平民男子と騎士団長の行く末

きわ

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 寝台に乗り上げて下着ごと下衣を脱がせると、ジルの息子さんはすでに準備万端な状態だった。

「完勃ち」
「期待が大きすぎて」
「くくく。じゃあたっぷりと可愛がってあげないとな」

 ジルには体が楽なように仰向けで寝そべってもらう。部屋にたくさんあったクッションを積んで上体が少し起きてる感じに。背中を刺されてるから傷に当たって痛いのではと言ったが、本人が頑なに大丈夫だと言い張るので、もうそれで良いことにした。
 どうせ、俺がくわえてるとこをよく見たいだけだろ。好きなだけ見てろ。

 ジルの陰茎がいつもよりデカくなってる気がする。期待の大きさが伝わってきて、ジルの両足の間でニヤリとしてりまう。

 そっと。本当にそっと。手に全く力を入れずに優しく触れる。
 指先で形をなぞり、両手で包んでゆっくりと上下に動かす。少しも濡らしてないから、ただ皮膚の上を滑らせていくだけ。まだ口に入れないし舐めたりもしない。
 脈打つジルの剛直に片手を添え、顔を寄せて頬ずりをする。そして唇を押し当てるようなキスをたくさん。それからジルの下生えに鼻先を埋めて空気を吸い込む。
 ジルの匂い。
 いつも使ってる香水とは違う、ジル本来の体臭。
 陰茎の根元から先端へと唇で撫でて、パンパンに張ってるカリにリップ音をたてながらついばむようなキスをする。
 そしてジルに視線を向けた。
 ここまでのゆるい刺激だけで充分に興奮したようで、ジルは息が切れたように肩で息をしていた。その双眸が獲物を狙う獣のようにギラギラしている。
 目線を合わせたまま大きく口を開けて舌を出し、見せつけるように裏筋やくびれた部分を舐めていく。すでにぷくりと透明な雫を浮き出させた鈴口を指先でさぐるようにすると、ジルの太くて逞しい太ももがビクリと震えた。

「は……、エリー」

 ジルの少しかすれた声を聞いて、俺の気分もますます上がっていく。
 もっと、気持ち良くさせたい。
 まずは俺の唾液で陰茎全体をぬるぬるにする。手も使って塗り込むように。陰嚢も忘れずに舌で舐めあげる。
 何度も手と唇をバラバラに上下させてから、先端をゆるく口に含む。そのままわざと時間をかけて口内に入れていく。
 俺は喉の奥まで陰茎を入れるのは上手にできない。何度か試したけど、やっぱり駄目だった。だから手と口と舌と内頬と、使えるものは全部使ってジルを愛撫する。
 くわえたまま両手で緩急をつけて扱いて、円を描くように舌で亀頭を舐める。時々強く吸い上げる。
 そうやってるとジルの腹とか足全体に力が入ってきて、そろそろイキそうなのが分かった。そうなると俺は焦らすよりも早く出させたくなるから、吸い上げる力も扱く手も強くなる。

「あぁ……、く。エリー、もう……」

 早く。早く出して。
 俺の中に、全部ちょうだい。

「くっ……うっ……っ!」

 口の中に勢いよく吐き出される精液。ビクンビクンと痙攣するたびに出てくる熱いそれは、ドロッとして、濃くて、いつもより苦かった。

「は……あぁ……」

 ジルの色っぽいため息を聞きながらもまだ口は離さず、尿道に残ってるのも吸い上げる。
 そうしてやっと顔を上げて、口一杯になった精液を舌で味わってからゆっくりと飲み干していく。
 俺の唾液も合わさって量が多くなってたから口の端から顎先にこぼれてしまった。
 それすらももったいなくて、指ですくって舌にのせる。
 そんな俺の姿をジルはガン見していた。

「ジル……、どうしよぅ」
「……ん?」

 俺は膝立ちになって腰のベルトをゆるめ、硬くなった自分の陰茎を取り出した。

「俺のも勃っちゃった」

 我慢できなくてそのまま軽く扱くと、俺の股間にくぎ付けのジルの喉仏が音を立てて上下した。
 下衣を全部脱いでジルの足の付け根辺りに自分の両足を乗せて、陰茎同士を密着させる。ジルのそれは射精直後でもしっかりと硬いままだった。たまらなくて、腰を揺らして擦りつける。

「いい? 俺のが先にイッちゃうと思うけど。そしたらまた口でするから」

 クッションの山から体を起こしたジルは俺の腰に片手を回した。

「ああ。何の問題もない。キスしていいか?」
「さっき飲んだよ」
「かまわない。エリーの内側に触りたい」
「んっ……んぅ……んん!」

 俺が返事をする前に唇をふさがれた。熱くて力強い舌が上顎を擦る。そしてジルのもう一方の手が俺の陰茎を握って、もう先走りが出てた鈴口を指の腹でぐりぐりと撫でた。
 俺はジルの太い首に両腕でしがみつく。俺の腰はもう勝手に動いてて、必死になって裏筋同士を擦り合わせた。
 角度を変えて舌を絡ませるキスを続ける。

「ジ、ル。……ジル」
「……エリー」

 口づけの合間にお互いの名を呼ぶ。名前が呼びあえるって幸せなことだったんだな。

「ジル。は……もう、イキそう……」

 もともと溜まってたのもあるし、ジルに触られてるというのもあって、俺の限界は早かった。

「ああ、良い子だエリー。このままイッて」
「あっ、そこっ、グリグリしたら、も、我慢できない。出るっ。出るぅ。んっ!」

 俺の陰茎の鈴口にジルの爪先が少しだけ入って、ピリッとした小さな痛みが快感になった。相手がジルだったら、どんな刺激だって気持ち良くなる。堪えきれなくて、ジルの手の中に吐精した。

「んあ? ジルッ、駄目。俺、も、イッた、からぁ」

 俺の精液が付いたままの手で、ジルは両方の陰茎を扱き始めた。
 達したばかりの俺にそれは快感が過ぎて、なんとか手の動きを止めようとジルの手に自分のそれを重ねるけど、全くの無駄で。そもそも力でジルに敵うはずもなく、俺も出したばかりで体に力が入らず、どうする事も出来ない。

「ひぁっ。あ、あ、あ、ジルぅ」
「エリー。エリー。愛してる」

 体の奥から何か熱いのが込み上げてくる。自分ではコントロールできないその熱に、俺は体を小刻みに震わせた。

「あっ、あっ、ジル、駄目。なんか、熱いの、来てるぅ」
「エリー。なんて、可愛いんだ!」
「ジルぅ」

 熱に少しも抵抗できないまま、今度はジルと一緒に、俺は再び精を吐き出した。

 お互いに荒い息で、深いキスをした。



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