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第一章 記憶整理と自分の生
たっぷりある時間で
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赤ん坊の時から思っていたけれど、うちってやっぱり裕福だよな。
高級なものがあちこちに置いてあって、うっかり好奇心で触って破壊したこともある。
怪我とか心配されるが、それよりも僕はそんな高価なものを近くに置かないでほしい。
元庶民の僕はメイドさんや執事さんに教えてもらう金額だけで卒倒しそうだよ・・・。
感情が表面にくると、すぐに泣いてしまうこの体が怖いんだよな。
さくっと言っているけれど、今、ハイハイできるところまで来ている。ここまで来るのが長かった・・・。
で、ハイハイと読書で疲れたので休憩しているが、今現在わかっていることが増えた。
まず、裕福な理由。うちが「公爵家」だからだ。
爵位としては、一番上が国王始めとする王家、その次が僕のいる位置の公爵、同じ読みでも漢字が違う侯爵。
そして伯爵、子爵、男爵と続く。
王族の次に偉い家だから、当然裕福なわけだ。納得。
そして、ここの国の名前は「ジェミニスタ王国」。
他には「ファブーケ公国」と「レンジェラウド王国」がある。
ここで、僕はあれ?と思う。
ジェミニスタ、ファブーケ、レンジェラウド。
そしてマレットス。
どれも初めて見た単語のはずなのに、『僕は知っていた』。いや、『思い出した』。
前世で真希がやっていたゲーム、『花降る乙女のラブリンス』の舞台がここなんだ。
恋愛のラブと迷宮のラビリンスを掛け合わせて、「恋は迷宮のように」みたいな造語だと言っていた。
図書館のように広い部屋で何気なく欲しい本を探そうとしたら≪検索≫と風の魔法が発動したらしく、何冊かの本が風に乗って僕の所へやってきた。
そういえば、ゲームの僕は、魔法も剣も勉強も何でもできる天才だとか書いてあったな。
読み終わった本を片付けようと、頭の中で元の位置に戻すようなイメージをすると、≪戻る≫の魔法が発動したみたいで、ふよふよと元あった場所に返って行ったようだった。
うん、便利だ。でも疲れるなぁ。
高級なものがあちこちに置いてあって、うっかり好奇心で触って破壊したこともある。
怪我とか心配されるが、それよりも僕はそんな高価なものを近くに置かないでほしい。
元庶民の僕はメイドさんや執事さんに教えてもらう金額だけで卒倒しそうだよ・・・。
感情が表面にくると、すぐに泣いてしまうこの体が怖いんだよな。
さくっと言っているけれど、今、ハイハイできるところまで来ている。ここまで来るのが長かった・・・。
で、ハイハイと読書で疲れたので休憩しているが、今現在わかっていることが増えた。
まず、裕福な理由。うちが「公爵家」だからだ。
爵位としては、一番上が国王始めとする王家、その次が僕のいる位置の公爵、同じ読みでも漢字が違う侯爵。
そして伯爵、子爵、男爵と続く。
王族の次に偉い家だから、当然裕福なわけだ。納得。
そして、ここの国の名前は「ジェミニスタ王国」。
他には「ファブーケ公国」と「レンジェラウド王国」がある。
ここで、僕はあれ?と思う。
ジェミニスタ、ファブーケ、レンジェラウド。
そしてマレットス。
どれも初めて見た単語のはずなのに、『僕は知っていた』。いや、『思い出した』。
前世で真希がやっていたゲーム、『花降る乙女のラブリンス』の舞台がここなんだ。
恋愛のラブと迷宮のラビリンスを掛け合わせて、「恋は迷宮のように」みたいな造語だと言っていた。
図書館のように広い部屋で何気なく欲しい本を探そうとしたら≪検索≫と風の魔法が発動したらしく、何冊かの本が風に乗って僕の所へやってきた。
そういえば、ゲームの僕は、魔法も剣も勉強も何でもできる天才だとか書いてあったな。
読み終わった本を片付けようと、頭の中で元の位置に戻すようなイメージをすると、≪戻る≫の魔法が発動したみたいで、ふよふよと元あった場所に返って行ったようだった。
うん、便利だ。でも疲れるなぁ。
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