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第一章 記憶整理と自分の生
考える。
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立って少しずつ歩けるようになってきた。
完全には歩けないが、歩くと両親もメイドや執事も喜んでくれる。
それが幼児心に嬉しかった。
自分が何かをお願いするとき、発した言葉にも喜んでくれる。
それも嬉しかった。
あと、なぜか母親や執事、メイドの後をついていきたくなって、その通りにしたことがある。
すると大体びっくりされて安全な場所に置かれる。けれど、追いかけた人の近くにはいられるのでなぜか安心した。
ところで、僕の今の姿を鏡で見たことが一度だけある。
魔法を使える人は様々な髪の色や瞳に現れるらしいが、僕の髪も瞳も、父と同じで黒。
母親は穏やかな緑の瞳をしているけれど、それは受け継がれなかったみたいだ。
ただ、風の魔法は使いやすいと思う。
そして、その姿はなんとなく自分の前世の姿に似ているとも思った。
いや、攻略対象のなんだから、当然美形に育つのだろうけど。
それでもなんとなく、僕の面影がある気がするんだ。
確か、あの物語は高校からのスタートだったはず。
だから、それまでは僕らしく生きていこう。
とはいえ、この生まれ持ったチートを調べる必要がある。
どれくらい僕は使えるんだろうか。
それを把握することからは始めよう。
完全には歩けないが、歩くと両親もメイドや執事も喜んでくれる。
それが幼児心に嬉しかった。
自分が何かをお願いするとき、発した言葉にも喜んでくれる。
それも嬉しかった。
あと、なぜか母親や執事、メイドの後をついていきたくなって、その通りにしたことがある。
すると大体びっくりされて安全な場所に置かれる。けれど、追いかけた人の近くにはいられるのでなぜか安心した。
ところで、僕の今の姿を鏡で見たことが一度だけある。
魔法を使える人は様々な髪の色や瞳に現れるらしいが、僕の髪も瞳も、父と同じで黒。
母親は穏やかな緑の瞳をしているけれど、それは受け継がれなかったみたいだ。
ただ、風の魔法は使いやすいと思う。
そして、その姿はなんとなく自分の前世の姿に似ているとも思った。
いや、攻略対象のなんだから、当然美形に育つのだろうけど。
それでもなんとなく、僕の面影がある気がするんだ。
確か、あの物語は高校からのスタートだったはず。
だから、それまでは僕らしく生きていこう。
とはいえ、この生まれ持ったチートを調べる必要がある。
どれくらい僕は使えるんだろうか。
それを把握することからは始めよう。
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