのは無理だなぁ」
俺に向かって喋ってるというより、単なる愚痴だな、これは。
でもやっぱり、犯人の行方は気になる。また襲って来るかもしれないから。
「そいつ、どんな見た目のヤツでした?」
容姿を聞いたって思い当たる人間はいないだろうけど、一応聞いてみる。
「えっとねぇ。すごい痩せてて、身長はエリオット君より高いかな。中途半端な長さの金髪にダークグレーの瞳だったよ」
痩せてて俺より背が高くて金髪の知り合いはオルロさんくらいしか思い当たらないけど、瞳の色が違うし、何より彼は教会にいた。それは毎日通っていた俺がよく知っている。
「知り合いの中に似たのはいないですねえ」
身近にいなくて安心するけど、どこにいるのか分からないから不安には変わりない。
「だろうねぇ。まあ、それはうちに任せて、エリオット君はしっかり休んで? そんな顔色の悪いままだと、団長のところには連れて行けないからぁ」
「え? ジルのところ!?」
「うん。会いたくない?」
「会いたいです!!」
勢い込んで答えて、すぐにそれが恥ずかしくなってしまい、口元を手で隠す。そんな俺をディランさんは微笑んで見ていた。
「体調が落ち着いたらねぇ。その時には君のご家族にも会えると思うよぉ」
「はい。ありがとうございます」
俺は深々と頭を下げた。
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