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4.コボルトの里
22.さらばコボルトの里
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「皆様、本当にありがとうございました!!」
コボルトたちが頭を下げる。
「いえいえ、サブローさんのおかげです。俺たちは特に何も」
「いえ、サブローさんだけでなく、皆さまも大変なご活躍をされたようで」
ブル村長は奥から何か包を持ってくる。
「これはほんの少しですが、お礼です」
包を開くと、そこには貝や珊瑚の飾りがついた豪華な金のブラシが入っていた。
これは……スリッカーブラシか?
「こんな立派なもの、いいんですか!?」
「ええ! この村に古くから伝わる品で、是非サブローさんに使っていただきたいのです」
「ありがとうございます!」
---------------------------------------
◇柴田犬司《しばたけんじ》 18歳
職業:勇者 (魔物使い)
所持金:銀貨3枚、銅貨1枚
通常スキル:自動翻訳、血統書開示《ステータス・オープン》
特殊スキル:なし
装備:柴犬、猟師のサンダル 、皮のグローブ
持ち物:レッドドラゴンの首輪 、散歩用綱、黄金のウ〇チシャベル 、麻のウ〇チ袋 、山菜かご、熊よけ鈴、ミニナイフ、金のブラシ new
仲間:トゥリン (エルフ) 、モモ(獣人)
---------------------------------------
ザッザッザッ
村長の家で晩御飯を食べ終わると、早速サブローさんにブラシを使ってみる。
「わー、沢山毛が取れるです!」
「まるで魔法みたいだ」
抜け毛かゴッソリ取れて、あっという間にクリーム色をした犬毛の山がこんもりと出来た。
「もう一匹柴犬が作れそうだな」
少しスッキリスリムになったサブローさんの頭を撫でる。
「まぁ、すごい」
「すごいです」
普段あまり毛の抜けないプードルやマルチーズ、シーズーたちが、何だ何だと集まってくる。
「これでカツラを作れそうだわ」
「布団の綿にするのはどうかしら」
サブローさんの毛をつまみながら相談を始めるコボルトたち。
サブローさんの毛がスッキリしたところで次はモモのブラッシングだ。
「モモ、犬の姿になってくれ」
モモが久しぶりに犬の姿に戻る。やはりモモも換毛期を迎えているらしく、灰色の毛が何となくボサボサしている。
モモのブラッシングをしていると、入口の方から声がした。
「すみませーーん」
見ると、村長の元にジャーマン・シェパードの顔をしたコボルトがやって来ていた。
「こちらへ伺うのが遅くなってしまい、大してお役に立てずにすみません」
ペコペコと頭を下げるシェパード。
「いえいえ、わざわざ来てくださっただけでもありがたいです」
ブル村長がなだめる。
「おや、君は」
ブル村長が俺の顔を見つけて手招きする。
「彼がコボルトたちを救ったヒーローですよ」
「いえ、俺ではなくサブローさんが」
「なるほど、それはすごい」
シェパードのコボルトが誉めそやす。話を聞くに、彼の名はシェード。ここイスべの村から遠く離れた場所に住んでいるらしい。
聞けばコボルトの村はこの近くにおよそ10程あり。中には遠く離れた村もあるのだという。
「でも、こんな所にヒトが来るなんて珍しいですね」
「俺たち、イクベの村という所に向かう予定なんです」
俺が答えると、シェードの尻尾がピクリと動く。
「イクベの村……というと、鬼ヶ島ですか?」
「知ってるんですか?」
「はい、取引で何度か行ったことがあります。でも、今行くのはやめた方がいいと思いますよ」
「なぜだ?」
「島は今混乱状態にあるんです。噂によると『魔王四天王ゾーラ』を名乗る人物が軍を操りクーデターを起こしたとか」
四天王ゾーラ!
ギュッと膝の上で拳を握る。
「ご主人……」
心配そうにモモが俺の顔を見上げてくる。
「大丈夫だ」
俺はそっとその柔らかい頭を撫でた。
四天王ゾーラのせいで島は混乱状態にある……どういう事だ?
◇◆◇
明くる日、俺たちはシェードと共に村を発った。
コボルトの村に少し滞在したおかげでトゥリンとモモはコボルト語の単語をいくつか覚えたらしく、しきりにシェードに話しかけている。
口の形が人間と同じではないので完璧にではないけど、シェードも人間の言葉を少し話せるので、身振り手振りや俺の通訳も介し、俺たちはそれなりに会話できるようになっていた。
「私はあちこちの人間の町やコボルトの村を回って商売してるんです」
シェードが言う。
「へぇ、そうなんですか。どんなものを売り買いしてるんです?」
「食べ物や日用品、それから今の時期は薬なんかも」
「薬?」
「予防の薬ですよ。フネフネギ病やマシマシ病の」
聞いたことない病気だが、聞くとワーウルフやコボルト、ケットシーなどがよくかかる病気なのだという。
ファンタジー世界だから何となくそういう病気はないものだと思っていたが、まさかこちらの世界にもそんな病気が存在するだなんて。
「ちなみに今、その薬ってあります?」
「いや、ほとんどは寺院に卸しましたよ。予防接種を受けたいなら、近くの村や町の寺院に行くのが良いでしょう」
「ありがとうございます。良いことを聞いた」
こりゃ、近くの町に出たら急いで予防接種を受けに行った方が良さそうだな。
あちらの世界でも、今頃はフィラリアや狂犬病の予防接種の季節のはずだし。
「そう言えば、魔王四天王はどうして復活したんだ?」
俺はシェードに尋ねた。
トゥリンも不思議そうな顔をする。
「それに、蘇ったのは四天王だけで、魔王は復活してないのか?」
シェードは「うーん」と低くうなった。
「鬼ヶ島には、魔王と四天王のゾーラ、同じく四天王のガノフの三人が封印石に封じられていたんです。ちょうどイスナに封じられていたジンギみたいに」
「なるほど」
俺はジンギが乗っていた大きな岩を思い出した。
「それが大雨で崖崩れが起き、一ヶ月前くらいからでしょうか、三つの岩に亀裂が入ったのは」
確かに、ここに来る前にミアキスも似たような話をしていたな。
「それで、まずゾーラとガノフが復活しました。彼らは元々実体がなく、強い肉体を持つ者に乗り移り生き延びてきました。それで魔術で鬼ヶ島の民を先導し、反政府組織「新魔王軍」を作ったのだそうです」
「それでその『新魔王軍』によるクーデターが起こったと」
「はい。奴らはまだ復活が完全ではない魔王の復活を画策していると聞きます」
何となく状況は分かってきた。
要するに俺たちは、その「新魔王軍」とかいうのを倒せばいいんだな?
「鬼ヶ島行きの船は、ヨルベの街から出ています。まずはそこで船を探すといいでしょう」
「ありがとう、助かるよ」
山道を抜けると、遠くにレンガでできた街並みと、その向こうにキラキラと輝く海が見えた。
目的地は、すぐそこだ。
--------------------------
◇柴田のわんわんメモ🐾
◼ジャーマン・シェパード・ドッグ
・黒の混じった茶色の毛に立ち耳の大型犬。警察犬でおなじみ。学習能力が高く、嗅覚や運動神経も優れていて飼い主に忠実。「犬の最高傑作」とも評される。日本では警察犬や災害救助犬のイメージだが、原産国のドイツやフランスでは人気1位、アメリカでも人気犬種2位と海外では家庭犬としても根強い人気。
◼ブラッシング
・ブラシを使って毛を梳かすこと。無駄毛やノミダニ除去する、血行を良くする、毛並を整えるなどの効果がある。
・ブラシには、針金状のピンを植えたスリッカーブラシや先端が丸いピンブラシ、ゴムでできたラバーブラシ、抜け毛などを除去し、毛並みを整えるコームなどがあり、犬種や用途によって使い分ける。
コボルトたちが頭を下げる。
「いえいえ、サブローさんのおかげです。俺たちは特に何も」
「いえ、サブローさんだけでなく、皆さまも大変なご活躍をされたようで」
ブル村長は奥から何か包を持ってくる。
「これはほんの少しですが、お礼です」
包を開くと、そこには貝や珊瑚の飾りがついた豪華な金のブラシが入っていた。
これは……スリッカーブラシか?
「こんな立派なもの、いいんですか!?」
「ええ! この村に古くから伝わる品で、是非サブローさんに使っていただきたいのです」
「ありがとうございます!」
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◇柴田犬司《しばたけんじ》 18歳
職業:勇者 (魔物使い)
所持金:銀貨3枚、銅貨1枚
通常スキル:自動翻訳、血統書開示《ステータス・オープン》
特殊スキル:なし
装備:柴犬、猟師のサンダル 、皮のグローブ
持ち物:レッドドラゴンの首輪 、散歩用綱、黄金のウ〇チシャベル 、麻のウ〇チ袋 、山菜かご、熊よけ鈴、ミニナイフ、金のブラシ new
仲間:トゥリン (エルフ) 、モモ(獣人)
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ザッザッザッ
村長の家で晩御飯を食べ終わると、早速サブローさんにブラシを使ってみる。
「わー、沢山毛が取れるです!」
「まるで魔法みたいだ」
抜け毛かゴッソリ取れて、あっという間にクリーム色をした犬毛の山がこんもりと出来た。
「もう一匹柴犬が作れそうだな」
少しスッキリスリムになったサブローさんの頭を撫でる。
「まぁ、すごい」
「すごいです」
普段あまり毛の抜けないプードルやマルチーズ、シーズーたちが、何だ何だと集まってくる。
「これでカツラを作れそうだわ」
「布団の綿にするのはどうかしら」
サブローさんの毛をつまみながら相談を始めるコボルトたち。
サブローさんの毛がスッキリしたところで次はモモのブラッシングだ。
「モモ、犬の姿になってくれ」
モモが久しぶりに犬の姿に戻る。やはりモモも換毛期を迎えているらしく、灰色の毛が何となくボサボサしている。
モモのブラッシングをしていると、入口の方から声がした。
「すみませーーん」
見ると、村長の元にジャーマン・シェパードの顔をしたコボルトがやって来ていた。
「こちらへ伺うのが遅くなってしまい、大してお役に立てずにすみません」
ペコペコと頭を下げるシェパード。
「いえいえ、わざわざ来てくださっただけでもありがたいです」
ブル村長がなだめる。
「おや、君は」
ブル村長が俺の顔を見つけて手招きする。
「彼がコボルトたちを救ったヒーローですよ」
「いえ、俺ではなくサブローさんが」
「なるほど、それはすごい」
シェパードのコボルトが誉めそやす。話を聞くに、彼の名はシェード。ここイスべの村から遠く離れた場所に住んでいるらしい。
聞けばコボルトの村はこの近くにおよそ10程あり。中には遠く離れた村もあるのだという。
「でも、こんな所にヒトが来るなんて珍しいですね」
「俺たち、イクベの村という所に向かう予定なんです」
俺が答えると、シェードの尻尾がピクリと動く。
「イクベの村……というと、鬼ヶ島ですか?」
「知ってるんですか?」
「はい、取引で何度か行ったことがあります。でも、今行くのはやめた方がいいと思いますよ」
「なぜだ?」
「島は今混乱状態にあるんです。噂によると『魔王四天王ゾーラ』を名乗る人物が軍を操りクーデターを起こしたとか」
四天王ゾーラ!
ギュッと膝の上で拳を握る。
「ご主人……」
心配そうにモモが俺の顔を見上げてくる。
「大丈夫だ」
俺はそっとその柔らかい頭を撫でた。
四天王ゾーラのせいで島は混乱状態にある……どういう事だ?
◇◆◇
明くる日、俺たちはシェードと共に村を発った。
コボルトの村に少し滞在したおかげでトゥリンとモモはコボルト語の単語をいくつか覚えたらしく、しきりにシェードに話しかけている。
口の形が人間と同じではないので完璧にではないけど、シェードも人間の言葉を少し話せるので、身振り手振りや俺の通訳も介し、俺たちはそれなりに会話できるようになっていた。
「私はあちこちの人間の町やコボルトの村を回って商売してるんです」
シェードが言う。
「へぇ、そうなんですか。どんなものを売り買いしてるんです?」
「食べ物や日用品、それから今の時期は薬なんかも」
「薬?」
「予防の薬ですよ。フネフネギ病やマシマシ病の」
聞いたことない病気だが、聞くとワーウルフやコボルト、ケットシーなどがよくかかる病気なのだという。
ファンタジー世界だから何となくそういう病気はないものだと思っていたが、まさかこちらの世界にもそんな病気が存在するだなんて。
「ちなみに今、その薬ってあります?」
「いや、ほとんどは寺院に卸しましたよ。予防接種を受けたいなら、近くの村や町の寺院に行くのが良いでしょう」
「ありがとうございます。良いことを聞いた」
こりゃ、近くの町に出たら急いで予防接種を受けに行った方が良さそうだな。
あちらの世界でも、今頃はフィラリアや狂犬病の予防接種の季節のはずだし。
「そう言えば、魔王四天王はどうして復活したんだ?」
俺はシェードに尋ねた。
トゥリンも不思議そうな顔をする。
「それに、蘇ったのは四天王だけで、魔王は復活してないのか?」
シェードは「うーん」と低くうなった。
「鬼ヶ島には、魔王と四天王のゾーラ、同じく四天王のガノフの三人が封印石に封じられていたんです。ちょうどイスナに封じられていたジンギみたいに」
「なるほど」
俺はジンギが乗っていた大きな岩を思い出した。
「それが大雨で崖崩れが起き、一ヶ月前くらいからでしょうか、三つの岩に亀裂が入ったのは」
確かに、ここに来る前にミアキスも似たような話をしていたな。
「それで、まずゾーラとガノフが復活しました。彼らは元々実体がなく、強い肉体を持つ者に乗り移り生き延びてきました。それで魔術で鬼ヶ島の民を先導し、反政府組織「新魔王軍」を作ったのだそうです」
「それでその『新魔王軍』によるクーデターが起こったと」
「はい。奴らはまだ復活が完全ではない魔王の復活を画策していると聞きます」
何となく状況は分かってきた。
要するに俺たちは、その「新魔王軍」とかいうのを倒せばいいんだな?
「鬼ヶ島行きの船は、ヨルベの街から出ています。まずはそこで船を探すといいでしょう」
「ありがとう、助かるよ」
山道を抜けると、遠くにレンガでできた街並みと、その向こうにキラキラと輝く海が見えた。
目的地は、すぐそこだ。
--------------------------
◇柴田のわんわんメモ🐾
◼ジャーマン・シェパード・ドッグ
・黒の混じった茶色の毛に立ち耳の大型犬。警察犬でおなじみ。学習能力が高く、嗅覚や運動神経も優れていて飼い主に忠実。「犬の最高傑作」とも評される。日本では警察犬や災害救助犬のイメージだが、原産国のドイツやフランスでは人気1位、アメリカでも人気犬種2位と海外では家庭犬としても根強い人気。
◼ブラッシング
・ブラシを使って毛を梳かすこと。無駄毛やノミダニ除去する、血行を良くする、毛並を整えるなどの効果がある。
・ブラシには、針金状のピンを植えたスリッカーブラシや先端が丸いピンブラシ、ゴムでできたラバーブラシ、抜け毛などを除去し、毛並みを整えるコームなどがあり、犬種や用途によって使い分ける。
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