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出発の準備
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僕もルーナもいつもより遅く起きた。2人共ファング討伐で疲れていたのだろう。ルーナが朝ごはんを作ってくれている間、呪文の本を読んで待っていた。
朝ごはんを食べながら、ルーナと話した。
ユート
「昨日、ファングにオーラリングソードを放ったんだけど、1匹目より2匹目の方が威力が大きかった気がするんだよね。」
ルーナ
「それはユートのレベルが上がったからじゃない?レベルが上がれば攻撃力や魔力が上がるからね。」
ユート
「レベルなんかあるんだね。どうやって確認するの?」
ルーナ
「呪文で確認でるんだ。私の呪文チェッキングで見てあげるね。」
そういうとルーナが立ち上がって僕のおでこに手をかざした。一瞬パッと光った。
ルーナ
「ユートのレベルは3だね。1匹目のファングを倒したときに1から2に上がったと思う。だから、威力が大きくなったんだよ。
魔物を倒すごとにレベルが上がるからね。ちなみに私はレベル10だよ。魔物以外に呪文を唱えたり、色々なところでレベルが上がるんだ。」
ユート
「レベルが上がらないと使えない呪文とかあるの?」
ルーナ
「あるよ。属性の呪文はレベルが上がらないと使えないことの方が多いよ。」
なるほど、とりあえずはレベルを上げて攻撃力を上げるしかないということか。考えながらご飯を食べていると、今度はルーナから話しかけてきた。
ルーナ
「ユートはなんで魔王を倒したいの?」
ユート
「最終的には日本を取り戻したいからさ。」
ルーナ
「日本って最初に言ってた魔王に取られた大きい島国のことだよね?なんでその国を取り戻したいの?」
ユート
「多分だけど僕の生まれた国なんだ。記憶は曖昧だから合ってるか分からないけど、とりあえずは取り戻したい。会いたい人がそこにいるかもしれないから。」
異世界から来たので本当の日本か分からないから記憶が曖昧だと濁しておいた。
ルーナ
「会いた人って?」
ユート
「僕の同い年の友達だよ」
僕が会いたいのは高橋綾音である。しかし、ここで女性の名前を出すと、ルーナに嫌われるかもしれないと思い、曖昧な答えで返したのである。
ユート
「とりあえずは依頼をたくさんこなしてお金を増やそう。レベルも上げればどんどん報酬の高い魔物も倒せると思うし。」
ルーナ
「そうだね、食べ終わったら早速教会に行こっか」
そして僕たちはご飯を食べ終わり教会に向かった。
あれから10日程が過ぎた。たくさんの依頼をこなし、お金は23000ガイル貯まった。僕のレベルは25、ルーナのレベルは28にまで上がった。呪文の威力もかなり上がった。
お金も貯まったしそろそろ装備を買おうという話になり、装備屋に行くことにした。
ルーナの知り合いニックおじさんが経営している装備屋に来た。なんでも父の友人で昔からルーナもお世話になっているらしい。
ニック
「いらっしゃい、ルーナちゃん久しぶりだな。隣の彼は見たことない顔だな。」
ルーナ
「お久しぶりです。彼はユートといって、彼の装備品を買いに来たのですよ。」
ユート
「20000ガイルで魔王が倒せるほどの装備が欲しいです。」
ニック
「なに!魔王を倒すつもりだと、それは考え直した方がいいと思うぞ。」
ルーナ
「ユートは何を言われても倒すつもりなのよ。なにかおすすめの装備あります?」
ニック
「魔王を倒すならこの剣がいいんじゃないかな。魔剣ソードといってな、むかし勇者がこの剣で魔王を倒したという話があるからな。」
ユート
「なら、それにしようかな。おいくらですか?」
ニック
「8000ガイルだ。」
ユート
「高いですね。残り12000ガイルで僕の防具とルーナの装備も買いたいんだよね。」
ルーナ
「私はもう揃ってるからいいよ。」
ユート
「ここまで手伝ってもらったんだ。お礼ぐらいさせてくれ。」
ニック
「よし、ルーナちゃんの友達だしサービスしてやるよ。魔剣ソード5000ガイル、防具12000ガイル、ルーナちゃんにはこの青いペンダント3000ガイルで売ってやろう。このペンダントは回復魔力を高めるからルーナちゃんに合うと思うぞ。」
ユート
「いいんですか!ありがとうございます。」
ニック
「頑張れよ!」
こうしてニックのお店を出た。
僕は装備品が揃った。これで魔王を倒しに行ける。どれだけ通用するか分からないけど。
ルーナは満足そうにペンダントを見ながら、僕に残りの3000ガイルはどうするのと尋ねてきた。
食べ物や戦闘で使える道具を買いに行くと説明をした。この街最大級の道具屋で食べ物と回復道具、脱出道具など購入し帰宅した。
ユート
「明日から出発しようと思う。流石に魔王のところには連れて行けない。今までありがとう。」
ルーナ
「私も行くよ!1人だと無茶しちゃうでしょ。最後までずっと着いていくよ。」
僕は驚いた。スライムですらびびっていた人が魔王を倒しに着いていくと言っているからだ。
ユート
「本当にありがとう。」
僕はとても嬉しかった。1人は心細かったからだ。
ルーナ
「どこに行くつもりなの?」
ユート
「メクリアの魔王のところに行くつもりだよ。その魔王はデスクラッシュを使えるらしいから、少し聞きたいことがある。」
メクリアの魔王とは刑務所にいたスキンヘッドの男から聞いた話だ。メクリアは地球でいうところのコロンビアにある。
ルーナ
「そんな話聞ける程余裕あるかな。」
ルーナはとても不安そうな顔をしている、
この魔王を余裕で倒すぐらいでないと、日本を取り戻すのは困難だ。
日本の半分ずつ持っていた魔王たちはメクリアの魔王より強いからだ。片方の魔王は勇者を集めたにも関わらず全滅させたという話があるほどだ。
ユート
「とにかく今日は明日に備えて寝よう。」
明日からの地獄に備えて寝た。
朝ごはんを食べながら、ルーナと話した。
ユート
「昨日、ファングにオーラリングソードを放ったんだけど、1匹目より2匹目の方が威力が大きかった気がするんだよね。」
ルーナ
「それはユートのレベルが上がったからじゃない?レベルが上がれば攻撃力や魔力が上がるからね。」
ユート
「レベルなんかあるんだね。どうやって確認するの?」
ルーナ
「呪文で確認でるんだ。私の呪文チェッキングで見てあげるね。」
そういうとルーナが立ち上がって僕のおでこに手をかざした。一瞬パッと光った。
ルーナ
「ユートのレベルは3だね。1匹目のファングを倒したときに1から2に上がったと思う。だから、威力が大きくなったんだよ。
魔物を倒すごとにレベルが上がるからね。ちなみに私はレベル10だよ。魔物以外に呪文を唱えたり、色々なところでレベルが上がるんだ。」
ユート
「レベルが上がらないと使えない呪文とかあるの?」
ルーナ
「あるよ。属性の呪文はレベルが上がらないと使えないことの方が多いよ。」
なるほど、とりあえずはレベルを上げて攻撃力を上げるしかないということか。考えながらご飯を食べていると、今度はルーナから話しかけてきた。
ルーナ
「ユートはなんで魔王を倒したいの?」
ユート
「最終的には日本を取り戻したいからさ。」
ルーナ
「日本って最初に言ってた魔王に取られた大きい島国のことだよね?なんでその国を取り戻したいの?」
ユート
「多分だけど僕の生まれた国なんだ。記憶は曖昧だから合ってるか分からないけど、とりあえずは取り戻したい。会いたい人がそこにいるかもしれないから。」
異世界から来たので本当の日本か分からないから記憶が曖昧だと濁しておいた。
ルーナ
「会いた人って?」
ユート
「僕の同い年の友達だよ」
僕が会いたいのは高橋綾音である。しかし、ここで女性の名前を出すと、ルーナに嫌われるかもしれないと思い、曖昧な答えで返したのである。
ユート
「とりあえずは依頼をたくさんこなしてお金を増やそう。レベルも上げればどんどん報酬の高い魔物も倒せると思うし。」
ルーナ
「そうだね、食べ終わったら早速教会に行こっか」
そして僕たちはご飯を食べ終わり教会に向かった。
あれから10日程が過ぎた。たくさんの依頼をこなし、お金は23000ガイル貯まった。僕のレベルは25、ルーナのレベルは28にまで上がった。呪文の威力もかなり上がった。
お金も貯まったしそろそろ装備を買おうという話になり、装備屋に行くことにした。
ルーナの知り合いニックおじさんが経営している装備屋に来た。なんでも父の友人で昔からルーナもお世話になっているらしい。
ニック
「いらっしゃい、ルーナちゃん久しぶりだな。隣の彼は見たことない顔だな。」
ルーナ
「お久しぶりです。彼はユートといって、彼の装備品を買いに来たのですよ。」
ユート
「20000ガイルで魔王が倒せるほどの装備が欲しいです。」
ニック
「なに!魔王を倒すつもりだと、それは考え直した方がいいと思うぞ。」
ルーナ
「ユートは何を言われても倒すつもりなのよ。なにかおすすめの装備あります?」
ニック
「魔王を倒すならこの剣がいいんじゃないかな。魔剣ソードといってな、むかし勇者がこの剣で魔王を倒したという話があるからな。」
ユート
「なら、それにしようかな。おいくらですか?」
ニック
「8000ガイルだ。」
ユート
「高いですね。残り12000ガイルで僕の防具とルーナの装備も買いたいんだよね。」
ルーナ
「私はもう揃ってるからいいよ。」
ユート
「ここまで手伝ってもらったんだ。お礼ぐらいさせてくれ。」
ニック
「よし、ルーナちゃんの友達だしサービスしてやるよ。魔剣ソード5000ガイル、防具12000ガイル、ルーナちゃんにはこの青いペンダント3000ガイルで売ってやろう。このペンダントは回復魔力を高めるからルーナちゃんに合うと思うぞ。」
ユート
「いいんですか!ありがとうございます。」
ニック
「頑張れよ!」
こうしてニックのお店を出た。
僕は装備品が揃った。これで魔王を倒しに行ける。どれだけ通用するか分からないけど。
ルーナは満足そうにペンダントを見ながら、僕に残りの3000ガイルはどうするのと尋ねてきた。
食べ物や戦闘で使える道具を買いに行くと説明をした。この街最大級の道具屋で食べ物と回復道具、脱出道具など購入し帰宅した。
ユート
「明日から出発しようと思う。流石に魔王のところには連れて行けない。今までありがとう。」
ルーナ
「私も行くよ!1人だと無茶しちゃうでしょ。最後までずっと着いていくよ。」
僕は驚いた。スライムですらびびっていた人が魔王を倒しに着いていくと言っているからだ。
ユート
「本当にありがとう。」
僕はとても嬉しかった。1人は心細かったからだ。
ルーナ
「どこに行くつもりなの?」
ユート
「メクリアの魔王のところに行くつもりだよ。その魔王はデスクラッシュを使えるらしいから、少し聞きたいことがある。」
メクリアの魔王とは刑務所にいたスキンヘッドの男から聞いた話だ。メクリアは地球でいうところのコロンビアにある。
ルーナ
「そんな話聞ける程余裕あるかな。」
ルーナはとても不安そうな顔をしている、
この魔王を余裕で倒すぐらいでないと、日本を取り戻すのは困難だ。
日本の半分ずつ持っていた魔王たちはメクリアの魔王より強いからだ。片方の魔王は勇者を集めたにも関わらず全滅させたという話があるほどだ。
ユート
「とにかく今日は明日に備えて寝よう。」
明日からの地獄に備えて寝た。
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