異世界スペースNo1(ランクB)

マッサン

文字の大きさ
22 / 37

8 帰郷 1

しおりを挟む
 白銀級機シルバークラスのタッグを倒してしばらく、魔王軍との交戦は無かった。
 とはいえ全く戦闘が無いわけではない。この世界には大型の魔物が何種類も生息しているからだ。
 だがジン達が総力をあげて戦うような、強力な物がそうそう居るわけではない。大概は戦艦Cガストニアの武装だけで十分、索敵で誰かが出撃しているなら手伝う……といった程度で対処できた。

「今日は何にも出ないみたいね」
 戦艦から少し先行するBCカノンピルバグの操縦席で、ジンの肩で足をぶらぶらさせるリリマナ。
「ま、油断するのはもう少し後でな。また苔の生えた巨人が出ないとも限らないからよ」
 そうは言いながらも、ジンにも緊張している様子は無かった。
 ジンが言っている巨人とは、少し前の夜中に奇襲をかけてきた大地巨人アースジャイアントの一種である。巨人とはいえケイオス・ウォリアーに比べれば頭二つほど小柄であり、奇襲もレーダーで発見できた事もあり、全く苦戦はしなかった。

(しかし巨大モンスターには妙にカビの生えたような奴が多いな?)
 土のような肌の巨人達は苔のような物が顔面を覆い、マスクのようにさえ見えた。
 その前の恐竜は頭にキノコの傘みたいな物があったし、キクラゲのような物が胸を覆っている巨鳥もいた。
 この世界のモンスターにはそういう特徴が当たり前なのかと思いきや、リリマナやクロカはそれを否定した。となると最近そういうモンスターが増えたという事になるが――
(変な病気か、改造でもされたか。となると魔王軍が噛んでいるのか?)
 そう疑ったところで、今、ジンに何ができるわけでもないが。

「ジン、見えたよ!」
 考え事をしているとリリマナが声を弾ませる。
 戦闘MAPに街のアイコンが表示された。機体の眼をこらして見ると、遠くに高い壁といくつかの尖塔、城のような物があった。
 ジンの聞いていた話によれば、あれが今日辿り着く街で――
「あったぞ。確かホウツとか言う……ヴァルキュリナの故郷だったな?」
『ああ、そうだ。艦が追いつくまで、そこで待機するように』
 応えるヴァルキュリナの声にもどこか嬉しそうな響きがあった。

 聖都ホウツ。
 古くからある都市で、現領主はフォースカー子爵。しかし元々は戦神の一柱、味方と規律を守る神ウルスヤの神殿が中心となって興った街である。そのため今でも同神の信仰が盛んであり、統治者の一族からもウルスヤ教団に入信する物が常にいた。
 またスイデン外周に位置し、東の入り口にして外部からの侵攻を止める砦でもある。そのために軍の施設も充実しており、外壁に設置された大門から陸上艦用ドックに入る事もできた。

 街へ近づきながら通信を入れるヴァルキュリナ。
 ほどなく街の門が開き、一機のケイオス・ウォリアーがやってくる。

 白銀の甲冑に身を包んだ騎士のようだった。手には巨大な槍を持ち、それも銀色に輝いている。
「似てるな……」
 思わず呟くジン。その機体はかつて貴光選隊きこうせんたい隊長・ケイドが乗っていた、Sランスナイトに酷似していた。

 その機体から通信が入る。
『お久しぶりです、ヴァルキュリナ殿』
 モニターに操縦者の顔が映し出された。
 二十代の前半であろう、線の細い、いかにも貴族風の優男である。その容貌もケイドによく似ていた。
 だがこの青年は銀髪であり、目は切れ長というよりもかなり細い、いわゆる『糸目』と言われる物である。また不愛想だったケイドと違い、愛想の良い笑顔を浮かべていた。

『久しぶりですね、ディーン殿。案内をお願いします』
 そう応えるヴァルキュリナ。二人が知人同士である事は、それを見れば明らかだった。

 Cガストニアは外壁内のドックへ入った。併設された基地へクルー達は下船する。
 基地――石造りの砦の中で、ジン達はヴァルキュリナに案内の青年騎士を紹介された。
「ディーン=クイン……ケイドの弟だ」
 にこやかに「よろしく」と挨拶する青年騎士。
 ジン達は戸惑いながらも挨拶を返す。

 黙っているわけにもいかないと、ヴァルキュリナはケイドの末路を語った。
 
「そうですか。兄が……」
 そう呟く青年騎士――ディーンの顔からは、流石に笑顔が消えていた。
「すいません、まだ実感がわきません。突然の事でどうすればいいか……。ともかく、その話を軍の、もっと上の方へ報告しましょう」
 そう言うディーンからは、怒りや嘆きは全く見受けられなかった。
(兄貴が死んだのに、随分と腹の座った奴だな。職業戦士の兄弟ならこんなもんなのか……?)
 内心、ジンは感心していた。やはり21世紀の日本人と、日常的に怪物と戦っているファンタジー世界の戦士達とでは、メンタリティに違いがあるのかもしれない……と思いながら。

 ヴァルキュリナとディーンが軍の上官へ報告と相談に行く。
 ジン達は行く必要無しという事で、格納庫で機体の整備に付き合う事にした。部屋で休んでいても良いとは言われたが、本でも読むか寝るぐらいしかする事が無い。
「ま、助かるよ。なんせ人がいなくてなー」
 ジン達の申し出にクロカは力なく笑う。Cガストニアの格納庫は、一目でわかるぐらい人が減っていた。
「元々成り行きで仕方なく乗りこんでいた奴は、整備員にも少なくなかったみたいだわ。まぁこの街はヴァルキュリナの親元、お膝元だから、フォースカー子爵の一声ですぐに人員は補充される筈だけど」

 クロカと僅かな整備員とともに機体の調整を行うジン達。操縦席で両腕の稼働チェックをしていると、格納庫に見覚えのある男が入ってきた。
 ディーンである。ヴァルキュリナの姿は無く、彼一人だ。
 ジンは機体から降りる。ディーンはそれを見とめて近づいてきた。その顔には笑顔が既に戻っている。
「忙しいならお構いなく。白銀級機シルバークラスに何度も勝利したという機体を見たかっただけですから」
「その機体の事で、あんたに話しておいた方がいいと思う事があってな……」

 ジンは話した。
 Sランスナイトを分解し、自分達の三機への改造資材にした事を。

「兄上の機体が、これらに……」
 呟いてジン達の機体を見上げるディーン。
「わ、私は反対しましたよ!? いやマジで! コイツがやれって言いましたし!」
 側にいたクロカが大慌てでジンを指さす。
 ケイドの弟という事は、ディーンもまた有力な公爵家の人間。一整備員のクロカにとって睨まれたく無い相手だ。
「ちょっと、クロカ! ジンが悪いって言うのォ?」
 翅を羽ばたかせながら講義するリリマナ。
 だがジンはそんなリリマナを宥めた。
「言うな。嫌がられる事を通したんだから、悪いとすりゃそりゃ俺だろ。日和ひよる権利ぐらいクロカに有るわな」

 だがディーンは苦笑混じりの笑顔で言った。
「勘違いなさらぬよう。私はそんな事で恨み言は申しませんよ。戦場は生き物で、まず勝つ事が大切です。貴方達が魔王軍に倒されても、どうせ兄上の機体は失われていました。ならば戦うために使われた方がよほどSランスナイトの名誉になる」
 これにはジンの方が拍子抜けする程だ。
(マジで話せるな……)
 必要だからした事であり、ケイド機を勝手に使った事が悪い事だとは思っていない。
 だが遺品を勝手に使われた遺族が腹を立てても仕方が無いとは思っている。だからディーンに文句を言われても、ここは謝るつもりであったのだが……。

 ジン達が話していると、ナイナイとダインスケンもやってきた。
「ディーンさんも貴光選隊きこうせんたいなんですか?」
 ナイナイに訊かれ、ディーンはかぶりを振る。
「いや、私は違います。誘われはしたが、兄上に面倒を見てもらう気は無かったのでね。兄上と違って家は継げない身ですし、一人の騎士として軍で戦おう。そう思っているのですよ」
 そう言ってからディーンは手を振った。
「では、ここらで。祝賀会の用意をしておきますので、夕食の時にまた声をかけに来ます」
「何か祝い事が?」
 ジンが訊くと、ディーンはくすりと笑い声を漏らした。
「そういう訳ではありませんが、そうとも言えますかね。なにせヴァルキュリナ殿が故郷に帰って来たのですから、一晩ぐらい宴会があってもいいでしょう。黄金級機ゴールドクラス設計図を手に入れた、その任務達成の前祝いにもなりますしね」

 その話を聞きながら、少し離れた所にいたゴブオが恨みがましい視線を向ける。
「アニキ達はいいっスね。どうせ薄汚いゴブリンは独りで留守番でさ……。せめて土産は持って帰ってくださいよ。デカいタッパは渡しますから」
 そんなゴブオに、ディーンは微笑みを崩さず声をかける。
「君も来ればいい」
「ゴブリンも!?」
 言われたゴブオの方が驚愕。

 地位のある人間がゴブリンに友好を示すなど、この世界の常識では考えられない事だった。

 だがディーンは平然としたものだ。
「話は通しておきますよ。味方になるなら、私は気にしませんし」
「で、でけぇ……アンタの男がデカ過ぎるっス……」
 茫然と呟くゴブオ。
 ディーンは苦笑して付け加える。
「まぁ行儀良くは頼むよ」
「じゃあ駄目かもな……」
 溜息をつくジン。
 ゴブオのテーブルマナーは良いとは言えない……というよりほぼ最低だ。声も租借音もうるさいしいくらでも頬張るし適当に混ぜるし皿もテーブルも汚すし何でも手で掴む。
 まぁテーブルマナーのできたゴブリンなどこの世界に一匹もいないだろう――というよりそもそもそんな物が存在しない種族なのだ。
「そ、そんな!」
 嘆くゴブオ。嗚呼悲劇。

 しかし時間になり、砦の一室に通される時、しっかりジン達の後ろについてきていた。
 ジン達も「帰れ」とは言わなかった。
 駄目ならその時に追い出されるだろという心優しい判断である。


「すまない、ディーン殿。我々に気を遣わせてしまって……」
「いやいや、貴女は兄上の婚約者。そしてこの国にとっての重要な任務を遂行中の身。私にできる事がこれぐらいなのが、むしろ申し訳ないぐらいです」
 互いに頭を下げるヴァルキュリナとディーン。
 広い部屋にはあちこちにテーブルが置かれ、様々な料理が並べられていた。いわゆる立食パーティの形式である。ここで降りる者も含め、Cガストニアのクルーはみな招待されていた。

(料理は……よくわからんが洋風に見えるな)
 肉にしろ魚にしろサラダにしろ、とりあえず何かしらのソースがかかっている……ようだ。米よりもパンやチーズの方が多いし、麺料理もパスタに見える。
「艦の食堂とは大違いだね!」
 ナイナイが嬉しそうに言いながら料理を物色し始めた。
 ゴブオは誰よりも早く手を伸ばし、いの一番に食べ始めている。
 ダインスケンはしばし匂いをかいでから、おもむろに手近な料理へ手を伸ばした。

 酒が出たせいもあっただろう。
 壊滅したスクク基地からここまで不満を抱えて旅をしてきた者達も多かったが、彼らも含めて皆が会話と料理を楽しんでいた。
(こんなに和やかな雰囲気になったのは初めて見るな……)
 骨付きの鳥腿肉を齧りながら、ジンは久々に安らいだ気持ちになる。すぐ横のテーブルでは、リリマナが満面の笑みを浮かべてイチゴにかぶりついていた。

 だが、明るい笑顔に満ちたパーティ会場に、血相を変えた兵士が駆け込んでくる。
「た、大変です! 魔王軍が!」
 その一言で会場の者全員、何が起こったのかを察した。

 そして遠くから聞こえてくる爆発音、小さいがはっきりとした振動……!

「このタイミングでだと!? どんだけ運が悪いんだ俺ら!」
 そう言ってフォークをテーブルに置くジン。文句を言いつつも艦へと走ろうとする。

 だが急に眩暈を覚え、側のテーブルに手をついた。食べ過ぎたか?……とジンは一瞬考えた。
 周りを見れば、皆が同様の苦しみに悶えていた。中には倒れている者や泡を吹いている者もいる!
「毒、か!?」
 誰かが叫んだ。

 ヴァルキュリナもふらつく足に必死に力を入れている。
「解毒の魔法を……」
 神官戦士である彼女はその魔法を習得してはいた。
 だが苦痛と弱った体では満足に呪文を使う事ができない。
 狼狽えながらも報告に来た兵士が叫ぶ。
「し、神官を呼んできます!」

(間に合うのか……?)
 懸念するジン。
 改造された肉体ゆえか、体質なのか。気分が悪くなりはしたものの、それ以上の悪影響はジンには無い。それとて早くも回復しつつある。
 だが他の者はそうはいかない。
 治療術師が来るまで待って、回復させてもらってからの出撃。それで街が防衛できるのか。
 そもそも助けがここへ着く前に、犠牲者が出る可能性もあるだろう。
 ナイナイは床へ四つん這いになって汗だくで荒い息を吐き、クロカは床へ転がって呻いている。ゴブオは吐瀉物の中へ突っ伏して動かない。リリマナは真っ青な顔でテーブルの上に横たわっていた。
 そしてダインスケンは――

 一人、特に変わる様子もなく立っている。
「ダインスケン、お前も大丈夫なのか…‥?」
 ジンが問うとダインスケンは頷いた。
 そして側のテーブルからナイフを握ると――それを自分の尾に突き刺す!
「おい! お前、何を!?」
 驚くジンを尻目に、ダインスケンはヴァルキュリナの口へ尻尾を突っ込んだ……!

 呆気にとられるジンの前で、ヴァルキュリナの顔色がみるみる良くなっていく。
 ダインスケンが尻尾を抜くと、ヴァルキュリナは呆けた顔で自分の体を見下ろした。
「あ……治った?」

 ジンの体も毒には耐えたが、ダインスケンはそれをさらに上回っていた。体内に抗体を作り出し、血中にそれを循環させたのである。
 それを察したダインスケンは、その抗体をヴァルキュリナの体内へ流し込んだのだ。

 そんな事は理解できていないが、それでも自分が回復した事はわかったヴァルキュリナ。急いで会場を走り回し、片っ端から解毒の魔法を使う。
 ダインスケンも自分の尻尾を次々と被害者の口内へ押し込んだ。先ずはナイナイへ、後は近い順に手あたり次第。
 結局、治療術師が駆け付ける前に、会場にいた者達は全員助けられた。

「犯人捜しはこちらでやっておきます。聖勇士パラディンの皆さんは出撃してください!」
 ディーンに促され、ジン達は会場から走り出る。
「我々もすぐ出撃する!」
 そう叫ぶヴァルキュリナの声を背に受けながら。


 開閉スイッチでハッチを開けた後、ジン達は自機へ跳び乗る。
 ジンの肩にリリマナが停まり、握り拳をつくって憤慨していた。
「毒なんて、きっと魔王軍の仕業よ! ホント、卑怯よね!」
(俺らを狙って毒を盛れるとは……この街に魔王軍が入り込んでるという事か?)
 艦の外へ飛び出し、ドックの出入り口へ機体を向かわせながら、ジンはそう考えていた。
 だがそんな事は後回しにせざるを得ない。
 ドックから出た途端、大きく崩れて無防備になった外壁と、その周りで倒れる軍のケイオス・ウォリアーが目に入ったからだ。

 戦闘は既に街中へ移行しかけていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜

音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった! スキルスキル〜何かな何かな〜 ネットスーパー……? これチートでしょ!? 当たりだよね!? なになに…… 注文できるのは、食材と調味料だけ? 完成品は? カップ麺は? え、私料理できないんだけど。 ──詰みじゃん。 と思ったら、追放された料理人に拾われました。 素材しか買えない転移JK 追放された料理人 完成品ゼロ 便利アイテムなし あるのは、調味料。 焼くだけなのに泣く。 塩で革命。 ソースで敗北。 そしてなぜかペンギンもいる。 今日も異世界で、 調味料無双しちゃいます!

天才王子、引き篭もる……いや、引き篭もれない

戯言の遊び
ファンタジー
平穏に暮らしたいだけなのに、なぜ問題が山積みなんだ……!?」 辺境に飛ばされた“元サラリーマン王子”、引き篭もるつもりが領地再生の英雄に――! 現代日本で社畜生活を送っていた青年・レオンは、ある日突然、 中世ヨーロッパ風の王国「リステリア」の第五王子として転生する。 怠惰で引き篭もり体質なレオンは、父王により“国の厄介払い”として 荒れ果てた辺境〈グレイア領〉の領主を任される。 だが、現代知識と合理的な発想で領内を改革していくうちに、 貧困の村は活気を取り戻し――気づけば人々からこう呼ばれていた。 『良領主様』――いや、『天才王子』と。 領民想いのメイド・ミリア、少女リィナ、そして個性派冒険者たちと共に、 引き篭もり王子のスローライフ(予定)は、今日もなぜか忙しい! 「平穏に暮らしたいだけなのに、なぜ問題が山積みなんだ……!?」 社畜転生王子、引き篭もりたいのに領地がどんどん発展していく! ――働きたくないけど、働かざるを得ない異世界領主譚! こちらは、以前使っていたプロットを再構成して投稿しています 是非、通学や通勤のお供に、夜眠る前のお供に、ゆるりとお楽しみ下さい

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...