家出中の女子高生を保護した俺

土方 煉

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「ピンポーン…ピンポーン」
21時を少し過ぎた頃に自宅のチャイムが鳴った。
僕は急いで煙草の火を消し、インターフォンのモニターを見た。そこには制服姿の彼女がいた。ホッと胸を撫で下ろし、応答ボタンを押した。

「お帰り、今開ける」

彼女は軽く会釈し、モニターから姿を消した。
数分後、もう一度チャイムが鳴った。今度はモニターを確認せずにそのまま玄関へ向かい鍵を開けた。ドアを開けると彼女はニコニコしながら「バイト忙しかったです、疲れました」と言い、てちてちと部屋に入ってきた。

「お疲れ、それとお弁当ありがとう。美味しかったよ」

「いえいえ、どういたしまして。…他に何か言うことないですか?」

「言うこと?」

「はい、美味しかった以外に。見た目とか」

「ああ~……うーん」
僕は言うか迷ったが言った。

「白米のボリュームが凄かったよ」

すると、彼女は口元に手を当てながら笑い「それは昨日スケベな事されたお返しです」と言った。

「なーんだ、そうなの?てっきり真剣かと」

「お米の分量以外は真剣に作りましたよ?」

「うん、美味しかった。ありがとう」

僕が再び煙草に火を点けると、彼女は「手洗ってきますね」と洗面所に姿を消した。そして彼女は与えた物置部屋を経由せず、制服のまま居間に戻って来た。

着替えないの?と言おうとしたが、現役の女子高生の制服姿は眩しく、特に短く折られたスカートから伸びる彼女の白い脚はシンプルにエロかった。バイトを終えて恐らく蒸れ蒸れであろう彼女が履いた紺ソックスの足先を嗅いでみたい。新しい性癖が芽生えそうだった。

あんまり見ているとまた彼女にからかわれる。だから僕はすぐに彼女の身体から目を反らした。

「よいしょ」彼女は台所から麦茶を入れたグラスを二つ用意し、机を挟んで僕の対面の壁にもたれかけるように座った。そんな座り方をするから彼女のパンティはこちらに丸見えだった。

(今日はピンクか…てかそんな座り方すんなよな。目のやり場に困るだろ)

僕は知らん顔したまま礼を言って、麦茶をすすった。

「何のバイトしてるの?」

「スーパー銭湯の受付です」

「へぇ、お風呂好きなんだ」

「まぁそうですね、友達に誘われて始めたんですけど、時給も良いし従業員はタダでお風呂入れるから結構良いですよ」

「それいいじゃん」

「一条さんは学生の頃どんなバイトしてたんですか?」

「僕はコンビニだよ。コンビニの夜勤」

「あ~してそう」と彼女は笑った。

「夜勤ってやっぱり暇なんですか?深夜だとお客さん来ないですよね。座って漫画読んでるイメージしか無いですけど…」

「うーん、そうだね。たしかに暇だけどやる事はそれなりにあったなぁ。納品された商品を段ボール開けて並べたり。簡単に言うと翌朝の準備みたいな仕事だったかな」

「楽しかったですか?」

「うん、それなりに。同い年のアルバイトも何人かいたしやりやすかったよ。瑠花ちゃんは?今のバイト楽しい?」

「私も友達がいるからそれなりに楽しいですよ。だけど変なお客さん多いからムカつく事も多いけど」

「はは、接客業なんてそんなもんさ。どこの店でも一定数変な人はいるよ」

「コンビニにもいました?」

「いたいた。夜中だから余計に多かったよ」

「嫌じゃなかったですか?」

「初めはムカついたりしたと思うけど、最後の方は慣れてしまって何も感じなくなってたかなぁ。いちいち相手にしてないっていうか」

「すごーい。私は全然慣れないです、ムッとしちゃって」

「社会人になれば嫌でも慣れるさ。社会なんて理不尽で不公平な事だらけだし。まぁまだお子ちゃまには早い話だけど」と僕は笑った。

彼女は半笑いで僕を睨んで続けた。

「そんなだと働くのが嫌にならないですか?」

「そりゃもちろん嫌さ。別に今の仕事も好きな仕事じゃないしね。だけど働かないと生活ができないから割りきって仕方なく働いてる。多分世の中の大半がそうだよ」

「割りきって…」

「そう、割りきって。日々淡々と仕事をこなしているよ。僕なんかはあんまり良くない大人の見本になっちゃうけど」

「社会人も大変ですね」

「まぁね。だけど瑠花ちゃんは美容の仕事をしたいって夢があるんだろ?実際働いてみないと分からないだろうけど、多分瑠花ちゃんは仕事が楽しくなるはずだよ」

「やりたい事を仕事にしてるからですか?」

「そっ。だから色々あるだろうけど頑張りなよ」

そう言って僕は再び煙草に火を点けた。

「一条さんて、美味しそうに煙草吸いますねぇ」

「だって美味しいもん。つか今更だけど煙草の臭い大丈夫な人?」

「はい、大丈夫な人です。お父さんもおばあちゃんも吸ってるから」

「そっか。だけど制服に臭いついちゃうとまずいから着替えておいで」

僕が言うと彼女はにやりとした。

「着替えちゃうと私のパンティ見えなくなりますよぉ?」

「ぶふっ…!?ごほっ!…はぁ?」

「さっきからチラチラ見てましたよね」

「見てねーって!」

「嘘ばっか」と彼女は笑う。

「一条さんほど分かりやすい人も珍しいですねぇ。ほら、大人って何かととっつき難いじゃないですか?何を考えてるか分からないって言うか…学校の先生も私らと笑顔で話していても腹の中では何考えてるか分かんないし」

「言いたい事は何となく分かるよ。バイトとかでも社員は学生にニコニコしながら他愛のない話をするけど、社員同士裏では何言ってるか分かんないもんね」

「そう!ちょっと怖いですもん」

「そんなもんさ。瑠花ちゃんも社会に出たら理解できるようになると思うよ」

そう言いながら僕は彼女のパンティに目を向けた。

「あ、ほら。また見た」

「…………っ!?」

油断してまんまと彼女に釣られた。僕は開き直った。

「いやぁ、やっぱ現役JKの制服は良いねぇ」

「えぇ、ちょー開き直ってる。怖い怖い」と彼女は笑う。

「言わせてもらいますけど、一条さんの視線は制服じゃなくてパンティに向いてますからね?」

「そんな股開いて座るからだろ?嫌でも見えるさ。つか外でもそんな座り方してるんじゃないだろうね?」

「さぁ、どうでしょう?」

「そういうのは良くないよ。女の子なんだからさ」

「まーたオヤジ臭い事言って」

「そうじゃなくても軽い女に見られるよ。良い事ないじゃん」

「嫉妬ですかぁ?」

「はぁ!?嫉妬の意味分かって言ってんのかよ」

「ふふっ、一条さん可愛い…」

「だる」

すると彼女はより一層股を広げた。先ほどよりも彼女のパンティは面積を広げた。

「ちょ、やめなさいよ」僕はわざとらしく天井を見ながら言った。

「一条さんに見られてると思ったら…私こんなに濡れちゃった…」

「ええ!?」そう言って僕は再度視線を彼女のパンティに向けた。しかし彼女のピンクのパンティは目視で濡れている事が確認できなかった。すかさず彼女は言う。

「あ、やっぱり見た……ほんと一条さんてスケベですね」

僕は静かに視線を反らして頭を抱えた。

(はは……ガキに弄ばれてる……)

すると彼女の手がスルりと僕の股間に伸びて来た。

「あら、硬くなってきてますねぇ」

「触るからだろ…」

「触った時にはもう硬くなってましたよ?」

「いちいち言うな」

すると彼女は僕に抱き付きながら言った。

「一条さん…硬くなったおちんちん見せて…」

彼女に言われ、何だかんだ僕はズボンとパンツを下ろして彼女の望み通りに勃起した性器を露にした。

「うふふ、太くておっきいおちんちん…やっぱりここは可愛いくないですねぇ」

そう言いながら彼女は僕の性器を握り、ゆっくり上下にしごき始めた。

「ねぇ瑠花ちゃん?」

「はぁい?」

「今日は…なんと言うか…挿れたいんだ。良いかな?」

「何をどこに挿れたいんですか?」
彼女は手を動かしながら聞いた。

「いやーだから…ちんこをさっ」

「ちんこをどこに?」

「んー…瑠花ちゃんの…穴に…?」

「穴…?…あはは!」

彼女はケラケラと笑い、釣られて僕も笑った。

「穴ってストレートすぎて…もっと違う言い方無かったんですか?」

「無いね。穴は穴じゃん。まんこ」

「それは少し下品です」

「聞いといて何だよそれ!」

「うふっ。ほんと一条さん可愛いですね。私も一条さんとエッチしたかったです」

「淫乱め」

「あ…そういう事言います?」

「ごめん、冗談」

僕は彼女の上に覆い被さりキスをした。

「んっ…はぁ、んん。ちょ…舐めすぎですよぉ」

「んー?瑠花ちゃんの口は甘くて美味しい…気がする」

「多分それはリップクリームのせいですね」

「もしかして舐められるのを想定して塗ってたの?エロすぎ」

「さすがにそれは違いますよ、日頃から使ってるんです」

「知ってる。冗談だよ」

「…………」

僕はへらへらしながら彼女のスカートに手を入れ、パンティに触れた。彼女の陰部周辺は僕の想像以上に濡れていて驚いた。

「瑠花ちゃんは濡れやすいんだね」

僕は指をパンティの上からグリグリと膣に押し込んだ。

「あん…だ、だって…仕方ないじゃないですか」

「仕方ないの?キスしかしてないけど」

「もう…!女の子はそれで濡れちゃうんですよっ」

もう我慢できない。本来ならもっと前戯をした方が良いのだろうが、僕はすぐに挿入しようと試みた。

「あっ…!」

「どうかしましたか?」

「ゴム無いわ…」
それも無理はなかった。そもそも僕にはここ数年彼女はおらず、コンドームを着ける習慣が無かったのだ。

「ちょ、ちょっと待ってて。すぐ買ってくる」

立ち上がろうとした僕の腕を彼女が掴んだ。

「そんなの待てません…もう私我慢できない…」

「いや、だけどっ…!」

「ピル持ってますから…お願い…早く挿れて…!」

彼女の色気に理性がぶっ飛ばされた。そして慎重派の僕はこの日人生で初めて女性器に生で挿入した。

すでに我慢汁でベトベトに濡れた亀頭が彼女の膣に触れる。それからゆっくりと腰を前に押し出しただけで、まるで膣から何者かに引っ張られるようにして僕の性器は正常位で彼女の膣に挿入された。

「ああっ…!んんー!!…はぁん…あっ…入っ…たぁ」

「はぁ…入ったね…瑠花ちゃんの中すげー温かいよ」

「あっ…ん……一条さんのおちんちんも…ドクドクしてて…熱いです…」

「はは…痛くない?…動かすよ…?」

「はい…」

そして僕はゆっくりと腰を前後に振り始めた。僕の仮性包茎の性器は彼女の膣内で包皮が剥けては戻るを何度も繰り返した。これもコンドームを使用していた今までのセックスでは味わえない快楽の一つだった。

「あっ!あんっ…!はぁ…んんっ…!」

それから僕はまるで獣のように理性を振り払って無我夢中で腰を振った。パンッ!パンッ!と室内には僕と彼女の太ももが当たる男が響き渡る。彼女は恥ずかしそうに顔を横に背けながら、指を口に咥えて叫ぶように喘ぎ続けた。

「はぁ…っ!…はぁ…!瑠花ちゃん…そろそろイクよっ」

「あんっ…!あっ、んんっ…うぅん…いっぱい出して…っ!」

(エロすぎだろ…まるでAVみたいだ)

そして僕は最後にグンッ!と彼女の膣奥深くに性器を突き入れて、そのまま射精した。

「んくっ…!あああー!!」

僕が果てると同時に彼女も絶叫した。後から聞くと、その最後のひと突きで彼女もイッてしまっていたようだ。僕達は繋がったまま互いに身体を痙攣させて、しばらくの間見つめ合った。

その空気に耐えきれなくなった僕は彼女に言った。

「瑠花ちゃんエロすぎな」

彼女は吹き出しながら「絶対それ最初に掛ける言葉じゃないですよ」と言った。

「うるせー」と吐き捨て、僕は煙草に火を着けた。すると彼女はにやにやしながら言う。

「セックスが終わった後は女の子をないがしろにしちゃだめなんですよぉ?優しくぎゅっと抱き締めてあげないと」

「なに?抱き締めて欲しいの?」
僕はポカンとしながら聞いた。

「そういう事じゃなくて」と彼女は笑った。

「これは本能の違いだから仕方ないですけど、男の人って大半が行為が終われば途端にスイッチが切れるでしょう?でも女の子は終わった後ほど優しくしてもらいたいものなんですよ」

「そうなの?」

「はい、背を向けて寝るとか論外ですよ」

僕は「女の子って難しいな」と笑った。それと同時に彼女が過去にも複数の男性と経験があると考えると少し悲しくもなった。これは嫉妬なのかもしれない。

「ねぇ、瑠花ちゃんって経験人数何人ぐらいなの?」

「逆に何人ぐらいだと思います?」

僕は煙草を深く吸い込んで頭を働かせた。

「うーん。初めてはいつ?」

「んー、中2…ですかね?」

「って事は4年前か…じゃあ8人ぐらい…かな?」

「へぇ」

「…………」

しばらく沈黙があった。

「で?正解は?」

「そんなの内緒です」と彼女はきっぱりと言った。

「ええ!?こんだけ溜めてそれ?」

「あはは、内緒ですよぉ。てか男の人って何でそう人数を気にするんですか?」

「何で…って言われてもなぁ。気になるもんはしかたないでしょ」

「それは少ない方が良いんですか?」

「相手との関係性によるかな。彼女とかなら少ない方が良いけど、相手が風俗嬢とかセフレだと経験が多い方が、ある意味楽しませてくれる感があって良いけどね」

「まーた風俗の話してる」と彼女は膨れっ面をした。続けて「じゃあ私はどっちの方が良いですか?」と聞いた。

「そりゃあ少ない方が……」
僕は照れながら少し伏し目がちで答えた。

「えぇー何で?彼女でもないのに」彼女はまたもにやにやして聞く。

「瑠花ちゃんの事をただの性処理の相手として見てないからかな。何て言うか…家出中でしょ?だから余計に心配だし何とかしてあげたいって気持ちがあるから」

「へぇ、けどそう言うわりにはがつがつ腰振ってましたけどねぇ」

「それは君が僕を必要以上に興奮させたんだ。だから瑠花ちゃんが悪いよ」

「ふふ、一条さんは人のせいにするプロですね」

「そんな事ねぇわ!」

「冗談。むきにならないで下さい……」

そう言って彼女は僕の頬にキスをした。多少の弄ばれている感は否めなかったが、それでも僕の心臓ははち切れそうなほどドキドキした。

「照れるって」

僕は背を向けて、照れ隠しに煙草に火を着ける。チラッと彼女に目を向けると、彼女はまるで母親が生まれたての我が子を見つめるような優しく、温かい視線を僕に向けていた。僕はそれを無視しながら煙草を吹かし続けた。

「一条さんの夢って何ですか?」
彼女は唐突に質問をした。多分何となく気になって聞いただけだろう。

「夢かぁ…夢…ねぇ」

黙りこくる僕に彼女は不思議そうな顔した。

「そんなに考えないと出ないんですか?」

「んー?そうだなぁ。僕も瑠花ちゃんぐらいの歳の頃はぽんぽん出たんだけどな。今となっては夢っていうより目標って言う方が正しい気もするんだ」

「一条さんの言う夢と目標の違いがよく分かりませんけど…じゃあその目標ってのは何ですか?」

「一言で言うと毎日働かなくても生活できるようにする事だな」

「経営者になりたいって事ですか?」

「いや、それはちょいと違う。気分が乗った時だけ働くっていう生活スタイルでも経済的に余裕のある暮らしができるようにするって意味」

「うーん、ちょっと難しい」

「ははっ。例えば小説家って印税が収入になるだろう?もしヒット作を世に出したらある程度の額が定期的に印税として入る。そんな作品をいくつか持っていれば実質働かなくても食っていけるよね?また小説を書きたくなれば書けば良いだけだし、お願いはされても強制はされない」

「それだと何となく分かります。作家全般がそんな感じですよね」

「そうそう。後は株の配当とかね。そういう収入源を持ってダラダラしてても生きていける土台を作る事が夢というか目標だな」

「何か…大人っぽすぎて地味です」

「だって大人だもん」と僕は笑った。

「けど…そういう人生は退屈そうです」

「たしかに。やりたい事や好きな仕事がある人にはそう見えるだろうね。けど僕にはそういうのが無いんだ。億万長者になりたい!って欲もないし。ただ欲しい物を我慢しなくても買えるぐらいの余裕さえあればいい」

「一条さんぐらいの年齢になると、皆そんな感じなんですか?」

「いやいやそんな事はない。人による。瑠花ちゃんはまだこれからの人間だから僕の考え方なんて聞かなくていいし、まずはがむしゃらに好きな仕事でお給料をもらえるようになる事を考えれば良いと思うよ」

「やっぱり一条さんは優しいですね」と彼女は微笑んだ。僕はこれ以上ドキドキするとみっともないと思ったので彼女から目を反らした。

「ねぇ、一条さん?」

「何?」

「私の事、瑠花って呼び捨てにして」

「は?…そんな急に無理だよ」

「照れ屋さんですねぇ。じゃあ一条さんの事たっくんって呼んで良いですか?」

「え?」

僕は固まった。彼女を見ると、彼女の表情はいたって真剣だった。僕の事をたっくんと呼ぶのは従兄弟とその両親と幼稚園の担任だけだった。ムズムズする感覚が首辺りに訪れる。だが僕にはそれを断る理由が見当たらなかった。

「別に良いけど。それに敬語じゃなくていいよ。堅苦しくて逆に気を遣う」

彼女はたっくんと呼べる事には喜んだが、敬語をやめろという事には難色を示した。

「だって、一応たっくんは目上の人だから」

「おい、一応って何だよ。それにたっくんって呼ぶのに敬語もおかしいだろ。そう呼ぶなら敬語は無し」

「うーん…」

「そんなに悩む話じゃないだろ」と僕が笑うと彼女も「そうだねっ」と笑った。

「たっくん?」

「何?」

「呼んだだけ」

「んだよそれ」

「ははは!」

僕達のやりとりはまるで付き合いたてのカップルだった。僕は過去に同じような経験をしているから余計にそう感じた。もちろん僕と彼女は恋人同士ではないし、住民と居候という関係は平行線のまま進んだ。

それから半月が経過した。彼女は相変わらず僕の家から学校とバイトに通っている。初めは父親や警察にここを突き止められるとやっかいだな、と少し後ろめたい気持ちもあったが、今のところそういった事は一切ない。

彼女にも数回「親父さん大丈夫なの?」と確認したが、まったく連絡が無いと言っていた。
何て親だ!と思う反面、ホッとしている自分もいた。

そして自然な流れだろうが僕は彼女とのセックスに明け暮れ、この半月ほぼ毎日セックスをしていた。
初めはこのペースだとすぐに彼女の身体にも飽きるだろうと思っていたが、いざ実際に継続してみると全然そんな事はなかった。多分互いの身体の相性も良かったのだとも思う。僕は18歳の若き肉体の虜になった。

残業で疲れた日はフェラで抜いてもらい、こればっかりは彼女もかなり嫌がっていたが、風呂場で彼女の放尿も見た。美形の可愛い女の子が恥ずかしそうに放尿する姿にすごく興奮した。

生活面でも彼女はすごく尽くしてくれた。
バイトのシフトも時間を変えて、なるべく僕より早く家に帰り夕食の準備をしてくれた。たまに朝も僕より早く起床し、男の目にとまらないような細かい所など隅々まで掃除してくれた。

だから一緒に近所に買い物を行っても僕は彼女に絶対お金を出さす事はしなかった。彼女は自分が一切生活費を出していない事を気にしていたが、僕は財布を取り出す事すら許さなかった。

すると彼女は僕がいない学校帰りなどにお菓子やつまみを買って帰って来るようになった。金額ではなくて、そこまでしてくれる彼女の気持ちが本当に嬉しく思ったし、彼女が買ってくれたお菓子やつまみは全てが美味しく感じた。

そして彼女と住み初めて一ヶ月が経とうとした時に僕は彼女に日頃のお礼がしたいなと思って聞いた。

「瑠花ちゃんはどこか行きたい所ないの?」

「買い物?」

「いや、別にそうじゃなくてもいい。動物園とか水族館とか。あとは夜景とか?」

「うーん。やっぱUSJかなぁ」

「大阪の?」

「そう。行った事ないの」

「JKなら友達と行こうって話にならない?」

「大阪だしね…やっぱ交通費とかでお金掛かるでしょ?だから自分は良くてもなかなか誘いにくいかも」

「そっかそっか」

僕はそう言いながらスマホでUSJまでの距離と入場料などの費用をざっくりと調べた。

「次の土、日はバイト?」

「ううん、今週連勤だから土日は休み」

「じゃあ一緒にUSJ行こっか」

「ええ!!?」

彼女は一瞬、本当に子供みたいな顔をした。可愛いよりおもしろいが勝って僕は吹き出した。

「違う場所でもいいよ?とにかく次の土日は瑠花ちゃんの行きたい所に行こうよ。プチ旅行」

彼女は相当嬉しかったらしく、目をうるうるさせながら僕に抱き付いた。

「たっくん大好き…めっちゃ好き…」

その姿にキュンとして心臓が痛くなった。

「その代わり」

僕が言うと彼女は抱き付いたまま、顔だけを上げた。

「これからもいっぱいエッチな事しよう」と僕は半分冗談で言った。すると彼女は僕に優しくキスをし「うん…いつでもたっくんがしたい時にする。何でもする」と言った。

「本当に?」

「本当に」

「おしっこも?」

「………お風呂でなら」

「うんこは?」

「それは絶対無理!!」

「あははは!」

「馬鹿じゃないの!」

そしてこの後も、もちろん僕達はセックスをして寝た。

翌朝、いつも通り僕が目を覚ますといつもなら隣にいるはずの彼女の姿が見当たらなかった。あれ?っと思い、居間に向かったが彼女の姿は無い。そして彼女に与えた物置部屋を覗くと、そこに置かれていた彼女のスーツケースやバッグが全て消えていた。
書き置きも何も無かった。

僕は呆然と立ち尽くしたまま頭が真っ白になった。

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