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運命構築篇
第56話 獣化病
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急いでアルクの家へと戻ったシノアは鍵をもどかしそうに開け、アルクに錬金術師に指示された内容を伝えるため帰還を告げる。
「アルクさーん!戻りました!薬は─」
しかし、アルクは疲れからかまだ眠っており、当分起きそうになかった。
一刻も早く錬金術師の家に連れて行かなければならないのだが、1週間徹夜した彼を起こすのも忍び無かったため、シノアはもうしばらく寝かせておくことにした。
アルクが起きるまで時間を潰そうとカバンから本と酒を取り出しソファに腰掛ける。
馨しい香りを放つ酒をゆっくりと口に運びながら本をめくるシノア。
しばらくすると隣の部屋から何かが割れた音が聞こえてきた。
アルクの妹が寝ている部屋である。
兄であるアルクは起きそうになかったため、シノアは仕方なく様子を見に行くことにした。
扉を開けると、そこは暗闇でカーテンなどが閉められており外と完全に遮断されていた。
「だ、だれ?」
シノアの耳にか細い少女の声が届く。
声がした方を見るとベッドの上でシーツを被りかすかに震える人影があった。
だんだんと暗闇に目が慣れてきたシノアはベッドの下で無残に割れたカップを見つけゆっくりと近付く。
もちろん、警戒されないように少女に声をかけながら。
「えっと、アルクさんの友達だよ。大きな音がしたから無事か確かめに来たんだ」
優しげな声色で近付くシノアをアルクの妹は拒絶する。
ベッドの端に寄りそれ以上近付くなと声を上げたのだ。
「こ、こないで…おねがい…いや…」
「大丈夫、何もしないよ」
シノアはゆっくりとベッドへ近付いていき跪くと、砕け散ったカップを回収する。
幸い粉々にはなっていなかったため簡単に回収することが出来た。
カップを回収する様子をじっと見つめる少女だったが、破片を回収し終わったシノアが立ち上がると体をビクリと震わせ、さらにベッドの端に寄る。
何故こんなにも怯えているのかわからないシノアだったが、気にしないようにして部屋を出ようとする。
だが、そこで錬金術師から薬をもらっていたことを思い出し、カバンから片手で取り出すと少女に差し出した。
「あ、そうだ、これ薬─」
「いやっ!!」
突然シノアが手を差し出してきたことに驚いた少女は乱暴にシノアの手を払う。
しかし、シノアの体に触れたのは少女の華奢な手などではなく、筋肉質でゴツゴツした、僅かに毛の生えたまるで獣の手だった。
あまりの衝撃でシノアは、壁際まで吹き飛ばされ肋の折れる嫌な音が体内に響いた。
「カハッ?!な…にが…」
突然吹き飛ばされたことに驚きながら、シノアは少女に目をやる。
そこにはシノアを吹き飛ばした衝撃で被っていたシーツが外れ、白い肌を晒す怯えた少女がいた。
少女は他人を傷付けた罪悪感と自分の力の恐ろしさに震え黙り込み、小さな瞳でシノアを見つめている。
シノアは怯える少女を落ち着かせるため、ゆっくりと立ち上がり声をかけた。
「お、驚かせてごめんね…僕はだいじょケフッ…」
「ひっ…」
無理やり笑顔を作り少しでも安心させようとするが、折れた骨が内臓を傷付けたため血を吐いてしまい、余計に少女を警戒させてしまう結果となった。
「ご、ごめんね、大丈夫。平気平気、あはは…」
シノアは人の良さそうな笑みを浮かべ、ベッドの端に座ると息を吐いてカバンから薬を取り出す。錬金術師からもらった発作を抑える薬である。
「これ、薬だよ。ゴホッゴホッ…体が、楽になるから、飲みな…?」
アルクの妹は相変わらず警戒を解いていなかったが、シノアに敵意がないことを察したのか、左手で薬を受け取り小さく礼を言った。
「あ、ありがと…」
「アハハ、いえいえ」
声を出す度に体に響く痛みを必死に抑えながら言葉を返すシノア。
カバンから回復薬を取り出し飲みながら、横目で少女の容貌を目にする。
右手と左目以外はごく普通の少女なのだが、その2つの部位の異様さがなんとも不気味だった。
右手はゴツゴツとした筋肉質の黒い肌と薄い銀色の体毛に覆われ、左目はまるで獣のように瞳孔が分かれていた。
身体が少しずつ獣になる奇病…それは数千万人に一人という天文学的な確率でしか起こりえないといわれる病、獣化病だ。
文字通り段々と身体が獣に侵されていき、最終的には身も心も獣にかわってしまうという恐ろしい病。
前例があまりないため治療法は少なく、その1つがラフレルを使った特効薬というわけだ。
「…こわく…ないの…?」
シノアの視線に気付いたアルクの妹がおずおずと尋ねる。
その声はかすかに震えており、家族以外の他人との会話が久しぶりであることを示唆していた。
「うん?君のことが?」
きょとんとした顔で聞き返すシノアに、アルクの妹はゆっくりと頷いて拒絶を恐れた。
普通の人間ならば半分獣と化した少女を見た反応としては、拒絶どころか泡を吹いて気絶するか、武器を向けてくるかのどちらかだろう。
だが生憎と、目の前の青年は普通ではない。
「まさか。全然怖くないよ。僕はこう見えてたくさん冒険をして、たくさん怖いものを見てきたんだ。そいつらに比べたら君なんて綿菓子みたいなものだよ」
シノアの話に興味をひかれたのか、少女はベッドの端から少しだけシノアの方へ近付き話の続きをねだった。
「ぼうけん?まものとたたかったことがあるの?」
「あぁ、もちろん。最初は怖かったけど慣れたら可愛いもんさ」
それから2人は談笑し、アルクの妹─ミーシャもシノアに段々と心を開き始めた。
最初、ベッドの端から動こうとしなかったミーシャはすでにシノアの隣に密着して座るほど懐き、暗かった顔も真っ暗な部屋を照らすほどに輝き始めていた。
お互い久しぶりの人との会話だったため、お互いが満足するまで話し合い親睦を深めた。
シノアはまだ気付いていない。
不穏な気配が、ミーシャに近付いていることを…
◇◇◇
「そ、それで娘はどうなんだ?」
ベッドに寝かされ荒々しい息を吐く少女を見つめ、心配そうな声を上げたのは少女の父親であり、この村の村長でもある男だ。
失礼だがいかにも小悪党といった顔をしており、あまり関わり合いたくない人種である。
「ふむ…病の進行がはやいですな。一刻も早く薬が欲しいところです」
少女の腹部に手を当て容態を見ていた医者が冷静な判断を下す。
その言葉で村長は小悪党顔を歪ませ慌てふためく。
「そ、そんな…あんな高い花を使った薬なんて、とてもじゃないが買うことはできない…どうすれば…」
「へっへっへっ…お困りですかい?」
絶望に染まる村長だったが、誰も居ないはずの空間から声をかけられたことで、腰を抜かすほど驚き声を上げる。
「だ、だれだ!な、なんのようだ?!」
「だんなぁ…そんなにビビらんでくだせぇよ。前に殺しの依頼でご贔屓にしてくれたのに、もう忘れたんでやすか?」
しかし、ゆっくりと暗闇から出現したフードの男を見た途端、余裕を取り戻しここに来た目的を問い始めた。
「ふむ…なんだお前達か。驚かせおって…それで何の用だ?」
「へぇ…実はいい情報が入りましてねぇ…ちとお耳を拝借…」
フードの男の耳打ちの内容に村長は驚き思わず悲鳴じみた声を出す。
「なに?!それは本当か?!」
「へい、たしかでやす。うちの手のもんが10人ほどやられたんでやすが、遠目で見てたやつがいましてね…そいつの筋でやす」
最愛の娘が助かるかもしれないという希望が見えたことで村長は顔を輝かせたが、フードの男の言葉でまた顔を曇らせてしまった。
「その花を持っていったのは、前にあっしらが殺した男の息子…なんでもべらぼうに強い用心棒がいるとか…」
「な、なんということだ…」
せっかく娘が助かるかもしれないというのに、そんなに強い用心棒がいたのでは手出しはできない。
村長は肩を落とし娘の手を握る。
そんな彼に悪魔の囁きが聞こえてくる。
「へへへ…そんなに落ち込むことないでやす。ようは、相手の力を利用してやればいいんでやすよ─」
フードの男の提案に思わず顔を悪に染め頷く村長。
恐ろしい何かが、動き出そうとしていた。
「アルクさーん!戻りました!薬は─」
しかし、アルクは疲れからかまだ眠っており、当分起きそうになかった。
一刻も早く錬金術師の家に連れて行かなければならないのだが、1週間徹夜した彼を起こすのも忍び無かったため、シノアはもうしばらく寝かせておくことにした。
アルクが起きるまで時間を潰そうとカバンから本と酒を取り出しソファに腰掛ける。
馨しい香りを放つ酒をゆっくりと口に運びながら本をめくるシノア。
しばらくすると隣の部屋から何かが割れた音が聞こえてきた。
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兄であるアルクは起きそうになかったため、シノアは仕方なく様子を見に行くことにした。
扉を開けると、そこは暗闇でカーテンなどが閉められており外と完全に遮断されていた。
「だ、だれ?」
シノアの耳にか細い少女の声が届く。
声がした方を見るとベッドの上でシーツを被りかすかに震える人影があった。
だんだんと暗闇に目が慣れてきたシノアはベッドの下で無残に割れたカップを見つけゆっくりと近付く。
もちろん、警戒されないように少女に声をかけながら。
「えっと、アルクさんの友達だよ。大きな音がしたから無事か確かめに来たんだ」
優しげな声色で近付くシノアをアルクの妹は拒絶する。
ベッドの端に寄りそれ以上近付くなと声を上げたのだ。
「こ、こないで…おねがい…いや…」
「大丈夫、何もしないよ」
シノアはゆっくりとベッドへ近付いていき跪くと、砕け散ったカップを回収する。
幸い粉々にはなっていなかったため簡単に回収することが出来た。
カップを回収する様子をじっと見つめる少女だったが、破片を回収し終わったシノアが立ち上がると体をビクリと震わせ、さらにベッドの端に寄る。
何故こんなにも怯えているのかわからないシノアだったが、気にしないようにして部屋を出ようとする。
だが、そこで錬金術師から薬をもらっていたことを思い出し、カバンから片手で取り出すと少女に差し出した。
「あ、そうだ、これ薬─」
「いやっ!!」
突然シノアが手を差し出してきたことに驚いた少女は乱暴にシノアの手を払う。
しかし、シノアの体に触れたのは少女の華奢な手などではなく、筋肉質でゴツゴツした、僅かに毛の生えたまるで獣の手だった。
あまりの衝撃でシノアは、壁際まで吹き飛ばされ肋の折れる嫌な音が体内に響いた。
「カハッ?!な…にが…」
突然吹き飛ばされたことに驚きながら、シノアは少女に目をやる。
そこにはシノアを吹き飛ばした衝撃で被っていたシーツが外れ、白い肌を晒す怯えた少女がいた。
少女は他人を傷付けた罪悪感と自分の力の恐ろしさに震え黙り込み、小さな瞳でシノアを見つめている。
シノアは怯える少女を落ち着かせるため、ゆっくりと立ち上がり声をかけた。
「お、驚かせてごめんね…僕はだいじょケフッ…」
「ひっ…」
無理やり笑顔を作り少しでも安心させようとするが、折れた骨が内臓を傷付けたため血を吐いてしまい、余計に少女を警戒させてしまう結果となった。
「ご、ごめんね、大丈夫。平気平気、あはは…」
シノアは人の良さそうな笑みを浮かべ、ベッドの端に座ると息を吐いてカバンから薬を取り出す。錬金術師からもらった発作を抑える薬である。
「これ、薬だよ。ゴホッゴホッ…体が、楽になるから、飲みな…?」
アルクの妹は相変わらず警戒を解いていなかったが、シノアに敵意がないことを察したのか、左手で薬を受け取り小さく礼を言った。
「あ、ありがと…」
「アハハ、いえいえ」
声を出す度に体に響く痛みを必死に抑えながら言葉を返すシノア。
カバンから回復薬を取り出し飲みながら、横目で少女の容貌を目にする。
右手と左目以外はごく普通の少女なのだが、その2つの部位の異様さがなんとも不気味だった。
右手はゴツゴツとした筋肉質の黒い肌と薄い銀色の体毛に覆われ、左目はまるで獣のように瞳孔が分かれていた。
身体が少しずつ獣になる奇病…それは数千万人に一人という天文学的な確率でしか起こりえないといわれる病、獣化病だ。
文字通り段々と身体が獣に侵されていき、最終的には身も心も獣にかわってしまうという恐ろしい病。
前例があまりないため治療法は少なく、その1つがラフレルを使った特効薬というわけだ。
「…こわく…ないの…?」
シノアの視線に気付いたアルクの妹がおずおずと尋ねる。
その声はかすかに震えており、家族以外の他人との会話が久しぶりであることを示唆していた。
「うん?君のことが?」
きょとんとした顔で聞き返すシノアに、アルクの妹はゆっくりと頷いて拒絶を恐れた。
普通の人間ならば半分獣と化した少女を見た反応としては、拒絶どころか泡を吹いて気絶するか、武器を向けてくるかのどちらかだろう。
だが生憎と、目の前の青年は普通ではない。
「まさか。全然怖くないよ。僕はこう見えてたくさん冒険をして、たくさん怖いものを見てきたんだ。そいつらに比べたら君なんて綿菓子みたいなものだよ」
シノアの話に興味をひかれたのか、少女はベッドの端から少しだけシノアの方へ近付き話の続きをねだった。
「ぼうけん?まものとたたかったことがあるの?」
「あぁ、もちろん。最初は怖かったけど慣れたら可愛いもんさ」
それから2人は談笑し、アルクの妹─ミーシャもシノアに段々と心を開き始めた。
最初、ベッドの端から動こうとしなかったミーシャはすでにシノアの隣に密着して座るほど懐き、暗かった顔も真っ暗な部屋を照らすほどに輝き始めていた。
お互い久しぶりの人との会話だったため、お互いが満足するまで話し合い親睦を深めた。
シノアはまだ気付いていない。
不穏な気配が、ミーシャに近付いていることを…
◇◇◇
「そ、それで娘はどうなんだ?」
ベッドに寝かされ荒々しい息を吐く少女を見つめ、心配そうな声を上げたのは少女の父親であり、この村の村長でもある男だ。
失礼だがいかにも小悪党といった顔をしており、あまり関わり合いたくない人種である。
「ふむ…病の進行がはやいですな。一刻も早く薬が欲しいところです」
少女の腹部に手を当て容態を見ていた医者が冷静な判断を下す。
その言葉で村長は小悪党顔を歪ませ慌てふためく。
「そ、そんな…あんな高い花を使った薬なんて、とてもじゃないが買うことはできない…どうすれば…」
「へっへっへっ…お困りですかい?」
絶望に染まる村長だったが、誰も居ないはずの空間から声をかけられたことで、腰を抜かすほど驚き声を上げる。
「だ、だれだ!な、なんのようだ?!」
「だんなぁ…そんなにビビらんでくだせぇよ。前に殺しの依頼でご贔屓にしてくれたのに、もう忘れたんでやすか?」
しかし、ゆっくりと暗闇から出現したフードの男を見た途端、余裕を取り戻しここに来た目的を問い始めた。
「ふむ…なんだお前達か。驚かせおって…それで何の用だ?」
「へぇ…実はいい情報が入りましてねぇ…ちとお耳を拝借…」
フードの男の耳打ちの内容に村長は驚き思わず悲鳴じみた声を出す。
「なに?!それは本当か?!」
「へい、たしかでやす。うちの手のもんが10人ほどやられたんでやすが、遠目で見てたやつがいましてね…そいつの筋でやす」
最愛の娘が助かるかもしれないという希望が見えたことで村長は顔を輝かせたが、フードの男の言葉でまた顔を曇らせてしまった。
「その花を持っていったのは、前にあっしらが殺した男の息子…なんでもべらぼうに強い用心棒がいるとか…」
「な、なんということだ…」
せっかく娘が助かるかもしれないというのに、そんなに強い用心棒がいたのでは手出しはできない。
村長は肩を落とし娘の手を握る。
そんな彼に悪魔の囁きが聞こえてくる。
「へへへ…そんなに落ち込むことないでやす。ようは、相手の力を利用してやればいいんでやすよ─」
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