転生令息は攻略拒否！？～前世の記憶持ってます！～

第三章 ゲームの世界の再現？いえ、リアルです。

ドキドキとそわそわ？

その数日後、真希はコネリー男爵令息に告白されたと白状した。

「だから、お兄とは違うの！」

逆ギレする妹を見て、僕は不思議な気分になった。

「僕とは違うってどういうこと？」

「しらばっくれてるんじゃないの！最近アリスさんと一緒にいるじゃない！」

確かに、噂がたってから二人になる機会が増えたような？

もちろん、あの魔法の話以外にって意味ね。

カヅサとナディアもなんだか二人でどこかにいくことが増えたし、そういうこと？

そしてロイはそんな僕たちを見ていいなーとか言っているけど、あれ？そういうことになってるの？

「だからってそう決めつけるのは時期そうしょうじゃないの？」

「お兄、それを言うなら尚早しょうそう。本当にそう思ってるの？」

そうしょうか尚早かは置いといて。

「そうだね、少なくとも僕はアリスとは友達だと思ってるけど、お付き合いするならアリスのような子がいいなとは」

「ほらやっぱり！それは意識してるって証拠だよ！早く告白しないと、あんな好物件他の人に取られちゃうよ！？」

うりうり、と肘ひじで僕の横腹をつつく。

それがずっと聞こえていた部屋の主ことノルド先生は苦笑していた。

「楽しそうだね、君たち。というか、いつまでも僕の部屋に入り浸っていないで、他の部屋も開拓しなよ」

睨まれるのはいやだよ、と茶化したのか本気なのかわからない表情で、見守るお兄さん的なノルド先生だった。