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DAY2
2-4 不安の種
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花恋がしばらくそっぽを向いたまま弁当を口に運んでいると、昼休みの終わりを告げる鐘が響いた。
「じゃあ」
花恋は短く呟き、立ち上がる。
サンドイッチをほおばっていた晴はモゴモゴと口を動かしながら花恋を見る。
何を言っているかわからないが、「置いてくなよ」みたいなことを言っているのだろう。
花恋はいつもの彼女らしく、晴には耳も貸さずに校舎へ向かって歩き出した。
花恋の気持ちは前を向いていた。
夢が本当になるかもしれないという恐怖に背を向けて。
考え得る最悪の可能性に背を向けて。
だからこそ、恐怖に繋がる種を無意識に無視してしまったのかもしれない。
サンドイッチを食べ終わった晴は頭をかきながら呟いた。
「……部活あるか聞きたかったのに」
✾
少し余裕を持って校舎へ帰ってきた花恋は、予習をするべくワークと教科書を開く。
シャーペンを右手に、ワークの問題を解き進めていく。
予習が一段落したところで、授業開始を報せる鐘が鳴る。
シャーペンの芯を戻し、配られた授業プリントを受け取る。
教師の話に耳を傾けながら問題を解いていると、「では、早乙女さん」と自身の名を呼ぶ声がした。
教師がチョークを持って一つの問題を指している。
「こちらの問題の解は?」
授業前に予習してきた花恋にとってこんな問題は朝飯前だ。
「x=2,y=3です」
数秒考えた後、導き出された答えを口にすると「その通りです」と教師が黒板に答えを書き込む。
自分で答えを口にしておいて、その答えに既視感を覚えた。
(……まあ、2と3なんてありふれた答えよね)
花恋は結論に達し、それ以上考えることを放棄した。
また一つ、最悪の可能性に繋がる種を見逃してしまった。
「じゃあ」
花恋は短く呟き、立ち上がる。
サンドイッチをほおばっていた晴はモゴモゴと口を動かしながら花恋を見る。
何を言っているかわからないが、「置いてくなよ」みたいなことを言っているのだろう。
花恋はいつもの彼女らしく、晴には耳も貸さずに校舎へ向かって歩き出した。
花恋の気持ちは前を向いていた。
夢が本当になるかもしれないという恐怖に背を向けて。
考え得る最悪の可能性に背を向けて。
だからこそ、恐怖に繋がる種を無意識に無視してしまったのかもしれない。
サンドイッチを食べ終わった晴は頭をかきながら呟いた。
「……部活あるか聞きたかったのに」
✾
少し余裕を持って校舎へ帰ってきた花恋は、予習をするべくワークと教科書を開く。
シャーペンを右手に、ワークの問題を解き進めていく。
予習が一段落したところで、授業開始を報せる鐘が鳴る。
シャーペンの芯を戻し、配られた授業プリントを受け取る。
教師の話に耳を傾けながら問題を解いていると、「では、早乙女さん」と自身の名を呼ぶ声がした。
教師がチョークを持って一つの問題を指している。
「こちらの問題の解は?」
授業前に予習してきた花恋にとってこんな問題は朝飯前だ。
「x=2,y=3です」
数秒考えた後、導き出された答えを口にすると「その通りです」と教師が黒板に答えを書き込む。
自分で答えを口にしておいて、その答えに既視感を覚えた。
(……まあ、2と3なんてありふれた答えよね)
花恋は結論に達し、それ以上考えることを放棄した。
また一つ、最悪の可能性に繋がる種を見逃してしまった。
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